相続手続きの全体像
身近な人が亡くなると、悲しみにひたる間もなく、さまざまな手続きに追われることになります。やるべきことは、思いのほかたくさんあります。相続の手続きは、何から手をつければよいのか分かりにくく、しかも、期限が決められているものもあるため、戸惑う人が少なくありません。相続手続きは、大きく分けると、誰が相続人かを確定し、どのような財産があるかを調べ、その財産をどう分けるかを決め、名義を変える、という流れで進みます。大まかにいえば、この四つの段階です。ここでは、相続手続きの流れを時系列で整理し、期限のある手続きや、必要になる書類について見ていきます。全体をつかんでおけば、落ち着いて対応できます。
相続の手続きは、多くの人にとって、たびたび経験することではありません。だからこそ、いざそのときになると、何をどうすればよいのか分からず、途方に暮れてしまうことも少なくありません。しかも、葬儀やその後の対応で慌ただしくしているうちに、気づけば大切な手続きの期限が迫っていた、ということも起こりがちです。相続手続きを、もれなく、期限に間に合わせて進めるためには、まず、全体としてどのような流れになるのかを、あらかじめ知っておくことが役立ちます。全体像が見えていれば、いま何をすべきか、次に何が待っているのかが分かり、落ち着いて対応できます。見通しがあるかないかで、心の余裕もずいぶん変わってきます。
この記事では、まず相続手続きの全体像をおさえたうえで、具体的な流れを時系列で整理します。続いて、とくに注意したい、期限のある手続きや、そろえておくべき書類について解説します。さらに、手続きをスムーズに進めるためのポイントや、つまずきやすい点にも触れていきます。相続手続きをこれから進める人が、全体を見わたして、迷わず対応できるように、分かりやすくまとめていきます。読み終える頃には、何から手をつければよいかが、はっきりするはずです。
手続きは順を追って進める
相続手続きは、いくつものことを、順を追って進めていく必要があります。やみくもに手をつけると、二度手間になったり、大切なことを見落としたりしがちです。まずは、亡くなった人の相続人が誰なのかをはっきりさせ、次に、どのような財産があるのかを調べます。相続人と財産がはっきりして、はじめて、その財産をどう分けるかの話し合いができます。話し合いがまとまったら、不動産の名義を変えるなど、財産を実際に引き継ぐ手続きを行います。このように、相続手続きには、進めるべき順番があるのです。全体の流れをつかんでおけば、いま自分が、どの段階にいるのかが分かり、次に何をすればよいかも見えてきます。迷ったときの、道しるべになります。全体像は、いわば相続手続きの地図のようなものです。
なぜ、順番が大切なのでしょうか。それは、前の段階が終わっていないと、次の段階に進めないことが多いからです。たとえば、相続人が誰なのかがはっきりしないうちに、遺産の分け方を話し合っても、後から新たな相続人が見つかれば、その話し合いは、やり直しになってしまいます。同じように、財産の全体像がつかめていないうちに分け方を決めても、後から別の財産が見つかれば、また話し合いが必要になります。だからこそ、まずは相続人と財産をきちんと確定させる、という土台づくりが重要なのです。土台がしっかりしていれば、その後の手続きも、手戻りなく、スムーズに進められます。急がば回れ、というように、はじめの段階をていねいに進めることが、結局は近道になるのです。土台を固めることが、何より大切です。まずは、ここに力を注ぎましょう。
相続手続きの流れ
相続手続きは、具体的に、どのような順で進めればよいのでしょうか。おおまかな流れを、順を追って見ておきましょう。全体の道のりを知っておくと、安心して進められます。ゴールまでの地図を、まず手に入れましょう。全体像があれば、途中で迷うことも減ります。
手続きのおおまかな流れ
相続手続きの、大まかな流れは次のとおりです。全体像をつかんでおくと、見通しが立てやすくなります。まずは、この流れを頭に入れておきましょう。
- 亡くなった人の相続人が誰なのかを、戸籍などで確定します。
- どのような財産があるのかを調べ、財産の全体像を把握します。
- 遺言があるかどうかを確認します。
- 相続人みんなで、遺産の分け方を話し合います。
- 話し合いがまとまったら、不動産の名義変更などを行います。
この流れの中で、相続人を確定する作業と、財産を調べる作業は、とくに大切な土台になります。ここがはっきりしないと、その後の話し合いも進められません。また、遺言があるかどうかは、早めに確認しておく必要があります。遺言があれば、その内容にしたがって財産を分けるのが基本になるため、話し合いの前提が変わってくるからです。それぞれの段階を、飛ばさずに、順を追って進めていくことが、スムーズな相続につながります。
