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クレジットカード滞納のリスクと正しい対処法を弁護士解説

この記事で分かること

  • クレジットカードを滞納した日からの段階別リスクと、61日経過で確定するブラックリスト登録までの流れ
  • 滞納してしまった場合に今すぐ取るべき正しい対処法と、絶対に避けるべきNG行動
  • 信用情報機関ごとのブラックリスト登録期間と、社内ブラック情報の存在
  • 返済が困難になった場合に選べる4種類の債務整理方法とそれぞれの特徴
  • クレジットカード滞納問題を弁護士に相談するメリットと費用相場

クレジットカードの支払いを滞納すると、翌日からカード利用停止、20日前後で督促状、61日超でブラックリスト登録、3ヶ月以上で強制解約と一括請求、最終的には財産差押えへと進みます。本記事では延滞日数別のリスク、今すぐやるべき正しい対処法、ブラックリスト登録期間、債務整理4種類の特徴、弁護士相談のメリットまで、弁護士目線でわかりやすく解説します。

クレジットカードの引き落とし日に残高不足で支払いができなかった経験はありませんか。「うっかり忘れていただけだから大丈夫」と思っていると、思わぬトラブルに発展することがあります。クレジットカードの滞納は、放置すればするほどリスクが雪だるま式に膨らんでいくものです。最悪の場合、給料や財産を差し押さえられる事態にもなりかねません。

とはいえ、適切なタイミングで正しい対処をすれば、深刻な事態は十分に回避できます。この記事では、クレジットカード滞納の段階別リスクと正しい対処法を、弁護士の視点からわかりやすく解説していきましょう。今まさに支払日が迫っていて不安な方も、すでに滞納してしまった方も、ぜひ最後まで読んで状況打開のヒントにしてください。

クレジットカード滞納するとどうなる?段階別に発生する影響

クレジットカードの「クレジット」は、もともと「信用」を意味する言葉です。つまりカード会社が「この人なら後払いでも支払ってくれるだろう」と信用してくれているからこそ、私たちはカードで買い物ができるわけですね。

その信用を裏切ってしまうのが滞納という行為です。一度や二度の遅れであれば大きな問題にはならないこともありますが、滞納が続くと段階的にペナルティが重くなっていきます。まずは滞納してから差押えに至るまでの流れを、時系列で整理しておきましょう。

経過日数 主な出来事 深刻度
翌日 カード利用停止・遅延損害金発生
1週間〜20日 督促状・電話による催促
61日〜3ヶ月 信用情報に事故情報登録(ブラックリスト入り)
3ヶ月以上 強制解約・残債一括請求 非常に重い
4ヶ月以上 裁判所から支払督促・訴訟 非常に重い
判決後 給料・財産の差押え 最も重い

滞納翌日から始まる利用停止と督促の流れ

支払日に引き落としができなかった場合、その翌日からクレジットカードは利用停止状態になります。スーパーのレジで決済しようとしたら「お取り扱いできません」と表示され、初めて滞納に気づいたという方も少なくありません。けっこう気まずい瞬間ですよね。

カード会社からは早ければ滞納翌日、遅くとも数日以内に連絡が入ります。最初は登録した携帯電話やメールアドレスへの督促であることが多いでしょう。「お引き落としができませんでした。再度の引き落とし日は◯月◯日です」といった内容の通知が届きます。

この段階で速やかに支払えば、信用情報に傷がつくことはまずありません。再引き落とし日までに口座へ入金しておけば、何事もなかったかのように利用を再開できます。慌てず、まずは指定日までの入金を最優先にしてください。

2〜3週間で届く督促状と遅延損害金の発生

再引き落としにも応じられず、電話の催促も無視していると、2〜3週間後には書面での督促状が郵送で届きます。「ご請求書」「お支払いのお願い」といったタイトルですが、内容はかなり厳しくなっているはずです。

