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連帯債務者になる前に、なってしまったあなたへ
住宅ローンを組むときに「連帯債務者になってほしい」と言われた。あるいは、すでに連帯債務者になっているけれど、その責任の重さがよく分かっていない。「連帯債務者」と「連帯保証人」は何が違うのか、自分はどこまで責任を負うのか。そうした疑問を抱えて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
連帯債務者とは、簡単にいえば、一つの借金について複数の人が、それぞれ全額を返す義務を負う、という立場のことです。よく似た言葉に連帯保証人がありますが、この二つは法律上の位置づけが異なり、責任の生じ方にも違いがあります。違いをよく理解しないまま連帯債務者になると、思っていた以上に重い責任を負うことになりかねません。とくに住宅ローンや離婚の場面では、後々大きな問題に発展することもあります。
この記事では、借金問題に詳しい弁護士の視点から、連帯債務者とは何か、連帯保証人とどう違うのか、どんな責任やリスクがあるのか、そしてトラブルが起きたときや返済が苦しくなったときの対処法まで、わかりやすく解説します。これから連帯債務者になろうとしている方も、すでになっている方も、まずはその立場の意味を正しく理解することから始めましょう。知っておくことが、自分を守ることにつながります。
連帯債務者とは何か
まず、連帯債務者とはどのような立場なのかを整理しておきましょう。連帯債務者とは、一つの債務、つまり一つの借金について、複数の人がそれぞれ独立して全額を返済する義務を負う立場のことをいいます。言いかえれば、一つの借金を、複数の人が同時にまるごと背負っているような状態です。一人ひとりが、その借金のすべてに責任を負っているという点が、ほかの立場とは大きく異なります。まずは、この基本をしっかり押さえておきましょう。この「全員が全額に責任を負う」という性質が、連帯債務の特徴であり、そして怖さでもあります。まずはこの一点を理解することが、リスクを正しく見積もる土台になります。
ポイントは、「それぞれが全額の返済義務を負う」という点です。たとえば、夫婦で一つの住宅ローンを連帯債務として組んだ場合、夫も妻も、それぞれがローン全額について返済する義務を負います。借りた金額を二人で分け合って、それぞれ半分ずつ返せばよい、というわけではありません。債権者は、連帯債務者のうちの誰に対しても、借金の全額を請求することができるのです。つまり、債権者からすれば、連帯債務者の誰に請求してもよいということです。回収しやすい相手に全額を求めることもできます。自分の負担分はこれだけ、と思っていても、債権者の判断次第で全額を求められる立場にあるのです。たとえば、相手が支払えない状態になれば、債権者は支払い能力のある自分のほうに全額を請求してくるでしょう。自分が標的になりうるという前提で考えておく必要があります。
これは、連帯債務者の一人が返済できなくなった場合に、特に重要な意味を持ちます。一方が支払えなくなれば、もう一方が、その全額を返さなければならない立場に立たされます。自分の負担分はきちんと返していたとしても、相手が返せなくなれば、相手の分まで含めて全額の支払いを求められる可能性があるのです。連帯債務とは、それだけ重い責任をともなう立場だということを、まず理解しておく必要があります。安易に引き受けてよいものではないのです。
連帯債務者と連帯保証人の違い
連帯債務者とよく混同されるのが、連帯保証人です。この二つは、響きは似ていますが、法律上の立場が異なります。違いをしっかり押さえておきましょう。この二つを混同したまま契約してしまうと、自分が思っていた以上の責任を負っていた、ということになりかねません。言葉が似ているからこそ、その違いを正確に理解しておくことが大切です。一つずつ確認していきましょう。似た言葉ほど、違いがあいまいになりやすいものです。だからこそ、それぞれの意味をはっきり区別して覚えておくことが、後のトラブルを防ぐことにつながります。
連帯保証人は、あくまで「保証する人」です。お金を借りた本人がいて、その本人が返済できない場合に、代わりに返済する義務を負うのが連帯保証人です。つまり、借りた本人が主役であり、連帯保証人はそれを保証する立場にあります。一方、連帯債務者は、保証する立場ではなく、自分自身が借金をしている当事者の一人です。誰かの借金を保証しているのではなく、自分も借りている本人として、最初から返済義務を負っているのです。この違いは、見た目以上に大きな意味を持ちます。保証人は、あくまで本人が返せないときに備える立場ですが、連帯債務者は、最初から自分の借金として返していく立場です。当事者そのものなのか、それを支える立場なのか、という根本的な違いがあるのです。この根本的な違いは、責任の重さの感じ方にも表れます。自分も借りている当事者だという意識を持つことが、連帯債務者として現実に向き合う第一歩になります。
