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刑事事件の種類とは?刑法犯と特別法犯を整理

刑事事件の種類とは?刑法犯と特別法犯を整理

この記事で分かること

  • 刑法犯と特別法犯の違い
  • 生命や身体に対する犯罪の種類
  • 財産に対する犯罪の種類
  • 性犯罪や風俗に関する犯罪
  • 社会や国家の秩序に対する犯罪
  • 身近な特別法犯の例
  • 罪の種類がわかった後にすべき対応

刑事事件は、刑法に定められた刑法犯と、刑法以外の法律に定められた特別法犯に大きく分けられます。この記事では、生命・身体・財産・性・社会秩序に対する犯罪や、身近な特別法犯まで、犯罪の種類を整理して解説します。自分の事件がどの位置にあるかを知り、適切な対応を考える手がかりにしてください。

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刑事事件の「種類」を知ると見通しが立つ

「自分が直面しているのは、どんな種類の犯罪なのだろう」。事件に巻き込まれたとき、こうした疑問を抱くのは自然なことです。ひとくちに刑事事件といっても、その中身は実に多様で、罪の重さも手続きの進み方も大きく違います。まずは、刑事事件にどのような種類があるのかを整理することから始めましょう。種類を理解することは、単なる知識の整理にとどまりません。自分のケースで何が問題になり、どんな解決の道があるのかを考えるための、いわば地図を手に入れることに近いのです。地図がなければ、どこへ向かえばよいのか分からず、不安だけが大きくなってしまいます。逆に言えば、全体像をつかむだけで、進むべき方向がぐっと見えやすくなるはずです。

犯罪は大きく分けると、刑法に定められた「刑法犯」と、刑法以外の法律に定められた「特別法犯」の二つに分類されます。さらに、被害の対象によって、生命や身体に向けられた犯罪、財産に向けられた犯罪、社会や国家に向けられた犯罪というように整理することもできます。こうした分類を知っておくと、自分の事件がどの位置にあるのかが見えてきて、不安が少し和らぐはずです。たとえば「自分の事件は重いのか軽いのか」「示談という解決が使えるのか」「前科を避ける道はあるのか」といった疑問も、罪の種類を手がかりにある程度の見当をつけられます。漠然とした恐怖は、正体がわかるだけでも扱いやすくなるものです。

ワンポイントアドバイス
罪名がわかると、おおよその法定刑や手続きの流れがイメージできます。ただし同じ罪名でも、事情によって処分の重さは変わります。自分のケースに即した見通しは、弁護士に確認するのが確実です。

刑法犯と特別法犯の違いとは

犯罪を分類するうえで、最も基本となるのが「刑法犯」と「特別法犯」という分け方です。この二つの違いを理解しておくと、ニュースで耳にする罪名がどちらに属するのかが見分けられるようになります。

刑法犯:刑法そのものに定められた犯罪

刑法犯とは、その名のとおり「刑法」という法律に直接定められている犯罪です。殺人罪、傷害罪、窃盗罪、詐欺罪、強制わいせつ罪など、私たちがイメージする典型的な犯罪の多くがこれにあたります。刑法は、社会生活のなかで守られるべき基本的なルールを定めた法律であり、その違反は刑法犯として処理されます。私たちが「これは犯罪だ」と直感的に思い浮かべる行為の多くは、この刑法に根拠を持っています。刑法は明治時代に作られて以来、社会の変化に合わせて改正を重ねてきました。たとえば性犯罪に関する規定は近年大きく見直され、被害の実態に即した形へと改められています。古くからある法律でありながら、時代に応じて中身が更新されている点も知っておくとよいでしょう。

特別法犯:刑法以外の法律に定められた犯罪

特別法犯とは、刑法以外の個別の法律に定められた犯罪のことです。たとえば、道路交通法違反、覚醒剤取締法違反、銃刀法違反、ストーカー規制法違反などがこれにあたります。社会の変化や特定の分野の必要に応じて作られた法律であり、それぞれの目的に沿って罰則が定められています。たとえばストーカー規制法は、つきまといなどの被害から人を守る目的で作られ、銃刀法は危険な刃物や銃器の流通を抑えることを目的としています。このように、特別法はそれぞれが守ろうとしている対象を持っており、その目的を理解すると、なぜ罰則が定められているのかも腑に落ちやすくなります。新しい社会問題に対応するために、特別法は今も増え続けています。インターネットの普及にともなって生まれた新しい類型の犯罪や、薬物・銃器をめぐる規制、消費者被害への対応など、社会が必要とする場面に応じて法律が整備されてきました。私たちの生活が変われば、それに合わせて新たな禁止行為が定められていくのです。

