掲載弁護士・法律事務所 2,000以上/全国対応

当て逃げされたら|加害者の特定と補償の受け方

当て逃げされたら|加害者の特定と補償の受け方

この記事で分かること

  • 当て逃げとは何か・加害者に問われる責任
  • 当て逃げに遭ったらすぐにやるべきこと
  • 加害者を特定する方法(防犯カメラ・目撃者など)
  • 加害者が見つからない場合の車両保険の使い方と注意点
  • 当て逃げで請求できる損害・弁護士に相談するメリット

当て逃げに遭ったら、まず警察に届け出ることが大切です。そのうえで車の損傷の記録、防犯カメラやドライブレコーダーの確認、目撃者探しなど、できる限りの証拠を集めましょう。加害者が見つからない場合は自分の車両保険を使う方法があります。この記事では当て逃げの対応方法や加害者を特定する方法、請求できる損害まで弁護士の視点で解説します。

交通事故に強い弁護士を探す

当て逃げとは何か

駐車場に戻ったら、車のドアがへこんでいる。走行中に接触されたのに、相手はそのまま走り去ってしまった。連絡先も分からず、修理費だけが手元に残る。

納得のいかない話です。こちらに落ち度は一つもないのに、負担だけを押しつけられる。しかも相手は、逃げたことすら気づかれないと思っている。

ただ、当て逃げは思われているほど逃げ切れるものではありません。防犯カメラは街中に増えていますし、ドライブレコーダーを積んだ車も走っています。相手が判明して修理費を回収できた例は、実際にあります。

大切なのは、初動で手がかりを確保できるかどうかです。時間が経てば映像は消え、記憶も薄れます。逆に、その日のうちに動けば、選べる手立てが残ります。

当て逃げとは、物の損壊を伴う事故を起こした人が、警察への報告をせずに現場を離れることをいいます。人にケガをさせて逃げた場合はひき逃げと呼ばれ、扱いがさらに重くなります。

この違いは、加害者に科される罰則の重さにも、警察がどこまで捜査に力を入れるかにも表れます。まずは、自分の受けた被害がどちらに当たるのかを確かめてください。

接触の瞬間に痛みがなくても、翌日以降に症状が出ることがあります。その場合は人身事故として扱い直すことになります。

放っておくと、事故とケガのつながりを疑われます。違和感があれば早めに受診してください。

被害を受けた側にとって、当て逃げの厄介さは二つあります。相手が誰か分からないこと。そして、物損だけでは警察が本腰を入れて捜査してくれるとは限らないことです。

人身事故であれば、捜査は必ず行われます。物損の場合は、手がかりの多寡によって扱いが変わります。だからこそ、こちらが材料を用意できるかが結果を左右します。

警察に丸投げするのではなく、こちらで手がかりを集めて渡す。この姿勢で臨むかどうかで、特定できる確率は変わってきます。

とはいえ、個人でできることには限度があります。映像の提供を求めても断られることが多く、そこから先は警察の役割になります。

だからこそ、届け出を先に済ませておく必要があります。届けていなければ、警察が動く根拠自体がありません。

とはいえ、打つ手がないわけではありません。相手が判明する例もありますし、判明しなくても自分の保険で修理できる場合があります。動き方次第で、結果は変わります。

逆に言えば、何もしなければ何も起きません。泣き寝入りという結末を避けるには、最初の数時間が勝負になります。

気が動転していても、やることは決まっています。順番どおりに動いてください。

迷ったら、まず写真と通報です。この二つを押さえておけば、後から取り返せます。

写真は多いに越したことはありません。後で不要と分かるのは構いませんが、足りないものは補えません。

この記事では、気づいた直後にやるべきこと、加害者を特定する方法、見つからない場合の補償、そして車両保険を使うかどうかの判断までを整理します。

加害者側の立場でお読みの方は、逃げた場合にどうなるのかを後半で扱っています。結論だけ先に申し上げれば、逃げても軽くなることはありません。

気づかずに走り去ってしまった場合も、判明した時点で早く出頭するほうが結果は軽くなります。

日数が空くほど、わざと立ち去ったと受け取られやすくなります。

身に覚えがあるなら、警察署に出向いて事情を説明してください。放置しても、状況は良くなりません。

気づいたらすぐにやること

最初の行動が、その後を決めます。順番は次のとおりです。

  1. 車を動かす前に、損傷の状態を写真に撮る
  2. 周囲を見回し、相手の車がまだいないか確認する
  3. 警察へ通報する。走行中であれば、その場から動かない
  4. 目撃者がいれば、声をかけて連絡先を聞く
  5. 周辺に防犯カメラがないか確認する
  6. 自分の保険会社へ連絡する