この時点で発生しているのが「遅延損害金」です。クレジットカードのショッピング利用分に関しては、年率14.6%が上限として定められています。キャッシング利用分の場合は年率20.0%が上限となるケースが多いでしょう。

利用区分 遅延損害金の年率上限 10万円を1ヶ月滞納した場合の損害金目安
ショッピング利用 年14.6% 約1,200円
キャッシング利用 年20.0% 約1,640円

「たかが1,200円」と思うかもしれませんが、滞納額が膨らんで100万円にもなれば、1ヶ月の遅延損害金だけで1万2,000円以上にもなります。滞納が長引けば長引くほど、本来の借金とは別に損害金がどんどん積み上がっていく構造です。

2ヶ月(61日)滞納でブラックリスト登録が確定

滞納してから61日、つまり約2ヶ月を超えると、いわゆる「ブラックリスト」への登録が確定します。「ブラックリスト」というのは正式名称ではなく俗称で、正確には信用情報機関に「異動情報」または「事故情報」が記録されるという意味です。

ここで重要なポイントを押さえておきましょう。ブラックリストは特定の業界団体が一元管理している1つのリストではありません。日本には主要な信用情報機関が3つあり、それぞれが独立して情報を管理しています。

信用情報機関 主な加盟先 滞納による異動登録
CIC(指定信用情報機関) クレジットカード会社・信販会社 61日以上または3ヶ月以上
JICC(日本信用情報機構) 消費者金融・一部カード会社 3ヶ月以上の延滞
KSC(全国銀行個人信用情報センター) 銀行・信用金庫 3ヶ月以上の延滞

クレジットカード会社の多くはCICに加盟しているため、61日を超える滞納はCICへ即座に登録されると考えてよいでしょう。クレジットカード会社によっては複数の信用情報機関に同時に加盟していることもあり、その場合は連鎖的に複数機関へ事故情報が記録されます。

ワンポイントアドバイス
61日という日数は思ったよりもあっという間に過ぎていきます。「来月のボーナスで一気に返そう」と先送りしている間に、気づけば信用情報に大きな傷がついてしまった、というケースは珍しくありません。滞納が30日を超えそうな段階で、すでに対策を考え始めるのが理想的です。早めにカード会社へ連絡し、支払い方法の相談をしておきましょう。

3ヶ月以上滞納で強制解約と一括請求

滞納が3ヶ月以上に及ぶと、カード会社から「期限の利益喪失通知」が届くケースが一般的です。聞き慣れない言葉ですが、簡単にいえば「もう分割で支払う権利を失いましたので、残金を一括で支払ってください」というお知らせのこと。

たとえば100万円の利用残高があり、ボーナス払いやリボ払いで月々2万円ずつ返済していたとしましょう。期限の利益を喪失すると、残った全額を即時に支払う義務が発生します。突然100万円近い金額を一括で求められても、まず用意できる人は少ないはずです。

同時にカードは強制解約となり、再発行の道は絶たれます。さらに、保証会社が代位弁済(カード会社に代わって支払うこと)を行ったあとは、請求の主体が保証会社や債権回収会社(サービサー)に移ることになります。

裁判所からの支払督促・最終的に財産差押え

強制解約後も支払いがなされない場合、債権者は法的手続きに入ります。具体的には、簡易裁判所を通じた「支払督促」や「訴訟」を起こしてくることが多いでしょう。

ある日突然、裁判所から「特別送達」と書かれた書類が届きます。中身は「支払督促」や「訴状」です。受け取った時点で青ざめる方が大半ですが、ここで放置してしまうのが最悪の選択。届いた書類を無視すると、債権者の主張が全面的に認められた判決が確定し、強制執行への道が開かれてしまいます。

強制執行とは、給料、預貯金、自動車、不動産といった財産を強制的に取り上げる手続きのことです。給料の場合、原則として手取り額の4分の1(手取りが44万円を超える場合はそれを超える全額)が差し押さえの対象となります。