分類 根拠となる法律 代表例
刑法犯 刑法 殺人・傷害・窃盗・詐欺・強制わいせつ
特別法犯 刑法以外の個別の法律 道路交通法違反・覚醒剤取締法違反・銃刀法違反

どちらに分類されるかによって、手続きそのものが大きく変わるわけではありません。ただ、自分が問われている罪がどの法律に基づくものなのかを知ることは、その後の対応を考えるうえでの出発点になります。

「被害者がいる犯罪」と「被害者がいない犯罪」

もうひとつ、知っておくと役立つ分け方があります。それは、特定の被害者がいる犯罪か、いない犯罪かという視点です。傷害罪や窃盗罪のように被害者がはっきりしている犯罪では、被害者への謝罪や弁償、示談が処分に大きく影響します。被害者が「もう加害者を許す」「処罰までは望まない」という気持ちになってくれれば、その意思は検察官や裁判所の判断に反映されます。一方、薬物事犯や無免許運転のように、直接の被害者がいない犯罪では、示談という解決方法そのものが存在しません。この場合は、反省の深さや更生に向けた具体的な取り組みを示すことが、処分を軽くするための鍵になります。自分の事件に被害者がいるかどうかは、取るべき対応を考えるうえで重要な分かれ目です。

視点 被害者がいる犯罪 被害者がいない犯罪
代表例 傷害・窃盗・詐欺・性犯罪 薬物事犯・無免許運転
有効な対応 謝罪・被害弁償・示談 反省・更生・再発防止
処分への影響 示談の成否が大きく作用 反省と環境調整が中心

生命・身体に対する犯罪

刑法犯のなかでも、人の生命や身体に危害を加える犯罪は、とくに重く扱われます。被害が回復しにくく、社会的な非難も大きいためです。

代表的な罪名

この類型には、殺人罪、傷害罪、暴行罪、過失致死傷罪などがあります。殺人罪は人の生命を奪う最も重い犯罪のひとつで、法定刑も重く定められています。法定刑が重く定められているのは、奪われた命は二度と取り戻せないからです。傷害罪は人の身体を傷つける犯罪、暴行罪は身体への有形力の行使がありながら傷害にいたらなかった場合に問われる犯罪です。ここで意外に思われるのが、相手に触れていなくても暴行罪が成立しうるという点です。たとえば、至近距離で大声を浴びせ続けたり、物を投げつけたりする行為も、状況によっては暴行と評価されることがあります。「殴っていないから大丈夫」とは限らないのです。過失致死傷罪は、わざとではなく不注意によって人を死傷させてしまった場合に問われます。交通事故で人にけがを負わせたようなケースが典型で、故意の犯罪とは扱いが異なります。一口に生命・身体への犯罪といっても、わざとかどうかで罪名も重さも大きく変わってくるのです。

感情のもつれから起きやすい類型

これらの犯罪は、計画的なものばかりではありません。口論の末に手が出てしまった、カッとなって突き飛ばしてしまったなど、感情のもつれから一瞬の判断で起きてしまうことも少なくありません。誰にとっても無関係とは言い切れない類型だからこそ、もし当事者になってしまったら、冷静な対応が求められます。たとえば飲食店でのいさかいや、家庭内でのもめごとなど、ごく日常的な場面から事件に発展することがあります。被害者が処罰を強く望んでいるのか、それとも穏便な解決を望んでいるのかによっても、その後の展開は変わってきます。早い段階で被害者の意向を見きわめ、誠実に向き合うことが大切です。

補足
暴行罪と傷害罪は、けがの有無で区別されます。相手にけがを負わせれば傷害罪、けがにいたらなければ暴行罪となるのが基本です。同じトラブルでも、結果によって問われる罪が変わります。

