相続放棄の必要書類とは
相続放棄をするには、家庭裁判所に申し立てをします。その際に、いくつかの書類を提出する必要があります。どのような書類が必要になるかは、誰が相続放棄をするのかによって変わります。書類が足りなかったり、まちがっていたりすると、手続きがスムーズに進みません。あらかじめ、自分の立場で何が必要になるのかを知っておくことが大切です。準備の見通しが立てば、相続放棄の手続き全体も、ぐっと進めやすくなります。
相続放棄の手続きでつまずきやすいのが、この書類の準備です。何をそろえればよいのか分からないまま進めると、後から書類が足りないことに気づいて、あわてて取り寄せることになりかねません。相続放棄には期限があるため、書類の準備に手間取ると、間に合わなくなるおそれもあります。だからこそ、手続きを始める前に、自分の立場でどのような書類が必要になるのかを、しっかり把握しておくことが大切です。準備の段取りが分かっていれば、慌てずに進められます。
この記事では、相続放棄に必要な書類を、すべての人に共通するものと、立場によって変わるものに分けて整理します。さらに、それぞれの書類をどこで手に入れるのか、集めるときに気をつけたいことは何かも見ていきます。自分で集める場合と専門家に頼む場合の違いにもふれますので、書類の準備に不安がある人が、安心して手続きに進めるように解説していきます。読み進めれば、自分の立場で何をそろえればよいかが、見えてくるはずです。
なぜ書類が必要なのか
相続放棄の手続きでは、その人が本当に相続人なのか、亡くなったのは誰なのか、といったことを、書類によって確認します。口頭で伝えるだけでは、こうした事実を証明できません。そのため、亡くなったことを示す書類や、自分が相続人であることを示す書類などが必要になるのです。書類は、手続きを正しく進めるための、大切な土台になります。この土台がしっかりしていれば、手続きは滞りなく進んでいきます。まずは、なぜ書類が要るのかを理解しておきましょう。
とくに、自分が相続人であることを示すには、亡くなった人とどのような関係にあるのかを、書類でたどる必要があります。子であれば子であること、兄弟姉妹であれば兄弟姉妹であることを、書類で確認できるようにしなければなりません。この、関係をたどるための書類が、立場によって変わってくるのです。なぜ書類が必要なのかが分かると、何をそろえればよいのかも理解しやすくなります。書類の意味を知っておくと、準備にも前向きに取り組めます。
少し見方を変えると、相続放棄の書類は、家庭裁判所に対して「自分は確かに相続人であり、相続放棄をしたいのです」ということを、形にして伝えるためのものだといえます。誰が亡くなったのか、その人と自分はどういう関係なのか、自分は今どこの誰なのか。こうしたことを、書類によって一つひとつ示していくわけです。だからこそ、書類にもれがあったり、内容が古かったりすると、家庭裁判所がきちんと確認できず、手続きが滞ってしまいます。必要な書類を、正しくそろえることが、相続放棄をスムーズに進めるための第一歩になるのです。逆にいえば、ここさえきちんとできれば、手続きの大半は乗り越えたといってもよいでしょう。
共通して必要になる書類
まず、誰が相続放棄をする場合でも、共通して必要になる書類があります。これらは、立場にかかわらず用意するものです。どの立場の人も、まずはここから準備を始めることになります。
どの立場でも必要なもの
相続放棄をするとき、立場にかかわらず共通して必要になるのは、おもに次のようなものです。基本となる書類として押さえておきましょう。これらは、どの立場の人も必ず用意することになります。まずはここから準備を始めましょう。
- 家庭裁判所に提出する、相続放棄を申し立てるための書類
- 亡くなった人が亡くなったことを示す書類
- 亡くなった人の最後の住まいを示す書類
- 相続放棄をする本人の現在の戸籍を示す書類
これらは、相続放棄をするための土台となる書類です。亡くなった事実や、亡くなった人の最後の住まい、そして放棄をする本人がどこの誰なのかを示すために必要になります。どの立場の人でも、まずはこれらを用意することになります。なお、ここに挙げた書類のうち、亡くなった人に関するものは、本人ではないため、取り寄せに少し手間がかかることもあります。家族であっても、別の人の書類を取り寄せる形になるため、必要に応じて手続きを確認しておきましょう。
