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六歳未満は使用が義務
子どもを車に乗せる機会があれば、必ず関わってくる決まりです。
道路交通法では、六歳未満の幼児を乗せて運転するとき、チャイルドシートを使用しなければならないと定められています。2000年4月から義務化されました。
それ以前は努力を求められるにとどまっていましたが、幼児の被害を減らす目的で義務とされました。
義務化から二十年以上が経ちますが、いまだに使用されていない場面が見受けられます。
とくに、年齢が上がるにつれて使用率は下がる傾向にあります。
四歳、五歳になると、嫌がる子どもも増えてきます。それでも、義務は六歳になるまで続きます。
幼児のうちは体が小さく、座席のベルトでは支えきれません。年齢が上がったからといって、安全になるわけではないのです。
むしろ、動き回るようになる分だけ、固定する必要は高まります。
走行中に立ち上がる、シートベルトを自分で外す。そうした行動が出てくる時期でもあります。
外せない構造の製品を選ぶ、という対応もあります。
外してしまうようなら、停車して座り直させてください。走りながら対応するのは危険です。
後ろを振り返った数秒で、前方の状況は変わります。
安全な場所に停めてから対応してください。
義務を負うのは運転者です。子どもの保護者かどうかは関係ありません。祖父母の車でも、友人の車でも、運転している人が責任を負います。
ここを知らないまま、他人の子どもを乗せてしまう場面は少なくありません。
保護者が同乗していても、事情は変わりません。
「親が乗っているから大丈夫」ということにはならないのです。
運転する以上、確認する責任が伴います。
座らせるのは保護者でも、発進の前に見るのは運転者の役割です。
見て確かめてから動き出す。それだけのことです。
同乗者が多いときほど、見落としが起きます。
人数を数えて確かめる習慣をつけてください。
子どもだけでなく、大人の分もあわせて見てください。
後部座席のシートベルトも、同じく義務です。
大人が締めていなければ、子どもも真似をします。
想像してみてください。実家に帰省して、祖父の運転で買い物に出かける。近所だからと、子どもを膝に抱いたまま乗せてしまった。この場合、違反となるのは祖父です。
悪気があってのことではないでしょう。ただ、点数が付くのは運転していた側です。
そして、事故が起きれば結果を背負うのは子どもです。
点数より、そちらのほうがはるかに重い問題です。
後悔しても、取り返しはつきません。
数十秒の手間を惜しまないでください。
毎日のことですが、慣れれば負担にはなりません。
体に染みついてしまえば、考えなくても手が動くようになります。乗せたら締める、という順序を固定してください。
順番が決まっていれば、抜けが生じにくくなります。
急いでいる日ほど、順序が崩れます。
時間に余裕を持って出ることも、安全につながります。
この記事では、違反したときにどうなるのか、免除される場合、そして事故のときに賠償へどう影響するのかを整理します。
正しい取り付け方についても触れています。使っていても、固定が緩ければ効果は落ちます。
調査では、誤った使い方が相当な割合で見つかっています。
使っているつもりでも、守れていない状態になっていることがあります。
取り付けた直後に、一度点検してみてください。
本体を握って揺すり、大きく動かないかを確かめます。
前後左右に大きく動くようであれば、固定が足りていません。
取り付け直すか、方式を見直してください。
販売店で見てもらうのが、最も確実です。
購入した店であれば、取り付けを手伝ってもらえることもあります。
車を買い替えたときは、あらためて確認してください。
違反したときの点数
罰則の仕組みに、特徴があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 違反名 | 幼児用補助装置使用義務違反 |
| 違反点数 | 1点 |
| 反則金 | なし |
| 罰金 | なし |
| 対象 | 運転者 |
