相続放棄の費用とは
相続放棄をするには、ある程度の費用がかかります。といっても、何にどれくらいかかるのかは、自分で手続きするか、専門家に依頼するかによって大きく変わります。相続放棄を考えるとき、費用がどれくらいかかるのかは気になるところでしょう。ここでは、相続放棄にかかる費用の内訳や、自分でやる場合と専門家に依頼する場合の違いを、分かりやすく整理していきます。
「相続放棄って、お金がかかるの」と不安に思う人もいるかもしれません。確かに、まったく費用がかからないわけではありません。ただ、その中身を知れば、決して手の届かないようなものではないことが分かります。大切なのは、何にお金がかかるのかを理解したうえで、自分で手続きをするのか、専門家に任せるのかを選ぶことです。それぞれにかかる費用と、得られるものを比べて、自分に合った方法を選びましょう。費用の中身が分かれば、必要以上に身構えることなく、落ち着いて判断できるようになります。
この記事では、相続放棄にかかる費用を内訳ごとに整理し、自分で手続きをする場合と専門家に依頼する場合とで、費用がどう変わるのかを見ていきます。さらに、費用を抑えるための工夫や、利用できる支援の仕組みについても紹介します。費用の面で相続放棄をためらっている人が、安心して判断できるように解説していきます。読み終える頃には、自分の場合にどれくらいの費用がかかりそうか、おおよその見当がつくようになるはずです。
相続放棄には何にお金がかかるのか
相続放棄にかかる費用は、大きく分けると、家庭裁判所に手続きをするためにかかるものと、必要な書類を取りそろえるためにかかるものがあります。さらに、専門家に依頼する場合には、その報酬が加わります。つまり、自分で手続きをする場合は前の二つが中心となり、専門家に依頼する場合はそこに報酬が上乗せされる、という形になります。それぞれが何のための費用なのかを知っておくと、全体像がつかみやすくなります。費用が高いか安いかは、この組み合わせ方によって決まってくるのです。やみくもに「高そう」と思い込まず、中身を知ることから始めましょう。
相続放棄そのものは、自分で手続きをすることもできます。その場合にかかるのは、おもに書類を集めるための実費と、家庭裁判所に申し立てるための費用です。これらは、手続きをするうえで避けられないものです。一方、手続きが不安だったり、時間がとれなかったりする場合には、専門家に依頼するという方法もあります。その場合には、こうした実費に加えて、専門家への報酬がかかります。どちらを選ぶかによって、費用の全体像は変わってくるのです。
言いかえれば、相続放棄の費用には、誰がやっても避けられない部分と、専門家に依頼した場合にだけかかる部分がある、ということです。避けられない部分とは、書類をそろえる実費と、家庭裁判所への申し立てにかかる費用です。これは、自分で手続きをしても、専門家に頼んでも、必ずかかります。これに対し、専門家への報酬は、依頼した場合にだけ生じるものです。つまり、費用を抑えたいなら、この報酬の部分をかけずに自分で手続きをする、という選び方もできるわけです。まずはこの基本の構造を押さえておくと、費用の話が分かりやすくなります。避けられない部分は誰がやっても同じで、差がつくのは報酬の部分だ、と覚えておくとよいでしょう。この点を押さえておけば、費用を抑えたいときにどこを見直せばよいかも、おのずと分かってきます。
相続放棄の費用の内訳
相続放棄にかかる費用を、もう少しくわしく見ていきましょう。何にお金がかかるのかを知っておくと、見通しが立てやすくなります。費用は一つではなく、いくつかの要素から成り立っています。中身を一つずつ見ていけば、難しいものではありません。
主な費用の内訳
相続放棄にかかる主な費用は、次のようなものです。それぞれの役割を押さえておきましょう。どれも、相続放棄を進めるうえで関わってくる費用です。
- 家庭裁判所に相続放棄を申し立てるためにかかる費用
- 申し立てに必要な書類を取りそろえるための実費
- 家庭裁判所とのやりとりにかかる郵送などの費用
- 専門家に依頼する場合の報酬
このうち、上の三つは、自分で手続きをする場合でもかかるものです。専門家に依頼する場合は、これらに加えて報酬がかかります。なお、書類を取りそろえる費用は、相続人の立場によって変わることがあります。たとえば、兄弟姉妹が相続放棄をする場合は、必要な書類が多くなりがちで、その分の実費もかさみやすくなります。
