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離婚後にもらえる手当は?ひとり親が使える公的支援

この記事で分かること

  • ひとり親が使える主な手当・支援の全体像
  • 児童扶養手当の対象と所得制限
  • 養育費と児童扶養手当の所得の関係
  • 医療費助成や自立支援などの制度
  • 手当を受け取るための申請の流れ

離婚後にひとり親として子どもを育てていく家庭には、児童扶養手当をはじめ、医療費助成、就学援助、各種保険料の減免、自立支援の給付金や貸付、ひとり親控除など、数多くの公的支援が用意されています。本記事では、それぞれの制度の対象や所得制限、養育費が児童扶養手当の所得に影響する点、申請の流れや受給後の手続きまで、暮らしの土台を守るために知っておきたい支援をまとめて解説します。

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離婚後にもらえる手当を知って、ひとり親の暮らしを守ろう

「離婚したあと、子供を育てながら本当にやっていけるだろうか」。経済的な不安は、離婚を考えるとき、誰もが直面する大きな壁です。とくに、これから一人で子供を育てていくとなると、お金の心配が頭から離れない方も多いのではないでしょうか。

けれども、知っておいてほしいことがあります。日本には、ひとり親家庭を支えるための公的な手当や支援制度が数多く用意されているのです。これらをきちんと活用すれば、暮らしの土台はずいぶん安定します。問題は、その多くが「自分から申請しないと受け取れない」という点にあります。制度を知らないために、本来もらえるはずの支援を取りこぼしてしまうのは、あまりにもったいないことです。

実際、「こんな手当があるとは知らなかった」「もっと早く申請しておけばよかった」という声は、離婚を経験した方からよく聞かれます。役所は、こちらが申請しない限り、向こうから「あなたはこの手当を受け取れますよ」と教えてくれるわけではありません。だからこそ、まずはどんな制度があるのかを自分で把握しておくことが、暮らしを守る第一歩になります。一つひとつは小さな支援に見えても、組み合わせれば家計を支える大きな力になります。肩の力を抜いて、使えるものはしっかり使う。その姿勢が、子供との生活を安定させてくれます。

この記事では、離婚後のひとり親が利用できる手当や支援を、ひととおり整理して紹介します。お金の不安を少しでも軽くし、前を向いて子供との新しい生活を始めるための一助になればと思います。離婚で受け取れるお金の全体像をまとめて知りたい方は、関連する解説もあわせて確認してみてください。

ひとり親が使える主な手当・支援の全体像

まずは、どんな制度があるのかを一覧で押さえておきましょう。支援は「現金が支給されるもの」「費用が軽くなるもの」「自立を後押しするもの」に大きく分けられます。

分類 主な制度 内容
現金支給 児童扶養手当 ひとり親家庭に支給される中心的な手当
現金支給 児童手当 中学卒業まで(拡充あり)の子供がいる家庭に支給
費用軽減 ひとり親家庭医療費助成 親子の医療費の自己負担を軽減
費用軽減 就学援助 学用品費や給食費などを援助
費用軽減 各種の減免 国民健康保険料・国民年金保険料・保育料など
自立支援 給付金・貸付制度 資格取得や生活資金を支援

これらの多くは、お住まいの市区町村の窓口で申請します。所得や家庭の状況によって受けられるかどうかや金額が変わるため、「自分は対象になるのか」を一つずつ確認していくことが大切です。なお、制度の名称や内容は自治体によって異なることがあり、独自の手当を設けている地域もあります。引っ越しを考えている場合は、転居先の支援内容も調べておくとよいでしょう。

以下では、これらの制度を一つずつ、もう少し詳しく見ていきます。すべてを一度に把握しようとすると大変なので、まずは自分の家庭に関係しそうなものから読み進めてみてください。

ひとり親支援の中心「児童扶養手当」

ひとり親家庭にとって、もっとも重要な手当が児童扶養手当です。これは、父母の離婚などによってひとり親となった家庭の生活の安定と、子供の福祉のために支給される国の制度です。まず押さえるべきは、この手当の仕組みです。

