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おまとめローンと債務整理どっち?違いと選び方

おまとめローンと債務整理どっち?違いと選び方

この記事で分かること

  • おまとめローンとは
  • 債務整理とは
  • 両者の決定的な違い
  • メリット・デメリット比較
  • どちらが向いているか
  • 審査に落ちた場合
  • 専門家に相談するメリット

おまとめローンと債務整理のどちらを選ぶべきか迷う方に向けて、両者の違いをわかりやすくまとめました。おまとめローンは借金を一本化する借り換えで総額は減らず、債務整理は借金そのものを減らせることを解説します。信用情報への影響の違いや、どちらが自分に向いているかの見分け方、おまとめローンの審査に落ちたときに債務整理を検討すべき理由もわかり、後悔のない選択につながる内容です。

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おまとめローンと債務整理、どちらを選ぶべきか迷っているあなたへ

毎月の返済日が来るたびに、通帳の残高を見て小さく息をのむ。複数の借入先から届く請求に追われ、なんとかして楽になりたいと調べているうちに、「おまとめローン」と「債務整理」という二つの言葉にたどり着いた。そんな状況でこの記事を開いた方が多いのではないでしょうか。

結論からお伝えします。おまとめローンは新たに借りて複数の借金を一本にまとめる方法、債務整理は法律にもとづいて借金そのものを減らす方法です。名前は並んで語られますが、性質はまるで違います。片方は返済を続けるための手段であり、もう片方は返済の負担そのものを軽くする手段です。この出発点の違いを取り違えると、かえって借金を増やしてしまうことがあります。

実際、ご相談に来られる方のなかには、おまとめローンを重ねた末に総額が膨らみ、身動きが取れなくなってから来られる方が少なくありません。もっと早い段階で違いを知っていれば、と悔やまれるケースです。逆にいえば、いま比較を始めているあなたは、まだ選択肢を持っている段階にいます。

この記事では、弁護士の視点から二つの方法の仕組み、費用や信用情報への影響、どちらが自分に向いているのかの見分け方までを順に整理します。読み終えるころには、自分がどちらの段階にいるのかが見えているはずです。

なお、はじめにお伝えしておきたいことがあります。借金を抱えていることは、意志が弱いからでも、だらしないからでもありません。収入が減った、医療費がかさんだ、家族の事情で出費が続いた。相談を受けていると、きっかけの多くは誰にでも起こりうる出来事です。自分の性格に原因を求めても、事態は前に進みません。いま必要なのは反省ではなく、現状に合った方法を選ぶことです。

もう一点。どちらを選ぶかを決める前に、自分の借金の全体像を正確につかんでおくことが欠かせません。借入先が何社あり、それぞれいくら残っていて、金利は何パーセントなのか。ここがあいまいなままだと、比較しようにも判断材料がありません。手元の明細や取引画面を開いて、まず書き出すところから始めてみてください。

おまとめローンとは?複数の借金を一本化する借り換え

おまとめローンとは、複数の借入先への返済を一本にまとめるために、新しく借り入れをする方法です。銀行や信販会社が専用の商品を用意しており、借りたお金で既存の借金をすべて返済し、以後はその一本だけを返していきます。仕組みとしては借り換えの一種だと考えてください。

たとえば、3社から合計200万円を借りていて、返済日が毎月5日、20日、27日とばらばらだったとします。これを一本化できれば、返済日は月に一度になります。管理の手間は確実に減ります。金利がこれまでより低くなれば、利息の負担も軽くなる可能性があります。

おまとめローンで期待できるのは、主に次の3点です。

  • 返済先が一つになり、返済日や振込の管理が簡単になる
  • 金利が下がれば、支払う利息の総額を抑えられる可能性がある
  • 正常な借り入れなので、それ自体では信用情報に傷がつかない

ここで押さえておきたいのは、おまとめローンでは借金の元本そのものは1円も減らないという点です。返済先が一つになっただけで、返すべき金額は変わりません。それどころか、毎月の負担を軽くしようとして返済期間を長く設定すると、支払う利息の総額はかえって増えることがあります。月々の支払いが下がって楽になった気がするのに、完済までに払う金額は増えている。これがおまとめローンの見落とされやすい落とし穴です。