差押えの対象 差押え可能な範囲
給料 原則として手取りの1/4まで(高額所得者は範囲拡大)
預貯金 残高全額(生活に必要な分も対象)
自動車 所有権がローン会社にない場合は対象
不動産 本人名義の住宅・土地は対象

給料の差押えが行われると、当然ながら勤務先の経理部門に裁判所から通知が届きます。「借金を滞納していること」が同僚や上司に知られてしまうリスクは避けられません。職場での立場を考えると、ここまで来る前に手を打つことが大切です。

クレジットカード滞納で発生する具体的なペナルティ

滞納の段階別の流れを見てきましたが、実際に何がどれくらい困るのか、具体的なペナルティを整理しておきましょう。「自分には関係ない」と思っていたことが、滞納によって全部できなくなる、という事態を想像してみてください。

遅延損害金(年率14.6%)の負担増加

先ほど触れた遅延損害金は、毎日少しずつ加算されていく性質のものです。滞納金額に対して日割り計算で発生し続けるため、放置すれば放置するほど膨らみます。

たとえば、ショッピング利用分50万円を半年間滞納したケースを考えてみましょう。50万円×14.6%×183日÷365日=約3万6,600円が遅延損害金として上乗せされます。本来の請求額50万円が、半年で約53万6,600円に膨らんでしまう計算です。

「複利で雪だるま式に増える」というほどではありませんが、確実に債務総額は増えていきます。早めに手を打つほど傷は浅く済むので、損害金の発生を最小限に抑える行動が肝心です。

信用情報機関への事故情報登録(異動情報)

事故情報の登録は、滞納のなかでも最もダメージが大きいペナルティのひとつといえます。なぜなら、自分のクレジットカードが使えなくなるだけで終わらないからです。

信用情報機関のデータベースは、加盟するすべての金融機関が共有しています。A社のカードを滞納した結果、B銀行のカードローン審査も、C信販の住宅ローン審査も通らなくなる、という状況が起こり得ます。

  • 新規クレジットカードの作成不可
  • 住宅ローン・自動車ローンの審査落ち
  • カードローン・キャッシングの利用停止
  • 分割払いでの高額商品購入が不可
  • 携帯電話の端末代金の分割払い不可
  • 賃貸契約の保証会社審査で不利になる
  • 子どもの奨学金の連帯保証人になれない

他社カードや住宅ローン審査への影響

住宅購入を考えている方にとって、ブラックリスト入りは非常に痛い問題です。住宅ローンは数千万円単位の融資になりますから、銀行は申込者の信用情報を必ずチェックします。事故情報が残っている間は、まず審査を通過できないと考えてください。

「結婚を機にマイホームを」「子どもの進学に合わせて住み替えを」と考えていても、信用情報が回復するまで5年以上は計画が頓挫することになります。クレジットカードの数万円の滞納が、人生の大きな計画を狂わせる引き金になりかねないのです。

家族や職場にバレるリスク

滞納が長引くと、督促状や催告書が自宅に届きます。家族と同居している場合、郵便物を家族が先に開封してしまうこともあるでしょう。「裁判所から書類が来ていたよ」と言われて、初めて滞納の事実を打ち明けることになるケースも少なくありません。

勤務先にもリスクは及びます。カード会社や債権回収業者が、本人と連絡が取れないという理由で職場に電話してくることがあるからです。給料差押えの段階に至ると、もはや職場に隠し通すことは不可能になります。

家族や職場との信頼関係を守るためにも、早期の対処は欠かせません。

滞納してしまった時に今すぐやるべき5つの対処法

「すでに滞納してしまった」「来月の引き落としに不安がある」という方に向けて、今すぐ取れる対処法を具体的に紹介します。順番に検討していきましょう。

カード会社へ事前連絡し支払日の相談をする

支払いが遅れそうだと事前にわかった段階で、まずやるべきことはカード会社への自発的な連絡です。「今月は支払いが厳しいので、◯日まで待っていただけませんか」と相談すれば、カード会社も柔軟に対応してくれることがあります。

