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交通事故の加害者がお見舞いに行く場合の6の鉄則マナーと注意点

この記事で分かること

  • 交通事故加害者になったら必ずお見舞いに行きましょう。
  • お見舞い品には菓子折りや花を選択し、現金を包むのは避けるべきです。
  • お見舞いは事故後できるだけ早いタイミングで行きましょう。
  • お見舞いには保険会社の担当者に同行してもらうとよいでしょう。

交通事故加害者になったら必ずお見舞いに行きましょう。長居は避け、可能な限り毎日行くのが望ましいです。病室での示談交渉は避けることが大切です。服装や詫び状の有無など少しの気遣いが被害者感情を大きくなだめ、結果的に支払う賠償額が減ることもあり得るので細やかな気配りが重要です。

交通事故加害者がお見舞いに行く場合の基本のマナー

交通事故は突発的状況に発生によって起こるものですから、いつ何時、どこで起こるかは誰にも予測できません。当然誰しもが加害者側に立つ可能性があります。交通事故加害者になったら被害者のお見舞いに向かうべきですが、いくつかのポイントがあるのです。まずはお見舞いに行く前の段階でのポイントから基本中の基本のマナーを紹介していきます。

“詫び状”を出す

交通事故加害者が必ずしなければならないのが、文書でお詫びを書くことです。詫び状を出すと出さないとでは、事の成り行きが大きく違ってくる可能性もありますので忘れずに書きましょう。

きちんと形にすることが大切

多く場合、気が回らないのが詫び状を出すことです。電話での謝罪で済ます人もいますが、必ず文書にして先方に届けましょう。きちんと形にして謝意を示すことが重要です。

謝罪の対象は被害者当人だけでない

加害者が謝罪すべきは、被害者当人に対してだけではありません。被害者の家族に対しても、家族にけがを負わせてしまったことを謝る必要があるわけです。

けれどもお見舞いに行った際、もし家族が同席していなければ、謝罪できません。ですから、詫び状をしたためて家族にも謝意を届けることが肝心なのです。

お見舞い品には何を選択するべきか

交通事故などそう頻繁に経験するものではありませんので、お見舞いに行く場合何をもっていけばよいのか迷うこともあるでしょう。交通事故加害者はお見舞いの品に何をチョイスすべきなのでしょうか。

現金を包むのはNG

意外に思われる方もいるかもしれませんが、現金を手渡すのは避けた方がよいでしょう。なぜなら、被害者に“この程度の金額で決着をつけようと考えているのか”と捉えられ、火に油を注ぐ結果となりかねないからです。

花や菓子折りがベスト

交通事故のお見舞い品に最適なものとしては、花が挙げられます。高価なものを買う必要はなく数千円程度のもので構いません。

院内で販売しているところも多いので、見繕って購入するとよいでしょう。ただ、近年では衛生上の問題から生花は持ち込み禁止の病棟・病院もありますので、事前にナースステーションで可能かどうか確認しましょう。生花が持ち込みできない場合は造花にするか、菓子折りでもよいでしょう。

ワンポイントアドバイス
交通事故被害者は、お見舞いの基本とルールをしっかりと押さえた上で、被害者の気持ちを考え誠意を込めて対面しましょう。

交通事故加害者がお見舞いに行く場合の時間

次にお見舞いのタイミングや頻度など、時間に関する鉄則マナーについて見ていきましょう。

お見舞いに行くタイミングや頻度などはどうすべきか

交通事故加害者となってしまったとき、パニックになってしまい、いつお見舞いに行けばよいのか、また頻度はどうすべきかなど、戸惑ってしまう人も多いでしょう。そこでここでは交通事故加害者となったとき、被害者を見舞うタイミングや頻度はどのようにするのが望ましいのかを解説していきます。

タイミングは事故後“できる限り早く”

まず、最初にお見舞いに行くタイミングですが、事故後できるだけ早く出向くのがよいでしょう。被害者の立場に立って考えれば自ずとそうした選択になるはずです。

とはいえ、事故直後は被害者の治療中で面会できる状態でない可能性があります。ですから、直後は避け1~2日後までには行くようにしましょう。

事故後あまり時間が経ってしまうと、“事故を起こしておいて見舞いにも来ないとは何事だ”、とか“誠意が感じられない”などと被害者の怒りを買い、示談が難航することにもなりかねないのでなるべく早めにお見舞いに行くことが大切といえます。

可能な限り頻繁に

では、頻度はどのようにすればよいのでしょうか。お見舞いの目的は誠意を見せることですから、できる限り毎日出向くのがよいでしょう。

もちろん、入院中の病院が遠隔地の場合などは交通費やガソリン代もばかになりませんので、ケースによっては隔日、3日に1回程度でも構いませんが、お見舞いの頻度と被害者に与えられる誠意の大きさは比例することは頭に入れておきましょう。

滞在時間は

次に滞在時間についてです。これに関しては事の性質をわきまえて、長居は避けるのが得策でしょう。

10分~15分程度が望ましい

滞在時間に関しては入院経験のある方なら身をもって知っているでしょうが、大部屋の場合、長居すると同室の患者や家族にも迷惑です。

また同僚や知人など親しい間柄ならともかく、交通事故の加害者と被害者の関係にある両者です。顔を突き合わせるだけでストレスもたまりますし、そんなに話すこともないでしょう。

