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任意整理のメリット・デメリットと向いている人

任意整理のメリット・デメリットと向いている人

この記事で分かること

  • 任意整理で得られる主なメリットと、その仕組み
  • ブラックリストなど、知っておくべきデメリットと注意点
  • 任意整理が向いている人・向かない人の具体的な特徴
  • メリットとデメリットを比べて判断するときのポイント
  • デメリットをできるだけ小さく抑えるための工夫
  • 他の債務整理(個人再生・自己破産)と比べたときの位置づけ
  • カード・家族・保証人などに関するよくある疑問への回答

任意整理は、将来利息のカットや督促の停止といった大きなメリットがある一方で、信用情報に事故情報が登録されるなどのデメリットもあります。大切なのは両方を正しく理解したうえで、自分に向いているかを見極めることです。この記事ではメリット・デメリットと、向いている人・向かない人を整理します。

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「任意整理って、結局のところ得なの?それとも損なの?」。借金の整理を考え始めると、まず気になるのがメリットとデメリットのバランスですよね。

良い面ばかりを聞いて手続きを始めてしまうと、あとから「こんなはずではなかった」と後悔しかねません。

この記事では、任意整理のメリットとデメリットを、弁護士の視点で正直にお伝えします。そのうえで、どんな人に向いていて、どんな人には向かないのかも具体的に整理します。読み終えるころには、自分にとって任意整理が最適な選択かどうかを、落ち着いて判断できるようになっているはずです。

難しい専門用語はできるだけかみくだいて説明しますので、債務整理がはじめての方も安心して読み進めてください。

任意整理とは?メリット・デメリットを知る前に

任意整理とは、裁判所を通さずに、弁護士や司法書士が代理人となって貸金業者やクレジットカード会社と直接交渉し、返済の負担を軽くしてもらう手続きです。債務整理にはいくつかの種類がありますが、そのなかでもっとも利用件数が多く、生活への影響が小さい方法だと考えてください。

まずはこの基本を押さえたうえで、メリットとデメリットを順に見ていきましょう。

交渉の中心になるのは、これから先に発生する利息、つまり将来利息のカットです。あわせて返済期間を3年から5年程度に延ばすことで、毎月の支払いを無理のない金額まで下げていきます。手続きの全体的な進め方を先に知っておきたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

任意整理の5つのメリット

まずは良い面から見ていきましょう。任意整理には、ほかの債務整理にはない、生活を守りながら借金を整理できるという大きな魅力があります。

1. 将来利息をカットして総返済額を減らせる

最大のメリットは、将来利息がカットされることです。借金がふくらむ原因は、元金になかなか手が届かず利息ばかりを払い続けてしまう点にあります。将来利息がなくなれば、毎月の支払いがそのまま元金の返済に回るため、完済までの道筋がはっきりします。

長く返済を続けてきた方ほど、その効果は大きく感じられるはずです。たとえば、毎月の返済のうち大半が利息に消えていた方なら、その利息がまるごと元金の返済へ振り替わるイメージです。完済までの総支払額で見ると、その差は数十万円から百万円単位になることもあります。

2. 督促や取り立てが止まる

任意整理を依頼すると、代理人が各債権者へ受任通知を送ります。貸金業法では、受任通知を受け取った業者は債務者本人へ直接の請求をしてはならないと定められているため、督促や取り立てが止まります。

鳴り止まなかった電話や、ポストに届く請求書におびえる毎日から解放されるだけでも、心の負担はぐっと軽くなります。この精神的な余裕こそ、任意整理を始めて最初に実感できる効果だという方も少なくありません。

夜になると不安で眠れなかったのが、相談しただけで気持ちが軽くなったという声もよく聞きます。

3. 手続きの対象を選べる

任意整理は、整理する借金を選べる手続きです。すべての借金をまとめて処理する必要はなく、たとえば保証人がついている借金や、手元に残したい自動車のローンを、あえて対象から外すこともできます。この柔軟さは、個人再生や自己破産にはない大きな特徴です。

どうしても残したいものがある方にとって、この選べるという点は心強いはずです。

4. 財産を手放さずにすむ

自己破産では、一定以上の価値がある財産を手放さなければなりません。一方、任意整理は財産を処分する必要がなく、持ち家や車を残したまま借金を整理できます。生活の基盤を維持しながら立て直しを図れる点は、大きな安心材料です。