一つずつ見てみましょう。家庭裁判所に提出する申し立てのための書類は、相続放棄をしたいという意思を伝えるためのものです。亡くなったことを示す書類は、相続が始まったことを確認するために必要です。亡くなった人の最後の住まいを示す書類は、どこの家庭裁判所に申し立てるのかにも関わってきます。そして、放棄をする本人の戸籍を示す書類は、自分が今どこの誰なのかを示すものです。これらは、立場にかかわらず共通して必要になるため、まず最初にそろえるものとして覚えておくとよいでしょう。亡くなった人に関する書類は、その本籍地などに請求することになるため、自分の書類より手間取ることもあります。だからこそ、これらは早めに取り寄せにかかると安心です。共通の書類から先にそろえ始めると、全体の準備がスムーズに進みます。立場によって変わる書類は、そのあとで取りかかれば十分です。
立場によって変わる書類
共通して必要な書類に加えて、相続人の立場によって、さらに必要になる書類が変わってきます。ここが、相続放棄の書類でつまずきやすいところです。自分の立場をふまえて、しっかり確認しておきましょう。ここを押さえておけば、書類のもれも防げます。
なぜ立場で変わるのか
立場によって書類が変わるのは、自分が相続人であることを示すために、たどる関係が変わるからです。亡くなった人の子が相続放棄をする場合は、亡くなった人と自分が親子であることを示せれば足ります。これに対し、親や兄弟姉妹が相続放棄をする場合は、より多くの書類が必要になります。順位が上の相続人がいないことを示す必要があるためです。順位が後になるほど、確認すべきことが増え、その分の書類も多くなる、というわけです。自分の順位を知ることが、必要な書類を見通す手がかりになります。
相続人には順位があり、順位が上の人がいる間は、下の順位の人は相続人になりません。たとえば、亡くなった人に子がいれば、子が相続人になり、兄弟姉妹は相続人になりません。そのため、兄弟姉妹が相続人であることを示すには、亡くなった人に子がいないこと、そして親などもいないことを、書類で確認できるようにしなければならないのです。順位が後の立場の人ほど、上の順位に相続人がいないことを示すための書類が増えていく、という仕組みになっています。これが、立場によって必要な書類の量が変わる理由です。仕組みが分かると、なぜ自分の立場でその書類が要るのかも、納得しやすくなります。
子が放棄する場合と兄弟姉妹が放棄する場合
亡くなった人の子が相続放棄をする場合は、必要な書類は比較的少なくて済みます。亡くなった人と自分が親子であることを、戸籍で示せればよいからです。一方、兄弟姉妹が相続放棄をする場合は、書類がぐっと多くなります。亡くなった人に子がいないことや、親などもいないことを示す必要があり、そのために、亡くなった人や、その親などの家族関係をたどる書類が必要になるのです。親が放棄する場合も、子が放棄する場合よりは書類が増えます。自分がどの立場にあたるのかによって、必要な書類の量が大きく変わることを知っておきましょう。同じ相続放棄でも、立場が違えば準備の大変さも変わってくるのです。
整理すると、子が放棄する場合がもっとも書類が少なく、親が放棄する場合はそれより増え、兄弟姉妹が放棄する場合がもっとも多くなる、という傾向があります。これは、順位が後になるほど、上の順位に相続人がいないことを示す書類が必要になるためです。たとえば兄弟姉妹の場合、亡くなった人の家族関係をたどる書類に加えて、その親の家族関係をたどる書類まで必要になることがあります。集める書類が多ければ、それだけ手間も時間もかかります。自分の立場で具体的にどの書類が必要になるのかは、家庭裁判所の案内で確認できるほか、専門家に聞けば確実です。まずは、自分がどの立場で、どれくらいの書類が必要になりそうかを、おおまかに把握しておきましょう。立場が分かれば、準備にかかる手間の見当もつきます。手間がかかりそうな立場の人は、その分、早めに動き始めるとよいでしょう。
書類の取得方法
必要な書類は、どこで手に入れればよいのでしょうか。書類の取得方法を見ていきましょう。取り寄せ先を知っておくと、無駄なく集められます。あらかじめ知っておけば、慌てずに済みます。
どこで取得するか
戸籍や住まいを示す書類は、市区町村の窓口で取得できます。亡くなった人の本籍地や、自分の本籍地などに応じて、取り寄せる先が変わります。本籍地が遠方にある場合は、郵送で取り寄せることもできます。また、家庭裁判所に提出する申し立てのための書類は、家庭裁判所で手に入れたり、その案内に従って用意したりします。どの書類をどこで取得するのかを、あらかじめ整理しておくと、効率よく集められます。あてもなく動き始めるより、取り寄せ先を一覧にしてから取りかかるほうが、無駄がありません。
