2020/2/3 1,777view

スピード離婚する夫婦の原因と特徴!回避のコツと離婚の注意点を解説

この記事で分かること
  1. スピード離婚に定義はなく2年以下が多い。
  2. 離婚原因は通常の離婚と変わりないが、スピード離婚する夫婦には特徴がある。
  3. スピード離婚には「時間を無駄にしない」というメリット、「離婚を後で後悔する」というデメリットの可能性も。
  4. 夫婦の話し合いで離婚を回避できることもある。
  5. 妊娠中の離婚は慎重に判断すべきである。
  6. スピード離婚でも慰謝料は請求できる!

毎年多くの夫婦が離婚しますが、その中にはかなり早期に離婚を決断する「スピード離婚」の夫婦も存在します。なぜそれほど早く離婚を決断するのか、離婚までの期間や離婚原因、夫婦の特徴などをご説明します。スピード離婚のメリット・デメリットから離婚を回避する方法や離婚に迷った場合の注意点までわかりやすくご説明します。

なぜスピード離婚が起きるのか

なぜスピード離婚が起きるのでしょうか? スピード離婚の定義、期間、原因、特徴まで理解していきましょう。

スピード離婚とは

皆さんは「スピード離婚」にどのようなイメージを持っていますか?

多くの方は、結婚して間もないのにすぐに離婚してしまう夫婦をイメージされるでしょう。スピード離婚には決まった定義などはなく、早期に離婚するカップルを指す言葉として流行した言葉がそのまま定着したものです。スピード離婚が流行した時代には「成田離婚」という言葉もでてきて、テレビドラマにもなりました。

それまで結婚というものは、楽しいときも辛いときも夫婦で一緒に乗り越えて生活していくものであり「なかなか壊れにくいもの」というイメージがありました。これに対し、揶揄する意味で流行した言葉がスピード離婚ともいえるかもしれません。

しかし、時代が進んでいくとともに離婚率も上昇し、結婚してすぐに別れるカップルも増えていきました。皆さんの周囲でも「離婚」はそれほど珍しいことではなくなっているはずです。

離婚カップルの3~4組に1組は5年以内の離婚

2016年の厚生労働省の調査では、5年以内に離婚したカップルは18,030組という結果です。総離婚数が66,494組であったため、3,4組に1組は早い段階で離婚を決断していることになります。これら全てをスピード離婚とはいえませんが、意外にも多くの方が早め二離婚を決断していることがわかります。

このように、スピード離婚は思っている以上に多いのかもしれません。

スピード離婚にあたる期間はどのくらい?

定義はないが、2年以内の離婚というイメージが一般的

では、スピード離婚とは一体どれくらいの期間で離婚することを指すのでしょうか。

先にお伝えした通り、特に定義のようなものはないため、人によってスピード離婚で想定する期間は異なるでしょう。もっとも、一般的には2年以内の離婚をイメージしている方が多いようです。早い人では3ヶ月程度という方もいます。「スピード」という名の通り、誰が聞いても早すぎる離婚であれば、スピード離婚なのでしょう。

スピード離婚夫婦に多い「早くからの離婚の予感」

スピード離婚の期間は定まっていませんが、スピード離婚をする夫婦の共通点として、離婚の予感をだいぶ早くに感じているようです。

例えば、入籍前にすでに不安があるケースです。「相手のことは好きではないけれど、友達のような関係で気が合う。少しひっかかるけど、結婚する」という場合、結婚後に「間違いかな?」という気持ちが生まれやすいのかもしれません。

また、結婚式の準備や新婚旅行などで相手との価値観の違いや相手の頼りなさなどが浮き彫りになり、最終的に離婚に至るケースもあります。

このように、スピード離婚をする夫婦は、離婚する時期に関わらず入籍や結婚式などの最初の段階で離婚の予感を感じ取る方が多いようです。

スピード離婚のよくある原因

スピード離婚を決断したカップルにはそれぞれ離婚理由があります。どのような離婚理由が多いのでしょうか。具体的には以下のような原因が多いようです。

  • 性格の不一致
  • 金銭トラブル
  • 生活面でのすれ違い
  • 異性との付き合い方、不倫が原因

パッと見たところ、通常の離婚原因と特に変わりないように見えます。

結婚後に相手との食事や生活の好みが全く異なることが発覚することもよくあることです。また、結婚後に借金が発覚したり、ギャンブル癖があることがわかったりすることもあります。

