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任意整理が払えなくなったら?滞納時の対処法

この記事で分かること

  • 任意整理の和解後に返済を滞納するとどんな段階を経て進むのか
  • 期限の利益喪失条項により一括請求になる滞納回数の目安
  • 返済が苦しくなったときにまず専門家へ相談すべき理由
  • 和解条件を組み直す再和解という立て直しの方法
  • 個人再生や自己破産へ切り替えるという選択肢の考え方
  • 新たな借金やヤミ金・放置など絶対に避けるべき対処
  • 滞納を放置した場合に差し押さえまで進むという最終的なリスク

任意整理後の返済を滞納すると、多くは2回分の滞納で期限の利益を失い、残額の一括請求を受けるおそれがあります。苦しくなったら放置せず、まず専門家に相談することが大切です。再和解で条件を緩める、個人再生や自己破産へ切り替えるなど立て直しの道はあります。この記事で滞納時の対処法と避けるべき行動を整理します。

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任意整理で和解を結び、毎月きちんと返済してきたのに、収入が減ったり予想外の出費が重なったりして、「次の支払いが厳しいかもしれない」と不安になっていませんか。せっかく借金を整理したのに、その返済すら難しくなってしまうと、もう打つ手がないように感じてしまいますよね。

けれども、任意整理後の返済が苦しくなったときにも、とれる対処法はいくつもあります。

この記事では、任意整理の和解後に返済が払えなくなったらどうなるのか、そして滞納してしまったときにどう対処すればよいのかを、弁護士の視点で具体的に解説します。一度の遅れでどうなるのか、何回滞納すると危険なのか、そして再び立て直すための選択肢まで、順を追って整理していきます。

今まさに支払いに悩んでいる方も、これから備えておきたい方も、落ち着いて読み進めてください。大切なのは、苦しくなったときに黙って抱え込まず、早めに動くことです。

任意整理後に返済が払えなくなるとどうなる?

まず、任意整理で結んだ和解契約がどういうものかを思い出してみましょう。任意整理の和解は、債権者との間で「将来利息をカットし、残った元金をこの先○年で分割して返します」という約束を交わすものです。つまり、和解後の返済は、この約束にもとづいて行われています。

この約束した返済が滞ると、和解契約に定められた取り決めにしたがって、いくつかの段階を経て状況が進んでいきます。いきなり最悪の事態になるわけではありませんが、放置すればするほど選択肢は狭まっていきます。

だからこそ、今どの段階にいるのかを正しく理解しておくことが、適切な対処の第一歩になります。返済が苦しくなる原因は人それぞれです。

残業代が減って手取りが下がった、家族が病気になって医療費がかさんだ、転職して一時的に収入が途切れたなど、自分の努力だけではどうにもならない事情も多いものです。そうした事情は、決してあなたを責める材料ではありません。

大切なのは、原因を抱え込んで動けなくなることではなく、今の状況に合った対処を一つずつ選んでいくことです。

「期限の利益」を失うとどうなるか

和解契約には、たいてい「期限の利益喪失条項」というものが盛り込まれています。少し難しい言葉ですが、これは「分割で返してよい」という権利を失う条件を定めたものです。

具体的には、返済を一定回数怠ると、この分割で返せる権利がなくなり、残っている借金を一括で支払うよう求められることがあります。

毎月の分割払いだからこそ無理なく返せていたのに、それが一括請求に変わってしまうと、とても払いきれません。この期限の利益を失わないことが、任意整理後の返済でもっとも気をつけたいポイントです。

逆にいえば、この条項の内容さえ理解しておけば、どこまでが許される遅れで、どこからが危険なのかが見えてきます。和解書は、手続きが終わったあと手元に残っているはずです。

引き出しの奥にしまい込んでいる方も多いですが、返済が苦しくなったときこそ、もう一度引っぱり出して条項を読み返してみてください。何回の滞納で一括請求になるのか、遅延損害金はどう定められているのか。そこに書かれている内容を知っているかどうかで、心の余裕がまったく変わってきます。