一番目を飛ばしてしまう方が多いところです。修理に出した後では、どこがどう壊れていたのかを示せなくなります。全体が写る一枚と、損傷部分に寄った数枚を撮っておいてください。

三番目も大切です。走行中に接触された場合、相手を追いかけたくなりますが、こちらも事故を起こしかねません。ナンバーだけ控えて、その場にとどまってください。

ナンバーの一部だけでも構いません。地名や数字の並びが分かれば、絞り込みの材料になります。

車種や色、傷の有無といった特徴も、覚えているうちに書き留めておいてください。

記憶は、驚くほど早く薄れます。その場でメモを取るのが確実です。

撮っておきたいもの

  • 損傷箇所の全景と接写
  • 車体に付着した相手の塗料
  • 車が停まっていた位置と、周囲の状況
  • 路面に残ったタイヤ痕や破片
  • 駐車場であれば、区画番号が分かる範囲

相手の車の破片が落ちていることもあります。小さなものでも、車種を絞り込む手がかりになります。拾って保管しておいてください。

損傷の高さや角度も記録しておくと、相手の車種を絞る手がかりになります。乗用車なのか、大型車なのか。ぶつかった位置から推測できることがあります。

擦り傷の向きからは、相手がどちらへ進んでいたかも読み取れます。写真を撮るときは、傷の走り方が分かるように撮っておいてください。

定規や手を添えて撮ると、傷の大きさも伝わります。

地面からの高さが分かる角度でも撮っておくと、相手の車種を推測する材料になります。

ワンポイントアドバイス
防犯カメラの映像は、多くが一定期間で上書きされます。数日で消えてしまう機器もありますので、気づいた当日のうちに所在を確認し、保存を依頼してください。ここで動けるかどうかが、特定できるかを分けます。

警察への届け出が要になる

「相手が分からないのだから、届けても意味がない」と考えて、そのままにしてしまう方がいます。これは避けてください。

交通事故証明書が発行される

届け出をすると記録が残り、交通事故証明書が発行されます。この書類がないと、保険の請求ができません。自分の車両保険を使うにも必要になります。

逆に、届け出をしていないと、事故があった事実そのものを示せません。後から相手が判明しても、請求の土台が失われます。

「面倒だから」と届け出を省いてしまう方がいますが、失うものが大きすぎます。手続き自体は、それほど時間のかかるものではありません。

その場で警察官が来られない場合は、後日出向く形になります。日を空けずに済ませてください。

時間が経つほど、届け出の受理に事情を説明する必要が出てきます。

なぜすぐに届けなかったのかを問われることもあります。理由があるなら、正直に伝えてください。

捜査につながる

物損の当て逃げでも、捜査は行われます。防犯カメラの照会や、周辺の聞き込みが行われることもあります。個人でできることには限りがありますので、警察が動く前提を作っておく意味は大きいところです。

こちらから、防犯カメラの所在や目撃者の情報を伝えることもできます。受け身で待つより、集めた材料を提供したほうが動いてもらいやすくなります。

捜査の進み具合を後から問い合わせることもできます。連絡先を控えておいてください。

担当者の名前と、受理番号にあたる情報を控えておくと、問い合わせが早く済みます。

保険会社から事故の状況を尋ねられたときにも、同じ情報が役に立ちます。

届け出の方法

走行中に接触されたのであれば、その場で通報します。駐車中の被害に後から気づいた場合は、車を動かす前に連絡してください。すでに動かしてしまった場合でも、届け出は可能です。

