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求償権とは?発生するケースと時効・行使

求償権とは?発生するケースと時効・行使

この記事で分かること

  • 求償権とは何か
  • 発生する主なケース
  • 求償権の消滅時効
  • 行使する方法・手順
  • 相続との関係
  • 求償されて払えない場合
  • 専門家に相談するメリット

求償権とは何かを知りたい方に向けて、その仕組みと注意点をわかりやすくまとめました。求償権は、他人の借金を肩代わりした人が、本来の債務者にその分の返還を求められる権利であることを解説します。連帯保証人などが肩代わりしたときに発生すること、消滅時効や行使の方法、相続との関係、求償されて払えないときの債務整理という対処もわかり、自分の権利と生活を守る一歩につながる内容です。

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連帯保証人として、ほかの人の借金を代わりに返済した。あるいは、連帯保証人や連帯債務者から、「お前にも返済義務がある」と肩代わりを求められている。そんな状況で、「求償権」という言葉を耳にして、その意味を知りたくてこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。お金が絡む話だけに、自分の権利や義務がどうなっているのか、正確に知っておきたいところです。

求償権とは、簡単にいえば、他人の借金を代わりに返済した人が、本来返すべきだった人に対して、その分を返すよう求めることができる権利のことです。連帯保証や連帯債務といった場面で問題になりやすく、誰が誰に対してどこまで請求できるのか、また、その権利にはいつまでという期限があるのかなど、押さえておくべき点がいくつもあります。仕組みを知らないままでいると、本来請求できたはずのお金を取り損ねたり、逆に不当な請求に応じてしまったりしかねません。

この記事では、借金問題に詳しい弁護士の視点から、求償権とは何か、どのような場面で発生するのか、その時効や行使の方法、そして求償を求められて払えない場合の対処法まで、わかりやすく解説します。求償権をめぐる問題は、法律的な判断が必要になることも多いものです。まずは、求償権という権利の基本から、一緒に確認していきましょう。正しく理解することが、自分の権利を守る第一歩になります。

求償権とは何か

まず、求償権とはどのような権利なのかを整理しておきましょう。求償権とは、本来の債務者に代わって借金を返済した人が、その債務者に対して、立て替えた分の返還を求めることができる権利のことをいいます。少し難しく聞こえるかもしれませんが、考え方はいたってシンプルです。誰かの代わりにお金を払った人が、その分を本来払うべきだった人に返してもらう、というだけのことです。日常の感覚でいえば、立て替えたお金を返してもらう、というのに近いものです。友人の食事代を立て替えたら、後で返してもらいますよね。求償権も、その延長線上にある考え方です。法律用語だと身構えてしまいますが、根っこにあるのはごく自然な感覚なのです。

たとえば、ある人の借金について連帯保証人になっていたとします。借りた本人が返済できなくなり、連帯保証人であるあなたが代わりに全額を支払ったとしましょう。このとき、あなたは本来返すべきだった本人に対して、「自分が代わりに払ったのだから、その分を返してほしい」と請求することができます。この請求する権利が、求償権です。つまり求償権は、肩代わりという行為があってはじめて生まれる権利だといえます。誰かのために自分が損をかぶったとき、その損を本来の負担者に戻すための権利だと考えると、分かりやすいでしょう。自分が好きで払ったわけではなく、相手が払えないからやむをえず肩代わりした。そうした場合に、その負担を本来の人に戻せるようにするのが、求償権の趣旨です。だからこそ、肩代わりした人にとっては大切な権利なのです。

求償権の考え方の根本にあるのは、公平の理念です。本来返すべき人がいるのに、別の人がその借金を肩代わりして損をしたままでは、不公平です。そこで、肩代わりした人が、本来の債務者に対してその分を取り戻せるようにすることで、最終的な負担を、本来負うべき人に戻すのです。求償権は、いわば肩代わりした人を守るための権利だといえます。もし求償権という仕組みがなければ、肩代わりした人だけが一方的に損をすることになってしまいます。それでは、誰も安心して保証人になどなれません。求償権は、肩代わりという行為が成り立つための、大切な前提でもあるのです。保証人を引き受ける人がいるのも、いざ肩代わりしても求償できるという前提があるからこそです。求償権は、人と人とのお金の貸し借りや保証という仕組みを、公平に支える土台になっています。ただし、権利があることと、実際に回収できることは別の問題です。この点は、後でくわしく見ていきます。まずは、求償権が「肩代わりした分を取り戻す権利」だということを押さえておきましょう。