誰がもらえるのか

原則として、18歳に達した日以後の最初の3月31日まで(一定の障害がある場合は20歳未満まで)の子供を、ひとり親などが育てている場合に対象となります。離婚によるひとり親はもちろん対象です。母子家庭・父子家庭のどちらも受給できます。

かつては母子家庭が主な対象でしたが、制度の見直しにより、現在は父子家庭も同じように受給できるようになっています。父親が一人で子供を育てている場合でも、要件を満たせばためらう必要はありません。また、両親がそろっていない家庭だけでなく、父母の一方が重度の障害を負っているなど、一定の事情がある家庭も対象になることがあります。自分の家庭が対象にあたるかどうか判断に迷うときは、思い込みで除外せず、まず窓口に確認することをおすすめします。

金額と所得制限

支給額は、受給者の所得や子供の人数によって変わります。所得が一定額を超えると、手当が一部支給に減ったり、支給されなくなったりする「所得制限」がある点に注意が必要です。金額は物価の動きに応じて毎年見直されるため、具体的な支給額や所得制限の基準は、最新のものを市区町村の窓口で確認するのが確実です。子供が2人、3人と増えるごとに加算がある点も覚えておきましょう。

所得制限の判定では、受給者本人の所得だけでなく、同居している親族の所得も影響することがあります。たとえば、離婚を機に実家へ戻り、収入のある親と同居している場合、その親の所得が一定を超えると手当が支給されないことがあるのです。「実家に戻れば安心」と思っていたら手当が受け取れなかった、というケースもあるため、同居を考えている方は、この点も窓口で確認しておくと安心です。また、手当には「全部支給」と「一部支給」の区分があり、所得が増えるにつれて段階的に支給額が下がっていく仕組みになっています。完全に支給されなくなる前に、一部支給として受け取れる範囲があることも知っておきましょう。

支給のタイミング

児童扶養手当は、原則として年6回、2か月分ずつまとめて指定の口座に振り込まれます。申請した月の翌月分から支給の対象になるため、離婚が成立したら、できるだけ早く申請することが大切です。さかのぼっての支給は原則として認められないので、「あとでまとめて」と先延ばしにすると、その間の分を受け取れなくなってしまいます。

養育費と児童扶養手当の関係に注意

ここで、とても大切なポイントをお伝えします。それは、養育費が児童扶養手当の所得に影響するということです。元配偶者から受け取る養育費は、その一部が受給者の所得として計算されるしくみになっています。

つまり、養育費を受け取っていると、その分だけ所得が増えたとみなされ、児童扶養手当が減額されたり、支給されなくなったりすることがあるのです。「養育費をもらうと手当が減るなら、養育費はいらない」と考えてしまう方がいますが、それは禁物です。養育費は子供の権利であり、手当とは別に確保すべきお金です。手当が多少減ったとしても、養育費と手当の両方を合わせたほうが、家庭に入るお金は基本的に多くなります。

具体的に考えてみましょう。仮に養育費を受け取ることで児童扶養手当が月に数千円減ったとしても、受け取る養育費そのものは月数万円になることが多いはずです。差し引きすれば、手元に残るお金は明らかに増えます。手当の減額を恐れて養育費を放棄するのは、子供のための大切な収入源を自ら手放すことに他なりません。しかも養育費は、子供が成長するまで長期間にわたって支払われるものです。目先の手当の数千円にとらわれず、長い目で見て子供の暮らしを支える養育費を、きちんと確保することを優先してください。手当はあくまで公的な補助であり、養育費という親としての責任に基づくお金とは、性質がまったく異なるものなのです。

大切なのは、養育費を適正な金額できちんと取り決め、確実に受け取れるようにしておくことです。養育費の金額や支払期間、不払いへの備えについては、しっかり押さえておきましょう。

なお、再婚すると児童扶養手当の扱いが変わる点にも触れておきます。受給者が再婚した場合や、事実上の婚姻関係(同居など)があると判断された場合は、原則として手当が支給されなくなります。離婚後の生活が変化したときは、その都度、窓口へ届け出る必要があります。再婚後の養育費の扱いとあわせて、理解しておくと安心です。