もう一つ、審査があります。新規の借り入れである以上、貸す側は返済能力を確かめます。すでに借入件数が多かったり、返済に遅れがあったり、年収に対して借入額が大きすぎたりすれば、審査は通りません。つまりおまとめローンは、まだ返済を続けられる状態にある人のための方法です。返済が行き詰まりかけている人ほど、この選択肢からは遠ざかっていきます。

審査で見られているのは、おおむね次のような点です。

  • 年収と借入総額のバランス。貸金業者からの借入は、貸金業法の総量規制によって年収の3分の1までが原則です
  • 借入件数。件数が多いほど、返済管理が破綻していると判断されやすくなります
  • 返済の遅れの有無。直近に延滞があると、それだけで通らないことがあります
  • 勤続年数と雇用の形。収入の安定性を見られます

なお、おまとめローンは借入残高を減らすための借換えにあたるため、総量規制の例外として年収の3分の1を超えていても利用できる場合があります。ただし、これは法律上そうした枠組みがあるという話であって、実際に貸すかどうかは各社の判断です。例外にあたるから必ず通る、というものではありません。

また、おまとめローンを扱う商品のなかには、追加の借り入れができない設計になっているものがあります。一本化したあとに使い込んでしまう事態を防ぐための仕組みですが、裏を返せば、急な出費があっても新たに借りることはできません。手元の資金に余裕がないまま契約すると、生活費が足りなくなったときに、結局ほかのカードに手を伸ばすことになりかねません。契約前に、毎月いくら手元に残るのかを具体的に計算しておいてください。

手数料や保証料の扱いも確認しておきましょう。商品によっては、事務手数料や繰上返済の手数料が別途かかります。金利だけを比べて有利だと思っても、こうした費用を含めると差が縮まることがあります。契約書面のうち、金利、返済期間、総返済額、手数料の4点は必ず目を通してください。

債務整理とは?借金そのものを減らす3つの手続き

一方の債務整理は、法律にもとづいて借金の負担を正当に軽くする手続きです。新しく借りるのではなく、いま抱えている借金に直接働きかけます。大きく3つの方法があり、借金の額や収入の状況に応じて選びます。

  • 任意整理 裁判所を通さず、債権者と直接交渉して将来利息をカットし、元本を分割で返済していく方法です。手続きが簡単で、対象にする借入先を選べます
  • 個人再生 裁判所に申し立てて借金を大きく圧縮し、残りを原則3年で返済していく方法です。住宅資金特別条項を使えば、住宅ローンを払い続けて自宅を残せます
  • 自己破産 裁判所に支払い不能を認めてもらい、借金の支払い義務そのものを免除してもらう方法です。原則として返済は不要になります

任意整理が最も負担の軽い手続きで、自己破産が最も抜本的な手続き、個人再生がその中間にあたります。どれを選ぶかは、収入がどれだけ安定しているか、残したい財産があるか、借金がいくらあるかによって決まります。

手続きの重さも、それぞれ違います。任意整理は裁判所を使わないため、必要な書類が少なく、公の場に載ることもありません。個人再生と自己破産は裁判所に申し立てる手続きなので、家計の状況を示す資料を集める必要があり、決定が出れば官報に掲載されます。もっとも、官報を日常的に読んでいる人はほとんどいませんので、これが原因で周囲に知られることは実際には多くありません。

期間の目安もつかんでおきましょう。任意整理は交渉がまとまるまで数か月、そこから分割で返済していきます。個人再生と自己破産は申し立ての準備に時間がかかり、裁判所の判断が出るまで半年前後を見ておくとよいでしょう。いずれも、依頼した直後から督促は止まりますので、待っているあいだの生活が苦しくなるわけではありません。

債務整理にはもう一つ、実務的に大きな効果があります。弁護士に依頼すると、弁護士から各債権者へ受任通知が送られ、その時点で債権者からの督促や取り立てが止まります。督促の電話や郵便に神経をすり減らしている方にとって、これは金額の話とは別の意味で大きな変化です。返済を一度止めて、落ち着いて生活を立て直す時間ができます。

その代わり、債務整理をすると信用情報機関に記録が残ります。いわゆるブラックリストと呼ばれる状態で、一定の期間は新たな借り入れやクレジットカードの作成が難しくなります。ここが、おまとめローンとの分かれ目になります。

