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家族が逮捕されたら?今すぐすべき対処法

家族が逮捕されたら?今すぐすべき対処法

この記事で分かること

  • 家族が逮捕された直後にまず確認すべきこと
  • 逮捕直後の数日間がなぜ重要なのか
  • 家族の面会のルールと接見禁止への対応
  • 差し入れでできるものとできないもの
  • 家族が最優先ですべき弁護士への相談
  • 示談や身元引受で家族が果たせる役割
  • 家族自身の心構えと職場などへの対応

家族が逮捕されたとき、外にいる家族にできることは少なくありません。逮捕直後に確認すべきこと、面会や差し入れのルール、最優先となる弁護士への相談、示談や身元引受といった家族の役割、そして職場対応や家族自身の心構えまで、すべきことを弁護士の視点で整理します。

刑事事件に強い弁護士を探す

家族が逮捕されたら、まず落ち着いて状況を整理しよう

ある日突然、警察から「ご家族を逮捕しました」という連絡が入る。あるいは、いつまでも帰ってこない家族を心配しているうちに、逮捕されたと知らされる。そんな事態に直面すれば、誰だって頭が真っ白になります。何が起きたのか、これからどうなるのか、自分は何をすればいいのか。不安と混乱で、冷静ではいられないのが当たり前です。

まさか自分の家族が逮捕されるなんて、と信じられない気持ちでいっぱいの方もいるでしょう。涙が止まらない方、何も手につかない方、怒りや戸惑いで胸が苦しい方。どんな反応も、自然なことです。突然の出来事を前にして、平静でいられる人のほうが少ないのですから。

けれども、ここで知っておいてほしいことがあります。家族が逮捕されたとき、外にいるあなたにできることは、決して少なくありません。むしろ、身柄を拘束されて自由に動けない本人に代わって、家族が動くことが、その後の展開を大きく左右することもあるのです。

このページでは、家族が逮捕されてしまったとき、身内の立場で具体的に何ができるのかを、弁護士の視点からていねいに整理していきます。面会はできるのか、差し入れは何を届けられるのか、弁護士はどう探せばいいのか。順を追って見ていきましょう。まずは深呼吸をして、一つずつ確認していけば大丈夫です。

逮捕の連絡が来たときに確認したいこと

警察から連絡が来たら、動揺しながらでも、できるだけ情報を聞き取っておきましょう。本人がどこの警察署にいるのか、何の容疑なのか、これだけでも分かれば、次の行動につなげやすくなります。メモを取りながら聞くと、後で落ち着いて確認できます。

ただし、警察がすべてを詳しく教えてくれるとは限りません。捜査に関わることは、家族にも明かされないことがあります。聞けることだけ聞いて、分からない部分は後から弁護士を通じて把握していく、という流れになることも多いものです。無理に問いただそうとせず、まずは分かる範囲の事実を押さえることに集中しましょう。

なお、連絡を受けたときに気が動転して、警察に対して感情的になってしまう方もいます。気持ちは痛いほど分かりますが、ここで取り乱しても事態は好転しません。それよりも、本人のために何ができるかに気持ちを向けることが、結果的に本人を助けることにつながります。

刑事事件は時間との勝負になる

家族が逮捕された場合に、まず心に刻んでおきたいのが、刑事事件は時間との勝負だということです。逮捕されると、法律で定められた限られた時間のなかで、手続が次々と進んでいきます。身柄を拘束したまま捜査を続けるかどうか、起訴するかどうか。重要な判断が、短い期間のうちに下されていくのです。

だからこそ、家族の動き出しは早ければ早いほどよいといえます。「とりあえず様子を見よう」と時間を空けてしまうと、その間に手続が進み、できたはずのことができなくなることもあります。早く動くことが、本人を助ける何よりの近道です。

特に、起訴されるかどうかが決まる前の段階は、家族にとっても勝負どころです。この時期に弁護士が動き、被害者との示談を進めたり、身柄解放に向けて働きかけたりできれば、その後の結果が大きく変わってきます。逆に、この大切な時期を逃してしまうと、取り返しのつかないところまで手続が進んでしまうこともあるのです。

逮捕直後の数日間がなぜ重要なのか

家族が逮捕されたとき、特に大切になるのが、逮捕されてから最初の数日間です。この時期に何が起きているのかを知っておくと、家族として何を急ぐべきかが見えてきます。

身柄拘束には法律で定められた区切りがある

逮捕された後の身柄拘束には、法律で定められた時間の区切りがあります。逮捕に続いて、検察官へ送られるか、さらに身柄拘束を続けるかが、決まった期間のなかで判断されていきます。この流れは、家族がのんびり構えている間にも、刻々と進んでいきます。

