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離婚弁護士の選び方|チェック点と探し方・費用

離婚弁護士の選び方|チェック点と探し方・費用

この記事で分かること

  • 弁護士選びが離婚の結果を左右する理由
  • 離婚弁護士を選ぶ際のチェックポイント
  • 知人紹介やネットなど弁護士の探し方
  • 弁護士費用の仕組みと確認しておくべき点
  • 相談する最適なタイミングと信頼関係を築くコツ

離婚弁護士は、誰に依頼するかで、進めやすさや結果、手続き中の安心感が大きく変わります。選ぶ際は、離婚案件の経験、説明の分かりやすさ、費用の明確さ、相性を確認しましょう。探し方は知人紹介やネット、弁護士会の相談窓口などを組み合わせ、複数に相談して比べるのが確実です。費用は相談料や着手金、報酬金の見通しを事前に確認します。相談は、離婚を迷っている早い段階でも十分に価値があります。

離婚に強い弁護士を探す

なぜ弁護士選びが離婚の結果を左右するのか

「離婚を弁護士に頼みたいけれど、どうやって選べばいいのか分からない」。そう悩む方は、とても多いものです。弁護士なら誰でも同じ、というわけではありません。誰に依頼するかによって、離婚の進めやすさも、得られる結果も、手続き中の安心感も、大きく変わってきます。まずは、なぜ弁護士選びがそれほど重要なのかを、押さえておきましょう。

離婚は、人生でそう何度も経験することではありません。だからこそ、多くの方が、弁護士選びについても手探りになります。何を基準に選べばよいのか分からず、たまたま最初に見つけた事務所に、そのまま依頼してしまう。そうした選び方でも、うまくいくことはありますが、後で「もっと慎重に選べばよかった」と悔やむ声も、少なくありません。この記事で選び方の基準を知り、納得のいく形で弁護士を選んでほしいと思います。

弁護士には、それぞれ得意とする分野があります。企業の法律問題を専門とする弁護士もいれば、刑事事件を多く手がける弁護士もいます。離婚のような家庭の問題は、その中の一分野です。離婚の案件を数多く手がけ、経験を積んだ弁護士と、そうでない弁護士とでは、勘所の押さえ方や、交渉の進め方に、差が出ることがあります。だからこそ、離婚に強い弁護士を選ぶことが大切なのです。

また、離婚は、長期にわたることも多く、その間、弁護士と密にやりとりを重ねることになります。財産や子どものこと、夫婦間の込み入った事情など、極めて個人的なことを打ち明ける相手でもあります。ですから、能力だけでなく、この人になら安心して任せられる、と思える相性の良さも、大切な要素になります。信頼できる弁護士との出会いは、つらい離婚の過程を支える、大きな力になります。

相性の良さというと、感覚的なものに聞こえるかもしれませんが、実は具体的な形で表れます。たとえば、こちらの不安な気持ちを受け止めてくれるか、質問に嫌な顔をせず答えてくれるか、話すペースが合うか、といった点です。相談の場で、少しでも「話しにくい」「威圧的だ」と感じるなら、その感覚は大切にしたほうがよいでしょう。長い付き合いになる相手だからこそ、直感的な違和感を、軽視しないことが肝心です。

逆に、自分に合わない弁護士に依頼してしまうと、意思の疎通がうまくいかず、かえってストレスを抱えることにもなりかねません。だからこそ、弁護士選びには、少し手間をかけてでも、慎重に取り組む価値があるのです。この記事では、離婚弁護士の選び方や探し方、相談のタイミングまでを、順を追って解説していきます。後悔のない選択のために、ぜひ参考にしてください。

弁護士選びを、単なる「業者選び」のように考えないでほしいと思います。離婚の弁護士は、あなたの人生の重大な局面を、伴走してくれるパートナーです。財産や子ども、これまでの夫婦生活の機微など、他人にはなかなか話せないことを共有し、ともに解決を目指していく相手です。だからこそ、能力の高さだけでなく、この人となら本音で話せる、という感覚を大切にして選ぶことが、満足のいく結果につながります。

