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静岡県の弁護士・法律事務所の現状と法律トラブル発生の背景
静岡県は東海地方を構成する重要な県の一つで、人口約353万人を擁する全国第10位の人口大県です。県内には静岡市・浜松市という2つの政令指定都市を抱え、東は富士市・沼津市の東部地域、中央部には静岡市・藤枝市の中部地域、西は浜松市・磐田市の西部地域と、3つの経済圏が並立する独特な構造を持っています。製造業(自動車・楽器・電気機器など)、農業(茶・みかん)、漁業、観光業など、多様な産業基盤を有する県です。ここでは最新の公的統計をもとに、静岡県の法律事情と弁護士を取り巻く環境を整理します。
静岡県の弁護士数・法律事務所数
静岡県は人口規模に対して弁護士数は控えめ

日本弁護士連合会(日弁連)が公表している弁護士会別会員数によると、2026年4月1日現在、静岡県弁護士会に所属する弁護士は537人。これは単位会としては全国第14位の規模ですが、人口規模では全国第10位の静岡県としては相対的に少ない数字です。
静岡県は東西に長く、3つの経済圏(東部・中部・西部)が並立する地理的特性から、静岡市・浜松市・沼津市など主要都市にそれぞれ法律事務所が分散している特徴があります。
静岡県弁護士会の会員数(2026年4月1日現在)
| 項目 |
人数 |
全国比較 |
| 弁護士総数 |
537人 |
単位会で全国第14位 |
| うち女性弁護士 |
99人 |
女性比率18.4% |
| 外国法事務弁護士 |
1人 |
製造業の国際取引で活躍 |
静岡県の女性弁護士比率は全国平均をやや下回る
静岡県弁護士会の女性弁護士比率は18.4%で、全国平均(約20.9%)をやや下回る水準です。離婚・DV・セクハラ・相続など、女性弁護士に相談したい事案では、選択肢がやや限られる地域です。
静岡県の人口に対する弁護士充足率
各都道府県の弁護士が足りているか、司法サービスを提供する環境の充足度を示す指標として「人口1万人あたりの弁護士数」という統計があります。
静岡県の人口は2025年時点で約353万人。これに対し静岡県弁護士会の弁護士は537人なので、静岡県の人口1万人あたりの弁護士数は約1.5人となります。これは全国平均(約3.7人)の4割程度の水準で、47都道府県の中でも弁護士充足率が低めの県です。東西に広い県土に弁護士が分散しているため、地域によっては近場に弁護士事務所が少ない場合もあります。
静岡県の人口動向
静岡県の人口は約353万人で全国第10位の規模です。浜松市(人口約78万人)・静岡市(約68万人)の2つの政令指定都市を抱え、東部・中部・西部の3つの経済圏が並立する点が特徴です。日本全体で人口減少が進む中、静岡県も全体としては減少傾向にあります。一方、製造業の集積、温暖な気候による生活環境の良さ、東海道新幹線・東名高速道路の利便性などにより、首都圏・中京圏とのアクセスを活かした移住者も一定数見られます。
静岡県の民事法律相談の現状

ここまでは弁護士数・法律事務所数を通じて静岡県の司法サービスの充実度・環境を見てきました。ここからは、静岡県のみなさんが、実際にどんな法的トラブル・悩みを抱えているのかをチェックしていきます。
まずは、静岡県で起きている民事事件の現状を知るため、日本司法支援センター・法テラスが公開している統計情報から、近年の「代理援助事件の事件別内訳(民事法律扶助)」を見ていきましょう。
代理援助・民事法律扶助とは
法テラスのWEBサイトで、「民事法律扶助」とは下記のように説明されています。
民事法律扶助業務とは、経済的に余裕がない方が法的トラブルにあった時に、無料で法律相談を行い(「法律相談援助」)、弁護士・司法書士の費用の立替えを行う(「代理援助」「書類作成援助」)業務です。(総合法律支援法第30条第1項2号)
「代理援助事件の事件別内訳(民事法律扶助)」とは法テラスが実施する無料法律相談を受け、実際に弁護士・司法書士の費用立替えを受けた事案の数を、事件内容別にカウントしたものです。
静岡県の法テラスにおける代理援助の実施状況
静岡県の法テラスにおける代理援助では、近年、多重債務事件と家事事件(離婚・相続等)の利用が大きな割合を占めています。全国的にも同様の傾向ですが、静岡県では製造業の景気動向に伴う多重債務、外国人技能実習生・在留外国人に関わる労働問題なども継続的に発生する特徴があります。
静岡県の多重債務事件
法テラスはそもそも、経済的な問題で弁護士へ相談しづらい方への支援サービスという側面があります。そのため、法テラスで対応される事件として、多重債務、債務整理や借金に関するものが多いのは自然なことです。
静岡県もその例に漏れず、代理援助の利用数では多重債務事件が多くを占めます。物価高・非正規雇用の増加、コロナ禍以降の家計悪化など複合的な要因により、自己破産・個人再生のニーズは継続的に発生しています。
静岡県の家事事件の傾向
法テラスの代理援助立替基準によると、家事事件とは、
と定義されており、離婚・相続といった家庭にまつわる事件を指す項目とされています。
厚生労働省の人口動態統計によると、静岡県の離婚件数は近年、年間6千件前後で推移しています。協議離婚で解決できないケースでは、財産分与・親権・養育費などをめぐって調停・審判に発展することも少なくなく、離婚問題に関する弁護士相談のニーズは一定数存在します。
また、相続問題については、静岡市・浜松市など都市部の不動産価格上昇に伴い、不動産を中心とした遺産分割が紛争化しやすい傾向があります。茶畑・みかん畑などの農地相続、製造業の事業承継に絡む相続なども、静岡県ならではの相談分野として存在します。
静岡県の交通事故発生数
静岡県は交通量の多い東西交通の要衝