つまり、家族が「どうしよう」と迷っているうちにも、手続は前に進んでいるのです。最初の数日間は、その後の方向性が定まる重要な時期だからこそ、家族の早い動き出しが大きな意味を持ちます。この時期にどれだけ手を打てるかで、その後の展開が変わってくることもあります。一日の遅れが、結果を分けることもあるのです。

この時期の対応が結果を左右する

逮捕直後のこの時期は、本人にとっても正念場です。取調べが集中的に行われ、どう受け答えするかが、その後に影響していきます。本人が一人で不安を抱えたまま判断を迫られるこの時期に、専門家の助言が届くかどうかは、とても大きな違いを生みます。

だからこそ、家族としては、この大切な時期を無駄にしないことが肝心です。「もう少し様子を見てから」ではなく、できることはすぐに動く。その姿勢が、本人を助けることにつながります。具体的に何を急ぐべきかは、このあと順に見ていきましょう。

逮捕の知らせを受けて、すぐに気持ちを切り替えて動ける人は、そう多くありません。それでも、できることから一つずつ始めれば大丈夫です。本人がどこにいるかを確かめる、弁護士に連絡する、差し入れの準備をする。一歩を踏み出せば、次にすべきことも見えてきます。立ちすくんでいる時間を、行動に変えていきましょう。

家族でも面会はできる?接見のルール

逮捕された家族に「会いたい」と思うのは、当然の気持ちです。顔を見て、無事を確かめ、励ましたい。けれども、逮捕直後の面会には、いくつかのルールと制約があります。ここを理解しておかないと、面会所まで行ったのに会えなかった、ということにもなりかねません。

家族としては、一刻も早く本人に会って、無事を自分の目で確かめたいはずです。その気持ちは痛いほど分かります。だからこそ、面会のルールを正しく知っておくことが、無駄足やがっかりを防ぎ、限られた機会を有効に使うことにつながります。順に確認していきましょう。

逮捕直後は家族でも面会が難しいことがある

意外に思われるかもしれませんが、逮捕されてからの最初の数日間は、家族であっても面会できないことがあります。この時期は、警察が集中的に取調べを行う段階で、外部との接触が制限されやすいのです。

「家族なのに会えないなんて」とつらく感じるかもしれませんが、これは捜査上の都合によるものです。この段階で本人と連絡を取り、状況を確かめられる存在がいます。それが弁護士です。だからこそ、家族が面会できない時期にこそ、弁護士の力が大きな意味を持ちます。

会えないあいだ、家族は「本人は今どうしているのか」「ちゃんとごはんは食べられているのか」と気が気でないものです。そんなとき、弁護士が本人に会って様子を伝えてくれれば、家族の不安もずいぶん和らぎます。直接会えなくても、間に立ってくれる存在があるだけで、心の支えになるのです。

面会できる場合の時間・人数・立会いの制約

身柄拘束が一定の段階に進むと、家族も面会できるようになります。ただし、その場合でも、いくつかの制約があります。面会には、おおむね次のような決まりがあります。

  • 面会できる時間帯が、平日の日中などに限られていることが多い。
  • 一度の面会時間が、短く区切られている。
  • 一度に面会できる人数に上限がある。
  • 面会には係官が立ち会い、会話の内容も制約を受けることがある。

こうした制約があるため、面会に行く前には、その施設の面会ルールを確認しておくと安心です。せっかく足を運んでも、時間外で会えなかったり、人数の関係で待たされたりすることを避けられます。

また、面会では係官が立ち会っているため、事件の詳しい話や、捜査に関わるような内容は話せないと考えておきましょう。会話の内容には制約があり、口裏合わせと受け取られかねない話は控える必要があります。面会で伝えられるのは、本人を気づかう言葉や、日常的な事柄が中心になります。それでも、家族の顔を見て言葉を交わせるだけで、本人にとっては大きな励みになります。

接見禁止がついている場合の対応

事件によっては、家族との面会そのものが禁止される「接見禁止」という措置がつくことがあります。証拠を隠したり口裏を合わせたりするのを防ぐための措置で、これがつくと、家族は本人と会うことも手紙のやり取りもできなくなることがあります。