この違いは、税金の取り扱いなどにも影響することがあります。たとえば住宅ローンでは、連帯債務者は自分も債務を負う当事者であるため、一定の条件のもとで、それぞれが住宅ローンに関する税の優遇を受けられる場合があります。一方、連帯保証の場合は、保証人はあくまで保証する立場ですので、扱いが異なります。このように、連帯債務者と連帯保証人は、どちらも重い責任をともなう点では共通しますが、その法律上の位置づけや、税金などの面での扱いに違いがあります。自分がどちらの立場になるのかは、契約の前にしっかり確認しておくことが大切です。言葉が似ているからと、同じものだと思い込まないようにしましょう。
連帯債務が問題になりやすい場面
連帯債務は、どのような場面で問題になりやすいのでしょうか。代表的なのが、住宅ローンと、その後の離婚をめぐる場面です。連帯債務という言葉を、住宅ローンの手続きではじめて耳にした、という方も多いでしょう。実際、連帯債務が使われる場面として最も身近なのが、住宅ローンです。そして、その住宅ローンが、後々のトラブルの火種になることもあるのです。マイホームという大きな夢の裏側に、連帯債務という重い責任が隠れていることは、見落とされがちです。喜びの大きい買い物だからこそ、その仕組みとリスクを冷静に確認しておくことが大切です。
住宅ローンを組む際、夫婦の収入を合算してより多くの借入をするために、連帯債務という形をとることがあります。二人の収入を合わせることで、一人では借りられない金額のローンを組めるため、希望する住宅を購入しやすくなるという利点があります。しかし、これは同時に、二人がそれぞれ全額の返済義務を負うことを意味します。夫婦関係が円満なうちは問題が表に出にくいのですが、関係が変化したときに、大きな問題として浮上してきます。契約するときは、二人で力を合わせて返していこうという前向きな気持ちでいるものです。しかし、人生には何が起こるか分かりません。関係が変わったとき、連帯債務という結びつきが、思わぬ重荷として残ることがあるのです。円満なときには想像もしなかった事態が、関係の変化とともに現実になることがあります。だからこそ、良好な今のうちに、もしものときのことも考えておく必要があるのです。
とくに深刻なのが、離婚の場面です。連帯債務で住宅ローンを組んでいる夫婦が離婚することになった場合、離婚したからといって、連帯債務の関係が自動的に解消されるわけではありません。離婚後も、二人ともがローン全額の返済義務を負い続けることになります。家を出ていったほうも返済義務から逃れられず、一方が支払わなくなれば、もう一方に全額の請求が来る、という事態になりかねません。住宅ローンの連帯債務は、離婚時に最ももめやすい問題の一つです。だからこそ、連帯債務を組むときには、将来のことまで見据えて慎重に判断する必要があります。目先の便利さだけで決めると、後で苦しむことになりかねません。
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連帯債務者の責任とリスク
連帯債務者になることには、どのようなリスクがともなうのでしょうか。改めて整理しておきましょう。連帯債務者になることのリスクは、契約のときには実感しにくいものです。しかし、いざ問題が起きてから「こんなはずではなかった」と後悔しても遅いのです。どんなリスクがあるのかを、あらかじめ知っておくことが大切です。リスクを知らずに引き受けるのと、知ったうえで判断するのとでは、その後の納得感がまったく違います。後悔しないためにも、引き受ける前に正しく知っておくことが欠かせません。
最大のリスクは、繰り返し述べているとおり、自分の負担分にとどまらず、借金の全額について返済義務を負うことです。連帯債務者のうちの一人が返済できなくなれば、ほかの連帯債務者が、その分も含めて全額を支払わなければならなくなります。自分はきちんと返していたつもりでも、相手の事情によって、突然重い負担を背負わされる可能性があるのです。これは、自分一人でコントロールできない部分にリスクがあるということを意味します。自分がどれだけ真面目に返済していても、相手の事情ひとつで状況が一変しうる。ここに、連帯債務の難しさがあります。自分の努力だけでは防ぎきれないリスクを抱えている、という点を理解しておく必要があります。自分でコントロールできないリスクを抱えるということは、それだけ慎重な判断が求められるということです。相手を信頼できるかどうかも、重要な判断材料になります。