おまとめローンと債務整理の決定的な違い

二つを並べて比べると、違いがはっきりします。

比較する点 おまとめローン 債務整理
借金の元本 減らない。一本化するだけ 減らせる、または免除される
将来の利息 金利が下がれば軽くなる 任意整理ならカットできる
審査の有無 あり。通らなければ利用できない なし。信用情報の状態を問わない
信用情報 それ自体では傷つかない 一定期間、記録が残る
督促の停止 止まらない 受任通知で止まる
手続きの相手 金融機関 債権者、または裁判所
向いている状態 返済を続けられる 返済が限界に来ている

最も重要なのは一番上の行です。借金が減るのか、減らないのか。返済が苦しい原因が「返済先が多くて管理しきれない」ことにあるなら、一本化で解決します。しかし原因が「そもそも借りている総額が大きすぎる」ことにあるなら、まとめても苦しさは変わりません。まとめるだけで足りるのか、減らさなければ立ち行かないのか。自分がどちらの段階にいるのかを、まず冷静に見てください。

審査の有無も見落とせません。おまとめローンは、返済に余裕がある人ほど通りやすく、追い詰められている人ほど通りにくい。助けが必要な度合いと、使える可能性が逆に動く仕組みになっています。債務整理はその逆で、返済が行き詰まっているからこそ使える手続きです。

数字で見ると、違いはもっとはっきりします。借入残高200万円を年15パーセントの金利で返していく場合を考えてみましょう。毎月5万円ずつ返すと完済まで56回、つまり4年8か月かかり、その間に支払う利息はおよそ79万円です。返済総額は約279万円になります。

ここで毎月の負担が重いからと、おまとめローンで月4万円に下げたとします。仮に金利が変わらなければ、完済までは79回、6年7か月に延びます。利息の合計はおよそ116万円、総額は約316万円です。月々は1万円軽くなりましたが、最後まで払いきったときの支払いは40万円近く増えています。金利が年12パーセントに下がっても、毎月3万円まで負担を落とすと利息は約131万円まで膨らみます。

毎月の返済額を下げるということは、元本の減りが遅くなるということです。残高が長く残るぶん、そこに利息がかかり続けます。おまとめローンの広告で強調されるのは月々の返済額ですが、見るべきなのは完済までに支払う総額のほうです。

もう一つ、返済のはじめのころは支払いの多くが利息に充てられ、元本がなかなか減らないという性質もあります。先ほどの例で毎月5万円を返し始めたとき、初回の内訳は利息が2万5000円、元本の返済は2万5000円です。半分が利息に消えている計算になります。「毎月きちんと払っているのに残高が減らない」という実感は、気のせいではありません。

この性質は、借入件数が多いほど強く出ます。1社ごとに利息が発生するため、少額の借入が何件もある状態では、返済額の多くが利息に吸われていきます。一本化すれば利息の計算は一つにまとまりますが、それでも元本が減らない構造そのものは変わりません。任意整理で将来利息を止めるという発想は、この構造に直接手を入れるものだと考えてください。

これに対して任意整理では、交渉がまとまれば将来利息がカットされます。先ほどの例でいえば、200万円を分割で返していくだけで、そこに利息は乗りません。同じ「毎月の返済を楽にする」でも、総額が増える方向に働くのか、減る方向に働くのか。ここが決定的な違いです。

借金減額シミュレーター

100万円
3万円
3年

任意整理後の月々の返済額目安

2万円

毎月の減額 -1万円
総返済額の削減目安 約20万円

※ 簡易計算です。任意整理は弁護士・司法書士が交渉し将来利息のカット等を行うもので、実際の減額幅は借入先・返済状況により異なります。個人再生・自己破産では更に大きな減額が可能な場合があります。

おまとめローンを選んだ場合の利点と落とし穴

それぞれの長所と短所を、もう少し細かく見ていきましょう。一方の長所がもう一方の短所になっている関係だと気づくと、判断の軸が定まります。

おまとめローンの利点は次のとおりです。

  • 信用情報に傷がつかないため、将来の住宅ローンや自動車ローンに影響しない
  • 返済日と振込先が一つになり、払い忘れによる遅延を防ぎやすい
  • 高い金利の借入をまとめられれば、利息の負担が下がることがある
  • 家族や職場に知られる可能性が低い

反対に、短所もはっきりしています。

  • 元本が減らないため、返済総額の問題は解決しない
  • 返済期間が延びると、完済までに支払う利息が増えることがある
  • 審査に通らなければ、そもそも利用できない
  • 一本化して枠が空いた元のカードで再び借りてしまい、借金が増えることがある