離婚弁護士を選ぶチェックポイント

では、離婚を依頼する弁護士を選ぶとき、どのような点に注目すればよいのでしょうか。いくつかのチェックポイントを押さえておくと、自分に合った弁護士を見極めやすくなります。ここでは、弁護士選びで確認しておきたい、大切なポイントを見ていきましょう。

まず確認したいのが、離婚案件の経験が豊富かどうかです。離婚を多く手がけている弁護士は、さまざまなケースに対応してきた知見を持っています。相談の際に、これまでどのような離婚案件を扱ってきたかを尋ねてみると、その弁護士の経験の幅が見えてきます。自分のケースに近い経験があれば、より心強いでしょう。

経験の豊富さを確かめるとき、単に「離婚を扱った件数」だけでなく、どんな種類の離婚を手がけてきたかにも目を向けるとよいでしょう。たとえば、財産分与が複雑なケース、親権が激しく争われたケース、モラハラや暴力が絡むケースなど、離婚といっても中身はさまざまです。自分が直面している問題に近い経験を持つ弁護士であれば、その分野特有の勘所を心得ているため、より的確な対応が期待できます。相談の際に、遠慮なく尋ねてみましょう。

  • 離婚案件の経験が豊富かどうか
  • 説明が分かりやすく、こちらの話を丁寧に聞いてくれるか
  • 費用について、明確に説明してくれるか
  • 連絡や対応が、迅速で誠実か
  • 話していて、安心感や信頼を持てるか

次に大切なのが、説明の分かりやすさと、話を聞く姿勢です。専門用語ばかりで説明されると、依頼者は置いてけぼりになってしまいます。難しいことを、かみ砕いて説明してくれるか。こちらの話に、じっくり耳を傾けてくれるか。相談の場での対応を通じて、こうした点を確かめましょう。依頼者に寄り添う姿勢があるかどうかは、その後の関係を左右します。

さらに、費用についての説明が明確かどうかも、重要なチェックポイントです。後述するように、弁護士費用にはいくつかの種類があります。それぞれについて、どのような場合にいくらかかるのかを、あらかじめ明確に説明してくれる弁護士は、信頼できます。費用の説明があいまいなまま契約を進めようとする場合は、注意が必要です。

これらのチェックポイントは、一度の相談で、ある程度は見極められます。相談の場は、弁護士があなたを診るだけでなく、あなたが弁護士を見極める場でもあるのです。説明は分かりやすいか、こちらの話をさえぎらずに聞いてくれるか、質問に丁寧に答えてくれるか。そうした対応の一つひとつに、その弁護士の姿勢が表れます。相談の時間を、弁護士を吟味する機会として、積極的に活用してください。

弁護士の探し方

自分に合った弁護士を選ぶには、まず、複数の弁護士を知ることから始まります。では、離婚に強い弁護士は、どうやって探せばよいのでしょうか。探し方には、いくつかの方法があります。それぞれに長所と短所がありますので、組み合わせて活用するとよいでしょう。ここで、代表的な探し方を見ていきます。

探し方を考えるとき、意識したいのが、「量」と「質」のバランスです。多くの候補に当たれば、それだけ選択肢は広がりますが、一人ひとりをじっくり見極める時間は減ります。逆に、少数に絞れば、丁寧に比較できますが、より良い弁護士を見逃すかもしれません。現実的には、いくつかの方法で数人の候補を挙げ、その中から相談する相手を絞り込む、という進め方が、無理がなくおすすめです。

  1. 探し方を組み合わせて、候補となる弁護士を複数見つける。
  2. それぞれに相談を申し込み、実際に話を聞いてみる。
  3. 経験や説明の分かりやすさ、費用の明確さ、相性を確かめる。
  4. 複数を比較し、最も信頼できると感じた弁護士を選ぶ。
  5. 費用や方針に納得したうえで、正式に依頼する。

一つは、知人からの紹介です。実際に離婚を経験した知人が、信頼できる弁護士を知っていれば、紹介してもらうのも一つの方法です。実体験にもとづく評判は、参考になります。ただし、その弁護士が自分にも合うとは限りませんし、知人に離婚のことを知られたくない、という事情もあるでしょう。無理のない範囲で活用してください。