また、連帯債務の返済が滞れば、自分自身の信用情報にも影響します。相手が返済を怠ったことが原因であっても、連帯債務者である自分の信用情報に傷がつき、新たな借り入れやクレジットカードの利用に支障が出ることがあります。さらに、返済が長期間滞れば、最終的には連帯債務者の財産が差し押さえの対象になることもあります。連帯債務者は、こうしたリスクを常に抱えている立場だといえます。もし全額を支払った場合には、本来負担すべきだった相手に対して、その分を請求できる権利が生じますが、相手に支払い能力がなければ、回収は難しいのが現実です。だからこそ、連帯債務という立場の重さを、軽く見てはいけないのです。
連帯債務でトラブルが起きたときの対処法
連帯債務をめぐってトラブルが起きてしまったとき、どう対処すればよいのでしょうか。状況に応じた対応を考えていきましょう。連帯債務をめぐるトラブルは、放置すると深刻化しやすいものです。早めに正しく対応すれば、被害を抑えられることもあります。慌てず、しかし放置せず、適切に動くことが大切です。問題が起きたときに大切なのは、感情に流されず、冷静に対処することです。一人で抱え込まず、必要に応じて専門家の力を借りることで、こじれを防げます。
まず、相手が返済をしなくなり、自分に全額の請求が来てしまった場合です。請求を無視して放置すると、自分の財産が差し押さえられるおそれがあります。まずは状況を正確に把握し、自分がどこまでの義務を負っているのかを確認することが大切です。請求が来ると動揺してしまいがちですが、まずは落ち着いて、自分の置かれた状況を整理することが先決です。契約の内容を確認し、自分が負う義務の範囲を正しくつかむことが、適切な対応の出発点になります。自分が何にどこまで責任を負っているのかが分からないままでは、適切な対応はできません。まず事実関係をはっきりさせることが、解決へ向けた第一歩になります。そのうえで、全額を支払った場合には、本来負担すべきだった相手に対して、その分の返還を求めることができます。これを求償といいますが、相手の支払い能力によっては、実際に回収できるかどうかは分かりません。
こうしたトラブルは、当事者だけで解決しようとすると、感情的になってこじれてしまうことも少なくありません。とくに離婚が絡む場合は、お金の問題と感情の問題が複雑に絡み合い、話し合いが難しくなりがちです。連帯債務をめぐる問題は、法律的な判断が必要になることが多いため、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。専門家であれば、自分が負う義務の範囲や、相手への求償の可能性、そして返済が苦しい場合の解決方法まで、状況に応じたアドバイスをしてくれます。一人で抱え込まず、早めに相談することが、こじれを防ぐことにつながります。
返済が苦しくなったら、債務整理という選択
連帯債務の返済そのものが苦しくなってしまった場合には、債務整理という解決方法を検討することになります。連帯債務であっても、返済が立ち行かないなら、抱え込まずに整理を考えるべきです。返済が苦しいまま無理を続けても、状況は良くなりません。むしろ、放置すれば事態は悪化していきます。連帯債務だから債務整理はできない、ということはありませんので、行き詰まったら整理を選択肢に入れることが大切です。無理を重ねて返済を続けるより、早めに整理を検討するほうが、結果的に負担は軽くなります。苦しいと感じた時点で、専門家に相談してみることをおすすめします。
債務整理とは、法律にもとづいて借金の負担を正当に軽くしたり、なくしたりする手続きです。たとえば任意整理では、債権者と交渉して将来の利息をカットし、無理のない返済計画を立て直せます。借金の額が大きく、返済そのものが難しい場合には、個人再生で大幅に減らしたり、自己破産で支払い義務を免除してもらったりする道もあります。連帯債務についても、こうした手続きの対象として整理を進めることが考えられます。自力での返済が難しいと感じたとき、債務整理は現実的な解決の手段になります。どの方法が適しているかは、借金の額や状況によって変わります。まずは、自分にどの方法が向いているのかを知ることから始めるとよいでしょう。連帯債務が絡む場合、選ぶ方法によって関係する人や財産への影響も変わってきます。だからこそ、自己判断ではなく、専門家とともに最適な道を探ることが大切です。
ただし、連帯債務の場合、自分が債務整理をすると、もう一方の連帯債務者や、住宅などの財産に影響が及ぶことがあります。たとえば、住宅ローンの連帯債務について自己破産をすれば、その住宅を手放さなければならなくなる可能性があります。連帯債務をめぐる債務整理は、自分一人の問題にとどまらず、関係する人や財産にも影響するため、判断が複雑になりがちです。だからこそ、自己判断で進めるのではなく、必ず専門家に相談し、自分にとっても、関係する人にとっても、どのような方法が望ましいのかを慎重に検討することが大切です。専門家に相談すれば、最も影響の少ない進め方を一緒に考えてもらえます。