戸籍などの書類は、その本籍地のある市区町村が発行します。そのため、亡くなった人や自分の本籍地が、今住んでいる場所と違う場合には、その本籍地のある市区町村に請求することになります。窓口へ直接行くほか、郵送で請求する方法もあります。郵送の場合は、やりとりに日数がかかるため、早めに動くことが大切です。とくに、書類をたどっていく中で、思いがけず遠方の市区町村に請求する必要が出てくることもあります。どこにどの書類を請求すればよいのかを、最初に整理しておくと、二度手間を防げます。請求先を一覧にしてから動き出すと、効率がぐっと上がります。家庭裁判所に提出する書類については、家庭裁判所の案内に従って準備すれば間違いありません。分からないことがあれば、家庭裁判所に問い合わせてみるのもよいでしょう。窓口で尋ねれば、何をどう用意すればよいかを教えてもらえることもあります。迷ったときは、一人で悩まず問い合わせてみるのが確実です。
書類集めのおおまかな流れ
書類を集めるときの大まかな流れは、次のとおりです。立場によって必要な書類は変わりますが、進め方の流れは参考になります。順番を意識すると、効率よく進められます。
- 自分の立場で必要になる書類を確認します。
- 亡くなった人に関する書類を取り寄せます。
- 自分自身に関する書類を用意します。
- 家庭裁判所に提出する書類を整えます。
この流れの中で、とくに時間がかかりやすいのが、亡くなった人に関する書類を取り寄せる段階です。亡くなった人の本籍地が遠方にあったり、立場によって複数の市区町村に請求する必要があったりすると、すべてがそろうまでに日数がかかります。一方、自分自身に関する書類は、比較的すぐに用意できることが多いでしょう。家庭裁判所に提出する申し立てのための書類は、案内に従って整えれば問題ありません。まずは、自分の立場で何が必要かを確認することから始め、取り寄せに時間のかかりそうなものから先に手をつけると、効率よく進められます。段取りよく進めれば、書類集めもそれほど負担にはなりません。
本籍地が複数の場所にわたる場合などは、それぞれの窓口から取り寄せる必要があり、時間がかかることもあります。早めに取りかかることが大切です。一つでも取り寄せに手間取ると、全体が遅れてしまうため、余裕をもって進めましょう。早めに動いておけば、思わぬ手戻りがあっても落ち着いて対応できます。
書類集めで気をつけたいこと
書類を集めるときには、いくつか気をつけたい点があります。これらを押さえておくと、スムーズに準備を進められます。あとで困らないためにも、確認しておきましょう。見落としがちな点もあるので、注意が必要です。
期限に間に合うように集める
相続放棄には期限があります。書類集めに手間取って、この期限に間に合わなくなっては大変です。とくに、兄弟姉妹が放棄する場合のように書類が多いケースでは、集めるのに思いのほか時間がかかることがあります。自分が相続人になったと分かったら、できるだけ早く書類の準備に取りかかりましょう。本籍地が遠方にある場合は、取り寄せにも日数がかかるため、余裕をもって動くことが大切です。期限から逆算して、いつまでに何を集めればよいかを考えておくとよいでしょう。
相続放棄の期限は、決して長いものではありません。その限られた時間の中で、財産や借金の状況を調べ、放棄するかどうかを決め、必要な書類をそろえて申し立てをすることになります。書類集めだけに時間をかけていられるわけではないのです。とくに、立場によって書類が多くなる場合や、本籍地があちこちに分かれている場合には、すべてをそろえるのに予想以上の日数がかかることがあります。「まだ時間がある」と油断していると、いざ集め始めてから手間取り、期限ぎりぎりになって慌てる、ということにもなりかねません。自分が相続人だと分かった時点で、すぐに書類の準備に着手することが、何よりも大切です。早く動き出せば、それだけ余裕をもって手続きを進められます。書類集めを後回しにしないことが、期限内に確実に放棄を済ませるための一番のコツです。気づいたらすぐ動く、という心構えでいましょう。
書類のもれや古さに注意する
必要な書類がそろっていなかったり、内容が古かったりすると、手続きが滞ることがあります。自分の立場で何が必要なのかをよく確認し、もれのないようにそろえましょう。また、書類によっては、取得してからの新しさが求められることもあります。古い書類が手元にあっても、あらためて取り直す必要がある場合があるため、注意が必要です。何が必要で、どのようなものを用意すればよいのか、分からないときは家庭裁判所や専門家に確認すると確実です。早い段階で確認しておけば、後から取り直す手間を防げます。