家族にとっては、とてもつらい状況です。けれども、こうした場合でも、弁護士であれば本人と会うことができます。接見禁止がついているときこそ、弁護士を通じて本人の様子を知り、必要な言葉を届けてもらうことが、唯一のつながりになります。接見禁止を解いてもらうための働きかけも、弁護士の仕事のひとつです。

接見禁止は、事件のすべてにつくわけではありません。比較的軽い事件や、証拠隠滅のおそれが小さい事件では、つかないこともあります。一方で、否認している事件や、共犯者がいる事件では、つきやすい傾向があります。自分の家族の事件に接見禁止がつくのかどうか、見通しを知りたいときも、弁護士に尋ねるのが確実です。

差し入れで家族ができるサポート

直接会えない時期でも、家族にできることがあります。そのひとつが差し入れです。身柄を拘束された本人にとって、家族からの差し入れは、物質的な助けであると同時に、心の支えにもなります。

慣れない環境に置かれた本人は、ささいなものにも不自由します。普段なら当たり前に手にしているものが、自由に手に入らない。そんな状況だからこそ、家族が必要なものを届けてあげることには、大きな意味があります。差し入れのルールを押さえて、本人の生活を支えていきましょう。

差し入れできるものとできないもの

差し入れには、できるものとできないものがあります。一般的には、現金や、着替えなどの衣類、書籍などが差し入れの対象になります。一方で、安全上の理由などから、差し入れが制限されるものもあります。

何が差し入れできるかは、施設によってルールが異なります。差し入れに行く前に、その施設で何が許されているのかを確認しておくと、無駄足を避けられます。ルールに合わないものを持って行っても、受け取ってもらえないからです。

たとえば、衣類ひとつとっても、ひもの付いたものは安全上の理由で受け取ってもらえないことがあります。書籍も、冊数に制限があったり、内容によっては差し入れできなかったりします。食べ物の差し入れも、施設によって扱いが大きく異なります。「よかれと思って持って行ったのに渡せなかった」とならないよう、事前の確認が欠かせません。

補足
差し入れできる品目や数量、方法は施設ごとに細かく定められています。衣類の素材や色、書籍の冊数などに制限があることもあるため、事前にその施設へ確認してから準備するのが確実です。

現金や日用品の差し入れの意味

現金の差し入れには、大切な意味があります。拘束されている本人は、施設内で日用品などを購入することがあり、そのためのお金が必要になることがあるからです。家族が現金を差し入れておけば、本人が必要なものを手に入れやすくなります。

衣類などの日用品も、本人の生活を支えます。慣れない環境で過ごす本人にとって、家族が用意してくれた品は、それ自体が「自分は一人ではない」というメッセージになります。差し入れは、単なる物のやり取りを超えた、家族からのエールでもあるのです。

拘束されている本人は、外の世界から切り離され、強い孤独と不安のなかにいます。「家族は自分を見捨てていないだろうか」という思いが、心をよぎることもあるでしょう。そんなとき、家族からの差し入れが届けば、本人はどれほど勇気づけられるか分かりません。物そのものより、「気にかけてくれている」という事実が、本人の心を支えるのです。

手紙でのやり取りも心の支えになる

接見禁止がついていなければ、手紙のやり取りもできます。拘束されている本人にとって、家族からの手紙は、何よりの励ましになります。外の世界とのつながりを感じられ、孤独な時間を乗り越える力になるからです。

ただし、手紙の内容にも注意が必要です。事件の核心に触れるような内容は、避けたほうがよい場合があります。何をどう書けばよいか迷うときは、弁護士に相談しておくと安心です。家族の温かい言葉が、本人を支える大きな力になります。

手紙には、難しいことを書く必要はありません。日常の何気ない出来事や、「待っているよ」という一言で十分です。むしろ、飾らない普段どおりの言葉のほうが、本人の心に届きます。返事が来なくても、家族から手紙が届くこと自体が、本人にとって大きな支えになります。あせらず、本人を思う気持ちを、言葉にして届けていきましょう。

家族がすべき最優先の行動は弁護士への相談

ここまで面会や差し入れについて見てきましたが、家族がすべきことのなかで、最も優先度が高いのは、弁護士に相談することです。なぜそれほど急ぐ必要があるのか、その理由を見ていきましょう。

なぜ弁護士への相談が最優先なのか

家族が逮捕された直後は、本人は身柄を拘束され、自由に動けません。取調べにどう対応すればよいのか、何を話し、何を話さないべきなのか。不安ななかで、一人で判断を迫られます。このとき、本人に会って助言を与えられるのが弁護士です。