それぞれの費用について、もう少し見ておきましょう。家庭裁判所に相続放棄を申し立てるためにかかる費用は、手続きそのものに必要なもので、誰がやってもかかります。書類を取りそろえる実費は、戸籍などの必要書類を集めるためのもので、集める書類の数によって変わります。郵送などの費用は、家庭裁判所とのやりとりにかかるものです。これらはいずれも、自分で手続きをする場合でも避けられません。そして、専門家に依頼する場合には、これらに加えて報酬がかかる、という構造になっています。どの費用が何のためのものかが分かると、見積もりの内容も理解しやすくなります。専門家に依頼するときに示される費用の内訳も、こうした要素から成り立っていると考えると、納得しやすくなるでしょう。内訳を理解しておけば、見積もりを見たときにも、何にいくらかかっているのかが分かります。
書類をそろえる費用は立場で変わる
注意したいのが、必要な書類をそろえるためにかかる実費は、誰が相続放棄をするのかによって変わるという点です。亡くなった人の子が放棄する場合に比べて、親や兄弟姉妹が放棄する場合には、必要な書類が多くなる傾向があります。書類が多ければ、その取得にかかる実費も増えます。自分の立場ではどのような書類が必要になるのかを知っておくと、費用の見通しも立てやすくなります。必要な書類の内容については、別の記事でくわしく解説しています。
なぜ立場によって書類の数が変わるのかというと、相続人であることを示すために必要な書類が、立場ごとに異なるからです。たとえば、兄弟姉妹が相続放棄をする場合には、より順位が上の相続人がいないことを示す必要があるため、亡くなった人だけでなく、その親などの家族関係をたどる書類も必要になります。書類の数が増えれば、それを取りそろえるための実費も増えますし、集める手間も大きくなります。費用の見通しを立てるうえでは、自分の立場でどれくらいの書類が必要になるのかを、あらかじめ把握しておくことが役立ちます。書類が多くなりそうな立場の人ほど、早めに準備を始めておくと、期限にも余裕をもって対応できます。
自分で手続きする場合の費用
相続放棄は、専門家に頼らず、自分で手続きをすることもできます。その場合の費用について見ていきましょう。費用を抑えたい人にとって、まず検討したい選択肢です。
実費が中心になる
自分で手続きをする場合にかかるのは、おもに、書類を集めるための実費と、家庭裁判所に申し立てるための費用です。専門家への報酬がかからない分、費用は比較的抑えられます。費用をできるだけかけたくない、という場合には、自分で手続きをするという選択肢があります。ただし、書類を集めたり、申し立ての準備をしたりと、それなりの手間と時間がかかる点は理解しておきましょう。
自分で手続きをする最大の利点は、やはり費用を抑えられることです。専門家に支払う報酬がかからないため、避けられない実費だけで手続きを進められます。相続放棄の手続き自体は、決して特別に難しいものではなく、書類をそろえて家庭裁判所に申し立てれば進められます。時間に余裕があり、自分で書類を集める手間をいとわないのであれば、自分で手続きをするのは十分に現実的な選択です。ただし、慣れない作業に思いのほか時間がかかったり、書類に不備があってやり直しになったりすることもあります。とくに、相続放棄には期限があるため、自分で進める場合は、余裕をもって早めに取りかかることが大切です。費用を抑えられるという利点を生かすためにも、計画的に動くことを心がけましょう。
自分で手続きする場合の流れ
自分で相続放棄の手続きをする場合の、大まかな流れは次のとおりです。費用とあわせて、手間も見ておきましょう。流れ自体はシンプルですが、一つひとつに時間がかかることもあります。
- 自分の立場で必要になる書類を確認します。
- 戸籍などの必要な書類を取りそろえます。
- 家庭裁判所に相続放棄を申し立てます。
- 家庭裁判所とやりとりをし、相続放棄が認められます。
この一連の流れを、自分で進めることになります。とくに手間がかかるのは、二つ目の書類を取りそろえる段階です。自分の立場によっては、集める書類が多くなり、あちこちから取り寄せる必要が出てくることもあります。また、家庭裁判所への申し立ては、決められた期限内に行わなければなりません。手続き自体は難しくありませんが、こうした手間と期限を考えると、時間に余裕をもって取りかかることが大切です。費用を抑えられる分、自分の時間と労力をかける必要がある、と理解しておきましょう。この手間を負担に感じるかどうかも、自分でやるか依頼するかを選ぶ一つの目安になります。
こうした手続きを、決められた期限内に、自分で進めることになります。手間はかかりますが、費用を抑えたい場合には有力な方法です。自分のペースで進められる点も、人によっては利点といえるでしょう。
専門家に依頼する場合の費用
