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地元の掲示板に、自分のことらしい書き込みを見つけた。名前は伏せ字でも、勤め先や住んでいる地区まで書かれていて、知っている人が読めばすぐに分かってしまう。爆サイでの被害の相談は、こうした形で始まることがほとんどです。
爆サイは地域ごとに掲示板が分かれた、国内でも有数の規模を持つ匿名掲示板です。身近な人の目に触れやすいぶん、書き込みが日常生活に直接響きやすいという特徴があります。
この記事では、爆サイの削除依頼の出し方、削除されなかったときの対処、投稿者を特定する手続き、そして書き込みをしてしまった側の対応までを、ネットの誹謗中傷を扱ってきた弁護士の立場からお伝えします。
爆サイとはどんな掲示板か
爆サイは、都道府県や市区町村ごとに掲示板が分かれた、地域密着型の匿名掲示板です。地元のニュースやお店の話題、スポーツ、娯楽など、幅広いテーマのスレッドが立てられています。運営しているのは、国内の会社です。
利用者の多さ
爆サイは、閲覧の回数や投稿の数で見ても、国内の匿名掲示板の中で大きな規模を持っています。全国の地域ごとに数多くの掲示板があり、小さな町の話題まで細かく扱われています。利用者が多いことが、情報の広がりやすさにもつながっています。
地域が絞られるため個人が特定されやすい
全国規模の掲示板と違い、爆サイの書き込みは読み手が地元の人に限られがちです。そのため、名前を伏せていても、勤務先や行動範囲、車の特徴などから「あの人のことだ」と周囲に分かってしまいます。書き込む側も、特定の相手を念頭に置いて投稿していることが多く、被害が生活圏の中で広がっていきます。
地域の情報交換の場として便利な反面、根拠のない噂が事実のように語られやすい場所でもあります。
誹謗中傷が集まりやすいテーマ
- 夜の飲食店や風俗店の従業員についての噂
- 地元の会社や店舗の評判、経営者や従業員の悪口
- 近所の人や同級生の不倫や借金などの私生活の話
- 学校や部活動、保護者どうしのトラブル
とくに接客業で働く方への書き込みは、源氏名や勤務先の店名とともに投稿され、私生活まで暴かれる被害に発展することがあります。
運営者の姿勢
爆サイの運営者は、利用規約で多くの禁止事項を定め、違反する書き込みの削除依頼を受け付けています。公式の案内では、削除の判断は運営者が行うこと、依頼の方法を守らない申請には応じないことなども示されています。依頼を出す前に、利用規約と削除依頼の案内に一度目を通しておきましょう。
情報流通プラットフォーム対処法の指定事業者
爆サイの運営会社は、2025年5月、情報流通プラットフォーム対処法に基づく大規模プラットフォーム事業者に指定されました。これにより、権利侵害を理由とする削除の申出に対して、原則として7日以内に削除するかどうかを申出者に通知する義務などを負っています。以前と比べて、削除の申出が放置されにくい環境になりました。
書き込みが広がる仕組みと二次被害
爆サイの書き込みは、掲示板の中だけにとどまらないことがあります。どのように広がり、どんな二次被害につながるのかを知っておくと、早めに手を打つ判断がしやすくなります。
検索結果とまとめサイト
爆サイのスレッドは検索結果に表示されやすく、名前や店名で検索した人の目に触れます。話題になった書き込みは、まとめサイトに転載されたり、SNSで共有されたりすることもあります。元の書き込みを消せても、転載先に残ったままなら被害は止まりません。
現実の生活への影響
地域の掲示板であることから、書き込みを読んだ近所の人や職場の人の態度が変わる、という形で被害が表れます。店舗であれば、常連客が離れる、地域での評判が落ちるといった影響が出ます。住所や行動範囲まで書かれると、付きまといなどの身の危険につながることもあります。
転載された先への対応
まとめサイトなどへの転載を見つけたら、そのサイトの運営者にも削除を求めます。転載先の運営者は、連絡先を明示していないこともあり、その場合はサイトが置かれたサーバーの管理会社に削除を求める方法があります。転載先の数が多いときは、弁護士にまとめて調べてもらうと効率的です。