もし自分で読んでも内容がよくわからなければ、依頼した事務所に確認すれば教えてもらえます。

補足
期限の利益喪失条項では、多くの場合「2回分以上の滞納」が一括請求の引き金として設定されています。つまり、1回の遅れですぐに一括請求になるわけではないことが多いのですが、契約書の内容は必ず確認しておきましょう。

遅延損害金が発生することもある

返済が遅れると、その遅れた分について遅延損害金が発生する場合があります。これは、約束した期日までに払えなかったことへの一種のペナルティです。和解の条件によっては遅延損害金の定めがあり、滞納が続くと、本来の元金に加えてこの遅延損害金も積み上がっていきます。

せっかく利息をカットしてもらったのに、遅延損害金で負担が増えてしまうのは避けたいところです。遅延損害金は、滞納している日数が長くなるほど膨らんでいきます。つまり、遅れに気づいたときにすぐ動けば動くほど、余計な負担をおさえられるということです。

逆に、放置している間も時計の針は進み続け、気づいたときには思わぬ金額になっていることもあります。遅延損害金の存在は、早めの対処がいかに大切かを物語っています。

1回の滞納ではどうなる?何回でアウト?

「うっかり1回払い忘れてしまった」「今月だけどうしても払えない」。そんなとき、すぐに大変なことになるのか、それとも少しは猶予があるのか、気になりますよね。ここでは、滞納の回数によって状況がどう変わるのかを見ていきましょう。

1回の遅れですぐに一括請求にはなりにくい

前述のとおり、多くの和解契約では「2回分以上の滞納」が一括請求の条件とされています。そのため、1回だけの遅れであれば、ただちに期限の利益を失って一括請求になる、ということは比較的少ないといえます。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、契約内容によって異なります。

1回の遅れであっても、できるだけ早く遅れた分を支払い、債権者に連絡を入れておくことが望ましい対応です。一度の遅れをきっかけに、債権者が「この人は返済が怪しくなってきた」と警戒を強めることもあります。

だからこそ、遅れたこと自体を軽視せず、誠実な姿勢を示しておくことが、その後の関係を保つうえで効いてきます。連絡を入れるのは気が重いかもしれませんが、黙っているよりもずっと印象がよく、いざというときの交渉もしやすくなります。

2回分滞納すると一括請求のリスクが高まる

滞納が2回分にたまると、期限の利益喪失条項が発動し、債権者から残額の一括請求を受ける可能性が高くなります。ここまで来ると、分割で返済を続けることが難しくなり、状況は一気に深刻になります。「2回」というのは一つの大きな節目だと考え、そこに至る前に必ず手を打つことが重要です。

ここで知っておきたいのは、一括請求を受けたからといって、すぐに財産を取られるわけではないということです。一括請求のあとには、裁判や差し押さえといったさらなる段階があります。とはいえ、一括請求まで進んでしまうと、分割払いに戻すための交渉のハードルは確実に上がります。

やはり、2回分の滞納に達する前の段階で動いておくのが、もっとも傷の浅い解決につながります。

注意
滞納が2回分にたまる前に動くことが何より大切です。1回目の遅れが出た段階で、すでに翌月以降も厳しそうだと感じたら、その時点で対処を始めましょう。手遅れになる前の早めの行動が、生活を守ります。

滞納すると信用情報にも影響することがある

任意整理をした時点で、すでに信用情報には事故情報が登録されています。和解後の返済を滞納すると、その状況がさらに信用情報に反映される場合があります。

信用情報への影響が長引くと、その後のローンやクレジットカードの利用に支障が出る期間が延びる可能性もあるため、この点でも滞納は避けたいところです。任意整理後は、和解どおりに返済を続けていけば、いずれ信用情報の事故情報は消えていきます。

ところが、和解後にあらためて滞納を重ねてしまうと、その回復が遠のいてしまうことがあります。将来、住宅ローンを組みたい、クレジットカードを作りたいと考えているなら、和解後の返済をきちんと守ることが、その夢への近道になるのです。

返済が苦しくなったら最初にやるべきこと

では、実際に返済が苦しくなったとき、最初に何をすればよいのでしょうか。ここでの行動が、その後の展開を大きく左右します。やってはいけないのは「黙って放置すること」、やるべきは「早めに相談すること」です。