手続きが不安な場合や、時間がとれない場合には、専門家に依頼するという方法があります。依頼した場合にかかる費用を見ていきましょう。費用はかかりますが、その分の利点もあります。
報酬が加わる
専門家に依頼する場合は、書類の取得などの実費に加えて、専門家への報酬がかかります。自分で手続きをするよりは費用がかかりますが、その分、手間が省け、手続きを確実に進められます。報酬は、依頼する範囲や、手続きの難しさによって変わります。たとえば、書類の収集から家庭裁判所への申し立てまですべてを任せる場合と、一部だけを頼む場合とでは、かかる費用が変わってきます。何をどこまで頼むかによって、費用の総額が変わる仕組みになっているのです。だからこそ、依頼する前に、どこまでお願いするのかをはっきりさせておくと、費用の見通しも立てやすくなります。
専門家への報酬は、一律に決まっているわけではなく、何をどこまで依頼するかによって変わります。書類集めから申し立てまで、すべてを任せるのか、それとも一部だけを頼むのか。また、相続関係が複雑で書類が多いのか、比較的シンプルなのか。こうした事情によって、かかる費用は変わってきます。依頼を考えるときには、何をどこまでやってもらえるのか、そのためにどれくらいの費用がかかるのかを、あらかじめ確認しておくことが大切です。複数の専門家に問い合わせて、内容と費用を比べてみるのもよいでしょう。納得したうえで依頼すれば、後で費用をめぐって困ることも避けられます。費用の内容に疑問があれば、依頼する前に遠慮なく尋ねておくことが、安心して任せるためのコツです。
依頼することで得られる安心
専門家に依頼すると費用はかかりますが、得られる利点もあります。相続放棄には期限があり、書類の準備にも手間がかかります。期限を過ぎてしまうと、原則として相続放棄ができなくなることもあります。専門家に依頼すれば、こうした手続きを確実に、期限内に進めてもらえます。また、借金の状況がよく分からない場合など、判断に迷うときにも、相談しながら進められます。費用はかかっても、確実さや安心を得たい場合には、依頼する価値があるといえます。とくに、失敗が許されない手続きだからこそ、確実さにお金をかける意味は小さくありません。
とくに、相続放棄をするかどうか自体に迷っている場合や、借金がどれくらいあるのか分からない場合には、専門家の存在が心強いものになります。財産や借金の状況を確認したうえで、本当に放棄すべきかどうかを一緒に考えてもらえるからです。また、手続きの途中で何か問題が起きたときにも、専門家がいれば対応してもらえます。自分一人で進めて、期限ぎりぎりになって慌てる、といった事態も避けられます。費用という負担はありますが、その分、時間と手間を節約でき、確実に手続きを終えられるという安心が得られます。どちらを重く見るかは人それぞれですが、確実さを優先したい場合には、依頼を前向きに検討する価値があります。費用は手続きを確実に終えるための投資だ、と考えることもできるでしょう。
自分でやるか依頼するかの選び方
自分で手続きをするか、専門家に依頼するか。どちらがよいかは、状況によって変わります。選ぶときの考え方を整理しておきましょう。費用だけでなく、いくつかの点を見比べて決めるのがおすすめです。
こんな場合は自分で、こんな場合は依頼を
費用をできるだけ抑えたく、書類を集める手間や時間をかけられるのであれば、自分で手続きをする方法が向いています。一方、期限が迫っている場合や、必要な書類が多くて準備が大変な場合、借金の状況がよく分からず判断に迷う場合などは、専門家に依頼するほうが安心です。とくに、兄弟姉妹が相続放棄をする場合のように、書類が多くなりがちなケースでは、自分でそろえるのが負担になることもあります。自分の状況にあてはめて、どちらが向いているかを考えてみてください。費用を取るか、手間と確実さを取るか、という視点で考えると、選びやすくなります。正解は一つではありません。
判断の目安をもう少し具体的にいうと、次のようになります。亡くなったことを早い段階で知っていて、期限まで十分に時間があり、相続関係も比較的シンプルなら、自分で手続きをするのに向いています。逆に、自分が相続人になったことを知ったのが遅く、期限が迫っている場合や、相続関係が複雑で必要な書類が多い場合、借金がどれくらいあるのか分からず放棄すべきか迷っている場合などは、専門家に依頼したほうが安心です。費用を抑えることと、確実に期限内に手続きを終えること。このどちらをより重く見るかが、選択の分かれ目になります。自分の状況と気持ちを照らし合わせて、納得のいく方を選びましょう。どちらを選んでも、相続放棄という大切な手続きをきちんと終えられることが、何よりも大事です。
費用だけで決めない