医療費や教育費の負担を軽くする制度

ひとり親家庭等医療費助成

子供を育てていると、急な発熱やけがで医療機関にかかる機会が多くなります。そんなとき助けになるのが、ひとり親家庭等医療費助成です。これは、ひとり親家庭の親と子供が医療機関を受診した際の自己負担分を、自治体が助成してくれる制度です。所得制限はありますが、対象となれば医療費の負担が大きく軽くなります。名称や助成の範囲は自治体によって異なるため、お住まいの市区町村で確認してください。

就学援助制度

子供の学校生活にも、学用品費・給食費・修学旅行費など、さまざまな出費がかかります。経済的に苦しい家庭に対しては、こうした費用の一部を市区町村が援助する就学援助制度があります。ひとり親家庭に限った制度ではありませんが、所得が一定以下であれば利用できます。学校や教育委員会を通じて申請するのが一般的です。

就学援助は、小中学校に通う子供がいる家庭にとって、年間でみると決して小さくない支えになります。給食費だけでも年間で数万円、学用品や校外活動の費用を合わせれば、家計への負担はかなりのものです。これらが援助の対象になることで、子供が経済的な理由で学校生活をあきらめずに済みます。申請のタイミングは、新学期の始まりに合わせて案内されることが多いので、学校からのお知らせを見逃さないようにしましょう。年度の途中で家庭の状況が変わった場合でも、改めて申請できることがあります。「うちは対象になるだろうか」と迷ったら、学校や教育委員会に相談してみてください。子供の学びを支えるための制度ですから、遠慮なく活用したいところです。

各種保険料・保育料の減免

国民健康保険料や国民年金保険料は、収入が少ない場合に減額・免除を受けられる制度があります。とくに国民年金には、所得に応じた保険料免除や納付猶予の制度があり、将来の年金を確保しつつ当面の負担を抑えられます。また、保育園の保育料も世帯の所得に応じて決まるため、ひとり親になって所得が下がれば、保育料が軽くなることがあります。これらは自動的に適用されるとは限らないので、忘れずに手続きをしましょう。

会社を辞めて国民健康保険に切り替える場合、保険料の負担に驚く方もいます。前年の所得をもとに計算されるため、離婚直後はまだ収入が高かった前年分で計算され、保険料が高くなることがあるのです。こうしたときは、保険料の減免制度が使えないか、市区町村の窓口で相談してみてください。また、国民年金の保険料を免除や猶予にしてもらった期間は、将来受け取る年金額には一部しか反映されませんが、後から追納することで満額に近づけることもできます。当面は免除を受けて家計を守りつつ、余裕ができたら追納を検討する、という使い方も可能です。保険や年金は、目立たないけれど暮らしを支える土台ですから、負担を抑えられる制度はしっかり活用しましょう。

自立を後押しする給付金・貸付制度

ひとり親家庭への支援は、目の前の生活費だけでなく、「自立して安定した収入を得られるようにする」ことにも力点が置かれています。資格取得やスキルアップを目指す方を支える制度を紹介します。

  • 自立支援教育訓練給付金:指定された教育訓練を受講した場合に、その費用の一部が支給されます。
  • 高等職業訓練促進給付金:看護師や保育士など、就職に有利な資格の取得を目指して養成機関で学ぶ間、生活費を支援する給付金が受けられます。
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金:子供の修学資金や、事業を始める資金などを、低金利または無利子で借りられる制度です。

「資格を取って収入を上げたいけれど、その間の生活が不安」という方にとって、これらの制度は大きな支えになります。とくに高等職業訓練促進給付金は、学んでいる間の生活費をカバーしてくれるため、思い切ってキャリアを築き直すきっかけにできます。利用には条件があるので、興味があれば早めに窓口で相談してみてください。