反則金も罰金も設定されていません。義務違反を処罰する規定が、道路交通法に置かれていないためです。
他の違反であれば反則金を納める場面でも、この違反では求められません。
罰則がないのに違反にはなる、という分かりにくい構造です。
それでも、義務であることに変わりはありません。
守らなければ、事故のときに不利益を受けるのは子どもです。
ケガの大きさだけでなく、賠償の額にも響きます。
使っていなかった事実は、相手方から必ず指摘されます。
実況見分の記録にも残ります。
隠せる性質のものではありません。
ケガの部位からも、推測されることがあります。
正直に伝えたうえで、減額の幅を争うほうが筋が通ります。
事実を偽れば、他の主張まで信用されなくなります。
使っていなかったとしても、請求できなくなるわけではありません。減らされる割合が妥当かどうかを、あらためて検討していけば足ります。
お金を払わずに済むぶん、たいした違反ではないと思われがちです。ですが、点数は積み上がっていきます。合計が6点まで届けば、過去に処分歴がなくても免許は停止されます。ほかの違反と重なったとき、この一点が分かれ目になります。
金銭を払わなくて済むから軽い、という受け取り方は正しくありません。
処分を受けるのは運転者だけ
同乗している保護者には、何の処分もありません。子どもを座らせるのは保護者でも、責任を問われるのは運転している人です。
他人の子どもを乗せる場合は、この点を意識しておいてください。
保護者が用意していないのであれば、運転を断るという判断もあり得ます。
気まずくても、処分を受けるのは自分だという点は押さえておいてください。
事前に伝えておけば、角も立ちません。
当日になって言い出すより、はるかに穏やかに進みます。
相手を責めるのではなく、決まりとして伝えてください。
点数が付くのは運転する側だと説明すれば、納得してもらいやすくなります。
知らなかっただけ、という場合がほとんどです。
伝えれば、応じてもらえることが大半です。
子どもを守るための話ですので、断られることは少ないはずです。
六歳になったら外してよいのか
誤解が生じやすい部分です。
法律上の義務は、六歳の誕生日を迎えた時点で終わります。そこから先は、使わなくても違反になりません。
ただし、それは安全だという意味ではありません。
法律が求める最低限の線と、子どもを守るために必要な線は、別のところにあります。
六歳を境に体格が急に変わるわけでもありません。
誕生日の翌日から安全になる、という話ではないのです。
体格が追いつくまでは、使い続けるのが望ましいところです。
周囲が外していても、合わせる必要はありません。
シートベルトは大人の体格に合わせて作られている
座席のベルトは、大人の体格を前提に設計されています。体が小さいと、肩ベルトが首にかかり、腰ベルトが腹部に当たります。
この状態で衝突すれば、首を圧迫される、内臓を損傷するといった危険が生じます。かえって被害が大きくなることもあります。
苦しいからと、肩のベルトを脇の下にくぐらせてしまう子どももいます。これは最悪の使い方で、上半身を支えるものが何もない状態になります。
身長で判断する
年齢ではなく、体格で決めてください。目安としては、身長が一定の高さに届くまで補助の座席を使うことが勧められています。
ただし、何センチという数字が法律に定められているわけではありません。よく見かける数値は、いずれも推奨として示されているものです。
したがって、何センチを超えたから外してよい、という線引きはできません。
示されている数値は、あくまで安全上の目安として理解してください。
実際に座らせて、肩ベルトが首にかかっていないか、腰ベルトが骨盤にかかっているかを確かめるのが確実です。
あわせて、背もたれに背中をつけた状態で膝が座面の端で自然に曲がるかも見てください。この二つを満たしていれば、補助の座席を外す目安になります。
免除される場合
例外も定められています。
- 座席の構造上、チャイルドシートを固定できない場合
- 乗車する人数が多く、全員分を設置すると乗せられなくなる場合
- 負傷や障害、肥満などにより、使用が適当でない場合