それぞれの段階を、もう少しくわしく見ておきましょう。相続人を確定するには、亡くなった人の戸籍などをたどって、誰が相続人になるのかを、もれなく確認します。財産を調べるには、預貯金や不動産といったプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含めて、全体を把握します。遺言の確認では、遺言があるかどうか、あればどのような内容かをチェックします。遺産の分け方の話し合いでは、相続人みんなが参加して、財産をどう分けるかを決め、その内容を書面にまとめます。そして、名義変更などで、財産を実際に引き継ぎます。これらは、どれも欠かせない段階です。一つひとつを、確実にこなしていくことが、相続手続きを終えるための道のりになります。焦らず、一段ずつ進めていきましょう。一つ終えるごとに、ゴールに近づいていきます。
期限のある手続きに注意
相続手続きの中には、決められた期限内に行わなければならないものがあります。どのような期限に注意すればよいのかを見ておきましょう。ここは、とくに気をつけたいところです。うっかりが、大きな不利益につながることもあります。まずは何に期限があるかを確かめましょう。
期限を過ぎると不利になることも
相続には、一定の期限内に判断や手続きをしないと、不利になったり、できなくなったりするものがあります。たとえば、借金などのマイナスの財産が多い場合に、相続を放棄するかどうかは、決められた期間内に判断する必要があります。この期間を過ぎてしまうと、原則として、すべての財産を引き継ぐことになってしまいます。また、相続税がかかる場合の申告や納税にも、期限が定められています。さらに、不動産を相続した場合の名義変更についても、一定の期間内に行うことが求められるようになりました。これらの期限は、うっかり過ぎてしまうと、思わぬ不利益につながることがあります。相続が起きたら、まず、期限のある手続きが何かを確認し、早めに動き出すことが大切です。後回しにしがちなものほど、先に取りかかっておきたいところです。
とくに注意したいのが、相続を放棄するかどうかの判断です。亡くなった人に、財産よりも借金のほうが多いような場合には、相続を放棄することで、その借金を引き継がずに済むことがあります。しかし、この放棄は、決められた期間内に手続きをしなければ、原則として認められません。うっかりこの期間を過ぎてしまうと、多額の借金を背負うことにもなりかねないのです。相続が起きたら、まず、亡くなった人にどのような財産と借金があるのかを、できるだけ早く把握し、放棄すべきかどうかを検討することが大切です。また、相続税の申告や、不動産の名義変更にも、それぞれ期限があります。こうした期限のある手続きは、ついつい後回しにしがちですが、期限を意識して、計画的に進めることが欠かせません。期限が心配なときは、早めに専門家に相談しておくと安心です。期限を味方につけるつもりで、計画的に動きましょう。
期限のある手続きは、その期限が「いつから」数え始められるのかも、あわせて知っておくとよいでしょう。多くの場合、相続があったことを知ったときなどが、期限の起算点になります。つまり、亡くなったことを知らないまま時間が過ぎていた、といった事情がある場合には、扱いが変わることもあります。ただ、こうした細かな点は、判断が難しいことも多いものです。「期限を過ぎてしまったかもしれない」と不安になったときでも、あきらめる前に、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。事情によっては、まだ間に合うこともありますし、とれる対応が残されていることもあります。期限に関わることは、自己判断で結論を出してしまわず、専門家に確認するのが確実です。あきらめる前の一本の相談が、状況を変えることもあります。
相続手続きに必要な書類
相続手続きには、さまざまな書類が必要になります。どのような書類がいるのかを見ておきましょう。早めにそろえ始めておくと、後が楽になります。集めるのに時間がかかるものもあるためです。とくに戸籍は、そろえるのに手間がかかりがちです。
手続きで必要になる主な書類
相続手続きで必要になる、おもな書類には、次のようなものがあります。手続きの内容によって、必要なものは変わってきます。まずは、代表的なものをおさえておきましょう。
- 亡くなった人の出生から死亡までの戸籍など、相続人を確定するための書類
- 相続人であることを示す戸籍などの書類
- 不動産の内容を示す書類
- 預貯金など、財産の内容がわかる書類
- 遺産の分け方を決めたことを示す書類
