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借金苦から脱出する方法!今すべきこと、すべきでないこと

この記事で分かること

  • 借金苦で自殺はたった6%
  • 借金苦から早く脱出するためには債務整理をすることが重要
  • 債務整理は専門の弁護士に依頼するとスムーズに手続きを行える

働けど働けど借金が減らない。自分ではどうしようもないほどの借金を抱えてしまった。この苦しみから逃れるために、いっそ死んでしまおうか。今そう思っている方は、まずこの記事を読んでください。借金の苦しみから逃れるためには、債務整理に関する知識をつけて思い切って行動することが重要です。今すべきであるのは、借金苦から脱出する方法を知っていち早く行動することです。死のうと思ったり、暗い気分に浸ったりすることではありません。

借金苦で死ぬ人はたった6%

平成29年(2017年)に自殺をした人は21,681人という数字が厚生労働省から発表されています。この内、何らかの負債が原因で自殺したと考えられる人は何人でしょうか。

実はたった6%しかいません。借金の取り立て苦で自殺した人に特定してみてみれば、0.3%程度です。自殺の原因に重いも軽いもありませんが、借金を苦にして自殺する人は圧倒的に少数です。

この理由は、借金問題は行動すれば誰でも解消することができるということが関わっていると考えられます。何カ月間滞納していても、取り立てがきつくても、たとえ裁判所から呼び出しがあっても借金問題は解決することができます。

みんなの借金の理由は?

借金の理由は、どうしようもない理由や自分の堕落した性格に至るまで様々です。不運が重なり「どうして私が」と絶望に暮れることも少なくありません。借金苦から逃れるためには、まず自分を見つめ直すことから始めましょう。

借金で苦しんでいる人は、きっとあなただけではありません。反省するところは反省し、苦しみに耐えている自分をほめてあげましょう。

リストラ、失職、会社の倒産

自分の努力が報われない。人生がうまくいかない。そのように感じるのはどのような時でしょうか。借金の理由のひとつには、会社の倒産やリストラがあります。もともと給与が少なかったうえに急に収入がなくなってしまうといった場合は、貯金もできていないこともほとんどです。

転職活動にもお金がかかります。すぐに見つかればよいですが、見つからない場合は生活費を借金で補わなければならなくなり、どんどん負債が増えていってしまいます。

ギャンブル・使いすぎ

クレジットカードの使いすぎや、パチンコなどのギャンブルで借金苦に陥ってしまう人もいます。ものの10分で生活費がなくなってしまったということもあります。またストレスが溜まって散財したかったという理由もあるでしょう。

借金苦に陥って自殺を考えるような方は、すでに大変後悔し、反省していると思いますが、生活を正すにも努力が必要になる場合があります。借金問題の解消に向けて、まず自分が借金苦になった原因を書き出してもう二度と同じ繰り返しはしないと自分に約束しておきましょう。

事業の失敗

最初はうまくいくと思っていた事業が次第にうまくいかなくなり、同時に借金も増えていったということは、意外によくある話です。事業が傾いてくると生活も苦しくなり、借金だけが増えていくという事態にもなりかねません。まずは挑戦した自分を称賛し、借金がこれ以上増えてしまいそうならば相応の手を打つことも覚悟しなければなりません。

住宅ローンや教育ローン

家を買うことやマンションを買うことは様々な大人の目標にもなっています。しかしいざ買ったというものの、返済額を高めに設定したり、会社の業績不振で急に給与が低くなったりしたなどが原因で支払えなくなってしまうこともあります。

また最近では学費を賄う教育ローンが原因となって借金苦に陥った人などが話題になっています。このように、借金の問題には様々な原因があります。

借金苦の影響

借金に苦しむと、生活でも様々な影響が出てきます。食費も切り詰めなければならず、ストレスだらけの生活になってしまうことや、恥ずかしく思って誰にも相談できず孤独になってしまうといったことがあります。

「死にたい」と思うのは、借金自体が苦しいというよりも相談できる相手がいなくなってしまった、借金が原因で恋人に振られてしまったなどといったことが引き金になっていることも多いようです。早くこのような苦しみから逃れたいと思う方に、借金からの脱出方法を紹介していきます。

ワンポイントアドバイス
借金を返済できない期間が長くなると、ブラックリストに登録されてしまい更なる借金ができなくなります。そうなったら利息だけが膨らんでいく毎日を過ごさなければいけません。もしそのような状況になったら、なるべく早い段階で専門の弁護士に債務整理を相談するようにしましょう。

借金苦からの脱出方法

借金苦から逃れる単純な方法は、誰かに相談することです。誰にも苦しみを分かち合えないということが、借金苦をより苦しいものにしています。そこでまずは、家族や友人など身近な人に相談できないか考えてみましょう。もし家族が金銭的な余裕があれば、貸してくれるかもしれません。

しかし、もしそれが不可能なようなら弁護士に相談して債務整理をしてもらうようにしましょう。おそらく最も現実的なのは、この債務整理の手続きをとることでしょう。結果的には債務整理をしてもらうことが、現実的で最もよい方法になります。

債務整理とは?