- 授乳やおむつの交換など、日常生活上の世話をしている場合
- バスやタクシーなど、旅客を運送する事業用の車に乗せる場合
- 応急の救護のために、病院などへ搬送している場合
- 迷子や保護を要する幼児を、警察官が運ぶ場合
- 緊急の用務のために運転している場合
実務でよく問題になるのは、一番目と二番目です。
いずれも、例外として認められる範囲は限られています。安易に当てはまると考えないでください。
面倒だから、という理由は当然に含まれません。
固定できない車の場合
古い車で、シートベルトの構造が合わない。こうした場合は免除されます。ただし、取り付け方が分からないというだけでは、理由になりません。
販売店や取扱説明書で確認してください。ほとんどの車には、固定するための金具が備わっています。
近年の車であれば、専用の金具で簡単に取り付けられる方式が採用されていることがほとんどです。
人数が多い場合
五人乗りの車に、大人二人と幼児三人が乗る。全員分のチャイルドシートを置くと座席が足りない、という状況です。
この場合は免除されますが、置ける分は置く必要があります。全員分が無理だから全員着けない、という扱いにはなりません。
年齢の低い子どもから優先して座らせるのが基本です。
タクシーの場合
免除されますので、チャイルドシートがなくても乗せられます。持ち込んで使うこともできますが、義務ではありません。
一方、レンタカーは免除されません。自家用の車と同じ扱いになりますので、借りる際に手配してください。
旅先で気づいても間に合いません。予約の段階で押さえておいてください。
使わないと何が起きるのか
点数の話より、こちらが重要です。
死亡する割合が大きく上がる
チャイルドシートを使っていない場合、使っている場合と比べて、事故で亡くなる割合が数倍に高まります。警察庁の調査でも、その傾向が示されています。
体が小さく、骨格も未熟なため、衝撃を受けたときの被害が大きくなります。
とくに頭部は、体に対して重く、首で支えきれません。固定していなければ、大きく振られることになります。
膝の上は最も危険
抱いていれば守れる、という考えは成り立ちません。衝突の瞬間には、体重の数十倍の力がかかります。大人の腕で支えられるものではありません。
むしろ、大人の体と前の座席の間に子どもが挟まれる形になります。抱いていることが、かえって危険を生みます。
「すぐ近くだから」「泣くから」という理由で膝に乗せてしまう場面は多いものですが、短い距離でも事故は起きます。
車外に投げ出される
固定されていなければ、車内を移動し、窓から外へ出ることもあります。路面に叩きつけられ、後続車に轢かれる危険も生じます。
そもそも車は、乗っている人を内側で守る前提で作られています。外へ放り出されてしまえば、その仕組みは何の役にも立ちません。
正しく取り付けられているか
使っていても、取り付けが不適切であれば効果は下がります。調査でも、誤った使い方が相当な割合で見つかっています。
- 取扱説明書を読み、固定の方式を確認する
- 座席にしっかり固定し、前後左右にぐらつかないかを確かめる
- 子どもを座らせ、ハーネスの高さを肩の位置に合わせる
- ベルトを締め、指が一本入る程度の余裕に調整する
- 厚手の上着は脱がせてから座らせる
- 定期的に、体格に合っているかを見直す
二番目が最も多い誤りです。固定が緩いと、衝突のときにシートごと動いてしまいます。取り付けた後、本体を握って揺すってみてください。
四番目も見落とされがちです。緩いと体が抜け出します。逆に締めすぎても、呼吸を妨げます。
季節によって服装が変わりますので、そのたびに調整してください。
向きを間違えない
首がすわる前の乳児は、後ろ向きに設置します。前向きにすると、衝突のときに首に大きな負担がかかります。
体格が育つまでは、後ろ向きのまま使うほうが安全だとされています。年齢だけで切り替えないでください。
製品ごとに、後ろ向きで使える身長や体重の上限が定められています。その範囲いっぱいまで使うのが望ましいところです。
助手席には置かない
後ろ向きのチャイルドシートを助手席に設置するのは、避けるべきとされています。エアバッグが開いたときに、子どもの頭部へ直接あたるためです。