カード会社の立場で考えてみると、回収不能になるよりは、多少待ってでも確実に支払ってもらえる方がメリットがあります。連絡なしでバックレられるのが一番困るわけですね。だからこそ、誠実に連絡を入れた人には対応を緩めてくれる可能性が十分にあります。

連絡時に伝えるべき内容 具体例
支払いが遅れる理由 急な医療費、転職による収入減 など
いつまでに支払えるか 給料日の◯月◯日には全額入金可能
分割の希望があるか 2回に分けて支払いたい など
連絡先(昼間つながる電話) 携帯電話の番号を伝える

リボ払いや分割払いへの変更を交渉する

一括払いや2回払いで利用したショッピング分は、後からリボ払いや分割払いへ変更できる場合があります。会員サイトのマイページから手続きできるカードも多いので、まずは確認してみましょう。

リボ払いに切り替えれば、毎月の支払額を1万円や2万円といった一定額に抑えられます。ただしリボ払いには年15%程度の手数料がかかるため、結果的に支払総額は増える点に注意が必要です。あくまで一時しのぎの手段として、計画的に活用してください。

家族や親族から一時的に借りる

頭を下げづらいかもしれませんが、家族や親族から一時的に借りるという選択肢も視野に入れてください。金融機関と違って利息はかかりませんし、信用情報にも影響しません。

「家族に借金がバレるのが嫌だから消費者金融で借りる」という発想は、結果的にもっと深刻な事態を招くことが多いものです。「カード会社からの督促状で家族にバレる」よりは、「自分の口から事情を説明する」方がはるかに状況をコントロールしやすいといえます。

不要品の売却や臨時収入で返済資金を確保

家にある不要品をフリマアプリやリサイクルショップで売却すれば、まとまった現金を作れることがあります。ブランドバッグ、時計、ゲーム機、家電製品など、意外と高値で売れるものは多いものです。

日雇いの単発バイトや、当日払いのアルバイトを活用するのも一つの手段です。引っ越しや倉庫作業など、即日現金支給の仕事は探せば見つかります。

  • フリマアプリでブランド品を売却する
  • 不用品を買取専門店に持ち込む
  • 日雇いの単発バイトに登録する
  • ポイントサイトの換金可能ポイントを使う
  • 勤務先の前借り制度を利用する(規定がある場合)

絶対にやってはいけないNG行動

困っているときほど判断力が鈍るものです。けれども、ここで挙げる選択肢にだけは手を出さないでください。一時的に楽になっても、後でとんでもないことになります。

他社カードや消費者金融からの借り入れ

「とりあえず別のカードのキャッシング枠で支払えばいい」と考える方がいますが、これは典型的な多重債務への第一歩です。借金で借金を返すサイクルに入ると、雪だるま式に債務が膨らみ、自力での解決は不可能になっていきます。

消費者金融からの借り入れも同じです。年18%程度の高金利で借りれば、返済が追いつかなくなるのは時間の問題でしょう。

闇金や個人間融資への手出し

正規の金融機関で借りられなくなった人がたどり着きがちなのが、闇金や個人間融資です。SNSや掲示板で「即日融資します」「ブラックOK」といった甘い誘いをする業者は、まず例外なく闇金だと考えてください。

闇金の金利は法外で、トイチ(10日で1割)どころかトサン(10日で3割)といった違法な利率を要求してきます。さらに執拗な取り立て、個人情報の悪用、家族や勤務先への嫌がらせなど、生活そのものを破壊されるリスクが極めて高いのです。

ワンポイントアドバイス
「ブラックでも借りられる」「審査なし」「即日融資」といった広告は、99%闇金や違法業者と考えて間違いありません。お金に困った状態でこれらの誘いを目にすると、つい手を伸ばしたくなる気持ちはよくわかります。しかし闇金から借りた瞬間、生活は本当に破綻します。借りる前に必ず弁護士へ相談してください。違法業者への返済義務は法的に否定できる場合がほとんどです。