家族が面会できない時期であっても、弁護士であれば本人と会い、法的な助言を届けられます。本人の様子を家族に伝えることもできます。つまり弁護士は、拘束された本人と外の家族とをつなぐ、かけがえのない存在なのです。だからこそ、できるだけ早く弁護士に相談することが、何よりも大切になります。

取調べでの受け答えは、その後の手続全体に影響します。よく分からないまま不利なことを認めてしまったり、事実と違う調書に署名してしまったりすると、後から取り返すのが難しくなります。本人がそうした失敗をしないよう、早い段階で弁護士の助言が届くことが、本人を守るうえで決定的に重要なのです。家族が弁護士につなぐ一手が、本人の運命を左右するといっても言い過ぎではありません。

当番弁護士という制度を知っておく

「すぐに頼める弁護士の心当たりがない」という家族も多いはずです。そんなときに知っておきたいのが、当番弁護士という制度です。逮捕された人のもとへ、一度は弁護士が無料で駆けつけてくれる仕組みで、家族が呼ぶこともできます。

費用の心配をせずに、まずは専門家に状況を見てもらえるのは、心強いことです。当番弁護士に来てもらい、そのうえで今後どうするかを考える、という進め方もできます。お金の不安で動けないままにせず、こうした制度を活用することを考えてみましょう。

当番弁護士は、一度きりの無料の接見という位置づけです。その後も継続して弁護を依頼したい場合は、あらためて契約することになりますが、まずは一度、専門家に会って状況を整理してもらうだけでも、大きな前進です。心当たりがないからと立ち止まってしまうより、こうした入口があることを知っておくだけで、動きやすくなります。

経済的に不安があるときの選択肢

弁護士に依頼するとなると、費用が心配だという家族も少なくありません。けれども、経済的な不安を理由に相談をあきらめてしまうのは、もったいないことです。本人を助けられる機会を、お金の心配で逃してしまうことになりかねないからです。経済的に余裕がない場合には、国が費用を負担する国選弁護の制度が使えることもあります。

私選と国選にはそれぞれ特徴があり、どこまで動いてもらえるかにも関わってきます。費用の問題も含めて、まずは相談の場で率直に話してみるのがよいでしょう。お金のことで二の足を踏むより、まず動くことが、本人を助けることにつながります。

多くの弁護士は、最初の相談の段階で、費用についても包み隠さず説明してくれます。「いくらかかるか分からないから怖い」という不安があるなら、その不安こそ、相談の場でぶつけてみてください。見通しが分かれば、家族としても腹を据えて対応できます。お金の心配を抱えたまま動けずにいる時間が、いちばんもったいないのです。

示談や今後の手続で家族が果たせる役割

弁護士に相談したあとも、家族にできることは続きます。特に、被害者がいる事件では、家族の協力が大きな意味を持つことがあります。家族が果たせる役割を知っておきましょう。

被害者がいる事件では示談が重要になる

被害者がいる事件では、被害者との示談が、その後の処分を大きく左右します。被害者にきちんと謝罪し、被害を弁償して許しを得られれば、不起訴や軽い処分につながりやすくなります。

ただし、拘束されている本人は、自分で示談を進めることができません。そこで、家族の協力が必要になる場面が出てきます。示談のための資金を用意したり、弁護士と連携して手続を支えたりと、家族が後方から支援することが、本人を助けることにつながります。なぜ示談が重要なのか、その意味を理解しておくと、家族としての動き方も見えてきます。

なお、被害者との示談交渉そのものは、家族が直接行うべきではありません。被害者からすれば、加害者の家族から連絡が来ること自体、心穏やかではないからです。かえって感情を逆なでし、こじれてしまうこともあります。示談交渉は弁護士に任せ、家族は資金面や生活面の支援に回る。この役割分担が、円満な解決への近道です。

家族が身元引受人になるという役割

家族には、もうひとつ大切な役割があります。それが、身元引受人になることです。本人の身柄を解放してもらうためには、「この人をきちんと監督します」と引き受ける人の存在が、重要な意味を持ちます。

家族が身元引受人として、本人を監督し、生活を支えると約束する。これは、本人が逃げたり再び問題を起こしたりしないことの裏づけになり、身柄解放に向けた働きかけのなかで、有利に働きます。家族がいるということ自体が、本人にとって大きな支えになるのです。