後部座席に設置してください。やむを得ず助手席を使うなら、座席をできるだけ後ろへ下げる必要があります。
車によっては、助手席側のエアバッグを作動させない設定にできます。手元の説明書で調べてみてください。
選び方で迷ったら
製品が多く、何を基準に選べばよいか分かりにくい分野です。
まず固定方式を確認する
座席のベルトで固定する方式と、専用の金具で固定する方式があります。後者のほうが取り付けの誤りが起きにくく、確実です。
自分の車がどちらに対応しているかを、取扱説明書で確かめてください。両方に対応している製品もあります。
車を買い替える予定があるなら、その点も踏まえて選ぶとよいでしょう。
安全基準への適合
基準を満たしていることを示す表示があるかを見てください。表示のない製品は、衝突時の性能が確かめられていません。
価格だけで選ぶと、この点を見落とします。
子どもの命を預ける装置だという前提で選んでください。
車に合うかどうか
座席の形状によっては、しっかり固定できないことがあります。購入前に、適合の情報を確認してください。
可能であれば、実際に取り付けて確かめられる店で選ぶのが確実です。
取り付けの指導を行っている団体もあります。不安があれば利用してみてください。
使い続けられるか
毎日の乗せ降ろしで使うものです。着脱に手間がかかると、面倒になって使わなくなります。
性能と同じくらい、扱いやすさも重要な基準になります。
使われない高性能な製品より、毎回使われる標準的な製品のほうが、子どもを守ります。
年齢と体格による種類
成長に応じて、使う装置が変わります。
首がすわる前の時期は、寝かせた姿勢で乗せるタイプ、あるいは後ろ向きに座らせるタイプを使います。
退院の日から必要になりますので、出産前に用意しておいてください。
体が育ってくれば、前向きに座らせるタイプへ移ります。ハーネスで上半身を固定する構造です。
さらに大きくなると、座面を高くして座席のベルトを使う補助的なタイプになります。肩ベルトが首にかからない高さまで、体の位置を上げるためのものです。
切り替える時期は、製品ごとに定められた身長や体重の範囲で判断してください。年齢だけを基準にすると、体格に合わないことがあります。
早めに次の段階へ移すのは、安全性を下げる方向に働きます。
中古品を使う場合
事故に遭った履歴のある製品は、外見に異常がなくても内部が傷んでいることがあります。来歴が分からないものは避けてください。
安全基準に適合していることを示す表示があるかも、確認しておいてください。
古い基準のものは、現在の水準を満たしていないことがあります。
事故のとき賠償が減額される
弁護士の立場から、伝えておきたい点です。
チャイルドシートを使っていなかったことは、被害者側の落ち度として扱われます。使っていれば被害が軽く済んだといえる場合、その分だけ賠償額が減らされます。
子ども本人の請求が減る
座らせなかったのは保護者でも、減額されるのは子ども自身の賠償です。本人に落ち度がなくても、身近で監督する立場にある人の落ち度が考慮されるためです。
保護者の判断が、子どもの受け取る額に直接響くことになります。
治療費も慰謝料も、その割合だけ減らされます。被害が重い事案では、金額の差も大きくなります。
運転者の責任も問われる
他人の車に乗せていた場合、運転者の責任が問題になることもあります。使わせる義務を負っているのは運転者だからです。
祖父母の車で事故に遭った、という事案では、関係が複雑になります。
身内どうしで責任を問い合う形になりますので、進め方には配慮が要ります。
減額を争えるか
一律に減らされると決まっているわけではありません。使っていても同じケガを負ったと言えるのであれば、争う余地があります。
ケガの部位と、その原因が手がかりになります。医師の所見と、車内の損傷状況を確認してください。
相手方から機械的に何割と言われたら、なぜその数字になるのかを確かめてください。答えられないようなら、動かせる余地があります。
他人の車に乗せるとき
日常でよくある場面を整理しておきます。
