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借金が返済できない…生活苦から抜け出すための方法
この記事で分かること
- 生活苦に陥る原因の多くは浪費癖やギャンブルなどです。
- 借金の返済のために借金をする、いわゆる“自転車操業”が生活苦に陥る典型的なパターンです。
- 生活苦から抜け出すための合法的な方法に債務整理があります。
生活苦に陥る原因の多くは浪費癖やギャンブルなどです。借金の返済のために借金をする、いわゆる“自転車操業”が生活苦に陥る典型的なパターンです。生活苦から抜け出すための合法的な方法に債務整理があります。債務整理は弁護士に相談するのが得策です。
目次[非表示]
借金が返済できない!?生活苦になるケースとは
借りたものは返す。これは当たり前の道理ですが、世の中には借金をしても生活が苦しく、返済できない人が少なくありません。まずは生活が苦しくなるパターンとしてありがちなケースを紹介していきます。
生活苦の要因とは
普通に会社に勤め給料を得ている場合でも、借金返済不能に陥るほどに生活が苦しくなるケースは少なくありません。ではどういった原因で貧困になってしまうのでしょうか。その要因として多いものをみていきましょう。
ギャンブルへの依存
まず挙げられるのが、ギャンブルへの依存です。「生活苦」のワードから多くの人が思い浮かべるのがこれでしょう。
ギャンブルにお金をつぎ込む。負ける。負けを取り戻そうと借金をしてまでまたつぎ込む。更に経済的に困窮していく。一発逆転を狙って財産を使い果たすまでお金を使い、その後は借金してまでギャンブルをし続け生活苦に陥る。
といったパターンは非常に多いです。
高価なブランド品に目がない
また高価なブランド品ばかりを購入する人も借金苦に陥りやすいといえます。
見栄から高級品を買いあさって身に着ける者から日用品までハイブランドで揃えなければ気が済まない人がいますが、収入との兼ね合いを考えて買い物をしなければたちまちお金はなくなります。
その他の浪費癖
その他にも、例えば会社終わりに必ず一杯ひっかけてから帰宅する習慣がある、あるいはすぐに衝動買いをしてしまう、安売りをしているからと不要なものまで買い込む癖があるといった浪費癖がある人も生活苦に陥りやすいです。
一回の出費は少額でもそれが積もれば山となるのです。無駄遣いをしていてはいくらお金があっても足りないのは当然です。
生活苦に陥るのは貧困層だけではない
そして、我が国におけるこの手の問題について語るとき、特筆すべきは「生活苦に陥るのは貧困層だけではない」点です。
中流階級の生活苦も少なくない
収入はある程度得ているにもかかわらず生活苦に陥る人がいます。この層の人間はなまじ安定した給料があるために、車や住宅をローン契約で購入します。
また中流階級の人は子供の教育にお金をかける傾向にあります。大学まで進学させるとなると学費もバカになりません。つまり住宅ローンやマイカーローン、子供の学費で多額の出費をすることになるわけです。
上流階級でさえ生活苦に陥る
更に富裕層でさえちょっとしたことで生活苦になりかねません。このご時世ですから、上流階級といえども会社勤めをしていればいつリストラにあうか分かりません。
個人事業を営んでいる場合も一寸先は闇なのです。
借金が返済できないほどの生活苦に陥るサイクルとは
一口に借金といってもその種類は様々。奨学金やローン、クレジットカードでの支払いも一時的には借金をしていることになります。つまり多くの人が何らかの借金をしながら生活をしているわけです。
しかし、ほとんどの場合、通常の生活を送れています。では生活苦に陥るのはどういったケースなのでしょうか。そのサイクルをみていきましょう。
借金の返済のために借金をする
生活苦になるケースとして多いのが、借金を返すために別のところから借り入れる、いわゆる“自転車操業”の悪循環に陥るパターンです。
借金の返済のために借金をする
金貸し業は慈善事業ではないので、当然利息がつきます。借入金が増えるほど多くの利息もあせて支払わなければなりません。