これらの書類のうち、とくに集めるのに手間がかかるのが、亡くなった人の出生から死亡までの戸籍です。転居などで、複数の場所に戸籍がある場合、それをすべてたどってそろえる必要があり、時間がかかることもあります。書類は、手続きの種類によって必要なものが変わり、また、同じ書類を、いくつもの手続きで使うこともあります。何が必要になるのかを、あらかじめ確認し、早めに集め始めておくと、手続きがスムーズに進みます。書類がそろわないと、手続きも先に進めないためです。
戸籍は、なぜ、出生から死亡までのすべてが必要になるのでしょうか。それは、亡くなった人に、ほかに子がいないかどうかなど、相続人になる人を、もれなく確認するためです。人生の途中で戸籍が作り直されていることもあり、一つの戸籍を見ただけでは、相続人の全体が分からないことがあります。そこで、生まれてから亡くなるまでの、すべての戸籍をつなげて確認する必要があるのです。これらの戸籍は、本籍を置いていた市区町村で取得しますが、転居を繰り返している場合には、いくつもの市区町村に問い合わせる必要が出てきます。遠方の市区町村の場合、郵送で取り寄せることになり、さらに時間がかかることもあります。こうした書類集めは、相続手続きの中でも、とくに時間と手間のかかる作業です。だからこそ、早めに取りかかっておくことが大切ですし、大変な場合は、専門家に任せることも考えるとよいでしょう。手間のかかる作業を任せられれば、その分、負担も軽くなります。
手続きを進めるときのポイント
相続手続きを、できるだけスムーズに進めるには、いくつかのポイントがあります。ちょっとした心がけで、進めやすさが変わります。確認しておきましょう。少し意識するだけで、手続きの負担が変わってきます。知っておいて損はありません。実践できるものから、取り入れてみてください。
早めに全体像をつかむ
相続手続きをスムーズに進めるうえで、もっとも大切なのが、早めに全体像をつかんでおくことです。何をいつまでにやらなければならないのかが分かっていれば、期限に追われて慌てることもありません。相続が起きたら、まず、相続人を確定し、財産を調べ、期限のある手続きが何かを確認する。この最初の段階を、早めに済ませておくことが、その後の手続きを楽にします。また、相続人が複数いる場合は、早い段階から、みんなで情報を共有し、話し合いを進めておくことも大切です。連絡を取り合わないままにしておくと、話し合いが後回しになり、期限に間に合わなくなることもあります。全体を見わたしながら、計画的に進めていくことが、相続手続きのこつだといえます。行き当たりばったりを避けることが、遠回りを防ぎます。
相続人が複数いる場合には、早い段階での情報共有が、とくに重要になります。誰かが一人で手続きを抱え込むと、その人の負担が大きくなるうえ、ほかの相続人が状況を把握できず、後になって不満が出ることもあります。反対に、はじめから、相続人みんなで情報を共有し、協力して進めていければ、負担も分かち合えますし、話し合いもスムーズになります。とくに、遠方に住んでいる相続人がいる場合などは、こまめに連絡を取り合い、状況を伝えておくことが大切です。相続は、財産をめぐるだけに、ちょっとした行き違いから、家族の関係がこじれてしまうこともあります。透明性を持って、みんなで進めていく姿勢が、円満な相続につながるのです。手続きと同じくらい、家族の関係も大切にしたいものです。
もう一つのポイントは、自分だけで抱え込まない、ということです。相続手続きは、範囲が広く、専門的な知識が必要な場面もあります。すべてを自分でやろうとすると、大きな負担になりますし、見落としが生じることもあります。分からないことや、大変な作業は、専門家の力を借りることを、はじめから選択肢に入れておくとよいでしょう。とくに、期限のある手続きや、複雑な財産が関わる場合、相続人の間で意見が分かれそうな場合などは、早めに専門家に相談しておくことで、後のトラブルを避けやすくなります。「自分でできるところは自分で、難しいところは専門家に」というように、上手に役割を分けて進めるのも、賢い方法です。無理をせず、頼れるところは頼りながら、着実に手続きを進めていきましょう。抱え込まないことが、結局はいちばんの近道です。
手続きでつまずきやすい点
相続手続きでは、いくつか、つまずきやすい点があります。あらかじめ知っておくと、対処しやすくなります。先に知っておけば、慌てずに済みます。転ばぬ先の杖として、目を通しておきましょう。よくある失敗を知れば、同じ轍を踏まずに済みます。
よくあるつまずきと対処