順番に見ていきましょう。

まずは依頼した弁護士・司法書士に連絡する

任意整理を依頼した専門家がいる場合は、まずその事務所に連絡してください。返済が苦しくなった事情を伝えれば、状況に応じた対応を一緒に考えてくれます。多くのケースで、いきなり一括請求に進む前に、債権者との間で再度交渉する余地があります。

専門家は、こうした交渉のノウハウを持っているため、自分一人で抱え込むよりずっと心強い味方になります。

「もう和解は終わったから、相談しても無駄なのでは」と思う必要はありません。和解後のトラブルについても、対応してくれる事務所がほとんどです。連絡をためらっているうちに状況が悪化してしまうのが、いちばんもったいないパターンです。

専門家に連絡すると、まず今の家計の状況や、なぜ返済が苦しくなったのかを聞かれます。そのうえで、再和解の交渉が可能か、それとも別の手続きに切り替えたほうがよいかを判断してくれます。

自分一人では「もう打つ手がない」と思い込んでいたことでも、専門家の目から見れば、まだいくつもの選択肢が残っていることは珍しくありません。相談は、いわば視野を取り戻す作業でもあるのです。

ワンポイントアドバイス
「払えそうにない」と気づいた時点で、滞納する前に相談するのがベストです。実際に滞納してしまってからよりも、滞納する前のほうが、とれる選択肢が多く残っています。先回りして動くことが、結果的に自分を守ります。

債権者に直接連絡する場合の注意点

専門家に依頼せず、自分で和解した場合は、債権者に直接連絡することになります。その際は、感情的にならず、いつまでにいくらなら払えるのかを具体的に伝えることが大切です。誠実に事情を説明すれば、債権者も無下に一括請求へ進めるとは限りません。

債権者にとっても、一括請求して回収できなくなるよりは、多少条件を緩めてでも返済を続けてもらうほうが現実的だからです。連絡する際は、いつから、いくらなら、どのくらいの期間で払えるのかを、できるだけ具体的に伝えるのがコツです。

あいまいな約束は信頼を損ねますが、現実的な提案であれば耳を傾けてもらいやすくなります。ただし、自分だけで交渉するのが不安な場合は、この段階であらためて専門家に相談するのも一つの方法です。和解後のトラブルであっても、相談に乗ってくれる事務所は多くあります。

任意整理後の返済を立て直す方法

返済が苦しくなったときに使える、具体的な立て直しの方法を見ていきましょう。状況によって使える手段は異なりますが、選択肢があることを知っておくだけで、気持ちはずいぶん軽くなるはずです。

和解条件の見直しを交渉する(再和解)

一度結んだ和解の条件を、もう一度交渉し直すという方法があります。これを再和解と呼ぶことがあります。たとえば、毎月の返済額をさらに下げてもらい、そのぶん返済期間を延ばしてもらう、といった調整です。

債権者にとっても、一括請求して回収できなくなるより、金額を下げてでも返済を続けてもらうほうが利益になることがあります。そのため、事情によっては再交渉に応じてもらえる場合があるのです。

ただし、再和解はいつでも必ず認められるわけではありません。すでに返済が大きく滞っている場合や、債権者が応じない場合には難しいこともあります。だからこそ、滞納が深刻になる前の早い段階で相談することが、再和解を実現しやすくするポイントになります。

再和解では、たとえば毎月3万円だった返済を2万円に下げ、そのぶん返済期間を1年延ばす、といった具体的な条件の調整を行います。ただ「払えません」と伝えるだけでは交渉になりません。

今の家計でいくらまでなら確実に払えるのか、その金額の根拠を示せるよう、収入と支出を整理しておくことが大切です。準備を整えてのぞめば、債権者も「この条件なら回収できそうだ」と判断しやすくなり、合意に至る可能性が高まります。