連帯債務者になる前に確認すべきこと
これから連帯債務者になることを検討している方は、引き受ける前に、いくつかのことをしっかり確認しておくべきです。後悔しないために、立ち止まって考えてみましょう。連帯債務者になるかどうかは、いったん引き受けてしまうと後戻りが難しい、重要な決断です。頼まれると断りにくいこともありますが、安易に引き受けてはいけません。引き受ける前に、確認すべきことをしっかり押さえておきましょう。
まず、自分が負うことになる責任の重さを、正確に理解しておくことです。連帯債務者は、自分の負担分だけでなく、借金の全額について返済義務を負います。相手が返せなくなれば、自分が全額を背負うことになる、という最悪の事態を想定したうえで、それでも引き受けられるのかを冷静に考える必要があります。とくに、住宅ローンのように長期にわたる債務の場合、その間に何が起こるか分かりません。数十年にわたって返済が続く住宅ローンでは、その長い期間のあいだに、収入の変化や家族関係の変化など、さまざまなことが起こりえます。今の状況だけを基準に判断すると、将来思わぬ困難に直面することになりかねません。長い時間の中では、予期せぬ出来事は誰にでも起こりうるものです。その可能性まで含めて考えておくことが、後悔のない判断につながります。
また、相手との関係が将来変化する可能性も、頭に入れておくべきです。夫婦であれば離婚、知人であれば関係の悪化など、今は良好な関係でも、将来どうなるかは誰にも分かりません。関係が変わったとき、連帯債務の関係は簡単には解消できず、重い負担だけが残ることもあります。連帯債務者になるかどうかは、目先の事情だけでなく、こうした将来のリスクまで見据えて判断すべきです。少しでも不安があるなら、引き受ける前に専門家に相談し、自分にとってのリスクをきちんと把握してから決めることをおすすめします。一度引き受けると、簡単には抜けられないからこそ、慎重さが求められます。
連帯債務者に関するよくある質問
連帯債務者と連帯保証人は、結局何が違うのですか
連帯保証人は、借りた本人が返済できない場合に代わりに返す「保証する立場」です。一方、連帯債務者は、自分自身が借金をしている当事者の一人で、最初から全額の返済義務を負っています。連帯保証人は本人を保証するのに対し、連帯債務者は自分も借りている本人だという点が、大きな違いです。どちらも重い責任をともないますが、法律上の位置づけや税金の扱いに違いがあります。自分がどちらになるのかは、契約前に必ず確認しましょう。契約書に署名する前に、自分が連帯債務者なのか連帯保証人なのかを、はっきり確認しておくことが大切です。あいまいなまま署名すると、思わぬ責任を負うことになりかねません。
連帯債務者は、自分の負担分だけ返せばよいのではないのですか
いいえ、連帯債務者は、それぞれが借金の全額について返済義務を負います。自分の負担分だけを返せばよい、というわけではありません。債権者は、連帯債務者の誰に対しても全額を請求できます。もう一方の連帯債務者が返済できなくなれば、自分が全額を支払わなければならない立場になります。自分の分はきちんと返していても、相手の事情で全額の負担を求められる可能性がある、という点を理解しておくことが大切です。この仕組みを知らないと、相手が払わなくなったときに大きな衝撃を受けることになります。連帯債務とは何かを正しく理解しておくことが、心の備えにもなります。
離婚したら、連帯債務はどうなりますか
離婚しても、連帯債務の関係が自動的に解消されるわけではありません。離婚後も、二人ともがローン全額の返済義務を負い続けます。家を出ていったほうも返済義務から逃れられず、一方が支払わなければ、もう一方に全額の請求が来ることになります。住宅ローンの連帯債務は、離婚時に非常にもめやすい問題です。離婚を考える際は、連帯債務をどう扱うかについて、早めに専門家に相談することをおすすめします。住宅ローンの連帯債務を残したまま離婚すると、後々まで二人の関係が借金で縛られ続けることになります。離婚の話し合いの段階で、ローンの扱いをきちんと決めておくことが、後のトラブルを防ぎます。
全額を支払ったら、相手に請求できますか
連帯債務者が自分の負担を超えて全額を支払った場合、本来負担すべきだった相手に対して、その分の返還を求めることができます。これを求償といいます。ただし、求償する権利があっても、相手に支払い能力がなければ、実際に回収できるとは限りません。相手が返せない状態であれば、結局は自分が負担を背負うことになりかねないのが現実です。こうした問題で困ったときは、専門家に相談して対応を検討することをおすすめします。
連帯債務者を、途中でやめることはできますか