ありがちなのが、返済が難しくなったために新たに別のところから借金をして現在の借金の返済に充てるパターンです。
“自転車操業”はいつか破綻する
例えばA社からの借金が100万円あるとします。これを返すことが難しくなった場合に新たにB社から100万円借り入れ、そのお金でA社への返済をするわけです。
これがいわゆる“自転車操業”です。そう、右から左にお金が流れているだけで、実際は1円も元金は返済できていません。
返済できていないということは、利息だけがどんどん積み重なっていくことを意味します。融資には審査があるので、いつしかどこからも借りることができなくなり、八方塞がりになってしまうのです。
リボ払いでの返済
また、自転車操業でなくとも借金地獄に陥るケースはあります。それがクレジットカードの支払い方法を“リボ払い”にしているパターンです。
リボ払いとは
リボ払いとは、支払残高に応じて月ごとの返済額があらかじめ決められている返済方法です。正式にはリボルビング払いといい、返済方法は「残高スライド方式」と「定額方式」があります。残高スライド方式は支払残高に応じて毎月の返済額が増減します。
定額方式は毎月の返済額は一定ですが、支払残高が増えると支払い期間が延びます。
仕組みを理解せず利用し借金地獄に陥るパターンは多い
返済方法をリボ払いにすると、瞬く間に利息が増えていきます。特に定額方式の場合どれだけ多くの額の利用があっても月々の返済に変化がないので、支払残高の実感がわかずついつい使い過ぎてしまいます。
その結果、いつまでたっても元金は減らず利息と手数料だけが膨れ上がっていくのです。
もちろんリボ払いにもメリットはありますが、仕組みを理解しないままリボ契約をしてしまい借金地獄に陥るパターンは非常に多いです。
借金での生活苦から抜け出すにはどうすればいい?
では借金を返せないほど生活苦に陥った場合、どうすればいいのでしょうか。ここでは生活苦を解消するためのポイントや借金地獄から抜け出すための合法的な方法について解説します。
生活を見直す
借金を返済できないほどの生活苦から抜け出すためには、普段の行動や考え方を根本から見直すことが大切です。
ギャンブル依存症なら治療する
パチンコやパチスロ、スロットをはじめとするギャンブルはすべて胴元が儲かるようになっています。一時的に勝てたとしてもトータルで計算すると消費者が負けています。ほぼ必ずといっていいでしょう。そうでないと運営できませんから、冷静に考えると当たり前のことです。
しかしギャンブル依存症の人はこれを分からずに多額のお金を費やす、あるいは分かっていてもやめられないわけです。こうなるともう自分では歯止めがききませんし、周りが注意しても無駄でしょう。
依存症は多少の費用はかかっても、病院で診てもらうのが一番です。今は専門の治療機関もあるので受診するといいでしょう。
身の丈に合った生活を心がける
浪費癖があったり、見栄やプライドから不要な高級品を買い揃えたりしなければ気が済まない人でもそれに見合った収入を確保できるのなら何ら問題はありません。
生活苦に陥るのは十分な収入がないのにそうした行動をとってしまう人です。優先すべきことは何かキチンと頭に入れ、身の丈に合った生活を心がけることが大切です。
債務整理をする
借金には利息が付くので返済が遅延すればそれだけ返済額は膨らんでいきます。
また最初は少しだけ借りるつもりだったのが「もう少しだけ、あとちょっとだけ」と借り続け、気づいたら返済不能な額になっているケースもあるでしょう。けれども夜逃げや踏み倒しは避けたいですよね。
実は借金地獄から抜け出す合法的な方法が存在するのです。それが「債務整理」です。
任意整理
任意整理は債権者と交渉し、債務整理の合意条件を結ぶ手続きです。
減額や分割払いにより借金を弁済するもので、将来の利息カットはできますが債務残高は減りません。金利が低い場合や、返済期間が長期に及ぶ場合など、効果がないこともあります。
自己破産