最後の点は実際によく起きます。カードローンを一本化したあと、空になった枠をまた使ってしまい、おまとめローンと元のカードローンの両方を抱えることになる。一本にしたはずが借入件数は元に戻り、総額だけが増えている。こうなると、次の一本化はもう通りません。

債務整理を選んだ場合の利点と負担

続いて、債務整理の側を見ていきます。利点は次のような点にあります。

  • 借金そのものを減額、または免除できる
  • 受任通知で督促が止まり、返済を一度ストップできる
  • 信用情報の状態にかかわらず利用できる
  • 過払い金があれば、あわせて回収できることがある

短所としては、信用情報に一定期間記録が残ること、手続きによっては一定以上の価値がある財産を手放す必要があること、自己破産では一部の職業に期間中の制限がかかることが挙げられます。また、保証人がついている借金を整理すると、請求が保証人に向かいます。ここは手続きを選ぶ際に必ず確認すべき点です。

もう一点、見落とされやすい違いがあります。おまとめローンは契約が成立した時点で完結しますが、債務整理は依頼してから解決まで弁護士が窓口になり続けます。債権者とのやり取り、書類の準備、和解内容の確認まで、間に専門家が入ります。自分で貸金業者と交渉する必要はありません。督促が止まったあとの手続きを任せられることは、精神的な負担という意味でも小さくない差です。

費用がどれくらいかかるのかも、判断を左右する要素でしょう。債務整理には弁護士費用がかかりますが、多くの事務所が分割払いに対応しており、収入や資産が一定以下であれば法テラスの立替制度も使えます。費用が払えないことを理由に相談をためらう必要はありません。

どちらが自分に向いているかの見分け方

ここまでを踏まえて、判断の目安を示します。おまとめローンが向いているのは、次のような状況です。借金の総額が年収に対して過大ではなく、毎月の返済を遅れずに続けられている。返済日の管理が煩雑なことが主な悩みである。近い将来に住宅ローンを組む予定があり、信用情報をきれいに保っておきたい。こうした条件がそろっているなら、一本化には意味があります。

債務整理を検討すべきなのは、次のような状況です。借金の総額が年収を超えている。返済のために別のところから借りている。すでに滞納があり、督促が届いている。一本化しても、完済までの道筋が描けない。おまとめローンの審査に落ちた。いずれか一つでも当てはまるなら、返済を続ける前提の方法では届かない段階に来ている可能性があります。

判断の分かれ目
目安になるのは「いまの収入で、3年から5年のうちに完済できるか」です。利息を含めた総額を、毎月返済に回せる金額で割ってみてください。その期間に収まらないなら、まとめるだけでは足りません。手取りから生活費を引いた残りが毎月の返済額を下回っているなら、返済はすでに破綻しかけています。

もう一つ、見落とされがちな視点があります。返済のために生活を切り詰めすぎていないか、という点です。食費や医療費を削って返済に充てている状態は、数字の上では返済が続いていても、実質的には限界を超えています。体調を崩して働けなくなれば、その瞬間に行き詰まります。無理をして返し続けることが、必ずしも正しい選択とは限りません。

判断に迷ったときは、次の項目に当てはまるかどうかを数えてみてください。

  • 借入先が4社以上ある
  • 毎月の返済額のうち、大半が利息に消えている
  • 残高がここ1年ほとんど減っていない
  • 返済のために別のカードで現金を借りたことがある
  • 給料日の直後に、手元にほとんどお金が残らない
  • 返済日が近づくと、眠れなくなることがある

二つ三つ当てはまるようなら、一本化で立て直せる可能性はまだあります。半分以上に当てはまるなら、返済を続ける前提の方法では追いつきません。最後の項目を軽く見ないでください。返済が生活だけでなく心の余裕まで奪っている状態は、数字に表れる前の危険信号です。

逆に、こうした項目にほとんど当てはまらないのに、なんとなく不安だから債務整理を考えている、という方もいます。その場合は急いで手続きに進む必要はありません。まずは借入先ごとの残高と金利を書き出し、完済までの見通しを立ててみてください。数字にしてみたら思ったより重くなかった、というケースも実際にあります。不安の正体は、たいてい「全体像が見えていないこと」にあります。

