2019/11/28 31view

おまとめローンのデメリットまとめ~借金一本化の意外な落とし穴

この記事で分かること
  1. おまとめローンでは複数の借金を一本化することができる
  2. しかし、返済額の総額が以前より多くなってしまうことがある
  3. 返済額そのものを減額できる債務整理の方法については、弁護士に相談

毎月異なる金融会社へ返済するのも面倒だし、なんとか手間暇を減らしたい。ついでに金利も安くなるならいいな。このように思った方は、まず先に「おまとめローン」に興味を持つかもしれません。しかしちょっと待ってください。おまとめローンにはいくつかのデメリットがあります。このデメリットを知らずにおまとめローンを契約してしまってもよいでしょうか。今回はおまとめローンのデメリットについて紹介します。

おまとめローンのデメリット

おまとめローンとは、複数の金融会社から借りているローンを1社からの借り入れに一本化することをいいます。1社からの借り入れにまとめることで、全体的な金利を安くし、月々の返済額を減らすことができます。

しかし、そこには返済額の総額が以前よりずっと多くなってしまうといったデメリットや、そもそも審査に通りにくいといったデメリットがあります。以下では、おまとめローンのデメリットについて見ていきます。

おまとめローンはなぜ好まれるか

まず先に、おまとめローンが好まれる理由について見ていきましょう。厳密にいうと「おまとめローン」に明確な定義があるわけではありません。単に複数の借金を一つにまとめることを「おまとめローン」と呼んでいるだけです。「おまとめローン」自体も金融商品の一つですので、銀行と消費者金融で方針が異なるのみならず、各社で違いがあります。

「おまとめローン」に似た言葉に「借り換えローン」という言葉があります。正確にいうとこれらふたつは借金をまとめることに重きを置くか、金利の安いものに借り換えるところに重きを置くかという点で異なっていますが、似たような意味で用いられています。

おまとめローンが好まれる理由は、返済日を1日にすることができること、1ヵ月あたりの返済額を低く設定できることなどがあります。金利の安いところを選べば、金利も減らすことができます。しかし、これらは同時にデメリットにもつながります。

デメリット~返済の総額が増える!?~

借金を一本化しても借りた金額は変わらないのに、まとめるだけでお得になるなんてうまい話あるのでしょうか? おまとめローンを検討している人は、このような疑問を持っているかもしれません。

実際おまとめローンにすると、金利が安くなることが多く、月々の返済額も低くすることができます。しかし、金利を安くしても返済額を低額にすることで返済期間が長くなってしまい、かえって返済の総額が増えてしまうということが起こり得ます。もう少し詳しく見てみましょう。

最小返済額が減る代わりに長く利息を支払わなければならないことも

最小返済額とは、借り入れをしたある金額に対し、最低でも月々これくらいは返済しなければならないという金額のことです。この最小返済額は金融会社やプランによって異なります。ここではたとえば、わかりやすくするために次のように定めてみましょう。

業者名 借入残高 最少返済額
A社 50万円 15,000円
B社 40万円 12,000円
C社 10万円 3,000円

この場合、借り入れ合計100万円に対し、月々の最小返済額の総額は3万円となっています。しかしこれを100万円で最小返済額が2万5,000円のところにまとめることで、月々の返済額を5000円安くすることができます。

また、返済回数も前回は3社とも異なっているため3回でしたが、1回にすることができます。しかし、単純に計算すると、借金をまとめる前は33ヵ月程度で返済できたのに対し、まとめた後は40ヵ月程度になってしまいます。

こうなると、たとえ毎月の利息分を数パーセント安くできたとしても、合計すると多く返済しなければならないことになるのです。月々の返済額によっては50万円以上も余計に払わなければならないケースも出てきます。

デメリット~借金の誘惑が増える~

おまとめローンの契約内容によっても異なってきますが、おまとめローンには他の借り入れができないという規定を設けていることが少なくありません。

このような場合、おまとめローン契約後には自由に借り入れすることができなくなるため、計画的に借金を返済することができます。しかし、追加で借り入れができる場合、さらに借金をしてしまうことで借金がどんどん膨らみ、返済できなくなるということにもなりかねません。

他社の借金を完済したことで、再度融資の誘いも出てきます。こうなると、せっかくおまとめローンで一本化したのに再度多重責務者になりかねません。多重責務者は、そもそも借金をしてしまう傾向が他の方よりも強い傾向があります。

デメリット~審査に通らないことも~

おまとめローンを積極的に打ち出している銀行や金融会社でも、審査を特別にゆるくするというわけではありません。むしろ返済能力が問われ、審査に通らないこともしばしばです。

審査に通らなかった方は、そもそも毎月の支払いができなくて月々の返済額を減らせるおまとめローンにしようと考えていたのに、審査に通らなかったので今後の返済が不可能になるという方もいます。

根本的に借金問題を解決したいのならば、債務整理を!

おまとめローンを考える方の多くは、月々の返済額を低くしたいといったことを望んでいます。その場合、おまとめローンは、返済総額を上げる代わりに月々の返済額を減らして借金問題を解決する方法だといえます。

しかし、借金問題の解決には他の方法もあります。それが債務整理です。債務整理は、おまとめローンの審査に通らなかった方も行うことができます。次に、債務整理についてみていきます。

ワンポイントアドバイス
一概にはいえませんが、多重債務者になりやすい人の特徴としては欲しい者があると絶対買わなければ気が済まない人や、あまり物事を考えず保証人になってしまうことがあります。お金の相談を他の人にできないということも、一因かもしれません。たとえ誘惑に弱い人であっても、もし専門家に相談できれば結果が変わってくるかもしれません。借金問題で困ったらなるべく早く専門の弁護士に相談することをおすすめします。

おまとめローンのデメリットが分かったら~債務整理について~

上でも触れましたが、おまとめローンは、返済総額を上げる代わりに月々の返済額を減らして借金問題を解決する方法だといえます。しかし、借金問題の解決には他の方法もあります。それが債務整理です。

債務整理は多重責務者を救う一つの方法ですが、おまとめローンとは異なり、借金の元金自体を減らしたり、金利を減らしたりして返済総額自体を削減することが可能な方法になります。次に、債務整理についてみていきます。

債務整理とは?