家族や職場に知られたとき
地元の掲示板である以上、書き込みが家族や職場の人に知られてしまうこともあります。事実でない内容なら、信頼できる相手には、弁護士に相談して対応を進めていることを伝えておくと、余計な誤解を広げずに済みます。何もかも一人で説明しようとせず、必要な範囲で周囲の理解を得ていきましょう。
書き込みが連鎖する
一つの書き込みをきっかけに、他の利用者が便乗して悪口を重ねることもよくあります。最初は小さな噂でも、スレッドが伸びるにつれて内容がエスカレートしていきます。スレッドが大きくなる前に削除を求めることが、被害を小さく抑える鍵です。
削除を求められる書き込みの種類
爆サイの利用規約は、他人の名誉や社会的信用、プライバシー、肖像権などを侵害する書き込みを禁じています。本名や住所、電話番号などの記載も、原則として禁止事項です。法律と規約の両面から、削除を求めやすい書き込みを整理すると次のとおりです。
| 書き込みの内容 | 侵害される権利 | 削除の見込み |
|---|---|---|
| 本名や住所、電話番号、勤務先をさらす | プライバシー権 | 高い |
| 「〇〇は前科がある」など事実でない悪評 | 名誉権 | 高い |
| 無断で撮影した顔写真の掲載 | 肖像権 | 高い |
| 「ブス」「死ね」など人格を否定する罵倒 | 名誉感情 | 内容と程度による |
| 店の料理や接客への否定的な感想 | 原則として権利侵害にあたらない | 低い |
伏せ字でも削除を求められる
爆サイでは、「〇〇町の△△店の□□ちゃん」のように、名前の一部を伏せて書き込まれることがよくあります。伏せ字であっても、地元の人が読めば誰のことか分かる状況なら、本人に対する権利侵害として削除を求められます。削除依頼では、なぜ自分のことだと分かるのかを具体的に説明しましょう。
病歴や家族に関する書き込み
病気や障害、離婚歴、家族の職業といった私生活の情報は、他人に知られたくないものの代表です。こうした情報を無断で書き込まれた場合は、プライバシーの侵害として削除を求められます。本人だけでなく、家族について書かれている場合も、家族それぞれが権利を持っています。
写真や動画の無断掲載
本人に無断で撮影した写真や、SNSから持ち出した写真が貼り付けられることもあります。顔が分かる写真の無断掲載は肖像権の侵害にあたり、削除を求めやすい類型です。子どもの写真や自宅の外観の写真であれば、身の安全の面からも早急な対応が必要です。
表の最後のように、実際の体験に基づく感想は、厳しい内容でも削除されにくいものです。一方、事実でない内容や、私生活をさらす書き込みは、削除を求めやすい類型にあたります。
爆サイへの削除依頼の出し方
爆サイの書き込みを削除してもらう最も基本的な方法は、サイトに設けられた削除依頼のフォームから申請することです。
- 削除してほしいレスを、番号とURL、書き込まれた日時が入るように画面ごと残す
- スレッドやレスの画面にある削除依頼のフォームを開く
- 削除を求めるレスの番号を指定する
- 利用規約のどの禁止事項にあたるのか、削除の理由を具体的に書く
- 内容を確認して送信し、送信した内容の控えを残す
フォームには、申請者の氏名や連絡先を入力する欄があります。運営者からの通知を受け取るためにも、正確に記入してください。
申請の際の注意点
爆サイの削除依頼は、原則として1回の申請で1つのレスを指定する方式です。書き込みが複数ある場合は、レスごとに申請することになります。
また、同じ内容の依頼を短い間隔で何度も送ったり、威圧的な文面で依頼したりすると、業務の妨げと判断され、以後の依頼に応じてもらえなくなるおそれがあると案内されています。返事が来ないからといって、同じ依頼を繰り返すのは避けてください。
削除の理由は、「悪口を書かれて困っている」ではなく、「私の勤務先と役職を記載したうえで、事実でない横領の話を書いており、名誉を傷つけている」のように、書き込みのどの部分がどの権利を侵害しているかを結びつけて説明しましょう。利用規約の禁止事項の文言を引いて書くと、運営者も判断しやすくなります。