それから、家族や保証人がいるかどうかも、早い段階で確認しておきたい点です。保証人をつけている借金があるなら、その借金をどう扱うかで話が変わります。配偶者名義のカードを使っている場合や、夫婦でローンを組んでいる場合も同様です。自分ひとりの問題として考えていたものが、実は関係者のいる問題だった、ということは珍しくありません。

おまとめローンの審査に落ちたら債務整理を検討する

おまとめローンを申し込んだものの、審査に通らなかった。そこで手詰まりを感じて相談に来られる方は多くいます。しかし、これは行き止まりではありません。審査に落ちたという事実は、いまの状態を客観的に示す情報でもあります。

金融機関が審査で見ているのは、貸したお金が返ってくる見込みです。そこで断られたということは、現在の収入と借入額のバランスでは新たな借り入れを返しきるのが難しいと判断されたことを意味します。つまり、借金を借金で返す方法が通用しなくなっている段階です。もしここで別の貸金業者を探して借り増せば、状況はさらに悪化します。審査に落ちたことで、その一歩手前で立ち止まれたと考えることもできます。

債務整理は信用情報の状態を問わず利用できるので、審査に落ちた方でも問題なく進められます。相談から解決までは、おおむね次のように進みます。

  1. 弁護士に相談し、借入先ごとの残高、毎月の返済額、収入と支出を洗い出す
  2. どの手続きが適しているかを検討し、方針を決めて依頼する
  3. 弁護士から各債権者へ受任通知が送られ、督促と取り立てが止まる
  4. 取引履歴を取り寄せて利息を計算し直し、正確な債務額を確定させる
  5. 任意整理なら和解交渉、個人再生や自己破産なら裁判所へ申し立てる
  6. 和解や決定の内容にしたがって返済を始める、または免責を受ける

受任通知が届いた時点で督促は止まりますから、相談したその週のうちに、返済と督促の両方から解放されることもあります。まず呼吸を整えてから、腰を据えて解決に取り組めるようになります。

相談に行くときは、手ぶらでもかまいません。ただ、次のものがあると話が早く進みます。借入先の一覧と、それぞれのおおよその残高。直近の給与明細か、収入がわかるもの。家賃や光熱費など、毎月出ていくお金の目安。督促状が届いているなら、その封筒ごと。正確でなくても大丈夫です。わからない部分は、弁護士が取引履歴を取り寄せて確かめます。

相談したからといって、その場で依頼を決める必要もありません。おまとめローンで進めたほうがよい状況であれば、そのように伝えてくれる弁護士もいます。二つの方法を並べて、どちらが自分に合うのかを一緒に確かめる場だと考えてください。

相談先を選ぶときは、借金の分野を日常的に扱っているかどうかを見てください。費用の説明が明確か、どの手続きを選ぶとどうなるのかを丁寧に示してくれるか。その場で契約を急がせるような対応であれば、いったん持ち帰って別のところにも聞いてみるほうが安全です。

相談したあと、すぐに動けないこともあるでしょう。それでもかまいません。ただ、督促が届いている、裁判所から書類が来た、給料が差し押さえられそうだといった状況であれば、日数が結果を左右します。その段階では選べる手続きが限られてくるため、できるだけ早く連絡を取ってください。

ここまで見てきたとおり、おまとめローンと債務整理は、どちらが優れているという関係ではありません。返済を続けられる人にはおまとめローンが、返済が限界に来ている人には債務整理が向いている。それだけの話です。問題は、自分がどちらなのかを一人で判断するのが難しいことにあります。多くの事務所が無料相談を設けていますので、迷っている段階で一度話してみてください。迷っている時間そのものが、利息という形で負担に変わっていきます。

おまとめローンと債務整理に関するよくある質問

おまとめローンと債務整理は、何がいちばん違うのですか

借金が減るかどうかです。おまとめローンは複数の借金を一本にまとめる借り換えなので、返すべき元本は変わりません。債務整理は法律にもとづいて元本や将来利息を減らし、場合によっては支払い義務そのものをなくします。あわせて、おまとめローンには審査があり信用情報に傷がつかないのに対し、債務整理には審査がなく記録が残るという違いもあります。