祖父母の車、友人の車、送迎を頼んだ相手の車。いずれも義務があります。運転する人が責任を負いますので、事前に伝えておく必要があります。
持ち運びできる簡易なタイプを一つ用意しておくと、こうした場面で困りません。
軽量で折りたためる製品もあります。頻繁に乗せ換える家庭では、検討する価値があります。
保育園や幼稚園の送迎バスについては、旅客を運送する事業用の車にあたる場合、免除されることがあります。運営の形態によって扱いが変わりますので、施設に確認してください。
免除される場合でも、安全のために座席を用意している施設もあります。
レンタカーやカーシェアは免除されません。予約の際に、あわせて手配してください。在庫に限りがあることもありますので、早めに押さえておくと安心です。
使い慣れたものを持参するという方法もあります。取り付けに手間取らずに済みます。
置き去りと熱中症への注意
チャイルドシートに関連して、もう一つ触れておきたい点があります。
短時間だからと、子どもを車内に残して離れる。この行為が、毎年のように重大な結果を招いています。
車内の温度は、外気温が高くない時期でも急速に上がります。窓を少し開けていても、十分に下がりません。体温の調節が未熟な幼児は、大人より早く危険な状態に至ります。
買い物のあいだ、車を離れるあいだ。どれだけ短くても、連れて降りてください。
眠っているから起こしたくない、という気持ちは分かります。それでも、置いていく理由にはなりません。
降ろし忘れにも注意
後部座席に座らせていると、運転席から見えにくくなります。眠っていれば、声も出ません。
普段と違う順序で動いた日に、降ろし忘れが起きやすいとされています。保育園に寄る役割を交代した、いつもと違う経路を通った。こうした日は、とくに気をつけてください。
「自分に限って」と考えないことです。注意深い人でも起きています。
後部座席を必ず確認してから施錠する。この習慣を決めておくのが確実です。
荷物を後部座席に置くようにしておけば、降りるときに必ず振り返ることになります。
車内に残された場合の危険
自力でベルトを外せない年齢であれば、動くこともできません。発見が遅れるほど、結果は重くなります。
チャイルドシートは子どもを守る装置ですが、同時に自由を奪うものでもあります。その前提で扱ってください。
守るための道具が、条件によっては危険にも転じるということです。
事故に遭ってしまったら
子どもが被害に遭った場合、通常の事故とは異なる点があります。
まず、症状をうまく説明できません。保護者が日ごろの様子を観察して、医師に伝える必要があります。以前はできていた動作ができない、特定の姿勢を嫌がる。こうした変化が手がかりになります。
気づいた変化は、その日のうちにメモしておいてください。診察の時間は短いので、書いたものを持っていくと伝えもれを防げます。
よく食べているか、眠れているか、機嫌はどうか、いつもの遊びをしているか。こうした普段との違いが、症状をつかむ糸口になります。
本人が痛みを言葉にできない年齢であれば、保護者の観察がすべてです。
過失割合についても、年齢が低いほど子ども側の落ち度は小さく評価されます。飛び出しがあった場合でも、大人と同じ基準では判断されません。
相手方から一方的に割合を示されても、そのまま受け入れないでください。
チャイルドシートを使っていなかったのであれば、その点で減額を主張される可能性があります。ただし、事故を起こしたのは相手方です。自責の念から、提示された条件をそのまま受け入れないでください。
請求には期間の定めがあります。治療が長引いていると意識から外れやすい部分ですので、早い段階で確かめておいてください。
症状が残るようであれば、固定と判断された時点から数え始める扱いになることもあります。
子どもの場合、成長に伴って症状が変わることもあり、固定の時期の判断も慎重になります。
使用率が上がらない理由
義務化から二十年以上が経ちますが、使用率は十分な水準に届いていません。とくに年齢が上がるほど下がる傾向があります。
子どもが嫌がる
最も多い理由です。泣く、暴れる、自分で外してしまう。日々のことですので、負担は小さくありません。