立て直しの方法 どんな状況に向くか ポイント
再和解 一時的に返済が苦しいが、条件を緩めれば続けられる 早い段階での交渉が成功のカギ
個人再生への移行 元金そのものを減らさないと返済が難しい 裁判所を使い元金を大幅に圧縮
自己破産への移行 返済の見通しがまったく立たない 支払い義務が原則ゼロになる

このように、立て直しの方法は一つではありません。今の自分の状況がどれに当てはまるのかを見極めることが、次の一手を決める出発点になります。

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※ 簡易計算です。任意整理は弁護士・司法書士が交渉し将来利息のカット等を行うもので、実際の減額幅は借入先・返済状況により異なります。個人再生・自己破産では更に大きな減額が可能な場合があります。

家計を見直して返済原資を確保する

交渉と並行して、家計そのものを見直すことも欠かせません。毎月の固定費のなかに、削減できるものがないかを点検してみましょう。通信費や保険料、使っていないサブスクリプションなど、見直せる項目は意外とあるものです。

わずかな削減でも、それが返済の継続につながることがあります。返済を立て直すには、収入を増やすことと支出を減らすことの両面から考えるのが基本です。支出の見直しでは、まず固定費から手をつけるのが効果的です。

固定費は一度下げれば、その効果が毎月続くからです。携帯電話を格安のプランに変える、加入しっぱなしの保険を見直す、使っていない月額サービスを解約する。こうした見直しを積み重ねると、月に数千円から一万円以上の余裕が生まれることもあります。

その余裕が、滞りそうだった返済を支える原資になるのです。収入面でも、可能であれば残業や副業で一時的に手取りを増やせないかを考えてみましょう。

再和解が難しいときは別の手続きへの切り替えを検討

再和解での立て直しが難しい場合、任意整理から別の債務整理手続きに切り替えるという選択肢が出てきます。任意整理で一度整理した借金でも、状況が変われば、より抜本的な手続きに移ることは可能です。ここでは、その代表的な二つを見ていきましょう。

個人再生に切り替える

個人再生は、裁判所を通じて借金の元金そのものを大幅に圧縮できる手続きです。任意整理では将来利息をカットするだけで元金は基本的に減りませんが、個人再生では元金をおおむね5分の1程度にまで減らせる可能性があります。

任意整理後の返済が、元金の大きさそのもののせいで苦しいというケースでは、個人再生への切り替えが有力な選択肢になります。住宅を残したまま手続きを進められる制度もあるため、持ち家がある方にとっても検討の価値があります。

任意整理から個人再生に切り替えると聞くと、大ごとに感じるかもしれません。けれども、元金が5分の1程度にまで減れば、月々の返済額も大きく下がり、無理なく完済を目指せるようになります。

任意整理では利息しかカットできなかったために返済が苦しかったのであれば、元金そのものに手を入れられる個人再生は、状況を根本から変える力を持っています。ただし、個人再生には安定した収入があることなどの条件があるため、自分が利用できるかどうかは専門家に確認しましょう。

自己破産に切り替える

返済の見通しがまったく立たない場合には、自己破産という選択肢もあります。自己破産が認められれば、借金の支払い義務が原則としてなくなり、生活を一から立て直すことができます。

「破産」という言葉に強い抵抗を感じる方もいますが、これは経済的に追い詰められた人が再出発するための、法律で認められた正当な制度です。

任意整理後の返済すら難しいほど状況が深刻なのであれば、無理に返済を続けようとするより、自己破産で根本から解決したほうが、結果的に早く立ち直れることもあります。

自己破産をためらう方の多くは、「財産をすべて失うのではないか」「仕事ができなくなるのではないか」といった不安を抱えています。しかし、生活に必要な最低限の財産は手元に残せますし、自己破産を理由に勤務先を解雇されることも、法律上は認められていません。

一部の資格や職業に一時的な制限がかかることはありますが、手続きが終われば元に戻ります。漠然とした不安だけで選択肢から外してしまうのは、もったいないことです。正確な知識をもとに、冷静に検討することをおすすめします。