そして一緒に住んでみないとわからないのが、生活面での違いです。休みの日が違うなどで、夫婦がすれ違いの生活をすることも少なくありません。

さらに、離婚原因としてよく上がるのが不倫です。キャバクラ通いがやめられない夫に嫌気がさしたという意見もあります。

スピード離婚につながる「結婚生活の理想と現実のギャップ」

これらの内容は通常の離婚原因とほとんど同じです。ただスピード離婚の場合は、早めに離婚という決断を出す方が多いのでしょう。また通常は結婚して2、3年目で浮気などの問題が発覚しますが、結婚してすぐに悪癖が見えてしまったというケースもあるのかもしれません。

このように、結婚後に実際に一緒に住んでみて相手にがっかりすることはよくあります。自分の描いていた結婚生活の理想と現実のギャップに耐えられず離婚に至る人も多いのかもしれません。

スピード離婚する夫婦の特徴

次にスピード離婚する夫婦の特徴を見ていきましょう。スピード離婚する夫婦の特徴を調査してみると、以下のような共通点がありました。

  • 交際の期間が短い
  • 妊娠が結婚のきっかけ
  • 相手の強い意志で結婚した

交際の期間が短い

まず、スピード離婚のカップルに多いのが「交際の期間が短い」ということです。1年も交際しないうちに結婚したケースや出会ってすぐにフィーリングが合い結婚したというカップルもいます。

交際して最初のうちは、お互いの気持ちが盛り上がっているために相手の悪いところは見えなくなりがちです。そのため、結婚してから自分と合わない点を見てしまい、離婚に至るケースがあります。

妊娠が結婚のきっかけ

また「妊娠が結婚のきっかけ」というケースも多く見られました。妊娠してしまうと、とにかく子供のために結婚しようとするカップルも多いのでしょう。

円満に付き合っていたなら余計に別れる理由もありません。しかし、妊娠が理由で結婚すると、夫婦の問題は放置しがちです。多少のことは目を瞑ることができても、我慢できないことが増えると離婚を考えてしまいます。

相手の強い意志で結婚した

そして「相手の強い意志で結婚した」というのもあまりよくない理由のようです。

例えば、彼女が30歳までにどうしても結婚したかったから結婚したという理由です。一見彼女想いに感じますが、彼自身はそれほど結婚に興味がなかったのにもかかわらず結婚してしまい、価値観の相違などから離婚してしまいます。結婚前にはお互いの家族像などをすり合わせておくことが必要かもしれません。

これ以外にも、スピード離婚する夫婦には特徴があるのかもしれません。そのため、あくまで代表的な特徴です。長年付き合ったカップルでも、結婚したらうまくいかずスピード離婚という結果もあるようなので、参考程度にしましょう。

ワンポイントアドバイス
スピード離婚する夫婦は、もしかすると相手のことを深く知らないまま結婚したカップルなのかもしれません。スピード離婚の予感がある方は、結婚後に相手のことを深く知ろうと努力して、夫婦の価値観を共有するようにすれば離婚は防げるかもしれません。

スピード離婚のメリット&デメリット

次に、スピード離婚する場合のメリットとデメリットをご説明します。

スピード離婚のメリット

スピード離婚のメリットとしては、以下が挙げられます。

  • 時間を無駄にしない
  • 離婚条件などで揉めにくい
  • 子供がいない
  • 相手に見切りをつけやすい

多くの方が離婚までの期間にたくさん悩み、膨大な時間を費やしてしまいます。離婚しようかな悩む日々は決して幸せとは言えないため、早期に離婚を決断すれば人生の時間を無駄にせずに済みます。

また、早くに離婚する場合は、離婚条件なども決めることが少なく、もめずに済むという利点があります。子供がいない場合は、養育費などの決め事もなく、別れやすいというメリットもあるでしょう。

