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多重債務とは?複数の借金に追われる状態
「いくつものカードやローンを使っていて、毎月の返済日に追われている」「一社ずつは少額のはずなのに、合計するとかなりの負担になっている」――そんな状況に心当たりがあるなら、それは多重債務の状態かもしれません。複数の借入先から借金を抱える多重債務は、放置すると返済がますます苦しくなり、自力では抜け出しにくくなる、やっかいな状態です。返済日が来るたびに、別のところから借りて穴を埋める。そんな日々を送っているうちに、いつのまにか借入先が増え、もう何がなんだか分からなくなっている――そんな状態に陥っている方も、少なくありません。
けれども、安心してください。多重債務には、抜け出すための方法がちゃんとあります。代表的なのが、複数の借金をまとめる一本化と、借金そのものを整理する債務整理です。この二つは、似ているようでいて、実は大きく異なる方法です。それぞれにメリットと注意点があり、自分の状況に合った方法を選ぶことで、複数の返済に追われる日々から抜け出せる可能性があります。大切なのは、正しい知識を持って、自分に適した方法を選ぶことです。間違った方法を選んでしまうと、かえって遠回りになることもあるので、両者の違いをしっかり理解しておきましょう。
この記事では、多重債務とはどういう状態なのか、なぜ陥ってしまうのか、その仕組みと、借金を一本化する方法のメリットと注意点、そして債務整理という根本的な解決策まで、わかりやすく説明していきます。複数の借金に追われる状況から、抜け出す道を探っていきましょう。
多重債務というと、何か特別な人がなるもの、と感じるかもしれません。けれども、実際には、最初は一社からの少額の借入だったのが、生活費の不足や急な出費、収入の減少などをきっかけに、返済が苦しくなり、少しずつ借入先が増えていった、というケースがほとんどです。つまり、誰にでも起こりうることなのです。気づいたときには複数の借金を抱えていた、という人は決して少なくありません。大切なのは、その状態を恥じることではなく、正しい知識を持って、抜け出すために動くことです。この記事を読み終えるころには、自分はどう対処すればよいか、その道筋が見えてくるはずです。
なぜ多重債務に陥ってしまうのか
まず、そもそも多重債務とは、どのように生まれ、深刻化していくものなのか、その仕組みを理解しておきましょう。なぜ複数の借金を抱えることになってしまうのか、その仕組みがわかると、どこで歯止めをかければよいか、どう対処すればよいかが見えてきます。やみくもに不安がるより、まず構造を知ることが大切です。
返済のための借入が積み重なる
多重債務に陥る、もっとも典型的な流れが、返済のために、また別のところから借りるというものです。一社からの借金の返済が苦しくなり、それを返すために別の業者から借りる。すると借入先が増え、その返済のためにまた別のところから借りる――こうして、借入先が二社、三社、四社と増えていきます。これは「自転車操業」と呼ばれる、危険な状態です。返すために借りているだけなので、借金は減るどころか、雪だるま式にふくらんでいきます。この状態のやっかいなところは、本人としては「ちゃんと返済している」つもりになってしまうことです。実際には新しく借りたお金で前の借金を返しているだけなのに、返済が滞っていないため、危機感を持ちにくいのです。そして、借りられる枠が尽きたとき、初めて行き詰まりに気づく――そこまで進んでしまうと、自力での立て直しは、非常に難しくなっています。だからこそ、自転車操業になっていると気づいた時点で、早めに手を打つことが重要なのです。
複数の返済が重なって苦しくなる
借入先が増えると、それぞれに返済日があり、それぞれに利息がかかります。毎月、いくつもの返済日に追われ、合計すれば、かなりの額を返済に充てることになります。一社ずつ見れば「これくらいなら」と思える額でも、積み重なれば大きな負担になるのです。しかも、返済の管理だけでも大変で、どこにいくら返すのか、把握しきれなくなることもあります。返済日が近づくたびに気が重くなり、一つ返したと思ったら、すぐ次の返済日が来る。そんな状態では、心の休まる暇もありません。こうして、複数の借金に追われ、生活も心も圧迫されていくのが、多重債務の苦しさです。お金の面だけでなく、精神的にも、じわじわと追い詰められていくのが、この状態の本当の怖さだといえます。