よくあるのが、必要な書類を一つ取り忘れていて、家庭裁判所から追加で求められる、というケースです。そうなると、あらためて取り寄せる手間がかかり、手続きが遅れてしまいます。とくに立場によって書類が多い場合は、何が必要かを正確に把握しておかないと、もれが生じやすくなります。また、以前に何かの用事で取った書類が手元にあっても、相続放棄の手続きでは、あらためて取り直したものが求められることがあります。古いものをそのまま使えるとは限らない、という点に注意しましょう。準備の段階で不安があれば、自己判断で進めず、家庭裁判所の案内を確認したり、専門家に相談したりするのが確実です。もれや古さによる手戻りを防ぐことが、結局は近道になります。一度で確実にそろえられれば、手続きもスムーズに進みます。あらかじめ確認しておくことが、結局は手間を減らすことにつながります。
自分で集める場合と専門家に頼む場合
必要な書類は、自分で集めることもできますし、専門家に頼むこともできます。それぞれの特徴を見ておきましょう。自分の状況に合うのはどちらかを、考える参考にしてください。
自分で集める
書類は、自分で集めることができます。とくに、子が放棄する場合のように書類が少ないケースでは、自分でも比較的そろえやすいでしょう。費用を抑えられるという利点もあります。ただし、立場によっては書類が多く、あちこちから取り寄せる必要が出てくることもあります。手間と時間がかかる点は、理解しておきましょう。費用を抑えられるかわりに、自分の労力をかける必要がある、ということです。時間がとれる人にとっては、よい節約になります。
自分で書類を集める最大の利点は、専門家への費用がかからないことです。書類が少ない立場であれば、必要なものをそろえて家庭裁判所に提出するのも、それほど難しくはありません。時間に余裕があり、自分で動ける状況なら、十分に現実的な方法です。ただし、立場によって書類が多い場合には、いくつもの市区町村に請求する必要が出てきて、思いのほか手間がかかることもあります。郵送でのやりとりに日数がかかったり、何を請求すればよいか分からず戸惑ったりすることもあるでしょう。自分でできそうかどうかは、自分の立場で必要になる書類の量を見たうえで、判断するとよいでしょう。時間に余裕があるか、自分で動けるかも、あわせて考えておきたいところです。無理のない範囲でできそうなら、自分で集めるのも十分によい選択です。
専門家に頼む
書類が多くて大変な場合や、期限が迫っている場合、何をそろえればよいか分からない場合などは、専門家に頼むという方法があります。専門家に依頼すれば、必要な書類の収集を任せられます。とくに、兄弟姉妹が放棄する場合のように書類が多いケースでは、自分で集める負担が大きいため、依頼する利点も大きくなります。費用はかかりますが、手間が省け、もれなく確実に書類をそろえられます。書類の不備による手戻りも避けられるため、結果として安心して手続きを終えられます。時間や手間を惜しまず確実さを取りたい人に向いた方法です。
専門家に依頼すると、自分の立場で必要な書類が何かを正確に判断してもらえるうえ、その収集まで任せることができます。何が必要か分からず悩んだり、いくつもの窓口に請求して回ったりする手間から解放されるのは、大きな利点です。とくに、書類が多くなる立場の人や、本籍地が遠方にあって自分で集めるのが難しい人、期限が迫っていて時間がない人にとっては、依頼する価値が大きいといえます。費用はかかりますが、もれや不備による手続きの遅れを防げますし、何より、慣れない作業に追われる負担がなくなります。書類集めに不安を感じるなら、依頼を検討してみるとよいでしょう。確実に、そして期限内に手続きを終えたい場合には、頼れる選択肢になります。書類のことで頭を悩ませる時間を、他の大切なことに使えるのも利点です。
専門家への相談
相続放棄の書類について、何をそろえればよいか分からない場合や、書類が多くて準備が大変な場合は、専門家に相談するのがおすすめです。相談することには、いくつかの利点があります。一人で抱え込まずに済むのも、大きな安心につながります。
必要な書類を整理してもらえる
専門家に相談すれば、自分の立場でどのような書類が必要になるのかを整理してもらえます。立場によって書類が変わるため、自分で判断するのが難しいこともありますが、専門家に聞けば確実です。また、書類の収集そのものを依頼することもできます。相続放棄には期限があり、書類集めに時間がかかることもあるため、迷ったら早めに相談しておくと安心です。期限を過ぎると相続放棄ができなくなることもあるため、準備に不安がある場合は、早めの相談をおすすめします。相談するだけでも、何をすればよいかがはっきりして、気持ちが軽くなることがあります。