警察署へ出向く形になることもあります。損傷箇所の写真と、車検証、免許証を持参してください。

可能であれば、車ごと出向いてください。実際の損傷を見てもらえれば、状況が伝わりやすくなります。

修理に出す前に届け出るのが原則です。直してしまってからでは、確認のしようがありません。

急いで直したい事情があっても、届け出だけは先に済ませてください。

写真さえ残っていれば、届け出の後に修理へ出しても支障はありません。

加害者を特定する方法

相手が判明すれば、修理費を請求できます。手がかりは、いくつかあります。

防犯カメラ

最も有力です。駐車場であれば施設の設備、路上であればコンビニや店舗、住宅に設置されたものが考えられます。

ただし、個人が映像を見せてもらえるとは限りません。警察を通じて照会してもらうのが確実です。まずは所在を確認し、上書きされる前に保存を依頼してください。

依頼するときは、事故のあった日時をできるだけ絞って伝えてください。範囲が広いと、確認の負担が大きくなって断られやすくなります。

駐車した時刻と戻った時刻が分かれば、その間に絞れます。レシートや入庫券があれば、正確な時刻を示せます。

捨てずに保管しておいてください。時刻を裏づける資料になります。

ドライブレコーダー

駐車中の監視機能が付いていれば、衝撃を検知して記録が残っていることがあります。設定によっては作動していないこともありますので、確認してみてください。

走行中の被害であれば、自分の記録に相手の車が映っている可能性が高くなります。事故の当日にデータを取り出しておいてください。上書きされると戻せません。

後続車や対向車の記録に、相手の車が映っていることもあります。心当たりがあれば、その車の持ち主に声をかけてみる価値はあります。

駐車場であれば、隣に停まっていた車の記録に映っていることもあります。

ただし、他人の車の記録を見せてもらうのは容易ではありません。警察を通じるほうが現実的です。

目撃者

駐車場の管理人、近隣の店舗、通行人。声をかけて連絡先を聞いておけば、後から警察に伝えられます。

その場で名前と電話番号だけでも押さえてください。後から探し出すのは、ほぼ不可能です。

施設の従業員が目撃していることもあります。管理者に尋ねてみてください。

巡回している警備員がいれば、その時間帯の状況を覚えていることもあります。

付着した塗料や部品

相手の車の塗料が付いていれば、車体の色が分かります。破片が落ちていれば、車種を絞り込める場合もあります。こうした物的な手がかりは、修理に出す前に確保してください。