ワンポイントアドバイス
お見舞いの品を渡してすぐ帰るというのも失礼です。しかし、いかにも形式的な印象を与え、誠意を示すことができません。けがの加減を尋ねるなど、被害者を気遣う言葉をかけ10分~15分程度で帰るのが望ましいといえます。

交通事故加害者がお見舞いに行く場合の注意点

次に、交通事故加害者がお見舞いに行く場合の病室でのマナーや注意点、その他のポイントを解説していきます。

病室で示談交渉はしない

人身事故の場合、被害者、加害者共に損害賠償について気にかかるところでしょう。しかし、病室での示談交渉は避けるべきです。

入院中の示談交渉は双方にとって都合が悪い

その理由としてはそもそも示談金には入院治療費が含まれるので、入院中の交渉は難しいことが挙げられます。次に、当事者同士のみでの話し合いだとどうしても感情的になりがちですし、言った言わないの水掛け論になることも考えられます。入院中の示談交渉は双方にとって都合が悪いのです。

被害者側から切り出してきたら保険会社に任せている旨を伝えかわそう

また後々のトラブルのもとになりかねませんので、金銭支払いに関する念書や誓約書の類の書類を書くのも避けるべきといえます。

被害者側から示談について切り出してきた場合は、保険会社に一任していると告げ、その場での交渉はしないようにしましょう。

継続して行く

また、お見舞いは継続的に行くことが大切です。初めに一度行ったきりだと、「お見舞いに出向いた」という事実を作る目的のみで見舞ったような印象を与えかねず、誠心誠意の謝意が伝わらないからです。やはり、できるだけ何度も足を運んだ方がよいでしょう。

保険会社の担当者に同行してもらうのが吉

お見舞いに行く際には、事前に保険会社に連絡を入れ担当者に同行してもらうとよいでしょう。

被害者と二人きりだと病室で“修羅場”になりがち

交通事故被害者は理不尽な被害に腹を立て、神経過敏になっているケースも少なくありません。けがが痛めばなおのことです。そんな状況の中加害者と直接顔を合わせれば、興奮して言い争いになるかもしれません。

狭い空間に加害者と被害者が二人きりだとどうしても“修羅場”になりがちです。そして口約束であってもその場の雰囲気にのまれて法外な賠償金を支払う約束などしてしまった暁には、後々揉めることは必至です。

第三者が傍にいることで被害者・加害者双方が冷静になれる

ですからお見舞いに行く前に保険会社に連絡を入れ、お見舞いに行く際には担当者のスタッフに同行してもらうのがよいでしょう。

第三者が傍にいることで被害者・加害者双方が冷静になれますし、無用なトラブルも避けられます。

ワンポイントアドバイス
病室でのマナーは、経験豊富な保険スタッフなら熟知しています。加害者本人だけでは気が回らないところまで、百戦錬磨のスタッフなら気が付くはずです。わからないことがあった場合にもすぐに聞くことができるでしょう。

交通事故のお見舞いで知っておきたいこと

ここまで、交通事故加害者がお見舞いに行く場合のマナーや注意点を解説してきました。最後に、交通事故加害者がお見舞いに行くに当たって知っておきたいポイントを紹介します。

面会拒絶された場合無理に押し掛けることはしない

よくあるのが被害者に面会拒絶されるケースです。交通事故被害者の中には、顔も見たくもない程加害者に激しい憎悪を抱く人があります。また、事故の瞬間がフラッシュバックするなどの理由で加害者と会うことを望まないケースも少なくありません。

そのような場合に無理に押し掛けると逆効果ですので、そんなときはお見舞いに来た旨を看護師に伝える、または手紙を置いていくなどするとよいでしょう。ただ、被害者側の面会拒絶を理由に何もせずにそのまま帰ることは絶対にやめましょう。後々揉める原因となります。

相手の立場に立った細やかな気配りが大切

以上、交通事故被害者がお見舞いに行く場合の鉄則マナーと注意点を解説してきました。しかし結局のところ最も肝心なのは被害者側がどう受け止めるかになってくるのです。ですから相手の立場に立って行動することが大切です。

慰謝料額は被害者側の心証にかかっている

交通事故における損害賠償、慰謝料に関しては、被害者感情が額にダイレクトに影響を及ぼします。

極端な話、被害者側が慰謝料を請求してこなければ、1円も支払わずに済むわけです。そしてこの被害者の心証というものは加害者側のちょっとした応対の仕方や態度で大きく変化します。

少しの気遣いで賠償金支払い額が大幅に減ることもあり得る

例えばお見舞い時の服装一つとっても被害者の気持ちを考えて、不要なアクセサリー類は装着せず、派手な服装も避けるといった細やかな気配りをするのが望ましいです。詫び状もあるとないとでは大違いです。

こうした服装や詫び状の有無など少しの気遣いが被害者感情を大きくなだめ、結果的に賠償金支払いも少額で済むことにも繋がり得るわけです。ですから相手の立場に立った誠心誠意の対応が大切です。

ワンポイントアドバイス
服装や詫び状の有無など少しの気遣いが被害者感情を大きくなだめ、結果的に支払う賠償額が減ることもあり得るので細やかな気配りが重要です。

交通事故での加害者のお見舞いは、誠意をもつことが一番大切

加害者がお見舞いに行くのは心からの謝意を示すためです。もし加害者自身が「不本意ながら」「嫌々」お見舞いをすれば、いくら上辺を繕ってもその本心は必ず被害者には伝わるものです。

心からの謝意と誠意をもって見舞うことが何より大切です。

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