相続放棄の書類は、立場によって必要なものが変わるうえ、もれや古さにも気をつけなければならず、自分だけで完璧にそろえるのは、思いのほか大変なものです。専門家に相談すれば、自分のケースで何が必要かをはっきりさせたうえで、準備を進められます。書類の収集を任せてしまえば、自分は他のことに気を回す余裕も生まれます。とくに、相続放棄をするかどうかの判断や、借金の状況の確認など、書類集め以外にも考えるべきことがあるときには、書類を任せられる安心は小さくありません。期限という制約がある中で、確実に手続きを終えたいなら、専門家の力を借りることも前向きに考えてみましょう。書類の準備でつまずいて期限を逃すより、確実に終えられるほうが、結果的に安心できます。費用はかかっても、その安心には十分な価値があるといえるでしょう。
よくある質問
最後に、相続放棄の必要書類についてよく寄せられる質問にお答えします。自分の疑問に近いものがないか確認してみてください。書類の準備でつまずきやすい点を取り上げます。同じような疑問を持つ人は多いので、参考にしてください。
書類に有効期限はありますか
書類によっては、取得してからの新しさが求められることがあります。古い書類が手元にあっても、相続放棄の手続きでは、あらためて取り直したものを求められることがあるため、注意が必要です。以前に何かの用事で取った書類をそのまま使えるとは限りません。準備をするときは、いつ取得したものなのかにも気を配り、必要に応じて新しく取り直しましょう。何が使えて何が取り直しになるか分からないときは、家庭裁判所や専門家に確認すると確実です。せっかく集めた書類が使えず、やり直しになるのを防ぐためにも、確認しておくと安心です。
必要な書類は立場によって変わりますか
はい、相続放棄の必要書類は、誰が放棄をするのかによって変わります。共通して必要になる書類に加えて、立場ごとに必要な書類が変わります。とくに、兄弟姉妹が放棄する場合は、亡くなった人に子や親などがいないことを示す必要があり、書類が多くなりがちです。自分の立場で何が必要かを、あらかじめ確認しておくことが大切です。子が放棄する場合は比較的少なく、兄弟姉妹が放棄する場合がもっとも多くなる傾向があります。自分の立場をふまえて、必要なものを早めに確認しておきましょう。何が必要か分からないときは、家庭裁判所の案内を見たり、専門家に尋ねたりすると確実です。
戸籍などはどこで取得できますか
戸籍や住まいを示す書類は、お住まいの地域や本籍地のある市区町村の窓口で手に入ります。亡くなった人や自分の本籍地などに応じて、請求する先が変わります。本籍地が離れた場所にある場合は、郵送による請求にも対応してもらえます。本籍地が複数の場所にわたるときは、それぞれの窓口に請求する必要があり、そろうまでに日数がかかることもあります。郵送のやりとりにも時間がかかるため、早めに動くと安心です。窓口や請求の方法は、市区町村に問い合わせれば教えてもらえます。
兄弟姉妹だと書類が多いのはなぜですか
兄弟姉妹が相続放棄をする場合、自分が相続人であることを示すために、亡くなった人に子がいないことや、親などもいないことを確認する必要があります。そのため、亡くなった人だけでなく、その親などの家族関係をたどる書類も必要になり、書類が多くなります。子が放棄する場合に比べて、準備に手間がかかる点に注意しましょう。書類が多い分、集めるのに時間もかかるため、早めに取りかかることが大切です。負担が大きいと感じる場合は、専門家に書類集めを任せることも検討するとよいでしょう。一人で抱え込まず、頼れるところは頼るのも、賢い進め方です。
書類は自分で集められますか
はい、書類は自分で集めることができます。子が放棄する場合のように書類が少ないケースでは、自分でもそろえやすいでしょう。ただし、立場によっては集める書類が多くなり、いくつもの窓口に請求しなければならないこともあります。書類が多くて大変な場合や、期限が迫っている場合などは、専門家に書類集めを依頼することもできます。自分でできそうかどうかは、自分の立場で必要な書類の量を見て判断するとよいでしょう。書類が少ない立場なら自分で、多い立場なら依頼を、という考え方が一つの目安になります。
どこに相談すればよいですか
相続放棄の必要書類で、何をそろえればよいか分からない場合や、書類集めが大変な場合は、相続に詳しい弁護士などの専門家に相談するのが確実です。自分の立場で必要な書類を整理してもらえますし、書類の収集そのものを依頼することもできます。期限を過ぎると相続放棄ができなくなることもあるため、早めに相談しておくと安心です。書類の準備で少しでも不安があれば、まず相談してみるとよいでしょう。専門家の力を借りれば、書類集めの負担も大きく軽くなります。
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基礎控除額
4,200万円
課税対象額
800万円
相続税の総額(概算)
80万円
申告が必要です
※ 配偶者の税額軽減・小規模宅地等の特例を考慮しない概算です。実際の税額は個別事情により異なります。