では、この苦しい多重債務から抜け出すには、どんな方法があるのでしょうか。大きく分けて、二つの方法があります。まずは、複数の借金をまとめる「一本化」から見ていき、そのあとで債務整理について説明します。
借金を一本化するという方法
多重債務の対処法として、まずよく知られているのが、複数の借金を一つにまとめる「一本化」です。テレビやネットの広告などで、「おまとめローン」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。まずは、どういう仕組みなのかを、正しく確認しておきましょう。
複数の借金を一つにまとめる
一本化とは、複数の借入先から借りている借金を、一つの借入にまとめることです。新たに一社からまとまった額を借りて、そのお金で既存の複数の借金をすべて返済し、以後はその一社にだけ返済していく、という形が一般的です。いわゆる「おまとめローン」や、借り換えローンなどが、これにあたります。複数あった返済を一つにまとめることで、返済日も一つになり、管理が楽になります。また、まとめることで金利が下がれば、毎月の返済の負担そのものが軽くなる可能性もあります。たとえば、三社から高い金利で借りていたものを、一社の、より低い金利のローンにまとめられれば、毎月の返済日も一つになり、支払う利息も抑えられる、ということです。借入先が多くて管理に困っている人にとっては、この「一つにまとまる」という点が、大きな魅力に感じられるでしょう。ただし、これがうまくいくかどうかは、条件しだいです。次に見ていくように、注意すべき点もあります。
管理が楽になり、金利が下がることも
一本化の主なメリットは、二つあります。一つは、返済の管理が楽になること。複数の返済日に追われていたのが、一つの返済日にまとまるため、返し忘れを防ぎやすくなり、精神的な負担も軽くなります。いくつもの返済日を気にしながら過ごすストレスから解放されるのは、それだけでも大きいでしょう。もう一つは、金利が下がる可能性があること。複数の高金利の借金を、より低い金利の一つの借入にまとめられれば、支払う利息の総額を減らせることがあります。とくに、高い金利で複数借りていた場合は、この効果が出やすくなります。これらがうまくいけば、多重債務の苦しさを、いくらか和らげられる可能性があります。ただし、あくまで「うまくいけば」の話である点には、注意が必要です。
このように、一本化は、多重債務の状態を整理する一つの方法です。ただし、一本化には、見落としてはいけない注意点もあります。「まとめれば楽になる」と単純に考えてしまうと、思わぬ落とし穴にはまることもあるのです。次に、その注意点を確認しておきましょう。
一本化の注意点と落とし穴
一本化は便利に見えますが、必ずしも良いことばかりではありません。むしろ、メリットの裏に、見落としやすい落とし穴がいくつもあります。注意すべき点を理解しておかないと、良かれと思って一本化したのに、かえって状況が悪くなってしまうこともあります。後悔しないために、利用する前に、しっかりと確認しておきましょう。
総返済額が増えることもある
まず一本化で気をつけたいのが、総返済額がかえって増えてしまう場合があることです。一本化で月々の返済額が下がっても、その分、返済期間が長くなれば、トータルで支払う利息は増えることがあります。「毎月が楽になった」と思っても、長い目で見ると、結局たくさん払っている、ということになりかねません。月々の返済額だけを見て判断するのではなく、完済までに総額いくら払うことになるのか、という視点で確認することが大切です。月々の負担が軽くなると、それだけで「解決した」ような気持ちになりがちですが、それは錯覚かもしれません。返済が長引けば、その間ずっと利息を払い続けることになります。一本化を検討するときは、必ず、完済までの総額を試算して、いまの状態と比べてみましょう。本当に得になるのかどうかは、その比較で初めて分かります。
審査があり、借金は減らない