債務整理とは、金融機関などと交渉をして借金を減額してもらったり、金利を減らしたりする手続きのことをいいます。自分でもできますが、信用されていないことや専門的な知識が必要であることを考えると弁護士に依頼した方がよいでしょう。

また、弁護士に依頼すると費用がかかるのではないかと思うかもしれませんが、長期的には利益が大きいことや苦しみが激減することなどを考えると、決して高くありません。債務整理には「任意整理」「個人再生」「特定調停」「自己破産」の4つの方法があります。これに関しては後でみていきます。

債務整理のメリット

先に債務整理を弁護士に依頼することのメリットを紹介します。債務整理は自分でもできますが、専門的な知識や時間が必要なため、専門の弁護士に依頼することを強くおすすめします。自分でやった場合は、苦しみから逃れる時間がもっと先になることでしょう。

金融機関から信頼を得られ、適切な方法で借金を整理してくれる

一般に債務整理を行わなければならない段階で、個人の信用はなくなっています。もし弁護士に債務整理を依頼しなかった場合には、相手に信用されないまま手をしなければならず、様々な交渉事や調停がうまくいなくなるでしょう。

しかし、弁護士に依頼すると、専門家が介入しているということでまわりの見る目も変わり、手続きをスムーズに行うことができます。また、適切な債務整理の方法を教えてくれ、書類の代行や過払い金の調査なども行ってくれます。

貸金業者からの督促がストップし、苦しみから早く逃れることができる

債務整理は自分で行うことも確かにできるのですが、その間まわりの信用を得られないことで、取り立てに悩まされ続けることになります。しかし、弁護士に依頼し債務整理を本当に行っていることが客観的にも明らかになれば、借金の督促がストップし、平和な日常を早く取り戻すこともできます。

これ以上取り立てに悩みたくないという方は、専門の弁護士に依頼したほうがよいでしょう。

ワンポイントアドバイス
債務整理にはかなりの時間がかかります。専門家が行った場合でも数ヶ月〜1年かかるため、もし個人で行った場合にはさらに長い年限がかかることになります。できるだけ早期の段階で弁護士に相談することをおすすめします。

借金苦から脱出するための債務整理の手続きと流れ

最後に、債務整理の手続きと流れについて説明します。上で説明したように、債務整理には「任意整理」「個人再生」「特定調停」「自己破産」の4つの方法があります。

任意整理とは?~その手続きや流れ~

任意整理とは、裁判所を通さずに債権者(貸した側)と直接交渉する方法になります。任意整理によって、借金の減額、利息の免除、遅延損害金の免除などを行うことができます。

任意整理をするためには、一般的に3ヵ月〜6ヵ月かかるとされており、交渉も自分でしなければならないため、多くは専門の弁護士に依頼して行われることが多いようです。それから利息や遅延損害金や過払い金の計算を行い、交渉するという流れになります。任意整理は、ほかの債務整理の方法に比べると比較的簡易なものとされています。

個人再生とは?~その手続きや流れ~

個人再生とは、裁判所を通して借金の返済に関する交渉を行う方法になります。一般的に、4ヵ月~6ヵ月間の期間がかかるといわれています。個人再生を選択するのは、任意整理をしても返済が難しい方の場合が多いです。

任意整理ではすべての債権者と和解する必要がありましたが、個人再生では裁判所が認めればよいため、各債権者と和解する必要はありません。ただし5000万円を超える場合は行うことはできないので注意が必要です。手続きの過程では個人再生委員との面接が必要になります。

特定調停とは?~その手続きや流れ~

特定調停は裁判官(と調停委員)が貸した側と借りた側の双方の意見を聞きながら和解の方法を導き出していくという方法です。だいたい3ヵ月〜6ヵ月間かかるとされています。まずは簡易裁判所に申し立てることからはじめ、返済が苦しいことを示す明細などを提出します。それから調停の日に出頭し手続きを進めていくことになります。

もし調停が失敗した場合はその他の債務整理の方法を一からやり直すことになります。特別調停をどうしたら成功させられるか、そもそも特別調停でいいのかなどについては、専門の弁護士に連絡をとり相談することをおすすめします。

自己破産とは?~その手続きや流れ~

自己破産とは、一般に借金の総額が5000万円以上で返済能力がない人のための債務整理の方法だとされています。だいたい3ヵ月~1年かかるとされます。

換金価値のある資産がない場合には自己破産した時点で手続きが終了する同時廃止事件となり、資産ある場合には管財人が関与して資産の整理をする管財事件となりますが、自己破産を申請する時点で資産を有している人は少なく、約90%の人が同時廃止事件となるようです。

手続きは裁判所へ破産手続きの申し立てをすることから始まりますが、なるべく早く手続きを済ますためには弁護士に相談した方がよいでしょう。

ワンポイントアドバイス
「死にたい」と思っている場合、いろいろな情報を知らずに自分だけで考えているということが少なくありません。法律の専門家である弁護士に相談することで、冷静になれ、前向きな道筋を提示してもらえるので、心理的負担も軽減できるでしょう。

借金苦からの脱出!債務整理は弁護士に相談!

借金の原因には様々なものがありますが、どの原因による借金苦でも債務整理をすることで苦しみから早く逃れることができます。

まわりには相談できなくても、弁護士に相談することで前向きな道筋が見えてきます。債務整理を成功させ、いち早く借金苦から脱出するためには、専門の弁護士に相談することをおすすめします。

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