身元引受人になるのに、特別な資格は要りません。本人をきちんと監督できる立場にある家族であれば、その役割を担えます。両親、配偶者、きょうだいなど、本人を支える意思のある家族の存在は、手続のさまざまな場面で力を発揮します。「自分が引き受ける」という家族の覚悟が、本人を救う後押しになるのです。

起訴後は保釈の可能性も出てくる

本人が起訴された場合には、保釈という制度を使って、身柄を解放してもらえる可能性が出てきます。保釈が認められれば、本人は社会で生活しながら裁判に臨めるようになります。

保釈にあたっては、家族の協力が欠かせません。保釈金を用意したり、身元引受人として監督を約束したりと、家族が果たす役割は小さくありません。保釈の仕組みを理解しておけば、いざというときに家族として動きやすくなります。

保釈金は決して小さな額ではありませんが、裁判が終われば原則として戻ってくるお金です。手元にまとまった資金がなくても、立て替えてくれる仕組みを使える場合もあります。お金の準備で悩んだときも、弁護士に相談すれば、現実的な方法を一緒に考えてもらえます。家族が支える体制を整えることが、本人の早期の社会復帰につながります。

家族自身の心構えと周囲への対応

家族が逮捕されると、本人のことだけでなく、家族自身もさまざまな問題に直面します。最後に、家族が自分自身をどう保ち、周囲とどう向き合えばよいかを考えておきましょう。

職場や学校への対応をどうするか

本人が拘束されると、職場や学校をどうするか、という現実的な問題が生じます。無断で休み続ければ、立場が悪くなることもあります。かといって、事実をそのまま伝えるべきかどうかは、悩ましいところです。

こうした対応に、ひとつの正解はありません。状況によって最善の判断は変わります。どう伝えるべきか、あるいは伝えないべきか、迷ったときは弁護士に相談しながら方針を決めるのがよいでしょう。本人の今後の生活を守るためにも、慎重に考えたい部分です。

たとえば、早く釈放される見込みがあるなら、体調不良などを理由に短期間の休みでしのげることもあります。一方で、拘束が長引きそうな場合は、別の対応を考える必要が出てきます。本人が職を失えば、その後の生活再建にも響きます。だからこそ、見通しを踏まえたうえで、職場や学校への対応を判断することが大切なのです。この判断にも、弁護士の助言が役立ちます。

家族自身が抱え込みすぎないために

家族が逮捕されるという経験は、外にいる家族にとっても、大きな精神的な負担になります。心配で眠れない、自分を責めてしまう、誰にも相談できない。そんな状態に陥ってしまう方もいます。

けれども、家族が倒れてしまっては、本人を支えることもできなくなります。一人で抱え込まず、信頼できる人や専門家を頼ることが大切です。弁護士は、法的な手続だけでなく、家族の不安に寄り添い、何をすべきかの道筋を示してくれる存在でもあります。

「自分の育て方が悪かったのか」「もっと早く気づいてあげられたら」と、自分を責めてしまう家族は少なくありません。けれども、過ぎたことを悔やみ続けても、本人のためにはなりません。今できることに目を向け、一歩ずつ前に進むことが、本人にとっても家族にとっても、いちばんの支えになります。どうか、自分自身を追い詰めすぎないでください。

ワンポイント
家族が逮捕されたときは、本人を支えることと同じくらい、家族自身の心と生活を保つことも大切です。一人で全部を背負おうとせず、早めに専門家を頼って、負担を分かち合いましょう。

まとめ:家族にできることは必ずある

家族が逮捕されると、誰しも強い不安と無力感に襲われます。けれども、これまで見てきたように、外にいる家族にできることは、たくさんあります。面会や差し入れで本人を支え、弁護士に相談して手続を前に進め、示談や身元引受で本人の今後を後押しする。家族の動きが、本人を助ける大きな力になるのです。

大切なのは、早く動くこと、そして一人で抱え込まないことです。何をすればいいか分からず立ちすくんでしまうときも、弁護士に相談すれば、進むべき道が見えてきます。家族が逮捕されて不安なときこそ、専門家の力を借りて、一歩ずつ進んでいきましょう。あなたが動くことが、大切な家族を守る確かな一歩になります。

家族の逮捕は、人生で何度も経験することではありません。だからこそ、知らないことだらけで当然です。分からないことは、専門家に聞けばよいのです。今は出口の見えない暗闇のなかにいるように感じても、適切に対応していけば、必ず前に進めます。どうか希望を捨てず、できることから始めてください。あなたの行動が、本人の未来を支えます。

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