削除理由の書き方の例
たとえば、ある美容室の経営者について「店長は客の財布から金を抜いている」と書き込まれたとします。この場合、削除理由には、書き込みが経営者を指していると分かる根拠(店名と役職が書かれていること)、書かれた内容が事実無根であること、それによって経営者の社会的評価と店の信用が損なわれていることを、順に簡潔に記載します。最後に、利用規約で禁じられた他人の名誉や信用を害する書き込みにあたることを添えると、判断の根拠が明確になります。
複数のレスをまとめて依頼したいとき
一人の人物について、スレッドの中に数十件の書き込みがあることも珍しくありません。1件ずつの申請は手間がかかりますが、1件ごとに理由を具体的に書くことで、判断のばらつきを減らせます。件数が多く負担が大きい場合は、弁護士にまとめて依頼することも検討してください。
申請した後に避けたいこと
申請を出した後、スレッドに「この書き込みを削除依頼しました」などと書き込むのは避けてください。かえって注目を集め、便乗した書き込みを呼び込むことがあります。書き込んだ人物に心当たりがあっても、スレッドの中で反論したり名指ししたりするのは逆効果です。
代行業者への依頼には注意
爆サイは、弁護士以外の業者による削除の代行について、弁護士法に触れるおそれがあるとして、本人か弁護士からの依頼を求める姿勢をとっています。報酬を受け取って削除を代行する業者に依頼すると、依頼自体が受け付けられないことがあるだけでなく、トラブルの原因にもなりかねません。
削除されなかったときの対処法
削除依頼を出しても、すべてが認められるわけではありません。削除されなかったときに取れる手段を、軽いものから順に見ていきます。
断られたからといって、すぐにあきらめる必要はありません。削除されなかった理由に応じて、打つ手はいくつも残されています。
通知された理由を確認する
大規模プラットフォームの指定を受けている爆サイは、削除しない場合にその理由を通知する義務を負っています。理由を読み、運営者が何を問題にしたのかを確かめましょう。権利侵害の説明が足りなかったのであれば、資料を補って改めて申請する余地があります。
削除されない理由としてよくあるもの
- 書き込みが誰を指しているのか分からないと判断された
- 事実に基づく意見や感想の範囲だと判断された
- 公共の関心がある話題についての批判だと判断された
- 申請の理由が抽象的で、権利侵害の内容が伝わらなかった
どの理由で断られたのかによって、次にすべきことは変わります。最後の理由であれば、説明を補うだけで結論が変わることもあります。
弁護士の名前で削除を求める
本人の申請で削除されなかった書き込みでも、弁護士が法的な根拠を整理して請求すると、削除に応じてもらえることがあります。どの権利が、どういう理由で侵害されているのかを、法律の要件に沿って示すからです。
裁判所に削除の仮処分を申し立てる
運営者が自主的に消さないときは、削除を命じるよう裁判所へ仮処分を求めることになります。認められれば、運営者は削除に応じるのが通常です。通常の裁判より早く結論が出る手続きですが、申立ての準備や担保金の用意が必要になります。
結論が出るまでの期間
フォームから申請した場合、法律上は原則7日以内に削除するかどうかの通知が届きます。弁護士名での請求でも、任意の削除であれば同じくらいの期間で結論が出ることが多いでしょう。裁判所の手続きに進むなら、申立ての支度にかかる時間も含めて、1か月から数か月は見ておいたほうがよいでしょう。
別のスレッドに同じ内容が書かれたら
削除されても、別のスレッドや別の地域の掲示板に同じ内容が書き込まれることがあります。繰り返されるなら、同じ人物が執拗に投稿している可能性が高いといえます。そのたびに削除を求めるだけでは終わりが見えないため、投稿者を特定して根本から止めることを考えましょう。
期限を過ぎても通知が来ないとき