選ぶときに気をつけたいのは、費用の安さだけで決めないことです。確かに、自分で手続きをすれば費用は抑えられます。しかし、慣れない手続きで時間をとられたり、書類に不備があって手続きが滞ったりすると、かえって負担が大きくなることもあります。とくに、期限を過ぎてしまえば、相続放棄そのものができなくなるおそれもあります。費用と、手間や確実さのバランスを考えて選ぶことが大切です。
費用を抑えようとして自分で手続きを始めたものの、途中でつまずいてしまい、結局うまくいかなかった、ということもありえます。とくに恐いのが、期限の問題です。相続放棄には期限があり、これを過ぎると、原則として放棄ができなくなってしまいます。費用を惜しんで自分で進めた結果、手続きが間に合わず、借金を背負うことになっては、本末転倒です。もちろん、自分で手続きをして問題なく終えられる人もたくさんいます。大切なのは、自分の状況で本当に自分でできそうかを冷静に見極めることです。少しでも不安があるなら、費用の安さにこだわりすぎず、専門家の力を借りることも考えてみましょう。安く済ませることより、確実に手続きを終えることのほうが、結果的に得になることもあります。
費用を抑える工夫と支援制度
相続放棄の費用を、できるだけ抑えたいという人もいるでしょう。費用を抑える工夫や、利用できる支援制度について見ていきましょう。費用が心配で踏み出せずにいる人にも、知っておいてほしい内容です。
費用を抑える工夫
費用を抑えるには、まず、自分で手続きをすることが考えられます。専門家への報酬がかからない分、費用を抑えられます。また、必要な書類を自分で効率よく集めることでも、手間や時間を節約できます。ただし、無理に自分で進めようとして、かえって失敗してしまっては元も子もありません。自分にできそうかどうかを見極めることも大切です。費用を抑えることと、確実に手続きを終えること、その両方のバランスを意識して工夫しましょう。
もう少し具体的にいうと、まず、必要な書類を一度にまとめて把握し、効率よく集めることが、手間と費用の節約につながります。あちこちに何度も足を運ぶより、必要なものをあらかじめ整理してから取りかかるほうが、無駄が少なくなります。また、専門家に依頼する場合でも、すべてを任せるのではなく、自分でできる部分は自分でやり、難しい部分だけを頼む、という方法もあります。そうすれば、依頼する範囲が狭まり、報酬を抑えられることもあります。ただし、繰り返しになりますが、費用を抑えようとして無理をした結果、期限に間に合わなかったり、手続きに失敗したりしては意味がありません。自分にできる範囲を見極めたうえで、工夫することが大切です。やみくもに費用を切り詰めるのではなく、どこなら自分でできて、どこは任せたほうがよいかを考えるのが、賢い費用の抑え方だといえます。
支援制度を利用する
収入や財産が一定の範囲内にある場合などには、費用の面で支援を受けられる制度を利用できることがあります。たとえば、専門家に依頼する際の費用について、立て替えなどの支援を受けられる仕組みがあります。費用の負担が心配な場合には、こうした制度が利用できないか、確認してみるとよいでしょう。利用できる条件などは、相談する窓口で確認できます。知らないまま費用をあきらめてしまうのは惜しいので、まずは尋ねてみることが大切です。
こうした支援の仕組みは、費用の負担を理由に、必要な手続きをあきらめてしまうことがないように設けられています。専門家に依頼したいけれど費用が心配だ、という場合に、力になってくれる制度です。利用するには、収入や財産が一定の範囲内であることなど、一定の条件を満たす必要があります。自分が利用できるかどうかや、どのような支援が受けられるかは、相談の窓口で確認できます。費用の負担が気になって相続放棄に踏み出せずにいるなら、まずはこうした制度について問い合わせてみるのも一つの方法です。費用の心配があるからといって、手続きをあきらめてしまう前に、使える支えがないかを確かめてみましょう。借金を引き継がずに済むかどうかという大切な手続きを、費用だけを理由に手放してしまうのは、もったいないことです。
専門家への相談
相続放棄の費用や、自分でやるか依頼するかの判断に迷ったときは、専門家に相談するのがおすすめです。相談することには、いくつかの利点があります。費用の不安を抱えたままにせず、まず話を聞いてみるとよいでしょう。
費用と進め方を整理できる
専門家に相談すれば、自分のケースでどれくらいの費用がかかりそうか、自分で手続きをするのと依頼するのとでどう違うかを、整理してもらえます。また、相続放棄をすべきかどうか自体に迷っている場合にも、財産や借金の状況をふまえて相談できます。費用の見通しが立てば、安心して手続きを進められます。期限を過ぎると相続放棄ができなくなることもあるため、迷ったら早めに相談しておくことをおすすめします。費用の不安だけで判断を先延ばしにすると、かえって選べる道が狭まってしまうこともあります。