ワンポイントアドバイス
弁護士を探す方法は、一つに絞る必要はありません。知人の紹介、インターネット、弁護士会の相談窓口など、複数の方法を組み合わせて、いくつかの選択肢を持つのがおすすめです。実際に何人かに相談してみて、その中から、最も信頼できると感じた弁護士を選ぶとよいでしょう。

もう一つ、身近なのが、インターネットで探す方法です。弁護士事務所のホームページなどから、離婚を得意とする弁護士を探せます。多くの情報を比較検討できるのが利点ですが、掲載されている情報だけで判断するのは禁物です。実際に相談してみて、自分の目で確かめることが大切です。ネットの情報は、あくまで入り口と考えましょう。

インターネットで探す際に、一つ気をつけたいことがあります。それは、上位に表示されている事務所が、必ずしも自分にとって最良とは限らない、ということです。検索結果の順位は、さまざまな要因で決まるものであって、弁護士の腕の良し悪しを、そのまま反映しているわけではありません。ホームページの見栄えや、掲げられた実績の華やかさだけで判断せず、実際に相談して、自分の目と耳で確かめることが、何より大切です。ネットは候補を見つける手段と割り切り、最終的な判断は、対面での印象を重視しましょう。

このほか、各地の弁護士会が設けている法律相談の窓口を利用する方法もあります。公的な相談の場で、離婚の相談に応じてもらえます。どこに相談してよいか分からない場合の、最初の入り口として役立ちます。自治体が無料の法律相談を実施していることもありますので、こうした窓口を活用して、まずは相談してみるのも良い方法です。

どの探し方を選ぶにせよ、大切なのは、一人だけを見て決めない、ということです。最初に相談した弁護士が、たまたま自分に合う人だとは限りません。複数の弁護士に会ってみて初めて、「この人は説明が丁寧だ」「この人は少し急かす感じがする」といった違いが、見えてくるものです。手間はかかりますが、いくつかの選択肢を比べることが、納得のいく弁護士選びの、確かな近道になります。

費用の確認と見通し

弁護士に依頼するとなると、気になるのが費用でしょう。費用の仕組みを理解しておくことは、弁護士選びにおいても、依頼後の安心のためにも、欠かせません。ここでは、弁護士費用の基本的な仕組みと、確認しておくべき点を見ていきましょう。あいまいなまま進めないことが大切です。

費用の話を、相談の場で切り出すのを、ためらう方がいます。お金の話をすると、がめつい人だと思われるのではないか、と気にするのです。しかし、費用は、依頼するかどうかを判断する、重要な要素です。むしろ、費用についてきちんと確認しておくことは、後々のトラブルを防ぐ、賢明な姿勢です。誠実な弁護士であれば、費用の質問を嫌がることはありません。遠慮せずに、しっかり確認しておきましょう。

弁護士費用には、いくつかの種類があります。まず、相談の段階でかかる相談料。次に、正式に依頼する際に支払う着手金。そして、事件が解決したときに、その成果に応じて支払う報酬金です。このほか、手続きにかかる実費なども必要になります。これらが、どのような場合に、どれくらいかかるのかを、あらかじめ把握しておくことが大切です。

費用の額は、事務所や、案件の内容、難しさによって異なります。ですから、一律にいくらとは言えません。だからこそ、相談の段階で、自分のケースではおおよそどれくらいの費用がかかりそうかを、しっかり確認しておくことが重要です。見通しを示してくれる弁護士なら、安心して依頼できます。費用の説明を渋る弁護士には、慎重になったほうがよいでしょう。

また、費用の負担が心配な場合には、支援制度が利用できることもあります。経済的に余裕のない方のために、弁護士費用の立て替えなどを行う仕組みが用意されています。費用を理由に相談をためらっている方は、こうした制度が利用できないか、確認してみるとよいでしょう。費用面の不安から、必要な支援をあきらめてしまうのは、もったいないことです。

費用を確認するときのコツは、総額の見通しを尋ねることです。着手金や報酬金といった個別の項目だけを聞いても、全体でいくらかかるのかは、つかみにくいものです。「自分のケースだと、最終的にトータルでどれくらいになりそうか」と、率直に尋ねてみましょう。誠実な弁護士なら、確定はできないとしても、おおよその見通しを示してくれます。その説明の丁寧さも、弁護士を見極める材料になります。