申出から7日を過ぎても何の連絡もない場合は、まず申請の送信が正しく完了していたかを確認しましょう。そのうえで、なお回答がなければ、総務省が設けている報告の窓口に、指定事業者の義務が守られていないことを伝えることができます。
公的な相談窓口
総務省が支援する違法・有害情報相談センターでは、削除依頼の方法などについて助言を受けられます。書き込みが脅迫や殺害予告を含むなど、身の危険を感じる内容であれば、削除より先に警察へ相談してください。
投稿者を特定する方法
同じ人物からの書き込みが続いている、慰謝料を請求したい、といった場合は、投稿者の特定を考えます。爆サイの運営者は、削除依頼のフォームを通じた投稿者の情報の開示には応じていないため、法的な手続きを使うことになります。
投稿者の特定は、書き込みを止めさせるためにも、責任を取らせるためにも、出発点となる手続きです。
発信者情報開示の手続き
まず、爆サイの運営者に、投稿に使われたIPアドレスや投稿日時などの開示を求めます。そこから判明した回線の会社に、契約者の氏名と住所の開示を求めるのが基本の流れです。2022年10月から使えるようになった発信者情報開示命令の手続きでは、これらを一連の流れとして進められます。
手続きにかかる期間
爆サイの運営者は国内の会社のため、海外の事業者を相手にする場合と比べて、書類のやり取りに時間はかかりにくいといえます。それでも、回線の会社の段階まで含めると、投稿者の氏名や住所が分かるまでには数か月はかかると考えておいてください。
時間との勝負になる
爆サイへの書き込みは、スマートフォンから行われることが多く、回線の会社は携帯電話会社であることが一般的です。回線の会社が接続の記録を保存している期間は数か月程度とされるため、書き込みから時間が経つほど特定は難しくなります。特定を考えているなら、見つけた時点ですぐに弁護士に相談してください。
開示が認められやすい書き込み
開示が認められるには、権利侵害が明らかであることが必要です。本名や住所をさらす書き込み、具体的な犯罪の話をでっちあげる書き込みなどは、比較的認められやすい類型です。一方、「感じが悪い」「好きになれない」といった漠然とした悪口は、権利侵害が明らかとまでは言いにくく、開示のハードルは高くなります。
ある会社員の女性は、爆サイの地元の掲示板に、勤務先と名字を挙げて「職場の上司と不倫している」と繰り返し書き込まれました。事実無根でしたが、書き込みは1か月以上続き、職場でも噂になりました。弁護士に依頼して開示の手続きを進めたところ、投稿者は同じ職場の元同僚だと分かり、示談で書き込みの停止と慰謝料の支払いを約束させることができました。
特定のための準備
開示の手続きでは、書き込みのURL、レスの番号、投稿日時を正確に示す必要があります。爆サイの画面に表示される投稿日時を、分単位まで記録しておきましょう。自分のことだと分かる理由をまとめたメモも、手続きの中で役立ちます。
特定を望む場合は、削除依頼を出す順番にも気をつけましょう。先に削除されると、手続きの中で書き込みの内容を示す証拠が不十分になることがあります。削除と特定の両方を望むなら、証拠を確実に保存し、弁護士と段取りを決めてから動くのが安全です。
投稿者が分かった後の責任追及
投稿者が判明したら、責任を問う段階に入ります。
接客業で働く方の被害
夜の飲食店などで働く方が、源氏名とともに私生活や過去の職歴を書き込まれる被害は後を絶ちません。本名や住所まで特定されると、仕事を続けられなくなるだけでなく、身の安全にも関わります。店の側も、従業員を守るために、削除の請求などを支援する体制を考えておくべきでしょう。
どの手段を選ぶにしても、投稿者が身近な人物だった場合は、感情的になりやすいものです。何を一番望むのかを、あらかじめ整理しておきましょう。
損害賠償の請求
書き込みによって受けた精神的な苦痛について、慰謝料を請求できます。まずは書面で請求し、話し合いで解決できなければ訴訟を起こします。示談では、金銭の支払いに加えて、今後書き込みをしないことを約束させるのが一般的です。