滞納後のブラックリスト登録期間と回復までの道のり

「もうブラックリストに載ってしまったかもしれない」という場合、いつになれば信用情報が回復するのかが気になるところでしょう。登録期間は機関や事由によって異なるので、正確に把握しておくことが大切です。

3つの信用情報機関と登録期間の違い

事故情報の登録期間は、信用情報機関ごとに微妙に異なります。複数の機関に同時に登録されている場合、最も長い期間に合わせて待つ必要があると考えてください。

登録事由 CIC JICC KSC
長期延滞(61日以上) 5年 1年 5年
強制解約・代位弁済 5年 5年 5年
任意整理 5年 5年 5年
個人再生 5年 5年 7年
自己破産 5年 5年 7年

特に注目したいのが、JICCの「長期延滞のみ」のケースで登録期間が1年と短い点です。ただしこれは延滞情報のみが登録された場合で、その後に強制解約や代位弁済が発生すると別途5年の登録になるため、結果的に長期化することが多いでしょう。

ブラックリスト登録中にできなくなること

事故情報が登録されている期間中は、新たな与信取引が原則としてすべて制限されます。日常生活への影響を一覧で確認しておきましょう。

  • クレジットカードの新規発行・更新
  • カードローン・キャッシングの利用
  • 住宅ローン・自動車ローンの契約
  • 分割払いでのスマホ端末購入
  • 家族カード・ETCカードの発行
  • 奨学金や教育ローンの保証人
  • ショッピングの分割払い・リボ払い

意外と見落としがちなのが、家族カードの扱いです。配偶者や子どもの家族カードを使っていた場合、本会員がブラックリスト入りすると家族カードも同時に使えなくなります。家族の生活にも影響が及ぶ点は知っておきたいところです。

カード会社独自の社内ブラック情報は半永久的

信用情報機関の登録期間は5年ほどで終わりますが、各カード会社が内部で持っている「社内データ」は別物です。一度トラブルを起こした顧客の情報は、その会社内では半永久的に残り続けるのが一般的でしょう。

つまり、信用情報がきれいになった後でも、過去に滞納したカード会社へ再申し込みすると、社内データを根拠に審査落ちする可能性が高いのです。「どうせ作るなら、過去に滞納したことのないカード会社」を選ぶのがポイント。系列会社にも社内データが共有されているケースがあるため、グループ全体を避けるのが無難です。

信用情報の確認方法と回復までのステップ

自分の信用情報がどうなっているのか、実は本人なら開示請求で確認できます。各信用情報機関のウェブサイトから手続き可能で、手数料は1,000円程度です。

信用情報機関 開示方法 手数料
CIC インターネット・郵送・窓口 500円〜1,500円
JICC スマホアプリ・郵送 1,000円〜1,300円
KSC インターネット・郵送 1,000円

開示報告書には、各取引の状況や事故情報の有無が詳細に記載されています。「異動」「延滞」といった文字があればブラックリスト状態だと考えてください。情報が消える時期も書かれているので、回復のタイミングを正確に把握できます。

滞納が長期化したら検討すべき債務整理という選択肢

クレジットカードの滞納額が大きくなり、自力での返済が現実的でなくなった場合、最後の解決手段が「債務整理」です。債務整理には4つの方法があり、それぞれ特徴が異なります。状況に応じて適切な方法を選びましょう。

任意整理|利息カットで返済負担を軽減する方法

任意整理は、債務整理のなかで最も利用されている方法です。裁判所を通さず、弁護士が債権者と直接交渉して、将来発生する利息のカットや返済期間の延長を取り付けます。

たとえば、年15%の利息で返済が苦しかった50万円の借金が、任意整理によって利息0%、3〜5年の分割払いに変更されたとしましょう。元本は減りませんが、毎月の支払額が大幅に下がるので、無理なく完済を目指せます。