こう考えてみましょう
手続きの切り替えは「失敗」ではありません。状況に合わせて、よりふさわしい解決方法を選び直すというだけのことです。任意整理が合わなくなったなら、別の方法に移ればよい。そう考えると、気持ちが少し楽になるのではないでしょうか。最初に任意整理を選んだときと今とでは、収入や家族の状況が変わっているかもしれません。状況が変われば、最適な手続きも変わって当然です。

絶対にやってはいけない3つのこと

返済が苦しいとき、焦りから誤った行動をとってしまう人がいます。それが状況をさらに悪化させてしまうこともあるため、ここで「やってはいけないこと」をはっきりさせておきましょう。逆にこれさえ避ければ、最悪の事態は防ぎやすくなります。

新たな借金で返済を穴埋めしない

もっとも避けたいのが、返済のために新しく借金をすることです。任意整理後に新たな借り入れをすると、信用情報の状況からそもそも借りられないことが多いのですが、仮に借りられたとしても、借金で借金を返す自転車操業に陥ってしまいます。

これは状況を一時的にしのいでいるように見えて、実際にはさらに深い泥沼に足を踏み入れているのと同じです。返済が苦しいときこそ、新たな借金には絶対に手を出さないでください。「今月さえ乗り切れば」という気持ちで一度借りてしまうと、翌月にはその返済も加わり、さらに苦しくなります。

これを繰り返すうちに、借金の総額はみるみる膨らんでいきます。新たな借金は、問題の先送りでしかありません。本当に必要なのは、借りることではなく、今ある借金の返済方法そのものを見直すことです。

苦しいときに頼るべきは、新たな貸し手ではなく、解決の道筋を一緒に考えてくれる専門家なのです。

ヤミ金には絶対に手を出さない

正規の金融機関から借りられないからといって、ヤミ金に頼るのは最悪の選択です。法外な利息を請求され、執拗な取り立てに苦しめられ、状況は取り返しのつかないところまで悪化します。「ブラックでも貸します」といった甘い言葉は、すべて罠だと考えてください。

もしすでにヤミ金に関わってしまった場合は、一刻も早く専門家に相談することが必要です。

滞納を放置して連絡を絶たない

もっともやってはいけないのが、滞納したまま債権者や専門家からの連絡を無視し、放置することです。放置している間に期限の利益を失い、一括請求や、最終的には給与の差し押さえといった法的手続きに進んでしまうおそれがあります。

連絡を絶つことで問題が消えるわけではなく、ただ事態が悪化していくだけです。苦しいときほど、逃げずに向き合うことが、結果的に自分を守る最善の道なのです。

任意整理後の滞納に関するよくある質問

1日でも遅れたらすぐに連絡が来ますか?

1日程度の遅れであれば、すぐに厳しい連絡が来るとは限りません。ただし、遅れに気づいたら、できるだけ早く遅れた分を支払うことが大切です。気づいた時点で債権者や事務所に一報を入れておくと、誠実な対応として受け止めてもらいやすくなります。

「少しの遅れだから大丈夫」と軽く考えず、早めに行動する習慣をつけておきましょう。とくに、口座振替で返済している場合は、残高不足で引き落としができないと、それが滞納としてカウントされてしまいます。給料日と引き落とし日のタイミングがずれて、うっかり残高が足りなくなることもあります。

返済日の前には口座の残高を確認しておく、給料日と返済日が近すぎる場合は引き落とし日の変更を相談しておくなど、小さな工夫で滞納そのものを防ぐことができます。

再和解は何回でもできますか?

再和解に応じてもらえるかどうかは、債権者の判断によります。一度は応じてもらえても、何度も繰り返すのは難しいのが実情です。

再和解はあくまで一時的な立て直しの手段であり、それでも返済が続けられないのであれば、個人再生や自己破産といった抜本的な手続きを検討すべきサインだと考えてください。何度も再和解を求めても、根本的な原因が解決されていなければ、また同じことの繰り返しになってしまいます。

たとえば、そもそも収入に対して借金の元金が大きすぎる場合は、利息を止めて返済期間を延ばすだけでは限界があります。そういうケースでは、元金そのものを減らせる個人再生のほうが、結果的に生活を立て直しやすいことが多いのです。

再和解を繰り返している自分に気づいたら、それは手続きそのものを見直すタイミングだと受け止めましょう。

任意整理した借金を自己破産できますか?