示談で決めておきたいこと
- 慰謝料などの支払いの額と期限
- 書き込みを二度としないという約束
- 約束を破った場合の違約金
- 示談の内容を他人に話さないという約束
地元での生活が続く以上、示談の内容が周囲に漏れないようにすることも、被害者にとっては大切な条件になります。
慰謝料の額に影響する事情
- 書き込みの内容の悪質さ
- 書き込みの数と、続いた期間
- 本名や住所など、個人を特定する情報の有無
- 仕事や生活に生じた具体的な影響
刑事告訴
名誉毀損罪や侮辱罪にあたる書き込みであれば、刑事告訴も考えられます。どちらも告訴がなければ起訴できない罪で、犯人を知った日から6か月という告訴の期限があります。地元の知人が投稿者だったというケースも多く、処罰を求めるか、話し合いで解決するかは、今後の人間関係も踏まえて判断することになります。
会社や店舗が被害を受けた場合
地元の会社や店舗に対する事実でない悪評は、売上や採用に直接影響します。会社として削除や開示を求める場合は、会社の名誉権や営業上の信用が侵害されていることを示すことになります。経営者個人への中傷と会社への中傷が混ざっている場合は、どちらの立場で請求するかを整理しておきましょう。
処罰を求めるかどうかは、被害者が決めることです。周囲から「大ごとにしないほうがいい」と言われても、被害の重さを一番知っているのはあなた自身です。
地元の人間関係への配慮
爆サイの被害では、投稿者が職場の同僚や近所の人、元交際相手など、身近な人物であることが珍しくありません。相手が分かっても、直接問い詰めに行くのは避けてください。トラブルが大きくなるだけでなく、こちらが責任を問われるおそれもあります。やり取りは弁護士を通じて行いましょう。
書き込んでしまった側がとるべき対応
一時の感情で爆サイに書き込み、後になって不安を感じている方もいるでしょう。
- 問題のある書き込みに気づいたら、できる範囲で削除を依頼する
- 同じ相手について、それ以上書き込まない
- 回線の会社から意見照会の書面が届いたら、放置せずに弁護士へ相談する
- 相手から連絡があった場合は、感情的に反論せず、誠実に対応する
意見照会が届いたということは、相手が投稿者の特定を進めているということです。開示に同意するかどうか、どんな意見を述べるかによって、その後の展開は変わります。早い段階で謝罪と示談の話し合いを始めれば、訴訟や告訴を避けられる可能性もあります。
なぜ書き込んでしまうのか
爆サイでは、地元の知人への不満や嫉妬が、匿名という安心感から攻撃的な言葉になってしまうことがあります。書いた本人は軽い気持ちでも、書かれた側の生活は大きく揺らぎます。書き込む前に、この文章が自分の名前入りで地元の人に読まれても平気かどうか、一度立ち止まって考えてみてください。
警察から連絡が来たとき
被害者が告訴した場合、警察から事情を聴きたいと連絡が来ることがあります。呼び出しを無視すると、逮捕につながるおそれもあります。連絡が来たら、話す内容を整理するためにも、事前に弁護士へ相談しておきましょう。反省と謝罪の意思を示すことは、その後の処分にも影響します。
爆サイの対応を弁護士に任せる利点と費用
爆サイの削除は、本人でも申請できます。それでも弁護士に依頼する価値があるのは、次のような場面です。
爆サイの被害は、書き込みが消えれば終わりというわけではありません。同じ人物が書き込みを続けるおそれや、地元での評判の回復といった課題も残ります。そうした先の見通しまで含めて相談できるのが、専門家に依頼する意味です。
本人の申請で削除されなかったとき
弁護士は、法律の要件に沿って権利侵害を説明するため、本人の申請で認められなかった書き込みでも削除につながることがあります。任意の削除が難しければ、そのまま仮処分の手続きに移れます。
投稿者を特定したいとき
発信者情報開示の手続きは、裁判所を使う専門的な手続きで、時間の制約もあります。記録が消える前に、正しい手順で進める必要があるため、経験のある弁護士に任せるのが確実です。
複数の手続きを並行して進められる