これらの自立支援制度が大切なのは、ひとり親家庭の経済的な安定が、一時的な手当だけでは完結しないからです。子供はやがて成長し、児童扶養手当の支給も終わりを迎えます。そのときに、安定した収入を得られる力を身につけておくことが、長期的な暮らしの安心につながります。たとえば、養成機関で学んで看護師や介護福祉士、保育士などの資格を取得すれば、その後の就職や収入の見通しが大きく開けます。学び直しには時間も労力もかかりますが、給付金や貸付制度を使えば、その負担を和らげながら前に進めます。「今が大変だから」と目の前のことだけで精一杯になりがちですが、こうした制度を知っておくと、将来に向けた選択肢が広がります。子供にとっても、親が自立して生き生きと働く姿は、何よりの励みになるはずです。

税金が軽くなる「ひとり親控除」

手当や助成だけでなく、税金の面でもひとり親を支える仕組みがあります。それがひとり親控除です。一定の要件を満たすひとり親は、所得税や住民税を計算する際に、所得から一定額を差し引くことができます。これにより、納める税金が軽くなります。

以前は「寡婦控除」「寡夫控除」という制度があり、婚姻歴の有無で扱いに差がありましたが、制度が見直され、未婚のひとり親も含めて公平に控除を受けられるようになりました。控除を受けるには、年末調整や確定申告で申告する必要があります。会社員の方は勤務先での年末調整、自営業の方は確定申告で忘れずに申告しましょう。申告し忘れると控除を受けられないので、ここも「自分から動く」ことが大切です。

ひとり親控除のメリットは、所得税と住民税の両方が軽くなる点にあります。納める税金が減れば、その分手元に残るお金が増えるのはもちろん、保育料や各種の手当の所得判定にも間接的に良い影響を及ぼすことがあります。なぜなら、これらの制度の多くは課税後の所得などを基準に判定されるため、控除によって所得が下がると、判定が有利になる場合があるからです。つまり、ひとり親控除を正しく申告することは、税金が安くなるだけでなく、ほかの支援を受けやすくすることにもつながるのです。手続きはそれほど難しくありません。会社員の方は、年末調整の書類にひとり親に該当する旨を記入するだけです。もし申告し忘れていた場合でも、後から確定申告でさかのぼって控除を受けられることがあります。「自分はひとり親控除の対象になるだろうか」と思ったら、勤務先や税務署、市区町村の窓口に確認してみてください。

手当を確実に受け取るための申請の流れ

多くの支援制度に共通するのは、「申請しなければ受け取れない」という点です。離婚が成立したら、できるだけ早く手続きを進めましょう。基本的な流れを整理します。

ステップ やること
1 市区町村の窓口(子育て支援課など)で、利用できる制度を相談する
2 必要書類(戸籍謄本・所得を証明する書類・口座情報など)をそろえる
3 各制度の申請書を提出する
4 審査を経て、対象と認められれば支給・助成が始まる

窓口では、自分の家庭の状況を伝えれば、どの制度が使えそうかをまとめて教えてもらえることが多いものです。「何から手をつければいいか分からない」というときは、まず市区町村の子育て支援の窓口を訪ねるのが近道です。離婚届を出すタイミングで、ひとり親向けの手続きをまとめて案内してくれる自治体もあります。

申請に必要な書類は、制度によって少しずつ異なりますが、戸籍謄本や所得を証明する書類、振込先の口座情報などが共通してよく求められます。これらは一度にそろえておくと、複数の制度をまとめて申請するときにスムーズです。とくに離婚直後は、戸籍の変更や住民票の手続きなど、やるべきことが重なって慌ただしくなりがちです。手当の申請を後回しにしているうちに、もらえたはずの分を取りこぼしてしまうこともあります。優先順位を整理し、できるだけ早めに窓口へ足を運ぶことをおすすめします。役所の担当者は、ひとり親家庭の支援に詳しいプロです。一人で抱え込まず、分からないことは遠慮なく質問しながら、必要な手続きを進めていきましょう。

子供の親権を持って育てていくことが決まったら、生活設計とあわせて、これらの支援の準備を進めておくと安心です。親権をどう決めるか迷っている段階の方は、判断のポイントも確認しておきましょう。