もう一つ、重要な点があります。一本化のためのローンを組むには、審査があり、すでに多重債務の状態だと、審査に通らないこともある、ということです。一本化のためのローンも、新たな借入である以上、貸す側は、返済能力や信用情報を確認します。すでに複数の借金を抱えていると、その時点で審査が厳しくなりがちです。皮肉なことに、もっとも一本化を必要としている、借金が重い人ほど、審査に通りにくい、という面があるのです。さらに、根本的な問題として、一本化は借入先をまとめるだけで、借金そのものが減るわけではありません。借りている総額は変わらないのです。また、一本化した後に、空いた借入枠でまた借りてしまい、かえって借金を増やしてしまうケースもあります。せっかくまとめたのに、元の借入先からまた借りてしまえば、借金は一本化したローンと合わせて、むしろ増えてしまいます。一本化は、使い方を誤ると、問題の先送りどころか、悪化につながりかねない、という点を理解しておきましょう。
一本化は、状況によっては有効ですが、借金そのものを減らすわけではなく、ここまで見てきたような注意点もあります。「とにかく管理を楽にしたい」だけなら一本化も選択肢ですが、「借金を根本的に減らして、確実に解決したい」という場合には、次に説明する債務整理のほうが適していることも多いのです。下の無料診断なら、いくつかの項目を入力するだけで、借金の減額や整理の目安を確認できます。気軽な見当づけに使ってみてください。
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多重債務を根本から解決する債務整理
一本化が状況によっては有効なこともある一方で、多重債務を、より根本的に解決する方法が債務整理です。一本化が「借入をまとめる」方法なのに対し、債務整理は「借金そのものを整理する」方法です。この違いが、解決の効果を大きく左右します。多重債務に本気で決着をつけたいなら、ぜひ知っておきたい方法です。
複数の借金をまとめて整理できる
では、債務整理とは、具体的にどんな解決方法なのでしょうか。債務整理の大きな利点は、まさに、複数の借金を、まとめて整理できることです。多重債務で借入先がいくつもあっても、それらをまとめて手続きの対象にできます。三社でも四社でも、抱えている借金をひとまとめにして、整理できるのです。多重債務という、まさに複数の借金が問題になる状況に、ぴったり合った解決方法だといえます。一本化が新たに借りて返す方法であるのに対し、債務整理は、利息をカットしたり、借金そのものを減らしたり、なくしたりする方法です。つまり、借金そのものに切り込めるのが、債務整理の強みです。多重債務で総額がふくらんでいる場合でも、債務整理なら、負担を根本から軽くできる可能性があります。一本化との決定的な違いは、ここにあります。一本化は、あくまで借金を「移し替える」だけで、返すべき総額は変わりません。これに対し、債務整理は、利息をなくしたり、元本そのものを減らしたりするため、返すべき総額が実際に小さくなります。借金の負担を本当に軽くしたいなら、移し替えるだけの一本化よりも、減らせる債務整理のほうが、効果が大きいことが多いのです。しかも、審査に通る必要もありません。
状況に応じた3つの方法
債務整理には、大きく分けて、三つの方法があります。利息をカットして元本を無理なく返していく任意整理、借金を大幅に減らす個人再生、そして借金そのものをゼロにする自己破産です。多重債務の場合、複数の借金の利息をまとめてカットする任意整理が向いていることも多いですが、総額が大きすぎる場合は、個人再生や自己破産が適していることもあります。どの方法が合うかは、借金の総額、収入、財産の状況によって変わります。たとえば、安定した収入があり、利息さえカットできれば元本を返していけそうなら、任意整理が向いています。借金が大きくふくらんでいて、減額しないと返せないなら個人再生、収入に対して借金が重すぎて返済の見込みが立たないなら自己破産、といった具合です。多重債務は、複数の借金が重なって総額が大きくなっていることが多いため、どの方法が最適かは、全体を見て判断する必要があります。この判断こそ、専門家の知見が役に立つところです。
多重債務は、複数の借金が絡み合って、状況が複雑になりがちです。借入先ごとに残額も金利も違い、それらをどう扱うのが最善かは、簡単には分かりません。だからこそ、自己判断で一本化に飛びつくのではなく、まずは専門家に相談して、一本化と債務整理のどちらが自分に合っているのかを、見極めることが大切です。複雑な状況こそ、専門家の助けが役に立ちます。一人で悩んで遠回りするより、まず相談してみるのが、解決への近道です。
一本化と債務整理、どちらを選ぶべき?