費用の仕組みについて、依頼者としてもう一歩踏み込んで理解しておくと、安心です。着手金は、結果にかかわらず、依頼の段階で支払うのが一般的で、報酬金は、得られた成果に応じて支払うのが通例です。ですから、どのような結果になれば、どれくらいの報酬が発生するのかを、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。契約する前に、費用に関する取り決めを書面で示してもらい、納得したうえで進めることが、後々のトラブルを防ぐことにつながります。

相談する最適なタイミング

「弁護士に相談するのは、離婚を決めてからでいいのでは」。そう考える方もいるでしょう。しかし、実は、弁護士への相談は、早ければ早いほど良いことが多いのです。ここでは、いつ弁護士に相談すべきか、その最適なタイミングについてお伝えします。相談の時期が、結果を左右することもあります。

「離婚を決めてから」と考える方が多いのは、弁護士への相談を、離婚を実行するための手続きだと捉えているからでしょう。しかし、相談は、実行するためだけのものではありません。「離婚すべきか」「どんな選択肢があるのか」を整理するための相談も、立派な活用法です。むしろ、迷っている段階でこそ、専門家の客観的な見立てが役に立ちます。決めてから動くのではなく、決めるために相談する、という発想を持ってみてください。

おすすめしたいのは、離婚を考え始めた、できるだけ早い段階での相談です。離婚するかどうか迷っている、という段階でも構いません。早く相談することで、自分のケースで何が有利で何が不利か、どのような準備をしておくべきかを、あらかじめ把握したうえで動けます。準備の段階から専門家の助言を得ておくと、その後の手続きに無駄がなくなります。

特に、証拠の確保や、財産の把握といった準備は、相手が離婚を警戒する前に済ませておくのが理想です。離婚を切り出してからでは、集められなくなる証拠もあります。早い段階で弁護士に相談し、何を準備しておくべきかを聞いておけば、いざというときに慌てずに済みます。タイミングを逃すと、有利に進められたはずの離婚が、難しくなることもあるのです。

また、相手ともめてしまってから相談するより、こじれる前に相談するほうが、円滑に解決できることも多いものです。話し合いが難しくなってきた、相手の態度が硬い、といった段階で、早めに専門家の力を借りることで、事態の悪化を防げます。「まだ相談するほどではない」と先延ばしにせず、気になった時点で相談してみることをおすすめします。

「相談するほどのことでもない」という遠慮が、かえって事態を悪化させることがあります。小さな不安のうちに相談していれば、簡単に対処できたことも、こじれてから持ち込むと、解決に時間も労力もかかります。弁護士への相談は、問題が大きくなってからの最後の手段ではなく、早めに見通しを得るための、いわば予防のための一手でもあるのです。気になることがあれば、大ごとになる前に、気軽に相談する。それが、結果的に自分を楽にします。

相談を早めにすべき理由を、もう少し具体的にお伝えします。離婚の準備には、財産の把握や証拠の確保など、時間をかけて進めるべきことが多くあります。これらは、離婚を切り出す前、つまり相手が警戒していない段階でこそ、スムーズに進められます。ところが、何を準備すべきかを知らないまま時が過ぎると、いざ動き出そうとしたときには、もう手遅れ、ということも起こります。早めの相談は、この「準備の時間」を確保するためにも、大きな意味を持つのです。

弁護士と信頼関係を築くコツ

良い弁護士を選べたら、次に大切なのが、その弁護士と、良い信頼関係を築くことです。弁護士と依頼者が、しっかり協力し合えてこそ、最良の結果につながります。ここでは、弁護士と信頼関係を築くための、いくつかのコツをお伝えします。任せきりにするのではなく、二人三脚で進める意識が大切です。

弁護士と依頼者の関係は、しばしば、医師と患者にたとえられます。名医であっても、患者が症状を正確に伝えなければ、正しい診断はできません。それと同じで、どれほど優秀な弁護士でも、依頼者が事実を包み隠さず伝え、必要な協力をしなければ、最善の結果は引き出せないのです。弁護士に任せれば安心、と丸投げするのではなく、自分も当事者として、積極的に関わっていく姿勢が、良い解決を生みます。