削除の請求、投稿者の特定、転載先への対応、損害賠償の請求は、それぞれ別の手続きです。弁護士に依頼すれば、これらを同時に進めることができます。一つの手続きの結果を待ってから次に進むより、全体としての解決は早くなります。
心の負担を減らせる
自分についての書き込みを繰り返し読み、削除の理由を書く作業は、精神的にとてもつらいものです。弁護士に任せれば、書き込みの確認や運営者とのやり取りを代わりに行ってもらえます。身近な人が投稿者かもしれないという不安を抱えながら、一人で対応を続ける必要はありません。
相談の前に準備するもの
- 書き込みのスレッド名、レス番号、URL
- 書き込みの画面(投稿日時が分かるもの)
- 自分のことだと分かる理由のメモ
- すでに削除依頼を出していれば、その内容と結果
費用について
削除の請求だけを依頼する場合と、投稿者の特定から損害賠償の請求まで依頼する場合とでは、費用が大きく異なります。回収できる賠償額より費用のほうが高くなることもあり得るため、依頼の前に、目的と見通しを弁護士とよく話し合ってください。
よくある質問
爆サイの削除依頼は無料でできますか
フォームから申請するだけなら無料です。お金がかかるのは、弁護士への依頼や、裁判所の手続きを使うときに限られます。
削除依頼を出したことは投稿者に知られますか
運営者が削除すると、投稿した人にはその旨と理由が知らされるのが基本の扱いです。依頼した人の名前が伝わるかは運営の方法しだいですが、報復が心配な場合は、弁護士を通じて依頼することを検討してください。
スマートフォンで見つけた書き込みも証拠にできますか
できます。スマートフォンで画面を保存する場合は、レスの番号と投稿日時が写るようにし、スレッドのURLは別に控えておきましょう。可能であれば、パソコンでも同じ画面を開いて保存しておくと、証拠としてより確実になります。
スレッドごと削除してもらうことはできますか
スレッド全体が特定の個人を攻撃する目的で立てられているような場合は、スレッドごとの削除を求められることもあります。ただ、多くの場合は、問題のあるレスを一つずつ削除していくことになります。
削除されたかどうかはどうやって確認できますか
大規模プラットフォームの指定を受けている爆サイは、申出に対して、削除するかどうかを通知することになっています。通知が届いたら、実際にスレッドを開いて、該当するレスが表示されなくなっているかを確かめましょう。検索結果に古い内容が残っている場合は、時間をおいて再度確認してください。
書き込みから1年以上経っていても対応できますか
書き込みから年月が経っていても、削除を求めることはできます。一方で投稿者の特定は、回線の会社の記録が消えている可能性が高く、難しいことが多いでしょう。古い書き込みについては、まず削除を優先し、同じ人物からの新しい書き込みがあれば、その時点で特定を検討するという進め方が現実的です。
書き込んだ人を知っていますが、直接削除を頼んでもよいですか
相手との関係によっては、話し合いで書き込みを消してもらえることもあります。ただ、相手を刺激して書き込みが増えたり、「脅された」と逆に主張されたりするおそれもあります。直接の連絡は避け、弁護士を通じて削除と謝罪を求めるほうが安全です。
爆サイ以外の掲示板でも同じように対応できますか
基本的な考え方は同じです。削除の申請、裁判所の手続き、開示の手続きは、ほかの掲示板やSNSでも使えます。ただし、運営者の所在地や削除の窓口の有無によって、手続きの進め方は変わります。
自分で依頼して断られた後でも弁護士に頼めますか
頼めます。本人の申請で削除されなかった書き込みについて、弁護士が改めて請求し、削除に至った例は少なくありません。以前の申請の内容と運営者からの回答を持って相談してください。
源氏名で書かれた場合も削除や特定はできますか
源氏名や店名から本人だと分かる状況であれば、本人に対する権利侵害として削除や特定を求められる可能性があります。店の同僚や常連客が読めば誰のことか分かる、という事情を具体的に説明することが大切です。