相続手続きでよくあるのが、相続人を確定するための戸籍集めに、思った以上に時間がかかってしまう、というものです。また、財産の全体像がなかなかつかめず、後から新たな財産や借金が見つかって、やり直しになることもあります。さらに、相続人どうしの話し合いがまとまらず、手続きが止まってしまうことも少なくありません。これらのつまずきは、早めに動き出し、専門家の力も借りながら進めることで、避けやすくなります。とくに、相続人が多い場合や、財産が複雑な場合、期限が迫っている場合などは、自分だけで進めようとせず、専門家に相談することを検討するとよいでしょう。早めの相談が、つまずきを防ぐいちばんの方法です。
もう一つ、見落とされがちなのが、亡くなった人の借金の確認です。プラスの財産にばかり目が向いて、借金の有無を十分に確認しないまま手続きを進めてしまうと、後になって、思わぬ借金が判明することがあります。相続では、プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も引き継ぐことになります。もし、借金のほうが多いようであれば、相続を放棄するという選択肢もありますが、それには期限があります。借金の確認が遅れて、放棄の期限を過ぎてしまうと、その借金を背負うことになりかねません。だからこそ、財産を調べる際には、プラスの財産とあわせて、借金がないかどうかも、しっかり確認しておくことが大切です。こうした点も、専門家に相談すれば、確認の仕方を教えてもらえますし、調査を任せることもできます。見落としを防ぐためにも、心強い支えになります。借金の有無は、必ず早めに確かめておきましょう。
また、相続人どうしの話し合いがまとまらず、手続きが止まってしまうことも、よくあるつまずきの一つです。財産の分け方をめぐって意見が対立すると、話し合いが前に進まなくなり、その間、名義変更などの手続きも進められなくなってしまいます。とくに、不動産のように分けにくい財産がある場合や、相続人の間にもともと感情的な対立がある場合には、話し合いがこじれやすくなります。こうした場合には、当事者だけで解決しようとせず、専門家に間に入ってもらうことで、話が前に進みやすくなります。話し合いがまとまらないまま、長い時間が過ぎてしまうと、期限のある手続きに影響することもあります。話し合いが難しいと感じたら、早めに専門家に相談することが、結果的に、スムーズな解決につながります。こじれる前に動くほど、選べる手も多くなります。時間が味方になるうちに、対策を打っておきましょう。
専門家への相談
相続手続きは、種類が多く、期限もあり、専門的な判断が必要な場面もあります。慣れない人には、負担の大きいものです。専門家に相談することには、いくつかの利点があります。一人で抱え込まずに済むのも、大きな安心につながります。慣れない手続きも、心強い味方がいれば乗り越えやすくなります。まずは相談してみるところから始めましょう。
手続きを確実に進められる
専門家に相談すれば、自分のケースで、何を、いつまでに、どの順で進めればよいのかを整理してもらえます。必要な書類の集め方や、期限のある手続きへの対応についても、助言をもらえます。戸籍集めや、複雑な手続きは、任せることもできます。相続手続きは、慣れない人が自分だけで進めると、時間がかかったり、見落としが生じたりしがちですが、専門家の力を借りることで、確実に、そして自分の負担を減らしながら進められます。とくに、何から手をつければよいか分からない場合や、期限が気になる場合は、早めに相談しておくと安心です。相談するだけで、道筋が見えてくることもあります。
相続手続きは、一つひとつは、それほど難しくないように見えても、全体としては、やるべきことが多く、期限もあり、専門的な判断が必要な場面も出てきます。とくに、大切な人を亡くした直後の、心身ともに大変な時期に、こうした手続きを自分だけで進めるのは、大きな負担です。専門家に相談したり、依頼したりすれば、この負担を、大きく減らせます。何をすればよいかを整理してもらえるだけでも、心の余裕が生まれますし、面倒な書類集めや、複雑な手続きを任せられれば、自分は必要な判断に集中できます。また、期限のある手続きも、専門家が管理してくれるので、うっかり期限を過ぎてしまう心配も減ります。相続手続きに不安を感じたら、一人で抱え込まず、早めに専門家に相談することを、ぜひ考えてみてください。頼れる相手がいるだけで、気持ちがずいぶん軽くなります。大変な時期だからこそ、上手に力を借りましょう。
よくある質問
最後に、相続手続きについてよく寄せられる質問にお答えします。自分の疑問に近いものがないか確認してみてください。相続手続きで迷いやすい点を取り上げます。同じ悩みを持つ人は多いので、参考にしてください。読むだけでも、疑問が整理されるはずです。
借金が多い場合はどうすればよいですか