連帯債務者の立場は、自分の意思だけで簡単にやめられるものではありません。債権者の同意が必要であり、代わりの人を立てるなど、一定の条件を満たさなければ抜けることは難しいのが実情です。一度連帯債務者になると、簡単には抜けられないという点は、引き受ける前によく理解しておくべきです。どうしても解消したい事情がある場合は、専門家に相談し、可能な方法がないかを検討することになります。「いざとなればやめればいい」という考えは通用しないと考えておきましょう。引き受けるかどうかを決める時点が、最も慎重になるべき場面なのです。
連帯債務の返済が苦しいです。債務整理はできますか
連帯債務であっても、返済が苦しい場合には債務整理を検討できます。任意整理や個人再生、自己破産といった方法の対象となります。ただし、連帯債務の場合、自分が債務整理をすると、もう一方の連帯債務者や住宅などの財産に影響が及ぶことがあります。判断が複雑になりやすいため、自己判断せず、必ず専門家に相談してください。自分にとっても関係する人にとっても、影響の少ない進め方を一緒に考えてもらえます。
連帯債務とペアローンは何が違うのですか
どちらも夫婦などで住宅ローンを組む方法ですが、仕組みが異なります。連帯債務は、一つのローンを二人が連帯して負う形です。一方、ペアローンは、二人がそれぞれ別々のローンを組み、互いに相手のローンの連帯保証人になる形が一般的です。どちらの方法にも、税の優遇や責任の範囲などの面で違いがあります。自分たちがどちらの方法を選ぶのか、それぞれの特徴をよく理解したうえで判断することが大切です。判断に迷う場合は、専門家に相談するとよいでしょう。住宅という大きな買い物に関わる選択ですので、安易に決めず、それぞれの違いを十分に理解したうえで判断することをおすすめします。
連帯債務者が亡くなった場合、債務はどうなりますか
連帯債務者の一人が亡くなった場合、その人が負っていた債務は、相続の対象になります。相続人が、その立場や債務を引き継ぐことになります。ただし、住宅ローンの場合は、団体信用生命保険に加入していれば、亡くなった人の負担分について保険でローンが返済されることもあります。状況によって扱いが異なり、判断が複雑になりやすいため、こうした場面では専門家に相談し、自分が何を引き継ぐことになるのかを確認することをおすすめします。
連帯債務者になることを断っても大丈夫ですか
はい、連帯債務者になることを断ること自体は問題ありません。連帯債務者は、自分の負担分を超えて全額の返済義務を負う、重い立場です。少しでも不安があるなら、引き受ける前に慎重に考えるべきですし、断るという選択も十分にありえます。頼まれると断りにくいかもしれませんが、自分が背負うリスクを冷静に考えることが大切です。判断に迷うなら、引き受ける前に専門家に相談し、リスクを把握してから決めることをおすすめします。
まとめ:連帯債務者の責任を正しく理解しよう
連帯債務者とは、一つの借金について、複数の人がそれぞれ全額の返済義務を負う立場のことです。似た言葉の連帯保証人が「保証する立場」であるのに対し、連帯債務者は「自分も借りている本人」である点が大きく異なります。どちらも重い責任をともないますが、その位置づけや税金の扱いには違いがあります。言葉の似ている二つですが、その中身は同じではありません。自分がどちらの立場に立つのかによって、責任の生じ方も変わってきます。まずは、その違いを正しく理解することが出発点になります。
連帯債務の最大のリスクは、自分の負担分だけでなく、借金の全額について返済義務を負うことです。相手が返せなくなれば、自分が全額を背負わされる可能性があります。とくに住宅ローンや離婚の場面では、大きなトラブルに発展しやすく、離婚しても連帯債務の関係は自動的には解消されません。連帯債務者になるかどうかは、将来のリスクまで見据えて慎重に判断する必要があります。
もし連帯債務をめぐってトラブルが起きたり、返済が苦しくなったりした場合は、一人で抱え込まず、専門家に相談することが大切です。連帯債務をめぐる問題や債務整理は、関係する人や財産にも影響するため、判断が複雑になりがちです。だからこそ、専門家の力を借りて、自分にとっても関係する人にとっても望ましい解決方法を見つけることが重要です。連帯債務について不安があるなら、まずは専門家に相談して、自分の状況を確かめてみてください。正しく理解し、早めに動くことが、あなたを守ることにつながります。連帯債務は、仕組みを知らないまま関わると、思わぬ重荷を背負うことになりかねません。だからこそ、正しい知識を持って向き合うことが何より大切です。不安を一人で抱えず、まずは専門家に相談する一歩を踏み出してみてください。
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