財産に対する犯罪

他人の財産を侵害する犯罪も、刑法犯の大きな柱です。日常生活のなかで発生件数が多く、身近に感じられる類型でもあります。

奪う・だます・預かったものを使い込む

財産犯には、窃盗罪、強盗罪、詐欺罪、横領罪、恐喝罪などがあります。窃盗罪は他人の物をひそかに持ち去る犯罪、強盗罪は暴行や脅迫を用いて財物を奪う犯罪です。詐欺罪は人をだまして錯誤に陥らせ、財産を交付させる犯罪です。最近は特殊詐欺のように組織的におこなわれる手口も社会問題となっています。横領罪は預かっている他人の物を自分のものにしてしまう犯罪、恐喝罪は脅して財物を交付させる犯罪です。これらは似ているようでいて、それぞれ成立に必要な要件が異なります。たとえば窃盗罪は相手に気づかれずに財物を持ち去る点に特徴があり、強盗罪は暴行や脅迫によって相手の抵抗を抑えつける点に特徴があります。同じ「他人の財産を侵害する」行為でも、その手段の違いが罪名の違いとなって表れるのです。

手口の違いで罪名が変わる

同じ「お金を得る」行為でも、その手段によって問われる罪は大きく異なります。だまして得れば詐欺、脅して得れば恐喝、力ずくで奪えば強盗という具合です。罪名が変われば法定刑も変わるため、どの罪にあたるのかの見きわめが重要になります。たとえば、相手から脅し取ったつもりでも、用いた暴行や脅迫の程度によっては強盗罪と評価されることもあります。逆に、強盗だと疑われていても、事実関係を丁寧に整理すれば恐喝にとどまると判断されることもあります。罪名がひとつ変わるだけで、想定される刑の重さは大きく動くのです。

罪名 行為の特徴
窃盗罪 他人の物をひそかに持ち去る
強盗罪 暴行・脅迫を用いて財物を奪う
詐欺罪 人をだまして財産を交付させる
横領罪 預かった他人の物を自分のものにする
恐喝罪 脅して財物を交付させる

財産犯は、被害者への弁償や示談が処分に影響しやすい類型でもあります。被害が回復されれば、処罰の必要性が小さいと判断されることもあるためです。とくに窃盗や詐欺のように被害が金銭で表せる犯罪では、誠実に弁償をおこない、被害者の納得を得られれば、結果が大きく変わる可能性があります。財産犯に問われた場合に示談が重視されるのは、こうした背景があるからです。

財産犯で問われやすい身近なケース

財産犯と聞くと縁遠く感じるかもしれませんが、実際にはごく身近なところで起きています。たとえば、スーパーでの万引きは窃盗罪、会社のお金を一時的に流用してしまう行為は業務上横領罪、ネット上で商品を売ると偽って代金だけ受け取る行為は詐欺罪にあたりえます。出来心や軽い気持ちで始めたことが、思いがけず重い罪に問われることもあります。「これくらいなら」という油断が、取り返しのつかない事態を招くこともあるのです。被害が少額であっても、繰り返していれば悪質と見なされ、処分が重くなることもあるため注意が必要です。

性犯罪・風俗に関する犯罪

性的な被害を生じさせる犯罪は、被害者の心身に深い傷を残すため、社会的にも厳しく非難されます。近年は法改正によって、処罰の範囲や刑の重さが見直されてきました。とくに、被害者が同意していたかどうかをめぐる規定は大きく整理され、より被害の実態に即した判断ができるよう改められています。社会の意識の変化が、法律の中身にも反映されてきた分野だといえます。

この類型には、強制わいせつ罪、不同意性交等罪、公然わいせつ罪、痴漢や盗撮に関する罪、児童に関わる犯罪などがあります。痴漢や盗撮は、各都道府県の迷惑防止条例で処罰される場合と、刑法上の罪に問われる場合があります。これらの犯罪は、被害者の処罰感情が強く、示談の成否が結果を大きく左右することが多いのも特徴です。被害者の心情に最大限配慮しながら、誠実に謝罪と被害回復を進められるかどうかが問われます。加害者本人が直接動くことは難しいため、弁護士が代理人として、被害者の意向を尊重しつつ慎重に交渉を進めることになります。