はい、できます。任意整理で整理した借金であっても、その後に自己破産を申し立てることは可能です。任意整理後に状況が悪化し、返済の見通しが立たなくなったのであれば、自己破産は正当な選択肢です。

ただし、手続きにはいくつかの条件があるため、まずは専門家に相談して、自分のケースで自己破産が認められるかを確認しましょう。

滞納したら家に取り立てに来ますか?

正規の貸金業者であれば、法律によって過度な取り立ては禁止されています。自宅に押しかけて大声で返済を迫るといった行為は、貸金業法に違反するため、本来は行われません。もしそうした違法な取り立てを受けた場合は、専門家に相談してください。

なお、専門家に依頼して対応してもらえば、債権者とのやり取りも代わりに行ってもらえるため、直接の連絡に怯える必要もなくなります。電話が鳴るたびにびくびくする、郵便受けを開けるのが怖い。そうした精神的な負担は、想像以上に生活を蝕みます。

専門家が窓口になれば、こうした連絡は事務所を通すことになり、あなたが直接対応する必要はなくなります。心の平穏を取り戻すことは、家計を立て直すうえでも欠かせない土台になります。

返済を続けられないことが恥ずかしくて相談できません

そう感じる方は少なくありません。けれども、返済が苦しくなることは誰にでも起こりうることで、決して恥ずべきことではありません。病気やリストラ、家族の事情など、自分ではどうにもできない理由で収入が変わることはあります。

専門家は、そうした事情を数多く見てきています。一人で抱え込んで状況を悪化させるより、勇気を出して相談することが、立ち直りへの確かな一歩になります。相談したからといって、あなたが責められることはありません。

むしろ、苦しい状況のなかで助けを求められたこと自体が、前に進もうとしている証です。専門家は味方であって、評価する立場の人ではありません。事情をありのままに話せば、その状況に合った現実的な道筋を、一緒に探してくれます。

一歩を踏み出すのに、立派な理由はいりません。「もう限界かもしれない」、そう感じたら、それが相談すべきタイミングなのです。

滞納した分はまとめて払うしかないのですか?

必ずしもそうとは限りません。再和解の交渉によって、滞納分を含めて返済計画を組み直してもらえることもあります。たとえば、滞納分を今後の返済に上乗せして分割で払っていく、といった形です。

一括で払うしかないと思い込まず、まずは分割での解決ができないか相談してみましょう。実際には、滞納分だけを別に一括で払えるなら、そもそもこれほど苦しんでいないという方がほとんどでしょう。だからこそ、滞納分を含めて全体の返済計画を組み直すという発想が大切になります。

専門家は、こうした計画の組み直しを得意としています。今の家計で確実に払える金額をベースに、無理のない計画へと作り変えていくことができます。

支払いが苦しいまま放置するとどこまで進みますか?

放置を続けると、期限の利益喪失による一括請求、それでも支払わなければ裁判、そして最終的には給与や財産の差し押さえへと進む可能性があります。差し押さえまで至ると、勤務先に手続きが知られてしまうなど、生活への影響も大きくなります。

こうした事態は、早い段階で対処すればほとんど避けられるものです。とくに給与の差し押さえは、勤務先に裁判所からの通知が届くため、職場に事情が知られてしまうことになりかねません。生活の基盤である仕事に影響が及ぶのは、何としても避けたいところです。

しかし、ここまで進む前には必ず一括請求や裁判という段階があり、その都度、対処のチャンスは残されています。最後の最後まで「もう手遅れだ」ということはほとんどありません。だからこそ、苦しいと感じたら、放置せずに動くことが何よりも大切なのです。

早めに専門家へ相談すれば、差し押さえのような最悪の事態に至る前に、必ず別の道が見つかります。一人で悩み続けるより、まず誰かに話してみることから始めてみてください。その一本の連絡が、状況を大きく変える転機になります。

今は出口が見えなくても、適切な対処を重ねていけば、必ず返済の負担から抜け出せる日がやってきます。

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