専業主婦だった方が特に確認しておきたいこと

結婚を機に仕事を辞め、長く専業主婦(主夫)として家庭を支えてきた方にとって、離婚後の経済的な自立は、とりわけ大きな課題になります。すぐに十分な収入を得るのが難しい場合、公的な支援は文字どおり生活の命綱になります。

こうした方は、児童扶養手当をはじめとする手当に加えて、就労に向けた支援制度を積極的に活用するとよいでしょう。前述の高等職業訓練促進給付金や自立支援教育訓練給付金を使えば、生活費の心配を抱えながらも、安定した職に就くための資格を取得できます。焦らず、しかし着実に、自立への道を歩んでいくことが大切です。専業主婦の方が離婚で損をしないために知っておきたいお金と親権の知識は、別の解説でも詳しくまとめています。

また、当面の生活基盤として、住まいの確保も重要です。自治体によっては、ひとり親世帯向けの住宅手当や、公営住宅への優先入居といった支援を設けているところもあります。別居や離婚に向けて生活環境を整える段階で、住まいの問題は早めに見通しを立てておきたいところです。

受給が始まった後も忘れてはいけない手続き

手当は、一度申請すれば自動的にずっと支給され続ける、というものではありません。受給を続けるためには、毎年の手続きが欠かせない制度もあります。うっかり忘れると支給が止まってしまうこともあるので、しっかり押さえておきましょう。

毎年の「現況届」を必ず提出する

児童扶養手当を受給している人は、毎年8月に「現況届」を提出する必要があります。これは、引き続き手当を受け取る要件を満たしているかを確認するための届出です。提出を怠ると手当の支給が止まってしまい、提出しないままの状態が続くと、受給資格そのものを失うこともあります。毎年の手続きとして、忘れずに対応してください。市区町村から案内が届くので、期限内に必要書類をそろえて提出しましょう。

家庭の状況が変わったら届け出る

所得が変わった、子供の人数が変わった、転居した、再婚や同居を始めたなど、受給の前提となる状況が変化したときは、その都度届け出る義務があります。とくに、事実上の婚姻関係(パートナーとの同居など)が生じた場合は、手当が支給されなくなることがあります。届け出るべき変化を放置していると、後で「もらいすぎていた分を返してください」と求められることもあるため、正直に、こまめに手続きすることが大切です。

不正受給は絶対に避ける

事実と異なる申告をして手当を受け取ることは、不正受給にあたります。受け取った分の返還を求められるだけでなく、場合によっては罰則の対象になることもあります。「同居している事実を隠す」といった行為は、結果的に自分を苦しめることになりかねません。制度は正しく使ってこそ、安心して頼れるものです。判断に迷う状況があれば、自己判断せず窓口に相談しましょう。

離婚後にもらえる手当に関するよくある質問

児童扶養手当と児童手当は両方もらえますか?

はい、両方受け取れます。児童手当は、ひとり親かどうかにかかわらず、対象年齢の子供を養育している家庭に支給される制度です。一方の児童扶養手当は、ひとり親家庭などを対象とする手当です。性格が異なるため、要件を満たせば併給できます。それぞれ別に申請が必要です。

養育費をもらっていると手当は受け取れませんか?

養育費を受け取っていても、手当を受け取れなくなるわけではありません。ただし、養育費の一部が所得として計算されるため、所得制限との関係で手当が減ったり、支給されなくなったりすることはあります。それでも、養育費と手当の両方を確保したほうが、家庭に入るお金は基本的に多くなります。養育費は子供のための大切なお金なので、きちんと取り決めておきましょう。

父子家庭でも手当はもらえますか?

もらえます。かつて児童扶養手当は母子家庭が中心でしたが、現在は父子家庭も対象です。所得の要件を満たせば、父親がひとり親として子供を育てている場合でも受給できます。父子家庭が利用できる支援は母子家庭とほぼ同じなので、遠慮なく窓口に相談してください。

引っ越したら手当はどうなりますか?