おまとめローンと債務整理、どちらが得ですか

状況によって逆転します。返済を無理なく続けられて審査にも通るなら、信用情報を守れるおまとめローンに利点があります。総額が大きすぎて完済の見通しが立たないなら、利息をカットできる債務整理のほうが最終的な支払いは少なくなります。万人にとって有利な方法はなく、返済を続けられるかどうかが分かれ目です。

おまとめローンを組めば、督促は止まりますか

止まりません。既存の借金を返済すればその分の督促はなくなりますが、新しいローンの返済が始まるだけです。そちらが滞れば、あらためて督促が届きます。督促そのものを止めたいのであれば、弁護士に債務整理を依頼して受任通知を送ってもらうのが確実です。

審査に落ちてしまった場合、次に何をすればいいですか

別の貸金業者を探すのではなく、債務整理を検討してください。審査に落ちたのは、いまの収入と借入額では新たな借り入れを返しきれないと判断されたからです。その状態で借り増せば、事態は悪くなる一方です。債務整理は信用情報の状態を問わず利用できます。

債務整理をすると、もうおまとめローンは組めませんか

一定の期間は組めません。信用情報に記録が残っているあいだは、おまとめローンを含めた新規の借り入れが難しくなります。ただし記録は永久に残るものではなく、期間が過ぎれば消えます。そもそも債務整理で借金を整理してしまえば、一本化する必要自体がなくなります。

おまとめローンで一本化した後でも、債務整理はできますか

できます。一本化したローンも、ほかの借金と同じく債務整理の対象になります。ただし、まとめたあとに返済が苦しくなったということは、もともと総額が返済能力を超えていた可能性が高いといえます。一本化を検討している段階で、本当に完済まで払いきれるかを確かめておくことが大切です。

家族に知られずに選べるのは、どちらですか

どちらも進め方しだいで知られずに済む場合があります。債務整理のなかでは、裁判所を使わず官報にも載らない任意整理が最も知られにくい手続きです。個人再生と自己破産は官報に掲載され、家計全体の資料が必要になるため、同居家族には伝わりやすくなります。知られたくない事情があるなら、相談の段階でその希望を伝えてください。

借金がそれほど多くなくても、債務整理を選んでいいですか

選べます。金額の大小ではなく、無理なく返していけるかどうかで判断してください。利息の負担が重く元本がなかなか減らない状態であれば、任意整理で将来利息をカットするだけでも返済は大きく楽になります。少額だからと我慢を重ねて、かえって長引かせてしまう方は少なくありません。

保証人がいる借金でも、どちらか選べますか

選べますが、注意が必要です。保証人つきの借金を債務整理の対象にすると、請求は保証人に向かいます。任意整理であれば対象にする借入先を選べるので、保証人つきの借金だけ外して手続きする方法もあります。保証人に迷惑をかけたくない場合は、相談時に必ずその点を伝えてください。

どちらを選ぶか、自分で決められません

おまとめローンと債務整理を、両方使うことはできますか

順番としては可能ですが、あまり意味のある組み合わせではありません。おまとめローンで一本化した借金が返せなくなれば、そのローンを債務整理の対象にできます。ただ、最初から返済が難しいとわかっているなら、利息を払いながら一本化する期間のぶんだけ、負担が増えることになります。どちらを選ぶかは、はじめの段階で見極めておくほうが結果的に軽く済みます。

銀行のおまとめローンなら、債務整理より安全ですか

安全かどうかという比較にはなじみません。銀行の商品は金利が低めに設定されていることが多い一方、審査はその分厳しくなります。また、銀行から借りている借金を任意整理すると、同じ銀行の口座が一時的に凍結されることがあります。給与の振込先にしている口座であれば、事前に別の口座を用意しておく必要があります。どちらの方法にも、その方法特有の注意点があると考えてください。

どちらを選ぶか、自分で決められません

弁護士に相談してください。借金の総額、毎月返せる金額、信用情報の状態、残したい財産、保証人の有無を総合して判断する必要があり、一人で結論を出すのは簡単ではありません。相談を無料で受けている事務所が多く、その場で方向性が見えることもあります。迷っている期間が長いほど、利息は積み上がっていきます。

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100万円
3万円
3年

任意整理後の月々の返済額目安

2万円

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総返済額の削減目安 約20万円

※ 簡易計算です。任意整理は弁護士・司法書士が交渉し将来利息のカット等を行うもので、実際の減額幅は借入先・返済状況により異なります。個人再生・自己破産では更に大きな減額が可能な場合があります。

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