さらに良い思い出が少ないと、離婚の見切りもつけやすくなります。10年の結婚生活がある場合と1年の結婚生活では、離れることに対する精神的負担も大きく異なるのです。

このように、スピード離婚をすると、離婚にまつわる大きな精神的・物理的負担を背負わずに済むというメリットがあります。

スピード離婚のデメリット

スピード離婚にはメリットだけでなくデメリットもあります。具体的には、以下のようなデメリットが挙げられます。

  • 世間体が気になってしまう
  • 親や友達に理解してもらえない
  • 離婚後に後悔することもある

よくあるのは、世間体を気にしてしまうことです。周囲から「こんなに早くに離婚するなんて」と非難されることもあるかもしれません。陰でご祝儀泥棒と呼ばれてしまったという経験もありました。それほど関係が深くない方なら、気にしない方も多いかもしれませんが、親や友達が離婚に否定的であった場合、精神的に追い詰められてしまいます。

そして、最悪なパターンが「離婚後に後悔する」ことです。離婚した後、他の方とお付き合いをするなどを経験し、「やっぱりあの人が良かった」と後悔することがあります。一時の感情で離婚してしまったパターンなどの場合は、相手を懐かしく思うこともあるでしょう。

このように、スピード離婚にはデメリットがあります。メリットとデメリットを勘案して、スピード離婚をするかどうかを決断した方が良さそうですね。

スピード離婚を回避するコツ

スピード離婚にはメリット・デメリットともにあることがわかりました。これを見て、離婚に迷いが生じた方もいるでしょう。そこで、スピード離婚を回避するコツをご紹介します。離婚に迷ったら、以下を実践してみてください

お互い感じていることはあるなら正直に話し合おう

まず、不満があるなら夫婦で話し合いましょう。スピード離婚する夫婦は夫婦間で十分な話し合いをもたないまま離婚してしまう夫婦も多くいます。自分の価値観を押し付けるのではなく、違いを認め合うことも大切です。

どれだけ仲が良さそうに見える夫婦でも、喧嘩やすれ違いは経験しています。いろんなことを乗り越えて、夫婦の絆を深めていくことが大切です。その一歩として、不満を正直に話し、相手の要求にも耳を傾けてみましょう。

第3者を交えて話をしてみる

共通の友人などを交えて話をしてみるのも良いでしょう。第三者が入ることで冷静にお互いの悪い部分や良い部分を見つめることができる方もいます。堅苦しいものではなく、友人を交えて家で食事をするなどでも良いのではないでしょうか。

円満調停やカウンセリングを受けてみる

夫婦で話し合い、第三者も交えて話した。それでも離婚への欲求が消えない場合は、カウンセリングや円満調停を実践してみましょう。

カウンセリングでは夫婦の問題解決の糸口が得られます。また円満調停でも同じような効果があります。

このように、スピード離婚を回避するためにはお伝えした3つを実践してみることをおすすめします。離婚する前に、回避するための努力をしてみるのも良いのではないでしょうか。

ワンポイントアドバイス
離婚を迷っているなら、1人で抱え込まないことが大切です。友人に話すのも良いですが、夫婦で話し合うことが大切です。お互いの気持ちを確かめ合って、ゆっくり開いた距離を縮めていく作業が必要不可欠です。

スピード離婚をするなら?知っておくべき注意点

スピード離婚の意志が強い場合は、離婚前の注意点を理解しておきましょう。離婚前に確認すべきポイント、妊娠中の離婚の注意点、スピード離婚の慰謝料請求について、ご説明します。

スピード離婚に踏み切る前に確認すべきポイント

スピード離婚への意志が固まってきたら、踏み切る前にもう一度以下を確認しましょう。

  • 相手への好きな気持ちが残っているか
  • 2人でしっかり話しあったか
  • 感情的な理由で離婚を決断していないか

相手への好きな気持ちが残っている場合は、離婚後に後悔する可能性があります。自分で相手のへの気持ちをしっかりと確かめ、気持ちが残っていないようなら離婚へと踏み切っても大丈でしょう。

また、婚姻生活を良くするためにも、夫婦での会話は必要不可欠です。問題について話し合う機会を持っていない場合は、一度自分の考えていることを相手に話してみることをおすすめします。