債務整理とは、金融機関などと交渉をして借金を減額してもらったり、金利を減らしたりする手続きのことをいいます。また、弁護士に依頼すると費用がかかるのではないかと思うかもしれませんが、おまとめローンで何十万も多く返済するようになるのならば、こちらの方が建設的な方法だといえるでしょう。

債務整理を弁護士に依頼することによって、借金の相談ができたり、苦しみが激減することや無理のない返済プランを掲示してくれることなどを考えると、長期的には利益が大きいでしょう。債務整理には「任意整理」「個人再生」「特定調停」「自己破産」の4つの方法があります。これに関してみていきます。

任意整理とは?

任意整理とは、裁判所を通さずに債権者(貸した側)と1社ずつ直接交渉する方法になります。任意整理をするためには、一般的に3ヵ月〜6ヵ月かかるとされており、多くは専門の弁護士に依頼して行われることが多いようです。

まずは弁護士に依頼し、それから利息や遅延損害金や過払い金の計算を行い、交渉するという流れになります。任意整理は、ほかの債務整理の方法に比べると比較的簡易なものとされています。

個人再生とは?

個人再生とは、借金の20%を3年で支払うと残りが免除されるという制度です。つまり、500万円の借金のうち、100万円を3年でしっかり返済すれば残りは免除されるということになります。ただし5000万円を超える場合は行うことはできない、また最低100万は返済しなければならないといった制限があります。

手続きは、裁判所を通して借金の返済に関する交渉を行う方法をとります。一般的に、4ヵ月~6ヵ月間の期間がかかるといわれています。個人再生を選択するのは、任意整理をしても返済が難しい方の場合が多いです。

任意整理ではすべての債権者と和解する必要がありましたが、個人再生では裁判所が認めれば良いため、各債権者と和解する必要はありません。手続きの過程では個人再生委員との面接が必要になります。

自己破産とは?~その手続きや流れ~

自己破産とは、一般に借金の総額が5000万円以上で返済能力がない人のための債務整理の方法だとされています。だいたい3ヵ月~1年かかるとされています。手続きは裁判所へ破産手続きの申し立てをすることから始まりますが、なるべく早く手続きを済ますためには弁護士に相談した方がよいでしょう。

特定調停とは?

特定調停は裁判官(と調停委員)が貸した側と借りた側の双方の意見を聞きながら和解の方法を導き出していくという方法です。だいたい3ヵ月〜6ヵ月間かかるとされています。

まずは簡易裁判所に申し立てることから始め、返済が苦しいことを示す明細などを提出します。それから調停の日に出頭し手続きを進めていくことになります。もし調停が失敗した場合はその他の債務整理の方法を一からやり直すことになります。

特別調停をどうしたら成功させられるか、そもそも特別調停でいいのかなどについては、専門の弁護士に連絡をとり相談することをおすすめします。

ワンポイントアドバイス
おまとめローンで借金を一本化することは、弁護士よりもハードルが低いと考えられる方がいるかもしれません。しかし、それで本当に借金問題を解決できるのか、結局おまとめローンでも損をするのではないかといった疑念はぬぐい切れないでしょう。もし借金問題を解決したいのならば、最終的な依頼はしなくてもまずは専門の弁護士に相談することをおすすめします。

債務整理を弁護士に依頼することのメリット

最後に、債務整理を弁護士に依頼することのメリットを紹介します。債務整理は自分でもできますが、専門的な知識や時間が必要なため、専門の弁護士に依頼することを強くおすすめします。

貸金業者からの督促がストップし、苦しみから早く逃れることができる

債務整理を弁護士に依頼し、借金の返済を真剣に考えていることが客観的に明らかになれば、借金の督促がストップし、平和な日常を早く取り戻すこともできます。これ以上取り立てに悩みたくないという方は、いち早く専門の弁護士に依頼した方がよいでしょう。

金融機関から信頼を得られ、適切な方法で借金を整理してくれる

一般に債務整理を行わなければならない段階で、個人の信用はなくなっています。もし弁護士に債務整理を依頼しなかった場合には、相手に信用されないまま手続きをしなければならず、様々な交渉事や調停がうまくいかなくなるでしょう。

しかし、弁護士に依頼すると、専門家が介入しているということで回りの見る目も変わり、手続きをスムーズに行うことができます。また、適切な債務整理の方法を教えてくれ、書類の代行や過払い金の調査なども行ってくれます。

ワンポイントアドバイス
個人で債務整理を行った場合には、弁護士に依頼するよりも長い時間がかかることが予測されます。もし債務整理に興味があるのならば、どの債務整理の方法にするのかなどを含め、できるだけ早期の段階で弁護士に話を聞いてみることをおすすめします。

債務整理は弁護士に相談!

借金の苦しみは、当事者にしかわかりません。しかし、多くの事例を知っている専門の弁護士に依頼すると、借金をなくした前向きな事例などが知れ、未来が明るくなるでしょう。

おまとめローンは、宣伝も多くしており、たくさんの方に知られています。しかし、だからといって必ずしも一番良い方法ではありません。もし、借金問題を解決したいと思っているのならば、一度弁護士に相談してはいかがでしょうか。

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