注意
性犯罪は、被害者と直接連絡を取ろうとすると、かえって状況を悪化させる危険があります。示談交渉は必ず弁護士を通じておこない、被害者のプライバシーにも十分配慮する必要があります。

性犯罪に問われた場合、社会的な影響も大きく、一刻も早い対応が求められます。冷静に手続きを進めるためにも、専門家の助けを借りることが大切です。報道される機会も多い類型であり、勤務先や家族に知られることへの不安を抱える方も少なくありません。だからこそ、感情に流されず、法的に正しい手順で対応を進めることが、被害者・加害者双方にとって望ましい解決につながります。

社会・国家の秩序に対する犯罪

個人を直接の被害者としない犯罪もあります。社会全体の安全や、国家の機能を守るために定められた犯罪です。

社会の安全に関わる犯罪

放火罪、文書偽造罪、通貨偽造罪、住居侵入罪などがこの類型にあたります。いずれも、社会の平穏や信用といった公共的な利益を守るために設けられています。放火は不特定多数の生命や財産を危険にさらす重大な犯罪で、状況によっては殺人に匹敵するほど重く処罰されることもあります。火は一度燃え広がれば制御がきかず、周囲の人々を巻き込む危険がきわめて高いためです。文書偽造は社会の信用を害する犯罪であり、契約や行政手続の根幹を揺るがすものとして扱われます。通貨偽造は、社会の経済活動を支える貨幣への信頼を損なう行為であり、きわめて重く処罰されます。これらの犯罪は、特定の誰かが直接の被害を受けるわけではなくとも、社会全体の安全や信用という、目に見えない大切なものを守るために設けられているのです。

公務に関わる犯罪

公務執行妨害罪や贈収賄罪などは、国家や公共の機能を守るための犯罪です。これらは、社会の仕組みが公正に運営されることへの信頼を保護しています。これらは個人の被害というより、社会の仕組みそのものを保護するために設けられています。被害者が特定の個人ではないため、示談という解決方法がなじみにくい点も特徴です。たとえば公務執行妨害罪は、職務中の警察官などに暴行や脅迫を加えた場合に問われますが、保護されているのは個人ではなく公務そのものです。こうした犯罪では、被害弁償による解決が難しいぶん、反省の姿勢や再発防止の取り組みをいかに示すかが重要になります。

特別法犯にはどのようなものがあるか

刑法以外の法律に定められた特別法犯は、私たちの生活に意外と身近なところに潜んでいます。知らないうちに違反してしまうこともあるため、代表的なものを押さえておきましょう。

身近な特別法犯

道路交通法違反は、最も身近な特別法犯のひとつです。飲酒運転やスピード違反、無免許運転などがこれにあたります。また、薬物関係では覚醒剤取締法違反や大麻取締法違反があり、これらは重く処罰される傾向にあります。銃刀法違反は、正当な理由なく刃物などを携帯した場合に問われることがあります。たとえば、護身用のつもりでナイフを持ち歩いていたり、キャンプ道具を車に積みっぱなしにしていたりするだけでも、状況によっては問題になることがあります。本人に犯罪の意識がなくても、客観的な状況から違反と判断されてしまう点に注意が必要です。

知らないだけで違反になることも

軽犯罪法違反のように、日常のちょっとした行為が違反になるケースもあります。たとえば、正当な理由なく刃物を隠し持っていたり、他人の田畑に立ち入ったりする行為が対象になることがあります。「まさかこれが犯罪になるとは」と驚くような行為が、特別法で処罰されることもあるのです。軽犯罪法に定められた行為は比較的軽微なものが多いとはいえ、立派な犯罪であることに変わりはありません。日常のなかで「これは大丈夫だろうか」と迷う場面があれば、安易に判断せず、確認する習慣を持っておくと安心です。知らなかったでは済まされない場面もあるからこそ、基本的な知識を備えておく意味があります。

  • 道路交通法違反(飲酒運転・無免許運転など)
  • 覚醒剤取締法・大麻取締法違反(薬物事犯)
  • 銃刀法違反(刃物の不法な携帯など)
  • ストーカー規制法違反
  • 軽犯罪法違反(日常の軽微な行為が対象になることも)