修理工場に相談すれば、損傷の状況から相手の車について推測してもらえることもあります。専門家の目は、思わぬ手がかりを拾います。

塗料が付着している部分は、拭き取らずに残しておいてください。洗車してしまうと失われます。

警察が現場を確認する際にも、そのままの状態を見てもらうほうが正確です。

加害者が判明した場合

相手が見つかれば、修理費を請求できます。

請求できるもの

車の修理費が中心です。加えて、修理中に代車を使った費用、修復歴が付いたことによる価値の下落、レッカー代なども対象になります。

とくに評価損は、こちらが主張しなければ提示に含まれません。年式が新しく走行距離も短い車であれば、検討する価値があります。

骨格部分にまで損傷が及んでいるかどうかが、判断の分かれ目です。修理工場に確認してみてください。

評価損が認められるかどうかは争いになりやすい部分です。相手方が任意で応じることは、まずありません。

慰謝料は原則として出ない

物が壊れただけの事故では、慰謝料は認められないのが原則です。不便さや怒りはあっても、財産の損害は金銭で回復されるという整理になっています。

もっとも、請求できる費目は修理費だけではありません。抜けがないかを確かめてください。

代車費用も忘れられがちです。修理の間に車を借りたのであれば、その費用も請求の対象になります。

ただし、必要性と期間が問われます。借りる前に相手方の保険会社へ伝えておくと、後の交渉が楽になります。

相手が保険を使わない場合

当て逃げをした加害者は、等級が下がることを嫌って保険を使いたがらないことがあります。その場合は、本人に直接請求することになります。

支払いの取り決めは、必ず書面に残してください。金額、支払時期、支払方法。分割にするなら、滞ったときの扱いも定めておきます。

口約束で終わらせると、支払いが止まったときに手立てがありません。金額が大きいのであれば、公正証書にしておく方法もあります。

相手が支払いに応じないのであれば、少額の請求に対応した裁判の手続きもあります。修理費の回収に使える選択肢です。

加害者が見つからない場合

現実には、特定に至らないことも多くあります。その場合に使えるのが、自分の保険です。

車両保険を使う

加入していれば、相手が分からなくても修理費を受け取れます。当て逃げは、車両保険の対象となる事故の一つです。

ここで効いてくるのが、警察への届け出です。交通事故証明書がなければ、請求の手続きが進みません。届け出を省いてしまうと、自分の保険すら使えなくなります。

ここが、届け出を勧める最大の理由です。相手が見つからなくても、書類さえあれば手は打てます。

ただし、契約の型によっては対象外になります。補償の範囲を限定した型では、当て逃げが外れていることがあります。証券を確認してください。

保険料を抑えるために限定型を選んでいる方は少なくありません。加入時に説明を受けていても、記憶に残っていないことがほとんどです。

分からなければ、保険会社に電話して「当て逃げは対象になりますか」と尋ねれば済みます。

免責金額に注意

契約で免責金額を設定している場合、その分は自己負担です。修理費が免責額に近いのであれば、保険を使う意味が薄くなります。

免責額は、契約によって設定の仕方が違います。一回目と二回目で額が変わる型もありますので、証券の記載を確かめてください。

免責額を高く設定しているほど、保険料は安くなっています。その代わり、小さな損傷では使いにくくなります。

契約を見直す機会があれば、この点も含めて検討してみてください。

当て逃げは、いつ遭うか分からない被害です。備えの有無で結果が変わります。

使うと等級が下がる

当て逃げで車両保険を使うと、翌年以降の等級が下がります。相手が判明していない以上、無過失の扱いにはならないためです。

ここが判断の分かれ目になります。

相手が判明して、その相手の保険から支払われるのであれば、こちらの等級は下がりません。特定できるかどうかは、この点でも意味を持ちます。

車両保険を使うかどうかの判断

使えば修理費は出ますが、その後の保険料が上がります。次の順で比べてください。

確認すること 見るポイント
修理費の見積もり 実際にいくらかかるか
免責金額 自己負担がいくら生じるか
受け取れる額 修理費から免責額を引いた金額
保険料の増加 等級が下がることで、数年間でいくら増えるか
差引き 受け取れる額が増加分を上回るか

保険会社に依頼すれば、等級が下がった場合の保険料を試算してもらえます。感覚で決めず、数字を並べて比べてください。

修理費が小さい場合、使わずに自費で直すほうが安く済むことがあります。逆に、損傷が大きければ使う一択です。

判断に迷うなら、修理の見積もりが出てから決めてください。急いで結論を出す必要はありません。

使わないと決めた場合

保険会社への連絡自体は済ませておいてください。報告することと、保険を使うことは別です。後から方針を変えることもできます。

ただし、事故の届出には期限が定められているのが通常です。放置せず、まずは一報を入れておいてください。

駐車場での当て逃げ

最も多いのが、この類型です。

施設の管理者に相談する

商業施設やコインパーキングであれば、管理者に事情を伝えてください。防犯カメラの有無、映像の保存期間、警察への提供に応じてもらえるかを確認します。

管理者が映像を見せてくれないこともあります。その場合でも、警察からの照会には応じるのが通常です。届け出をしておく意味は、ここにもあります。

管理者に伝えるときは、日時と区画を具体的に示してください。あいまいだと、確認のしようがありません。

施設側の責任は問えるのか

駐車場で被害に遭ったからといって、施設に賠償を求められるとは限りません。管理の契約内容によりますが、多くの駐車場では利用者の車両について責任を負わない旨が定められています。