まず心がけたいのが、事実を正直に、包み隠さず伝えることです。自分に不利なことは、つい隠したくなるものです。しかし、弁護士は、すべての事情を把握したうえで、最善の対応を考えます。都合の悪いことを隠していると、後でそれが明るみに出たときに、対応が後手に回り、かえって不利になります。信頼関係の土台は、正直さにあります

次に、疑問や不安があれば、遠慮なく質問することです。手続きの進み方や、今後の見通しについて、分からないことがあれば、その都度尋ねましょう。質問をためらって、もやもやを抱えたまま進めると、不安が募ります。良い弁護士は、依頼者の疑問に、丁寧に答えてくれます。納得しながら進めることが、安心につながります。

質問しやすい雰囲気かどうかは、弁護士との相性を測る、良いものさしになります。こちらが尋ねたことに、面倒がらずに答えてくれるか、専門用語を避けて分かりやすく説明してくれるか。こうした対応から、その弁護士が、依頼者を対等なパートナーとして尊重しているかが見えてきます。何でも気軽に聞ける関係が築ければ、離婚という不安の多い過程も、心強く乗り越えていけるはずです。

また、弁護士から求められた資料の準備や、連絡への対応は、できるだけ速やかに行いましょう。依頼者の協力が滞ると、手続きも滞ってしまいます。弁護士とこまめに連携を取り、二人三脚で進めていく姿勢が、円滑な解決につながります。弁護士に任せきりにするのではなく、自分も主体的に関わっていくことが、良い結果を引き寄せるのです。

信頼関係を築くうえで、もう一つ知っておきたいのが、弁護士にも得手不得手や、人としての個性がある、ということです。すべてを完璧にこなす人はいませんし、コミュニケーションのスタイルも人それぞれです。過度な期待をして、少しの行き違いに失望するより、お互いに人間だという前提で、率直にやりとりを重ねていくほうが、良い関係を保てます。気になることは我慢せず、その都度伝えていく。それが、円滑な二人三脚の秘訣です。

合わないと感じたときの対応

慎重に選んだつもりでも、依頼してみて初めて、「どうもこの弁護士とは合わない」と感じることもあるかもしれません。そうしたとき、どう対応すればよいのでしょうか。我慢して依頼を続けるべきか、悩む方もいるでしょう。ここでは、弁護士と合わないと感じたときの対応について、お伝えします。

まず知っておいてほしいのは、「合わない」と感じること自体は、決して珍しくない、ということです。人と人との関係ですから、相性の良し悪しは、どうしても生じます。それを、自分のわがままだと責める必要はありません。大切なのは、その「合わない」という感覚を放置せず、どう対処するかを、冷静に考えることです。感情的に不満をため込むのでも、我慢し続けるのでもなく、建設的に向き合うことが、良い解決につながります。

まず、合わないと感じる原因を、冷静に整理してみましょう。単にコミュニケーションの行き違いが原因であれば、率直に自分の希望や不満を伝えることで、関係が改善することもあります。連絡の頻度や、説明の仕方など、気になる点を伝えてみると、弁護士も対応を調整してくれるかもしれません。まずは、話し合いで解決できないかを試みることが大切です。

それでも、どうしても信頼関係を築けない、方針が根本的に合わない、と感じる場合は、依頼する弁護士を変えることも、選択肢の一つです。弁護士を変更することは、依頼者の権利として認められています。我慢して合わない弁護士に依頼を続けるより、信頼できる弁護士に依頼し直すほうが、結果的に良い解決につながることもあります。ためらう必要はありません。

とはいえ、弁護士を変えることが、常に最善とは限りません。手続きが進んでいる段階での変更は、新しい弁護士が経緯を把握し直す必要があり、時間や費用の面で負担が生じます。ですから、変更を考える前に、まずは現在の弁護士に、率直に不満や希望を伝えてみることをおすすめします。それで改善すれば、変更の負担を負わずに済みます。伝えても変わらない、根本的に信頼できない、というときに初めて、変更を具体的に検討する。その順序が、賢明です。

ただし、弁護士を変更する際には、それまでにかかった費用の精算など、確認しておくべき点もあります。また、手続きの途中で変更すると、引き継ぎに手間がかかることもあります。そうした点も踏まえて、変更が本当に必要かを見極めることが大切です。判断に迷う場合は、別の弁護士に、あらためて相談してみるのもよいでしょう。