特別法犯は数が多く、社会の変化に応じて新しく作られることもあります。自分の行為がどの法律に触れる可能性があるのかを知っておくことは、思わぬトラブルを避けるうえでも役立ちます。

罪の種類がわかったら、次にすべきこと

自分の事件がどの種類にあたるのかが見えてくると、次に気になるのは「これからどうすればよいのか」という点でしょう。罪名がわかっただけでは、まだ問題は解決していません。

同じ罪名であっても、被害の程度や反省の度合い、被害者との示談の有無などによって、最終的な処分は大きく変わります。不起訴で終わることもあれば、起訴されて裁判になることもあります。だからこそ、罪の種類を把握したうえで、自分のケースに即した具体的な対応を考えることが大切です。とくに前科を避けたいのであれば、起訴される前の段階でどれだけ手を尽くせるかが結果を分けます。同じ窃盗罪でも、初めてで深く反省し被害弁償を済ませた人と、何度も繰り返している人とでは、扱いがまったく違ってくるのです。

早めの対応が結果を変える
罪の種類に応じた適切な対応を、できるだけ早く始めることが重要です。被害者への謝罪や示談、反省の姿勢の表明などは、早ければ早いほど効果を発揮します。一人で判断せず、専門家に相談しながら進めましょう。

刑事事件は、知識があるかないかで取れる選択肢が変わってきます。罪の種類を理解したうえで、適切なタイミングで弁護士に相談することが、納得のいく解決への近道です。不安を抱えたまま時間を過ごすよりも、まずは状況を整理することから始めてみてください。どんな種類の事件であっても、早めに正しい知識を得て動き出すことが、後悔のない結果につながります。時間は刑事事件における大切な味方でもあり、敵にもなりえます。一人で抱え込む必要はありません。専門家とともに、一つずつ問題を解きほぐしていきましょう。

よくある質問

刑法犯と特別法犯では、どちらが重く処罰されますか?

一概にどちらが重いとは言えません。刑法犯のなかにも軽微なものから重大なものまであり、特別法犯のなかにも薬物事犯のように重く処罰されるものがあります。罪の重さは、刑法犯か特別法犯かという分類ではなく、個別の法律で定められた法定刑や事案の内容によって決まります。分類は、あくまで整理のための枠組みであって、刑の重さを直接決めるものではない、という点をしっかり押さえておきましょう。重いか軽いかは、最終的に一つひとつの事案の中身によって決まってくるのです。

自分の行為がどの罪にあたるか、どうすればわかりますか?

行為の内容や状況によって問われる罪は変わるため、自己判断は難しいものです。たとえば同じ「お金を得る」行為でも、手段によって詐欺・恐喝・強盗と罪名が分かれます。正確な見きわめには専門的な知識が必要なので、自分だけで結論を出さず、弁護士に相談して確認することをおすすめします。思っていたより軽い罪にとどまることもあれば、その逆もありうるからです。

知らずに違反してしまった場合でも罪に問われますか?

多くの犯罪は、わざとおこなったこと、つまり故意が必要とされます。ただし、知らなかったという主張がそのまま通るとは限らず、状況によっては処罰される可能性もあります。心当たりがある場合は、放置せずに早めに専門家へ相談しておくと安心です。

軽い罪でも前科はつきますか?

有罪が確定すれば、罪の軽重にかかわらず前科がつきます。一方で、不起訴になった場合や、起訴猶予で終わった場合には前科はつきません。前科は、就職や資格、海外渡航などにさまざまな影響を及ぼすことがあります。だからこそ、前科を避けたい場合には、起訴される前の段階で示談や反省の姿勢の表明などにしっかり取り組むことが重要になります。

複数の罪を犯した場合はどうなりますか?

複数の犯罪をおこなった場合、それぞれの罪が問われ、全体として刑が決められることになります。罪が重なると刑も重くなる傾向にありますが、具体的な扱いは事案によって異なります。複数の罪をどのように評価して刑を決めるかには法律上のルールがあり、単純に足し算されるわけではありません。詳しい見通しは、事実関係を整理したうえで弁護士に確認するとよいでしょう。

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