ただし、管理体制に明らかな問題があれば、争う余地が生じることもあります。掲示されている約款を確認してみてください。

とはいえ、施設に請求するより、加害者の特定に力を注ぐほうが現実的です。映像の確保に協力してもらうことを優先してください。

協力的な施設であれば、警察への提供もすみやかに進みます。まずは丁寧に事情を説明してください。

強い調子で求めると、かえって身構えられます。困っている旨を伝えるほうが、協力を得やすくなります。

警察から照会が来る旨をあらかじめ伝えておくと、施設側も準備ができます。

備えておけること

駐車中も記録するドライブレコーダーを設置しておけば、次に備えられます。防犯カメラの近くに停める、出入口から離れた区画を選ぶといった工夫も、被害の確率を下げます。

隣の区画との間隔が広い場所を選ぶだけでも、接触の危険は下がります。

壁際や端の区画も、片側からの接触を避けられます。混雑する時間帯を外すという工夫もあります。

完全に防ぐことはできませんが、確率は下げられます。

被害に遭ってから後悔するより、日ごろの停め方を少し変えておくほうが現実的です。

駐車中も記録できる機器は、以前より手に入りやすくなっています。

設置しておけば、被害に遭ったときの決め手になります。費用に見合う備えだと考えてよいでしょう。

当て逃げは、相手が判明するかどうかで結果が大きく変わります。備えと初動が、その分かれ目を作ります。

被害に気づいたら、まず写真と通報。この二つから始めてください。

ケガをしていた場合

物損だと思っていたが、後から首や腰が痛む。この場合は、扱いが変わります。

人にケガをさせて逃げた事故は、当て逃げではなくひき逃げです。加害者の責任は格段に重くなり、警察の捜査も本格的になります。

被害者にとっては、捜査が本格化することで相手が判明する可能性も上がります。症状があるなら、我慢せず受診してください。

被害者の側としては、人身事故への切り替えを申し出る必要があります。医療機関を受診して診断書を取り、警察に提出してください。

人身に切り替われば、治療費や慰謝料を請求できるようになります。物損のままでは、これらは請求できません。

相手が見つからない場合でも、自分の人身傷害保険や、政府が設けている保障の仕組みを使える余地があります。使える制度がないか、先に確かめてみてください。

相手が判明しない事故でも、自分の契約から支払いを受けられる場合があります。証券を見て、付いている補償を洗い出してください。

人身傷害保険、搭乗者傷害保険、無保険車傷害保険。名称は似ていますが、支払われる根拠はそれぞれ違います。担当者に事故の状況を伝えて、使えるものを整理してもらってください。

加害者が分からない人身事故については、政府が運営する保障の制度が用意されています。窓口は損害保険会社ですので、相談してみてください。

加害者が問われる責任

逃げた側がどうなるのかも、知っておくと交渉の見通しが立ちます。

物損事故で現場を離れた場合、報告義務違反が成立します。3か月以下の拘禁刑または5万円以下の罰金が定められています。あわせて、危険を防止する措置を怠ったとして、1年以下の拘禁刑または10万円以下の罰金が問われることもあります。

行政処分としては、危険防止等措置義務違反で5点、事故の原因となった安全運転義務違反で2点、合計7点が付きます。免許停止の基準は累積6点ですから、前歴がなくても一度で停止に届きます。

人にケガをさせていれば、救護義務違反として10年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金となり、違反点数も35点に跳ね上がります。免許取消しは避けられません。

逃げ切れると考えるのは、現実的ではありません。

捜査は、防犯カメラ、目撃情報、車体に残った塗料、修理工場への照会といった複数の経路で進みます。時間が経ってから判明することもあります。

事故の直後にやっておくべきこと

当て逃げに限らず、事故の直後の動き方は共通しています。

記録を残すこと、警察へ届け出ること、保険会社へ連絡すること。この三つを外さなければ、後の選択肢が確保できます。

とくに記録は、時間が経つほど集めにくくなります。映像は消え、記憶も薄れます。動くなら当日です。

気づいた時点で疲れていても、写真だけは撮っておいてください。後からできることが、そこで決まります。

よくある質問

当て逃げに遭ったら、まず何をすべきですか

車を動かす前に損傷を撮影し、警察へ通報してください。そのうえで、周辺の防犯カメラの所在を確認し、保険会社へ連絡します。映像は数日で消えることがありますので、当日中に動いてください。

傷が小さくても届け出るべきですか

届け出てください。交通事故証明書がないと、保険の請求ができません。また、後から症状が出た場合に、事故があった事実を示せなくなります。

加害者が見つからない場合、修理費はどうなりますか

自分の車両保険を使えば修理できます。ただし、契約の型によっては当て逃げが対象外のこともあり、免責金額の設定によっては自己負担が生じます。証券を確認してください。

防犯カメラの映像は自分で見せてもらえますか

応じてもらえないことが多くあります。個人情報の問題があるためです。警察を通じて照会してもらうのが確実ですので、まずは届け出を済ませてください。

当て逃げで慰謝料は請求できますか

物損だけであれば、原則として認められません。ただし、修理費のほかに代車費用や評価損を請求できる場合があります。ケガをしているのであれば、人身事故に切り替えることで慰謝料の対象になります。