自己破産は、すべての債務を免除してもらうことができる手続きですが認められるには高いハードルがあります。
まず返済が客観的にみて不可能であることが絶対条件です。更に、申立をしても破産手続きが認められないこともあります。
個人民事再生
個人民事再生は裁判所を介する民事再生手続きです。
債務総額が概ね5000万円以下である場合に債務額を大幅に減らすことができるもので、自宅を手放さなくてもいいのが特徴です。
特定調停
特定調停とは簡易裁判所で調停委員を介して債権者との話し合いをし、借金残高の分割払いについて合意をする手続きです。
平日に裁判所へ出頭する必要がありますが、経費が安く済み、迅速な解決が見込めるメリットがあります。
借金での生活苦は弁護士に相談しよう
ここまでをまとめると、“生活が苦しくなる要因には浪費癖やギャンブルなどが挙げられる。貧困層だけではなく、中流・上流階級の人間も生活苦になり得る。典型的なパターンは借金の返済のために借金をする悪循環に陥るケース。債務整理をすれば生活苦から合法的に抜け出すことができる“となります。
債務整理をする場合、弁護士に相談するのが得策です。
債務整理は個人で行うこともできるものもあるが…
この債務整理ですが、種類によっては個人で手続きを行うことも可能です。ただでさえ借金でお金がない状態です。弁護士に頼む費用が惜しいと考える人もあるでしょう。しかし法的知識に乏しい素人だけで挑むのはおススメできません。
任意整理や特定調停は個人でも行えるがおススメではない
例えば任意整理は、手続が比較的簡単で素人が独力で行うことも可能です。けれども任意整理は裁判所を介さない債務整理手続きであり、債権者側に応じる義務はないのです。
つまり私的交渉ゆえ、個人で挑んだのでは門前払いをくらったり、交渉を有利に進められなかったりするリスクがあるわけです。
特定調停も素人が自分で行うことが可能ですが、平日に裁判所に出向く必要があります。勤め人の場合、難儀するでしょう。
手続きに不備があれば債務整理ができないことも
また個人民事再生や自己破産に関しては、裁判所に提出する必要書類が多いです。
けれども慣れない素人がすべての書類を抜けなく作成するのは大変ですし、手間もかかります。そして何より不備があれば、免責が下りないこともあり得るのです。
弁護士に依頼するのが得策
こうした理由から、費用を払ってでも弁護士に依頼するのが得策といえるのです。弁護士に依頼すれば豊富な経験と確かな知識で手続きを進めてくれるので、大船に乗った気持ちでいることができます。
手続きがスムーズに進む
弁護士に依頼すれば債務整理手続きはスムーズに進みます。任意整理では弁護士が交渉にあたれば応じてくれるケースがほとんどですし、特定調停でも代わりに出頭してもらえます。また素人には難しい書類作成なども一任することができるのです。
精神的な負担も軽くなる
そして精神的負担も軽くなります。
厳しい借金の取り立てが続くと精神的に参ってしまうことも少なくありません。借金の返済のために横領や強盗などの犯罪を働くケースもありますし、借金を苦に自殺するケースも少なからず存在します。
ですから精神的負担の軽減は生活苦にある人にとっては大きなメリットといえます。
借金問題で困窮している弁護士に相談
借金問題は悩んでも解決しません。債務整理と聞くと、人生の落伍者の烙印を押されるかのような印象を持つ方もいるでしょう。しかし返済のためにノイローゼになったり悪事を行ったりするくらいなら、弁護士に相談して、債務整理をして人生のリスタートを切るのが賢明です。
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- 借入先が複数ある多重債務で返済が苦しい
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- 借金の返済額を少なくしたい
- 家族にバレずに債務整理したい
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