任意整理のメリット 任意整理のデメリット
裁判所を通さないので手続きが簡単 元本そのものは減らない
家族や職場にバレにくい 5年程度ブラックリストに登録される
整理する債権者を選べる(住宅ローンは除外可) 債権者が交渉に応じない可能性がある
財産の処分が不要 定期的な収入が必要

クレジットカードの滞納が原因で多重債務に陥った方の多くは、まず任意整理から検討するのが一般的です。安定収入があり、3〜5年で完済できる見込みがあるなら、有力な選択肢といえるでしょう。

個人再生|借金を最大1/5に減額する方法

個人再生は、裁判所を通じて借金を大幅に減額してもらう手続きです。借金総額に応じて、最大で5分の1程度まで圧縮できる可能性があります。

大きな特徴は、住宅ローンを抱えたままでも利用できる点。「住宅資金特別条項」という仕組みを使えば、自宅を手放すことなく他の借金だけを整理できます。「マイホームだけは絶対に残したい」という方に向いた制度です。

借金総額 最低弁済額の目安
100万円未満 全額
100万円〜500万円 100万円
500万円〜1,500万円 総額の1/5
1,500万円〜3,000万円 300万円
3,000万円〜5,000万円 総額の1/10

ただし個人再生には「継続的な収入があること」「借金総額が5,000万円以下であること」など、いくつかの利用条件が定められています。手続きも複雑なので、弁護士のサポートはほぼ必須と考えてください。

自己破産|借金をゼロにできる最終手段

自己破産は、裁判所に支払い不能と認めてもらい、借金の支払い義務を全額免除してもらう制度です。借金が大幅に減額されるどころか、ゼロになるという最も強力な債務整理方法といえます。

「破産」という言葉のイメージから抵抗を感じる方も多いですが、実際には人生をやり直すためのセーフティネットとして機能している制度。誤解されがちな点を整理しておきましょう。

自己破産に関するよくある誤解 実際のところ
戸籍や住民票に記録される 記録されない
選挙権を失う 失わない
家族の財産も没収される 本人名義の財産のみが対象
会社をクビになる 原則として解雇理由にはならない
賃貸契約ができなくなる 保証会社利用なら契約可能なケースが多い

とはいえデメリットがないわけではありません。99万円を超える現金や20万円以上の財産は処分対象になりますし、警備員や生命保険募集人など一部の職業には資格制限があります。手続き中(3〜6ヶ月程度)はこれらの仕事に就けません。

特定調停|裁判所を介した話し合いによる解決

特定調停は、簡易裁判所が間に入って債権者と返済条件を話し合う手続きです。任意整理と似ていますが、裁判所が関与する点が異なります。

弁護士に依頼せず、自分で手続きを進められるのが最大のメリット。費用を抑えられる反面、平日に裁判所へ出向く必要があったり、調停委員との交渉を自分で行う必要があったりと、手間と労力はかかります。

仕事を休めない方や、交渉に自信がない方には、弁護士に依頼する任意整理の方が向いているかもしれません。状況に応じて選択しましょう。

クレジットカード滞納の解決は弁護士への相談が最短ルート

クレジットカードの滞納問題で悩んでいるなら、できるだけ早い段階で弁護士に相談することを強くおすすめします。「弁護士に相談」と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、実際は債務整理の入り口として最も合理的な選択肢なのです。

弁護士に相談するメリット

弁護士に債務整理を依頼すると、すぐに大きな変化が起こります。それは「催促が止まる」という効果です。

弁護士は依頼を受けた時点で、各債権者に対して「受任通知」と呼ばれる書面を送付します。貸金業法と弁護士法の規定により、受任通知が届いた債権者は、債務者本人への直接の取り立てが禁止されることになります。