相続放棄の費用は、自分の立場や相続関係によって変わるため、自分のケースで実際にどれくらいかかるのかは、一般的な説明だけでは分かりにくいものです。専門家に相談すれば、自分の状況に即した見通しを示してもらえます。そのうえで、自分で手続きをするのがよいか、依頼したほうがよいかを、費用と手間の両面から一緒に考えてもらえます。さらに、費用の支援制度が使えそうかどうかも確認できます。費用の不安を抱えたまま一人で悩むより、まず専門家に相談して全体像を整理するほうが、納得して次の一歩を踏み出せます。自分の状況に合った見通しが立てば、漠然とした不安も和らぐはずです。相談自体は気軽にできることも多いので、迷ったらまず問い合わせてみるとよいでしょう。費用のことも含めて、何でも相談できる相手がいると、それだけで気持ちが楽になるものです。
よくある質問
最後に、相続放棄の費用についてよく寄せられる質問にお答えします。自分の疑問に近いものがないか確認してみてください。費用の面で気になりやすい点を取り上げます。
相続放棄の費用は誰が払いますか
相続放棄の費用は、基本的に、放棄をする本人が負担します。自分の相続放棄のためにかかる、書類の取得や家庭裁判所への申し立ての費用、専門家に依頼する場合の報酬は、自分で支払うのが原則です。兄弟姉妹など複数人がそれぞれ放棄をする場合は、それぞれが自分の分の費用を負担することになります。誰がどの費用を負担するのかで迷うときは、あらかじめ確認しておくと、後のトラブルを防げます。とくに複数人で放棄をする場合は、費用の分担について話し合っておくと安心です。
相続放棄は自分でもできますか
はい、相続放棄は自分で手続きをすることもできます。かかるのは、おもに書類の取得にかかる実費と、家庭裁判所への申し立てにかかる費用です。専門家への報酬がかからない分、費用は抑えられます。ただし、書類を集めたり申し立ての準備をしたりと、手間と時間がかかる点は理解しておきましょう。期限もあるため、自分で進める場合は早めに取りかかることが大切です。書類の準備に思いのほか時間がかかることもあるので、余裕をもって始めましょう。
専門家に頼むとどれくらい費用がかかりますか
専門家に依頼する場合の費用は、依頼する範囲や手続きの難しさによって変わります。書類の収集から申し立てまですべてを任せる場合と、一部だけを頼む場合とでは、かかる費用が異なります。具体的にどれくらいかかるかは、相談する専門家に確認するのが確実です。費用がかかる分、手間が省け、手続きを確実に進められるという利点があります。依頼を考えるときは、何をどこまでやってもらえるのか、その費用はいくらかを、あらかじめ確認しておくと安心です。いくつかの専門家に問い合わせて、内容と費用を比べてみるのもよいでしょう。
兄弟姉妹が放棄すると費用は高くなりますか
兄弟姉妹が相続放棄をする場合、必要な書類が多くなりがちです。書類が多ければ、その取得にかかる実費も増える傾向があります。そのため、子が放棄する場合に比べて、書類をそろえる費用がかさみやすいといえます。自分の立場でどのような書類が必要になるかを確認しておくと、費用の見通しが立てやすくなります。書類集めの手間も大きくなりがちなので、不安な場合は専門家に依頼することも検討するとよいでしょう。費用は増えても、手間と確実さを考えると、依頼が向いていることもあります。
費用を抑える方法はありますか
費用を抑えるには、自分で手続きをすることが考えられます。報酬がかからない分、負担を軽くできます。また、収入や財産が一定の範囲内にある場合などには、費用の面で支援を受けられる制度を利用できることもあります。費用の負担が心配な場合には、こうした制度が利用できないか確認してみるとよいでしょう。ただし、費用を抑えようとして無理をし、期限に間に合わないといったことがないよう、自分にできる範囲を見極めることも大切です。
どこに相談すればよいですか
相続放棄の費用や、自分でやるか依頼するかの判断に迷ったときは、相続に詳しい弁護士などの専門家に相談するのが確実です。自分のケースでの費用の見通しや、手続きの進め方を整理してもらえます。期限を過ぎると相続放棄ができなくなることもあるため、早めに相談しておくと安心です。費用の支援制度が使えるかどうかも、あわせて確認できます。費用が心配で迷っているなら、まず相談してみることをおすすめします。
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