最後に、喧嘩したことが原因で別れを決断していませんか?頭に血が上っているときは、冷静な判断ができません。勢いで離婚してしまうと後悔することもあるため、冷静に考える時間を作りましょう。それでも離婚したいようであれば、離婚を真剣に進めていくべきときかもしれません。

スピード離婚を決断する前に、必ず冷静に夫婦で話し合うようにしましょう。結論が変わる可能性もあります。

妊娠中のスピード離婚特に注意が必要

もし、離婚したいと考えているときに妊娠中である場合は、特に慎重になる必要があります。具体的には、以下をご自身で考えてみてください。

  • シングルになると生活で苦労することが多い
  • 子どもができると相手がかわることも
  • 離婚するなら生まれてからでも遅くない

女性のひとり親は生活面・金銭面での苦労が増える

スピード離婚の場合、子どもがいない場合はスムーズに離婚ができますが妊娠中である場合は、いろいろと苦労するケースもあります。特に、女性の場合は生活面や金銭面で苦労することが増えます。ひとり親になって、本当に十分な生活ができるのかを事前に考えてみてください。

「子はかすがい」子どもをきっかけに夫婦関係に変化が出ることも…

また、子どもができると夫婦の関係も変わることがあります。子はかすがいといいますが、子どもができたことで夫婦の結びつきが強くなることもあるのです。

相手に許せない悪癖がある場合でも、子どもができたことで変化するケースもあります。出産前に離婚すると子どもに関する養育費のことなどが決められず、後から話し合いをしなければいけなくなります。

スッキリ離婚したいと考えるなら、離婚は子どもが生まれてからでも遅くはないのかもしれません。DVなど差し迫った問題がない限り、離婚はいつでもできるため相手の様子をみても遅くはないでしょう。

このように妊娠中にスピード離婚をする場合は、離婚後の生活についてまず考える必要があります。金銭的にもある程度の余裕があれば大丈夫ですが、生活面で苦労する可能性がある場合、夫婦で離婚後の生活費のサポートについても話し合うべきです。

スピード離婚での慰謝料請求はできる?

結婚してすぐの離婚の場合「慰謝料すら請求できないのでは?」と考える方も多いでしょう。

スピード離婚でも慰謝料は請求可能。ただし高額な金額は期待しないこと

しかし、実際には慰謝料を請求することは可能です。例えば、DV、モラハラ、不貞行為、借金を繰り返す、生活費を入れない、家に帰らない、などの問題があった場合は、離婚時に慰謝料請求をすることができます。

もっとも、慰謝料の額に関しては、婚姻関係の長さなども考慮要素となってしまうため、あまり高額な金額は期待できないと思っておくべきです。一般的な慰謝料の額は数十万円〜300万円程度ですが、スピード離婚の場合内容によっては100万円以下となることもあるでしょう。

離婚に関しては、お互いに離婚意思に問題がない場合は、合意によって協議離婚を行うのが一般的です。どちらかが離婚を拒むようであれば、離婚調停にて話しを進めていくのもありでしょう。

また離婚の原因を作った側からの離婚請求も可能ですが、小さな子どもがいる場合や離婚により相手の生活が困窮するケースなどでは社会正義に反するため裁判離婚が認められないケースもあります。

このように、スピード離婚でも慰謝料は請求できます。離婚を相手が渋る場合は、調停離婚を考えましょう。

ワンポイントアドバイス
離婚条件で折り合えない場合や、相手が離婚したくない場合は調停離婚をおすすめします。離婚条件に不安がある場合は、弁護士に相談してみるのも1つの方法です。妊娠している場合などは、出産費用のサポートなども必要になるため、専門家である弁護士に相談してみてください。

スピード離婚で幸せを掴むことも!でも慎重な判断を忘れずに

スピード離婚をすることで、離婚までの辛い時間を短縮でき、幸せな時間を取り戻すまでの期間も短くなります。新しい運命の相手を見つける可能性も大きくなるかもしれません。

しかし、スピード離婚した方の中には後悔してしまう方もいるのが現実です。夫婦でしっかりと話し合いを行い、それでも修復不可能であった場合に離婚を決断すべきといえるでしょう。

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