  • 督促電話・督促状がストップする(受任通知後)
  • 最適な債務整理方法を提案してもらえる
  • 債権者との交渉をすべて任せられる
  • 裁判所への書類作成も代行してもらえる
  • 過払い金が発生していれば回収もしてもらえる
  • 家族や職場にバレにくい形で進められる
  • 取り立ての精神的プレッシャーから解放される

「もう督促電話に出るのが怖い」「ポストを開けるのが怖い」という日々から、弁護士介入によって一気に解放されることになります。実際の依頼者の方々からは「もっと早く相談すればよかった」という声が多く聞かれます。

弁護士費用の相場と支払い方法

弁護士費用が心配で相談をためらう方も多いですね。確かにタダではありませんが、思ったほど高額ではないケースが多いものです。手続きの種類別に費用相場を見ておきましょう。

手続きの種類 弁護士費用の相場 支払い方法
任意整理 1社あたり3万〜5万円+減額分の10〜20% 分割払い可
個人再生 30万〜60万円 分割払い可
自己破産 20万〜50万円 分割払い可
特定調停 1社あたり1万〜3万円(自分で行う場合は印紙代のみ) 分割払い可

多くの法律事務所では、弁護士費用の分割払いに対応しています。受任通知によって督促が止まり、毎月の返済も一時的にストップするので、そこで浮いた資金を弁護士費用に充てることが可能。実質的に「持ち出しなし」で手続きを進められるケースも珍しくありません。

収入が低くて費用の準備が難しい方には、法テラス(日本司法支援センター)の民事法律扶助制度という選択肢もあります。一定の収入要件を満たせば、弁護士費用を立て替えてもらえる仕組みです。

無料相談を活用して早期解決を目指そう

多くの法律事務所が、債務整理に関する初回無料相談を実施しています。「自分のケースで債務整理が必要か」「どの方法が最適か」「費用はいくらか」といった疑問を、費用負担なく確認できる仕組みです。

無料相談を活用するときは、事前に以下の情報をまとめて持参するとスムーズに話が進みます。

  1. 借入先の名称(カード会社名・消費者金融名など)
  2. 各社の借入残高
  3. 毎月の返済額
  4. 借入を始めた時期
  5. 滞納が始まった時期
  6. 毎月の収入と固定支出
  7. 家族構成と扶養家族の有無

これらの情報があれば、初回相談の時点でかなり具体的なアドバイスがもらえるはずです。「全部把握できていない」という場合でも、わかる範囲で大丈夫。弁護士は信用情報の開示請求から取引履歴の取り寄せまで、すべてサポートしてくれます。

ワンポイントアドバイス
「弁護士に相談する前に、自分でなんとか頑張ってみよう」と考える方が多いのですが、これが状況を悪化させる典型パターンです。新たに別のカードで借りて返済を続けたり、消費者金融に手を出したりすれば、債務総額はどんどん増えていきます。早ければ早いほど、選べる選択肢の幅が広がるのが債務整理の特徴です。1社だけの滞納で借金総額が少ない段階なら、任意整理で十分対応できることが多いもの。手遅れになる前に、まずは無料相談へ足を運んでみてください。

クレジットカードの滞納は、一時的な金欠から誰にでも起こりうる出来事です。大切なのは、滞納してしまった後にどう動くか。督促を放置すれば取り返しのつかない事態に発展しますが、適切なタイミングで適切な行動を取れば、必ず解決の道は開けます。

支払日が近づいているのに資金繰りが厳しい方、すでに数ヶ月滞納してしまっている方、督促状が届いて怖くて開けられない方、どんな状況であっても遅すぎることはありません。一人で抱え込まず、まずは弁護士の無料相談を活用して、現状を整理することから始めてみてはいかがでしょうか。あなたの新しいスタートを、法律のプロが全力でサポートしてくれるはずです。

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※ 簡易計算です。任意整理は弁護士・司法書士が交渉し将来利息のカット等を行うもので、実際の減額幅は借入先・返済状況により異なります。個人再生・自己破産では更に大きな減額が可能な場合があります。

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