求償権が発生する主なケース

求償権は、どのような場面で発生するのでしょうか。代表的なケースをいくつか見ていきましょう。求償権が問題になる場面は、いくつかのパターンに分けられます。どれも、複数の人が一つの借金に関わっているという点が共通しています。自分がどのケースに当てはまるのかを意識しながら、読み進めてみてください。一人の借金なら求償権は問題になりません。複数の人が関わるからこそ、誰がどこまで負担するのかという調整が必要になり、求償権が登場するのです。この前提を押さえておくと、理解しやすくなります。

最も典型的なのが、連帯保証人が本人の借金を代わりに返済したケースです。借りた本人が返済できず、連帯保証人が肩代わりして支払った場合、連帯保証人は本人に対して求償権を持ちます。同じように、連帯債務者の一人が、自分の負担を超えて借金の全額を支払った場合にも、ほかの連帯債務者に対して、それぞれの負担分について求償権が発生します。連帯して借金を負っている人どうしの間で、負担の公平を図るための仕組みです。連帯債務の場合、債権者からはそれぞれが全額を請求されうる立場にあります。しかし、内部的には、本来それぞれが負担すべき割合が決まっているのが通常です。誰か一人が払いすぎた分を、ほかの人から取り戻すのが、この場面での求償権の役割です。たとえば二人で半分ずつ負担すべき借金を、一人が全額払ったとします。その場合、払いすぎた半分を、もう一人に求償できるわけです。連帯債務における公平は、こうして保たれています。

また、一つの借金に複数の保証人がいる場合に、そのうちの一人が全額を支払ったときにも、ほかの保証人に対して求償できることがあります。このように、求償権は、複数の人が一つの借金に関わっている場面で、誰かが肩代わりをしたときに問題になります。住宅ローンを夫婦で組んでいたり、事業の借入に親族が保証人になっていたりと、こうした場面は決して珍しくありません。自分がこうした立場にある場合、いざ肩代わりをすることになったとき、誰に対してどこまで求償できるのかを知っておくことが大切です。立場を正しく理解しておくことが、後のトラブルを防ぎます。

求償権の消滅時効

求償権には、行使できる期限、つまり消滅時効があります。これを知らずにいると、せっかくの権利が時間の経過で使えなくなってしまうことがあります。権利には期限がある、というのは、見落とされがちな重要なポイントです。持っているだけで安心していると、いつのまにか行使できなくなっていた、ということになりかねません。まずは、求償権にも時効があるという事実を、しっかり頭に入れておきましょう。権利があるのだから、いつでも請求できる、と思い込むのは危険です。時間という制約があることを忘れると、せっかくの権利を失いかねません。時効の存在を意識することが、権利を守る第一歩です。

求償権も、ほかの権利と同じように、一定の期間が過ぎると、時効によって消滅します。求償権を持っているのに、長い間それを行使せずに放置していると、やがて時効が成立し、請求できなくなってしまうのです。時効の期間は、求償権が発生した事情などによって異なることがあります。自分の求償権がいつ発生し、いつまでに行使しなければならないのかは、状況によって変わってくるため、注意が必要です。いつから時効が数え始められるのか、何年で時効になるのかは、ケースによって異なります。自己判断で「まだ大丈夫だろう」と考えていると、実は期限が迫っていた、ということもあります。正確な期限は、専門家に確認するのが確実です。時効の起算点や期間は、専門家でなければ正確に判断しにくい部分です。素人判断で安心していると、思わぬ落とし穴にはまることもあります。心配なら、早めに確認しておくのが安心です。

肩代わりして支払ったものの、相手との関係を考えてすぐには請求しづらい、という方もいるでしょう。しかし、遠慮しているうちに時効が成立してしまえば、本来取り戻せたはずのお金が取り戻せなくなります。求償権を持っているなら、その権利には期限があることを意識し、行使するなら早めに動くことが大切です。時効が迫っている場合には、時効の進行を止めるための手続きが必要になることもあります。自分の求償権が時効にかかっていないか不安な場合は、専門家に確認しておくと安心です。権利は、適切に行使してこそ意味を持つのです。

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求償権を行使する方法・手順

求償権を実際に行使するには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。基本的な流れを見ていきましょう。求償権を行使するといっても、いきなり裁判を起こすわけではありません。まずは相手に請求するところから始まり、応じてもらえなければ次の手段へ、と段階を踏んで進めていきます。流れを知っておけば、落ち着いて対応できます。最初から強硬な手段に出る必要はありません。まずは穏当に請求し、それでも応じてもらえないときに、次の段階を考えればよいのです。段取りを知っていれば、焦らずに進められます。