児童扶養手当などは、引っ越し先の市区町村で改めて手続きが必要になります。転出・転入の際に、手当の住所変更や継続の手続きを忘れないようにしましょう。また、医療費助成や独自の手当は自治体ごとに内容が異なるため、転居先でどんな支援が受けられるかを確認しておくと安心です。

手当の申請に弁護士は必要ですか?

手当の申請自体は、市区町村の窓口で本人が行えるもので、弁護士は必要ありません。ただし、その前提となる養育費や財産分与の取り決めでは、弁護士のサポートが役立ちます。手当はあくまで公的な支えであり、養育費という相手からのお金を確実に確保することと両輪で、生活の安定を図っていくことが大切です。

手当の申請に弁護士は必要ですか?

手当の申請自体は、市区町村の窓口で本人が行えるもので、弁護士は必要ありません。ただし、その前提となる養育費や財産分与の取り決めでは、弁護士のサポートが役立ちます。手当はあくまで公的な支えであり、養育費という相手からのお金を確実に確保することと両輪で、生活の安定を図っていくことが大切です。

離婚前の別居中でも手当はもらえますか?

児童扶養手当は、原則として離婚が成立してひとり親になった場合に支給されます。ただし、自治体によっては、配偶者からの暴力(DV)などで事実上ひとり親と同じ状態にある場合に、離婚前でも対象と認められることがあります。別居中の生活費については、離婚が成立するまでの間、配偶者に「婚姻費用」を請求できる制度もあります。状況に応じて、利用できる支えを確認しておきましょう。

所得が高くて児童扶養手当をもらえない場合、ほかに支援はありますか?

はい、あります。児童扶養手当の所得制限を超えていても、児童手当は受け取れますし、ひとり親控除による税の軽減や、自治体独自の支援を利用できることがあります。また、子供の進学に向けた奨学金や、教育費の貸付制度なども検討できます。手当が受け取れないからといって、すべての支援が使えないわけではないので、窓口で幅広く相談してみてください。

手当はいつまで受け取れますか?

児童扶養手当は、子供が18歳に達した日以後の最初の3月31日まで(一定の障害がある場合は20歳未満まで)受け取れます。子供の成長に伴って支給が終わることを見据え、その間に就労支援などを活用して、自分自身の収入を安定させておくことが大切です。手当が終わる時期から逆算して、生活設計を立てておくと安心です。

まとめ:制度を知り、申請して、暮らしの土台を築こう

離婚後のひとり親家庭には、児童扶養手当をはじめ、医療費助成、就学援助、各種保険料の減免、自立支援の給付金や貸付、そしてひとり親控除など、数多くの公的な支援が用意されています。これらをうまく組み合わせれば、経済的な不安はずいぶん和らぎます。

ただし、その多くは自分から申請しなければ受け取れません。離婚が成立したら、できるだけ早く市区町村の窓口に相談し、利用できる制度を一つずつ手続きしていきましょう。とくに児童扶養手当は、申請が遅れるとその分を受け取れなくなるため、早めの行動が肝心です。

そして忘れてはならないのが、公的な手当と、元配偶者から受け取る養育費は、どちらも子供の暮らしを支える大切なお金だということです。手当の活用と養育費の確保、その両方を実現することが、ひとり親家庭の生活を安定させる近道になります。お金や養育費のことで不安や疑問があれば、一人で抱え込まず、専門家にも相談しながら、子供との新しい生活の土台をしっかり築いていってください。

離婚は、人生の大きな転機です。経済的な不安は尽きないかもしれませんが、あなたとあなたの子供を支えるための制度は、確かに用意されています。大切なのは、それらを知り、ためらわずに手を伸ばすことです。「人に頼るのは申し訳ない」と感じる必要はまったくありません。これらの支援は、子供を育てる家庭が安心して暮らせるよう、社会が用意した正当な権利だからです。使えるものはしっかり使い、足りないところは養育費や就労で補いながら、一歩ずつ前へ進んでいきましょう。今は大変でも、制度を味方につけ、必要なときに専門家の力を借りれば、きっと道は開けます。子供との新しい毎日が、穏やかで安定したものになるよう、まずはできることから始めてみてください。

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