自動車の運転は、私たちの日常生活の中で最も法律の問題にぶつかりやすい行動のひとつです。静岡県の民事事件の発生状況に続いては、県内における交通事故の発生状況を見てみましょう。
警察庁の交通事故統計によると、静岡県の道路交通事故の発生件数は近年、全国の都道府県別ランキングで上位に位置しています。東名高速道路・新東名高速道路・国道1号線・国道246号線など、首都圏と中京圏を結ぶ大動脈が県を東西に横断するため、長距離トラックの通行量が極めて多く、これが事故発生リスクを高めています。
一般財団法人自動車検査登録情報協会が発表している都道府県別の自動車保有台数では、静岡県は全国でも上位の保有台数を誇ります。1家族あたり複数の自動車を保有する世帯も多く、車社会としての性格が強い地域です。
静岡県は高速道路上の重大事故にも注意
静岡県は東名・新東名という日本の大動脈を擁し、トラックの長距離輸送による高速道路上の重大事故が発生しやすい環境です。被害者側が保険会社から提示される示談金は、いわゆる「任意保険基準」で算定されることが多く、弁護士に依頼して「弁護士基準(裁判基準)」で交渉することで賠償金額が大きく増額するケースは少なくありません。多くの自動車保険には弁護士費用特約が付帯しており、自己負担なく依頼できる場合もあります。
静岡県の犯罪・刑事事件
静岡県の刑事事件発生数と事件内訳

民事事件・交通事故に続いては、よりダイレクトに法律へ触れる行為、静岡県の犯罪・刑事事件の発生状況を見ていきましょう。
警察庁の犯罪統計によると、近年の静岡県の刑法犯認知件数は年間1万件前後で推移しています。コロナ禍以降、特殊詐欺・サイバー犯罪・SNS関連犯罪などが増加傾向にあり、犯罪の質的変化が見られる点も特徴です。
静岡県は窃盗事件・詐欺事件への対応が重要
静岡県の刑法犯のうち、依然として最も多くを占めるのは窃盗事件です。一方で、近年は特殊詐欺やサイバー犯罪、SNSを介した投資詐欺・ロマンス詐欺などの「知能犯」が増加傾向にあります。被害者・加害者いずれの立場でも、事件に巻き込まれた際には早期の弁護士相談が重要です。
静岡県の法的問題解決・リーガルサービスの現状と課題
ここまで、静岡県の弁護士・法律事務所の現状と法律トラブル発生の背景を、最新の統計情報を元に見てきました。
製造業集積地・静岡県ならではの法律ニーズ

静岡県は自動車関連産業(スズキ・ヤマハ発動機など)、楽器産業(ヤマハ・ローランド・河合)、電気機器、製紙業など、多様な製造業が集積する地域です。これらの産業に関わる企業法務・契約・労働問題・知的財産・債権回収などの相談需要が高い特徴があります。
また、外国人技能実習生・在留外国人が多い県でもあり(特に浜松市はブラジル人住民の集住地として知られる)、在留資格・労働問題・国際結婚など、外国人関連の法律相談も継続的に発生しています。茶業・水産業などの伝統産業や、伊豆・富士山周辺の観光業に関わる法律相談など、地域特性に応じた専門性も求められます。
静岡県の法的トラブルの傾向
静岡県では、東西に長い県土と3つの経済圏(東部・中部・西部)の存在を反映し、地域ごとに異なる法律ニーズが発生します。東名・新東名沿いの物流関連トラブル、製造業の労務・契約問題、外国人住民の労働問題、農業・漁業・観光業に関わる相談など、多様性が特徴です。
人口1万人あたりの弁護士数は全国平均を大きく下回るため、近場で適切な弁護士が見つからない場合は、隣接する東京都・愛知県の弁護士へのアクセスも考慮する必要があります。
相談したい分野に強い弁護士・法律事務所を見極める
相談者の立場で考えると、自分の悩みに合う、相談したい分野に強い弁護士・法律事務所かどうかが弁護士選びにおいてとても重要な要素となります。
刑事事件はもちろん、離婚や遺産相続、債務整理であれ、人が法律の壁にぶつかる時というのは、その人の人生を左右するような重要なタイミングであることが多いです。人生の一大事への対応を預ける以上、弁護士を自らの吟味なしに選ぶことは得策とは言えません。自分の相談したい内容・分野に強く、自分が置かれている状況を遠慮なく相談できる、信頼のおける弁護士に依頼するのが理想です。
弁護士にも、人によって得意な分野・不得手な分野がある
弁護士は、司法試験を通過したという一点では誰でも同じですが、弁護士としての実務能力は、各人のキャリア経験・性格や考え方により、一人ひとりまったく異なります。通常、債務整理を多く扱っている弁護士が、離婚問題の解決にも強いとは限りません。弁護士ごとに得意な分野もあれば不得手な分野があるのです。
静岡県での法律に関する悩みは、内容にあった弁護士に相談を
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