まず、本来の債務者に対して、立て替えた分を返すよう請求することから始まります。最初は、口頭や書面で、肩代わりした金額の返還を求めることになります。相手が素直に応じてくれれば、話し合いによって返してもらう形で解決できます。後々のことを考えると、いつ、いくら肩代わりしたのかが分かる記録や、請求したことを示す書面を残しておくことが大切です。口約束だけでは、後になって「言った、言わない」の争いになりかねません。肩代わりした事実や、請求した事実を客観的に示せる記録があれば、いざというときに自分の権利を裏づけられます。記録を残す習慣が、自分を守ることにつながります。振込の記録や、やり取りを残した書面などは、後になって大きな意味を持ちます。面倒に思えても、その場で記録を残しておくことが、将来の自分を助けてくれます。備えあれば憂いなしです。

しかし、相手が請求に応じない場合は、より強い手段が必要になります。話し合いで解決しないときは、最終的には裁判所を通じた手続きによって、支払いを求めることになります。訴訟を起こして、求償権が認められれば、判決にもとづいて相手の財産から回収を図ることもできます。ただし、こうした手続きは専門的な知識を要しますし、相手に支払い能力がなければ、判決を得ても実際に回収できるとは限りません。求償権の行使でつまずかないためにも、相手が応じない場合や、金額が大きい場合には、弁護士などの専門家に相談しながら進めることをおすすめします。自己流で進めて権利を取り損ねるより、専門家の力を借りるほうが確実です。

求償権と相続の関係

求償権は、相続とも関わってくることがあります。これは、見落とされやすいものの、重要なポイントです。求償権は、当事者だけの問題で終わるとは限りません。当事者の誰かが亡くなれば、その権利や義務は次の世代へと受け継がれていきます。相続が関わると話が一気に複雑になるため、あらかじめ知っておくことが大切です。相続では、プラスの財産だけでなく、借金や義務といったマイナスのものも引き継がれます。求償権をめぐる権利や義務も、その対象になりうるのです。思わぬ形で相続に関わってくることを、知っておきましょう。

求償権を持っていた人が亡くなった場合、その求償権は相続の対象になります。つまり、亡くなった人が誰かに対して持っていた「立て替えた分を返してもらう権利」は、相続人が引き継ぐことになるのです。親が連帯保証人として誰かの借金を肩代わりしていて、その相手に対する求償権を持ったまま亡くなった場合、その権利は相続人に受け継がれます。相続人にとっては、亡くなった親が誰かに対してお金を返してもらう権利を持っていた、ということを知らないままでいると、本来受け取れたはずのお金を取り損ねてしまうこともあります。相続の際には、こうした権利の有無も確認しておく必要があります。

逆に、求償権を行使される側、つまり肩代わりされた本来の債務者が亡くなった場合には、その返済義務が相続人に引き継がれることになります。この場合、相続人は、亡くなった人が負っていた求償に応じる義務を相続することになります。このように、求償権をめぐる権利や義務は、相続によって次の世代に引き継がれることがあるのです。相続が絡むと、誰が何を引き継ぐのかが複雑になりやすく、思わぬトラブルに発展することもあります。求償権が関わる相続に直面したときは、自分が何を相続するのか、あるいは何を請求できるのかを、専門家に確認することをおすすめします。あいまいなまま放置すると、後で問題が大きくなりかねません。

求償されたが払えない場合の対処

ここまでは、求償権を持つ側の視点で見てきましたが、逆に、求償を求められる側になることもあります。連帯保証人や連帯債務者から、肩代わりした分を返すよう求められたものの、自分にも支払う余裕がない、という場合はどうすればよいのでしょうか。求償を求められる側にとっては、思いがけない請求に戸惑うことも多いものです。とくに、自分も生活が苦しい状況であれば、急に肩代わり分を返せと言われても、応じようがないこともあります。そんなときこそ、冷静な対応が必要です。

まず、その求償が本当に正当なものなのか、自分がどこまでの義務を負っているのかを確認することが大切です。求償される金額が適切か、相手が本当にその金額を肩代わりしたのかなど、確認すべき点があります。むやみに応じる前に、自分の義務の範囲を正確に把握することが、不当な負担を避けることにつながります。請求されたからといって、その内容が必ずしも正しいとは限りません。金額が水増しされていたり、本来負わなくてよい部分まで請求されていたりすることもあります。まず事実を確認することが、不当な支払いを防ぐ第一歩です。相手の言い分をうのみにせず、まずは落ち着いて内容を確かめることが大切です。自分が本当に負うべき範囲はどこまでなのかを見極めれば、払いすぎを防げます。確認を怠らないことが、自分を守ります。