車両保険を使うと保険料はどのくらい上がりますか

等級と契約内容によって変わります。保険会社に試算を依頼すれば、具体的な金額を示してもらえます。修理費と比べてから判断してください。

加害者が後から名乗り出ることはありますか

あります。防犯カメラの照会で判明する例もありますし、後日出頭する加害者もいます。すでに車両保険で修理していた場合は、保険会社が加害者側に請求する形になります。

当て逃げをしてしまったかもしれません

心当たりがあるなら、早く警察へ出頭してください。気づかずに走り去った場合でも、判明した時点で申し出るほうが結果は軽くなります。時間が経つほど、意図的だったと見られやすくなります。

相手が被害届を出していれば、捜査はすでに始まっています。自分から申し出たという事実は、処分の判断で考慮されます。

被害者への弁償も、早く進めるほど評価されます。保険を使えるなら、担当者に相談してください。

物損であれば、対物賠償から支払われるのが通常です。等級への影響は生じますが、自己負担よりは軽く済みます。

相手が「保険を使いたくない」と言っています

相手本人へ直接請求することになります。総額、いつまでに、どう払うのかを書面にしてください。分割払いにするなら、支払いが止まった場合の取り決めも入れておきます。応じてもらえないときは、少額の請求に向けた裁判の手続きも使えます。

費用も手間も抑えられる制度ですので、修理費の回収には向いています。

ただし、相手に支払う資力がなければ、判決を得ても回収できません。進める前に、見込みを考えておいてください。

相手に任意保険があれば、通常は保険会社が対応します。そこまで進めば、こちらの負担はかなり軽くなります。

相手が判明した時点で、まず任意保険の有無を確認してください。その後の進め方が変わります。

加入していれば、以後のやり取りは保険会社どうしで進みます。こちらも自分の保険会社に連絡して、対応を任せてください。

修理してから届け出てもよいですか

順序が逆になります。修理してしまうと、損傷の状況を確認できません。写真が残っていれば対応できる場合もありますが、届け出を先に済ませるのが原則です。

どうしても先に直す必要があるなら、写真を多めに残したうえで、修理工場にも損傷の記録を依頼しておいてください。

見積書と損傷箇所の写真が残っていれば、後の手続きで使えます。

修理前と修理後の両方を撮っておくと、なお確実です。

領収書も保管しておいてください。実際にかかった額を示す資料になります。

後から相手が判明したときに、請求の根拠として使えます。

会社の車で当て逃げに遭いました

手続きは、車の所有者である会社が行うのが通常です。まず上司に報告し、会社の指示に従ってください。運転していた本人が届け出ること自体は問題ありません。

会社の保険を使うかどうかも、担当部署の判断になります。勝手に手続きを進めないでください。

業務中の被害であれば、報告の手順が社内で決まっていることもあります。

私用で使っていた場合は扱いが変わりますので、正直に状況を伝えてください。

あなたの慰謝料はいくら?3基準で比較診断

1か月
3か月

自賠責基準

¥120,000

任意保険基準

¥150,000

弁護士基準

¥530,000

弁護士に依頼した場合の増額目安 +¥410,000

※ 簡易計算です。実際の金額は治療実日数・後遺障害の有無・休業損害などにより異なります。任意保険基準は各社非公開のため業界平均値で算出しています。

交通事故のお悩みは弁護士に相談を
  • 保険会社が提示した慰謝料・過失割合に納得が行かない
  • 保険会社が治療打ち切りを通告してきた
  • 適正な後遺障害認定を受けたい
掲載2,000以上事務所 初回相談無料の事務所多数 全国対応

かんたん3ステップで相談できます

1
お住まいの
地域を選ぶ
2
事務所を
比べて選ぶ
3
無料相談を
申し込む
交通事故を弁護士に相談
交通事故に強い弁護士を探す