「弁護士を変えるなんて、相手に失礼ではないか」と、遠慮してしまう方もいます。しかし、これはあなたの人生に関わる、大切な依頼です。遠慮して合わない弁護士に依頼を続け、不本意な結果になっては、元も子もありません。弁護士との関係は、あくまで、より良い解決を目指すための手段です。その手段が機能していないと感じるなら、見直すのは当然のことです。自分の納得を、何よりも優先してよいのです。

ここまで、弁護士の選び方や、合わなかったときの対応を見てきましたが、根底にあるのは、弁護士選びは自分のために行うものだ、という一点です。世間体や、相手への遠慮ではなく、自分が納得して、安心して任せられるかどうか。その基準で選び、必要なら見直す。この姿勢さえ持っていれば、きっと、あなたを支えてくれる良い弁護士に出会えるはずです。焦らず、じっくりと、自分に合う一人を見つけてください。

弁護士に相談する前に、準備しておくべきことはありますか

相談を有意義なものにするために、事前に状況を整理しておくとよいでしょう。夫婦の状況や、離婚を考えるに至った経緯、相手の資産の概要、子どもがいる場合はその状況などを、時系列でまとめておくと、弁護士に的確に伝えられます。手元にある関係資料があれば、それも持参すると、より具体的な助言を受けられます。ただし、完璧に準備できていなくても構いません。分かる範囲で整理しておけば十分ですので、まずは気軽に相談してみてください。

離婚弁護士の選び方に関するよくある質問

離婚に強い弁護士かどうかは、どう見分ければよいですか

相談の際に、これまで離婚案件をどれくらい手がけてきたか、自分のケースに近い経験があるかを、直接尋ねてみるのが確実です。また、事務所のホームページなどで、離婚を注力分野として掲げているかも、一つの目安になります。ただし、経験の豊富さだけでなく、説明の分かりやすさや、こちらの話を聞く姿勢、相性の良さも大切です。実際に相談してみて、総合的に判断することをおすすめします。可能であれば、複数の弁護士に相談して、比べてみるとよいでしょう。

相談だけして、依頼しなくても大丈夫ですか

もちろん大丈夫です。相談は、依頼を前提とするものではありません。まずは相談してみて、自分のケースの見通しや、その弁護士との相性を確かめたうえで、依頼するかどうかを決めればよいのです。むしろ、いきなり依頼するのではなく、複数の弁護士に相談して、比較検討することをおすすめします。相談してみて、信頼できると感じた弁護士に依頼するのが、後悔しない選び方です。気軽に相談の場を活用してください。

弁護士費用が心配で、相談をためらっています

費用への不安から相談をためらう方は多いですが、まずは相談してみることをおすすめします。相談の段階で、自分のケースでおおよそどれくらいの費用がかかりそうかを確認できますし、費用の見通しが立てば、依頼するかどうかを落ち着いて判断できます。また、経済的に余裕がない場合には、弁護士費用の立て替えなどの支援制度が利用できることもあります。費用を理由に、必要な支援をあきらめてしまう前に、まずは相談し、利用できる制度がないか確認してみてください。

複数の弁護士に相談するのは、失礼になりませんか

失礼にはあたりません。複数の弁護士に相談して、比較したうえで依頼先を選ぶのは、ごく一般的なことです。弁護士の側も、依頼者が慎重に選ぶことを理解しています。むしろ、一人だけの話を聞いて即決するより、いくつかの見立てや対応を比べたほうが、自分に合った弁護士を選べます。相性や方針は、実際に会って話してみないと分からないものです。遠慮せず、納得がいくまで複数の弁護士に相談することをおすすめします。

今すぐ離婚するか決めていませんが、相談してもよいですか

はい、離婚するかどうか迷っている段階でも、相談する価値は十分にあります。自分の状況が法的にどう評価されるのか、どのような選択肢があるのかを知ることで、頭の中が整理され、冷静に判断できるようになります。相談したからといって、必ず離婚しなければならないわけではありません。むしろ、早い段階で相談し、見通しを得ておくことで、その後の準備や対応を、有利に進められます。迷っているからこそ、一度専門家の話を聞いてみるとよいでしょう。

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