そのうえで、正当な求償であっても、どうしても支払えないという場合には、債務整理という方法を検討することになります。求償に応じる義務も、一つの借金と同じように、債務整理の対象として整理できる場合があります。たとえば任意整理で分割して返していく形に整えたり、返済そのものが難しければ、個人再生や自己破産によって負担を軽くしたり、なくしたりする道もあります。求償を求められて途方に暮れているなら、一人で抱え込まず、専門家に相談してください。求償する側にとっても、される側にとっても、求償権をめぐる問題は、専門家の助けを借りることで、適切に解決へと進められます。抱え込まず相談することが、解決への近道です。

求償権をめぐる問題は、専門家に相談を

ここまで見てきたように、求償権をめぐる問題は、法律的な判断を要する場面が多く、自分一人で対応するのが難しいことがあります。だからこそ、専門家に相談することが、解決への確実な道になります。求償権が絡む問題は、専門的な知識がないと、何が正しいのか判断がつきにくいものです。自己流で進めて失敗するより、はじめから専門家の助けを借りるほうが、結果的に早く確実に解決できます。迷ったら、まず相談してみることをおすすめします。

求償権を行使する側であれば、自分の権利が時効にかかっていないか、相手にどう請求すればよいか、相手が応じない場合にどう進めるかなど、専門的な判断が必要になります。専門家に相談すれば、こうした点を踏まえて、最も効果的に権利を行使する方法を考えてもらえます。せっかくの権利を、知識不足で取り損ねてしまうのを防げます。権利は、持っているだけでは意味がなく、正しく行使してはじめて活きてきます。専門家の助けを借りれば、時効の管理から請求の手続きまで、抜かりなく進められます。大切な権利を無駄にしないためにも、専門家の存在は心強い味方になります。

一方、求償を求められる側であっても、その求償が正当か、自分がどこまで応じる義務があるか、支払えない場合にどう対処するかなど、専門家の助けが役立つ場面は多くあります。とくに、求償に応じられないほど経済的に苦しい場合には、債務整理という解決方法もあわせて検討できます。求償権の問題は、当事者だけで話し合うと、感情的になってこじれることも少なくありません。中立的な立場から法律にもとづいた判断をしてくれる専門家を間に入れることで、こじれを防ぎ、納得のいく解決に近づけます。求償権について少しでも不安があるなら、早めに専門家に相談してみてください。早めの相談が、問題の長期化を防ぎます。

求償権に関するよくある質問

求償権とは、結局どういう権利ですか

求償権とは、本来の債務者に代わって借金を返済した人が、その債務者に対して、立て替えた分の返還を求めることができる権利です。たとえば連帯保証人が本人の借金を肩代わりして支払った場合、本人に対して、その分を返してほしいと請求できます。肩代わりした人が損をしたままにならないよう、最終的な負担を本来負うべき人に戻すための仕組みです。ただし、権利があっても、相手に支払い能力がなければ実際の回収は難しいことがあります。求償権という権利を持っていることと、現実にお金が戻ってくることは、必ずしも一致しません。相手の経済状況によっては、権利を行使しても回収できないこともあります。この現実も、あわせて理解しておくことが大切です。

求償権には期限がありますか

はい、求償権にも消滅時効があり、一定の期間が過ぎると行使できなくなります。求償権を持っているのに、長い間放置していると、時効が成立して請求できなくなってしまうことがあります。時効の期間は、求償権が発生した事情によって異なることがあります。相手との関係を気にして請求をためらっているうちに時効になってしまうこともあるため、行使するなら早めに動くことが大切です。不安な場合は、専門家に時効の状況を確認しておくと安心です。時効は、知らないうちに進行してしまうものです。気づいたときには手遅れ、ということを避けるためにも、早めに状況を確認しておくに越したことはありません。少しでも気になるなら、専門家に尋ねてみましょう。

連帯保証人として全額払いました。本人に全部請求できますか

連帯保証人として本人の借金を全額肩代わりした場合、本人に対して、その全額について求償することができます。ただし、請求できる権利があることと、実際に回収できることは別の問題です。本人に支払い能力がなければ、求償権を行使しても、現実には回収が難しいこともあります。請求の方法や、相手が応じない場合の対応については、専門家に相談しながら進めると確実です。まずは肩代わりした記録をきちんと残しておくことが大切です。全額を肩代わりしたという事実は、求償権を行使するうえでの土台になります。その事実を証明できる記録がなければ、せっかくの権利も主張しにくくなります。支払った時点で、きちんと記録を残しておきましょう。