ここまで、多重債務の対処法として、一本化と債務整理を見てきました。それぞれに特徴があり、向いている状況が違います。では、自分の場合はどちらを選ぶべきなのでしょうか。判断のポイントを整理しておきましょう。これを押さえれば、自分が進むべき方向が見えてきます。
返済を続けられるかが分かれ目
では、判断の軸を具体的に見ていきましょう。大まかにいえば、一本化が向いているのは、まとめれば無理なく返済を続けられる場合です。借金の総額がそれほど大きくなく、金利の見直しや管理の一本化で、返済を続けていけそうなら、一本化も選択肢になります。一方、まとめても返済の見込みが立たない、あるいは、そもそも一本化の審査に通らない、というほど借金が重いなら、債務整理で借金そのものを減らす必要があります。返済を続けられるかどうかが、一つの分かれ目になります。言い換えれば、問題が「管理のしにくさ」にあるのか、それとも「総額の重さ」にあるのか、で考えるとよいでしょう。返済できる力はあるけれど、借入先が多くて管理が大変なだけなら、一本化で十分かもしれません。けれども、そもそも総額が大きすぎて、まとめても返しきれないのなら、一本化では解決にならず、債務整理で総額を減らす必要があります。自分の問題がどちらなのかを、冷静に見極めることが大切です。
迷ったら専門家に判断を仰ぐ
ここまで読んで、自分はどちらだろうと考えてみても、はっきり判断がつかない方もいるでしょう。実際、自分にどちらが合っているかを、正確に判断するのは難しいものです。一本化できると思っていたら審査に通らなかった、あるいは、債務整理しかないと思い込んでいたら一本化で十分だった、ということもあります。素人判断で進めてしまうと、遠回りになったり、かえって状況を悪くしたりすることもあります。だからこそ、迷ったら、専門家に判断を仰ぐのが確実です。専門家であれば、借金の総額や収入の状況を見たうえで、一本化と債務整理のどちらが適しているか、債務整理ならどの方法がよいかを、的確に助言してくれます。自分一人で悩むより、ずっと早く、確かな答えにたどり着けます。
多重債務は、放置するほど借入先が増え、状況が悪化していきます。借りられるうちは何とか回っているように見えても、借入枠が尽きて限界が来れば、一気に行き詰まってしまいます。逆に、早く手を打てば、それだけ選べる方法も多く、解決もしやすくなります。複数の返済に追われていると感じたら、それが、対処を始めるべきサインです。手遅れになる前に、一人で抱え込まず、専門家に相談することを考えてみてください。
多重債務に関するよくある質問
借入先が何社以上だと、多重債務になりますか?
実は、「何社以上が多重債務」という、明確な定義があるわけではありません。一般的には、複数の借入先から借りていて、その返済が負担になっている状態を、多重債務と呼びます。大切なのは、社数そのものよりも、複数の返済に追われて生活が苦しくなっていないか、返すために借りる状態になっていないか、という点です。二社でも、返済が苦しくて自転車操業になっているなら、対処を考えるべき状態だといえます。逆に、複数から借りていても、無理なく返済できているなら、ただちに問題というわけではありません。社数という数字そのものにこだわらず、自分の返済が健全な状態にあるかどうか、自分の置かれた状況を見て判断することが大切です。
おまとめローンを使えば、必ず返済は楽になりますか?
残念ながら、必ず楽になるとは限りません。一本化で月々の返済額が下がっても、返済期間が長くなれば、総返済額はかえって増えてしまうことがあります。また、一本化は借入先をまとめるだけで、借金そのものが減るわけではありません。さらに、審査に通らなければ利用できませんし、まとめた後に空いた枠でまた借りてしまうリスクもあります。一本化が有効かどうかは、状況によります。広告などでは「返済が楽になる」という面が強調されがちですが、実際には、こうした注意点もあわせて理解しておく必要があります。月々の額だけでなく、総返済額や、自分が借り増ししない自信があるかなども含めて、慎重に判断することが大切です。
多重債務でも、債務整理はできますか?
はい、多重債務でも、債務整理はできます。むしろ、複数の借金を抱える多重債務は、債務整理がもっとも力を発揮しやすい状況の一つだといえます。借入先が多ければ多いほど、それらをまとめて整理できる債務整理の利点が、大きく活きてきます。債務整理なら、複数の借入先の借金を、まとめて手続きの対象にできるからです。一本化のように審査に通る必要もなく、借金が重い人でも利用できます。任意整理で複数の借金の利息をまとめてカットしたり、個人再生や自己破産で借金全体を大きく減らしたり、なくしたりできます。借入先が多くて返済に追われているなら、債務整理でまとめて整理することで、大きく楽になる可能性があります。一本化の審査に落ちてしまった、という人にとっても、債務整理は有力な選択肢になります。審査に落ちたからといって、解決の道が断たれたわけではないのです。あきらめず、専門家に相談してみましょう。
一本化と債務整理は、何が違うのですか?
一本化は、新たに一社から借りて、複数の借金をまとめて返済し、以後はその一社に返していく方法です。借入先をまとめるだけなので、借金の総額そのものは減りません。一方、債務整理は、利息をカットしたり、借金そのものを減らしたり、なくしたりする方法で、借金そのものに切り込めます。簡単にいえば、一本化は「まとめる」、債務整理は「減らす・なくす」方法です。もう一つの大きな違いとして、一本化には審査がある代わりに借金は減らず、債務整理は審査なしで借金を減らせる代わりに信用情報に記録が残る、という点もあります。借金を根本的に減らしたいなら債務整理、まとめて管理を楽にしたいだけなら一本化、という違いがあります。どちらが自分に合うかは、状況をよく見て選ぶことが大切です。
家族に知られずに、多重債務を解決できますか?