ただ、嫌がるのは体に合っていないことが原因の場合もあります。ハーネスの高さ、締め具合、座面の角度。調整で改善することがあります。
成長に合わせて見直していないまま使い続けている、という例もよくあります。
短い距離だから
近所の買い物、保育園への送り迎え。こうした場面ほど省かれがちです。
ところが、事故の多くは自宅の周辺で発生しています。見慣れた道であるほど、注意は緩みます。
数分の移動でも、衝突すれば結果は同じです。
罰則が軽い
反則金がなく、点数も1点にとどまります。取り締まりの対象にもなりにくいため、意識する機会が生まれません。
制裁の軽さと、危険の大きさは別のものです。
祖父母の車だから
普段は使っていても、他人の車では省かれることがあります。積み替えるのが面倒だという事情もあるでしょう。
しかし、義務は車ではなく運転者に課されています。乗せる以上、用意が必要です。
持ち運びしやすい製品を一つ備えておけば、この問題は解決します。
よくある質問
チャイルドシートは何歳まで義務ですか
六歳未満です。六歳の誕生日を迎えた時点で、法律上の義務はなくなります。ただし、体格が育つまでは補助の座席を使うことが勧められています。
違反するとどうなりますか
運転者に違反点数1点が付きます。反則金や罰金は設定されていません。点数は累積しますので、他の違反と重なれば免許停止に届くこともあります。
処分を受けるのは親ですか
運転者です。同乗している保護者には処分がありません。祖父母や友人の車に乗せる場合、責任を負うのは運転している人になります。
タクシーでも必要ですか
免除されますので、必要ありません。持ち込んで使うことはできますが、義務ではありません。ただし、レンタカーやカーシェアは免除されませんので、手配が必要です。
抱っこして乗せてはいけませんか
いけません。衝突の瞬間には体重の数十倍の力がかかり、大人の腕で支えられるものではありません。かえって、大人の体と前の座席の間に挟まれる危険が生じます。
六歳を過ぎたらシートベルトでよいですか
体格によります。座席のベルトは大人の体格に合わせて設計されていますので、肩ベルトが首にかかる状態では危険です。実際に座らせて、位置を確かめてください。
使っていなかった場合、賠償は減りますか
減らされることがあります。使っていれば被害が軽く済んだといえる場合、その分が考慮されます。ただし、使っていても同じケガを負ったといえるのであれば、争う余地があります。
子どもが嫌がって座ってくれません
体に合っていないことが原因の場合があります。ハーネスの高さ、締め具合、座面の角度を見直してみてください。成長に合わせた調整をしていないまま使い続けている例は少なくありません。
それでも嫌がるようであれば、走行中は外さないという原則だけは守ってください。泣いていても、停車できる場所まで進んでから対応します。
走行中に外してしまえば、意味がなくなります。
祖父母の車に乗せるときはどうすればよいですか
義務は運転する人に課されますので、祖父母が責任を負います。用意がないのであれば、こちらから持参してください。持ち運びしやすい製品を一つ備えておくと、こうした場面で困りません。
取り付け方も、あわせて伝えておいてください。
保育園の送迎バスは必要ですか
旅客を運送する事業用の車に該当するなら、免除の対象です。ただ、運営のしかたによって結論が分かれますので、園に問い合わせてください。義務がない場合でも、独自に座席を備えている施設は珍しくありません。
入園の際に、送迎の方法とあわせて確認しておくとよいでしょう。
中古品を使っても大丈夫ですか
来歴が分かるものであれば使えますが、事故に遭った履歴のある製品は避けてください。外見に異常がなくても、内部が傷んでいることがあります。安全基準への適合を示す表示も確認してください。
あなたの慰謝料はいくら?3基準で比較診断
自賠責基準
¥120,000
任意保険基準
¥150,000
弁護士基準
¥530,000
※ 簡易計算です。実際の金額は治療実日数・後遺障害の有無・休業損害などにより異なります。任意保険基準は各社非公開のため業界平均値で算出しています。