求償権を放棄するとどうなりますか

求償権を放棄すると、本来の債務者に対して、立て替えた分の返還を求めることができなくなります。つまり、肩代わりした負担を、自分が最終的に引き受けることになります。家族間など、あえて請求しないという選択をする場合もありますが、放棄すれば、その分のお金は戻ってこないことになります。放棄するかどうかは慎重に判断すべきですし、判断に迷う場合は、専門家に相談して、それぞれの選択の意味を確認してから決めることをおすすめします。一度放棄してしまうと、後から「やはり返してほしい」と言っても取り返しがつきません。だからこそ、放棄するかどうかは、その意味をよく理解したうえで、慎重に決める必要があります。

求償を求められましたが、払えません。どうすればいいですか

まず、その求償が正当なものか、自分がどこまでの義務を負っているのかを確認することが大切です。そのうえで、正当な求償であっても支払えない場合は、債務整理という方法があります。求償に応じる義務も、借金と同じように、任意整理や個人再生、自己破産といった手続きで整理できる場合があります。求償を求められて途方に暮れているなら、一人で抱え込まず、専門家に相談してください。状況に応じた解決方法を一緒に考えてもらえます。

求償権の問題は、自分だけで解決できますか

求償権をめぐる問題は、時効の判断や、請求の方法、相手が応じない場合の対応など、法律的な判断を要する場面が多く、自分一人で対応するのは難しいことがあります。とくに金額が大きい場合や、相続が絡む場合、相手が応じない場合などは、専門家の力を借りたほうが確実です。当事者だけで話し合うと感情的にこじれることもあるため、中立的な専門家を間に入れることで、納得のいく解決に近づけます。不安があれば、早めに相談することをおすすめします。

求償権と代位は何が違うのですか

連帯保証人などが本人に代わって借金を返済した場合、求償権を持つと同時に、債権者が持っていた権利を引き継ぐ、という考え方が働くことがあります。これを代位といいます。求償権が「立て替えた分を返してもらう権利」であるのに対し、代位は「もとの債権者の立場を引き継ぐ」という側面を持ちます。これらは関連しながら、肩代わりした人を守る役割を果たします。仕組みが複雑なため、自分の立場を正確に知りたい場合は、専門家に確認することをおすすめします。

口約束で肩代わりしました。求償できますか

口約束であっても、実際に肩代わりして支払った事実があれば、求償権そのものは発生しうると考えられます。ただし、問題になるのは、その事実を証明できるかどうかです。記録がないと、相手に「そんな話は知らない」と言われたときに、立て替えた事実を示しにくくなります。後のトラブルを避けるためにも、肩代わりするときには記録を残しておくことが大切です。すでに記録がない場合の対応も含めて、専門家に相談するとよいでしょう。

家族の借金を肩代わりした場合も求償できますか

家族の借金であっても、自分が連帯保証人や連帯債務者として肩代わりしたのであれば、本人に対して求償権が発生しうると考えられます。ただし、家族間では、あえて請求しないという選択をすることも多く、また、関係性ゆえに請求しづらいという事情もあるでしょう。請求するかどうかは、家族の状況を踏まえて判断することになります。判断に迷う場合や、家族の借金そのものに困っている場合は、専門家に相談して、整理の方法もあわせて検討するとよいでしょう。

まとめ:求償権を正しく理解し、早めの対応を

求償権とは、他人の借金を代わりに返済した人が、本来の債務者に対して、立て替えた分の返還を求めることができる権利です。連帯保証人が本人の借金を肩代わりしたときや、連帯債務者の一人が全額を支払ったときなどに発生し、肩代わりした人を守るための仕組みとして機能します。ただし、権利があっても、相手に支払い能力がなければ、実際の回収は難しいこともあります。求償権という権利を持っていても、それが必ずお金になるとは限りません。だからこそ、権利を持っている場合は、相手に支払い能力があるうちに、早めに行使することが大切になります。

求償権には消滅時効があり、放置していると行使できなくなってしまいます。また、求償権をめぐる権利や義務は、相続によって次の世代に引き継がれることもあります。求償権を行使する側も、求償を求められる側も、自分の権利や義務を正確に把握することが大切です。とくに、求償を求められて支払えない場合には、債務整理という解決方法もあります。

求償権をめぐる問題は、時効の判断や請求の手続き、相続との関係など、法律的な判断を要する場面が多いものです。当事者だけで話し合うと、感情的にこじれてしまうことも少なくありません。だからこそ、専門家の力を借りて、法律にもとづいた適切な解決を図ることが大切です。求償権について不安や疑問があるなら、一人で抱え込まず、まずは専門家に相談してみてください。早めに正しく対応することが、あなたの権利と生活を守ることにつながります。

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