亡くなった人について、プラスの財産より借金のほうが多いようなときは、相続放棄という方法があります。放棄をすれば、借金を引き継がずに済むことがあります。ただし、相続放棄には、決められた期限内に手続きをする必要があり、この期限を過ぎると、原則として認められません。そのため、借金が多いかもしれないと感じたら、できるだけ早く、財産と借金の状況を確認し、放棄すべきかどうかを検討することが大切です。判断に迷うときや、期限が心配なときは、早めに専門家に相談すると安心です。放棄には注意点もあるため、自己判断で進める前に、確認しておくとよいでしょう。うっかり財産に手をつけると、放棄できなくなることもあるためです。
遺言があると手続きはどう変わりますか
遺言があると、手続きは大きく変わります。遺言があると、その内容にしたがって財産を分けるのが基本になります。そのため、遺言がある場合は、相続人みんなで分け方を話し合う、という手続きが省けることもあります。遺言は、亡くなった人の意思を示す大切なものなので、相続手続きの早い段階で、遺言があるかどうかを確認することが大切です。ただし、遺言の種類によっては、開けて確認する前に、決められた手続きが必要な場合もあります。遺言が見つかったら、すぐに開けたりせず、まずは扱い方を専門家に確認するとよいでしょう。誤った扱いをすると、後で問題になることもあるためです。まずは、そのまま専門家に見せて、指示を仰ぐのが安全です。
相続手続きは何から始めればよいですか
まずは、亡くなった人の相続人が誰なのかを確定し、どのような財産があるのかを調べることから始めます。この二つが出発点です。あわせて、遺言があるかどうかも確認します。相続人と財産がはっきりしてはじめて、遺産の分け方を話し合えます。何から手をつければよいか分からない場合は、専門家に相談すると、進め方を整理してもらえます。あわせて、借金などのマイナスの財産がないかも、早めに確認しておくと安心です。放棄すべきかどうかの判断にも、期限があるためです。マイナスの財産の確認は、早ければ早いほど安心です。
相続手続きに期限はありますか
はい、あります。相続の中には、決められた期限内に行わなければならない手続きがあります。たとえば、相続を放棄するかどうかの判断や、相続税がかかる場合の申告、不動産の名義変更などです。これらの期限を過ぎると、不利になったり、できなくなったりすることがあります。そのため、相続が始まったら、まず、期限が定められている手続きを洗い出し、早めに取りかかることが欠かせません。何にどのような期限があるのか、専門家に確認しておくと確実です。期限を意識して動くことが、不利益を避けるコツです。
必要な書類はどこで手に入りますか
相続手続きに必要な戸籍などの書類は、おもに市区町村の窓口で取得できます。亡くなった人の出生から死亡までの戸籍は、複数の場所にまたがっていることもあり、集めるのに手間がかかることがあります。不動産の内容を示す書類なども必要になります。何が必要になるかは手続きによって変わるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。書類集めが大変な場合は、専門家に任せることもできます。遠方の市区町村のものは、郵送で取り寄せることになり、時間がかかる点にも注意が必要です。早めに動き始めておくと、後で慌てずに済みます。手続きの中でも、時間の読みにくい作業なので、先手を打っておくとよいでしょう。
相続手続きは自分でできますか
場合によっては、自分で進めることもできます。相続人が少なく、財産もそれほど複雑でなく、みんなが円満に話し合える場合には、自分で進められることもあります。一方、相続人が多い場合や、財産が複雑な場合、話し合いがまとまらない場合、期限が迫っている場合などは、自分だけで進めるのが難しくなります。負担が大きいと感じたら、専門家に相談することを検討するとよいでしょう。まずは相談して、自分で進められそうかどうかを判断してもらうのも一つの方法です。難しい部分だけ任せる、という使い方もできます。全部を任せるか、一部だけかは、自分の状況に合わせて選べます。
どこに相談すればよいですか
相続手続きの進め方が分からない場合や、期限が気になる場合は、相続に詳しい弁護士などの専門家に相談するのが確実です。自分のケースで、何をいつまでにどう進めればよいのかを整理してもらえますし、戸籍集めや複雑な手続きも任せられます。相続には期限のある手続きもあるため、早めに相談しておくと安心です。一人で悩むより、まず相談して見通しを立てるほうが、心の負担も軽くなります。何から始めればよいかが分かるだけでも、ずいぶん楽になります。
あなたの相続税はいくら?無料診断
基礎控除額
4,200万円
課税対象額
800万円
相続税の総額(概算)
80万円
申告が必要です
※ 配偶者の税額軽減・小規模宅地等の特例を考慮しない概算です。実際の税額は個別事情により異なります。