状況や選ぶ方法によっては、家族に知られずに解決を進められる場合もあります。たとえば、対象を選べる任意整理は、比較的、周囲に知られにくい手続きとされています。ただし、手続きの種類や、家族が保証人になっているかどうかなどによって、事情は変わります。家族に知られたくない事情があるなら、相談の段階でその点を伝えておくと、それをふまえた進め方を考えてもらえます。一人で抱え込むより、まず相談して、現実的な方法を探るのがよいでしょう。
借入先が多すぎて、総額が把握できていません。どうすればいいですか?
借入先が多いと、合計でいくら借りているのか、自分でも分からなくなってしまうことがあります。そうした場合でも、心配いりません。専門家に相談すれば、借入先ごとの残額や金利を整理し、借金の全体像を明らかにしてもらえます。むしろ、総額が把握できていないこと自体が、多重債務が深刻化しているサインともいえます。全体像が見えなければ、一本化が向いているのか、債務整理が必要なのかも判断できません。対処を始めるには、まず現状を正確に把握することが第一歩です。あいまいなまま不安を抱えるより、一度きちんと整理してもらい、そのうえで一本化か債務整理かを考えるとよいでしょう。数字がはっきりするだけでも、気持ちが少し落ち着くものです。
一本化した後に、また借りてしまわないか不安です。
その不安を持てること自体が、とても大切です。実は、一本化の大きな落とし穴の一つが、まとめた後に、借金がなくなった元の借入先の枠を使って、また借りてしまうことです。こうなると、一本化したローンに加えて新たな借金まで抱え、かえって多重債務が悪化してしまいます。借入枠が空くと、つい「また借りられる」と思ってしまうのが人の心理で、これを我慢し続けるのは、簡単ではありません。「自分はまた借りてしまうかもしれない」という不安があるなら、一本化はかえって危険かもしれません。その点でも、借入枠そのものを整理できる債務整理のほうが、根本的な解決になりやすいといえます。意志の力だけに頼るのではなく、仕組みとして借金を断ち切れるかどうか、という視点も大切です。自分の傾向もふまえて、方法を選びましょう。
多重債務だと、債務整理の費用も払えないのではないかと心配です。
費用が心配で相談をためらう方は多いですが、まずは相談だけなら無料で受け付けているところもあります。また、収入が少ない方が利用できる、費用の負担を抑える仕組みが用意されている場合もあります。「お金がないから何もできない」とあきらめる必要はありません。むしろ、債務整理をすれば、毎月の返済の負担が軽くなり、結果的に家計が楽になることが多いのです。複数の返済に追われて家計が回らない状態が改善されれば、費用の負担以上のものが得られる、と考えることもできます。まずは無料の範囲で相談して、費用も含めてどうなるかを聞いてみるのがよいでしょう。
まとめ――複数の借金は、まとめて解決できる
多重債務とは、複数の借入先から借金を抱え、その返済に追われる状態のことです。返済のために別のところから借りる自転車操業を繰り返すうちに借入先が増え、複数の返済日と利息が重なって、一社ずつは少額でも、合計すると大きな負担になります。返済の管理も難しくなり、お金の面でも心の面でも、じわじわと追い詰められていきます。この状態から抜け出す方法として、複数の借金を一つにまとめる一本化と、借金そのものを整理する債務整理があります。
一本化は、返済の管理が楽になり、金利が下がる可能性もありますが、総返済額がかえって増えたり、審査に通らなかったり、借金そのものは減らなかったりする、という注意点もあります。まとめた後にまた借りてしまい、かえって悪化するリスクもあります。一方、債務整理は、複数の借金をまとめて対象にして、利息をカットしたり、借金そのものを減らしたり、なくしたりできる、根本的な解決方法です。審査に通る必要もなく、借金が重い人ほど効果が大きくなります。まとめれば無理なく返せそうなら一本化、まとめても返済が難しいほど借金が重いなら債務整理、というのが大まかな目安ですが、判断は難しいものです。多重債務は、放置するほど悪化しますが、早く手を打てば、解決もしやすくなります。複数の借金に追われていると感じたら、一人で抱え込まず、まずは専門家に相談して、自分に合った方法を見つけていきましょう。
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