住み慣れた家を離れずにすむ、通勤や送り迎えに使う車を手放さずにすむというのは、日々の生活を守るうえでとても重要なことです。

5. 家族や周囲に知られにくい

任意整理は裁判所を通さず、官報にも掲載されません。そのため、家族や勤務先に知られずに進めやすい手続きです。代理人とのやり取りを携帯電話やメールに限定したり、書類の郵送方法を工夫したりすれば、同居の家族に気づかれるリスクをさらに抑えられます。

誰にも知られずに、自分のペースで借金を整理したいという方にとっては、大きな利点といえるでしょう。

ワンポイントアドバイス
「家族にだけは知られたくない」という事情は、まったく珍しいことではありません。相談の段階でその希望を伝えておけば、連絡手段や書類の扱いを配慮してもらえます。遠慮せずに相談してみてください。

任意整理の4つのデメリット

もちろん、良いことばかりではありません。デメリットも正直にお伝えします。ここを理解しておくことが、後悔しないための一番のポイントです。

1. 信用情報に事故情報が登録される(ブラックリスト)

任意整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録されます。これがいわゆるブラックリストの状態です。登録されている間は、新たな借り入れやクレジットカードの作成、ローンの利用が難しくなります。

住宅ローンや自動車ローンの審査にも通りにくくなるため、近いうちに大きな買い物を予定している方は、そのタイミングもあわせて考えておく必要があります。期間の目安はおおむね5年程度とされますが、その仕組みや影響についてはこちらでくわしく解説しています。

2. 元金そのものは原則として減らない

任意整理が軽くするのは、あくまで将来利息です。借りたお金、つまり元金そのものが大きく減るわけではありません。元金を大幅に圧縮したい場合は、個人再生や自己破産を検討する必要があります。

「借金がゼロになる」と誤解したまま手続きを始めないよう、注意してください。元金を減らしたいのか、それとも利息を止めて返しやすくしたいのか、自分の目的をはっきりさせておくことが、手続き選びの出発点になります。

3. 対象外にした借金は減らない

対象を選べるのはメリットである一方、外した借金については利息も元金もそのまま残ります。保証人付きの借金を外せば、その返済はこれまでどおり続けなければなりません。どの借金を対象にし、どれを外すのかは、影響をよく考えて決める必要があります。

特に保証人がいる借金は、扱いを誤ると保証人に迷惑をかけてしまうため、慎重に判断しましょう。

4. クレジットカードが使えなくなる期間がある

事故情報が登録されている間は、保有しているクレジットカードも使えなくなったり、更新時に解約されたりすることがあります。とはいえ、デビットカードやプリペイドカード、口座振替を使えば、日常の支払いは問題なく続けられます。むしろ、使いすぎを防げる良い機会だと前向きにとらえる方もいます。

メリット デメリット
将来利息をカットできる 信用情報に事故情報が登録される
督促・取り立てが止まる 元金そのものは原則減らない
対象を選べる・財産を残せる 対象外の借金は減らない
家族や職場に知られにくい 一定期間カードやローンを使えない

具体例で見る任意整理のメリット・デメリット

言葉だけではイメージしづらいので、モデルケースで考えてみましょう。あくまで一例ですが、メリットとデメリットが実際の生活にどう表れるのかを見ると、判断の手がかりになります。

会社員のAさんは、3社から合計250万円を借り入れ、年15%前後の利息を払いながら、毎月7万円ほどを返済していました。返しても返しても元金が減らず、ボーナスもほとんど返済に消えてしまう状況です。Aさんが任意整理をした場合、メリットとデメリットは次のように表れます。

項目 任意整理前 任意整理後(一例)
将来利息 年15%前後が発生 原則カット(0%)
毎月の返済額 約7万円 約4万円前後に軽減
督促 電話・郵便が続く 受任通知で停止
クレジットカード 利用できる 一定期間使えない

このケースでは、毎月の返済が大きく軽くなり、督促も止まります。一方で、その代償としてしばらくのあいだクレジットカードが使えなくなります。Aさんにとっては、カードが使えない不便さよりも、毎月の返済が楽になって督促から解放されるメリットのほうがはるかに大きい、という判断になりました。

このように、同じ手続きでも、何を重視するかによって受け止め方は変わります。

メリットが上回るかどうかは人によって違う

同じ任意整理でも、人によって感じ方は変わります。仕事で頻繁に出張があり、クレジットカードがないと立て替え払いが難しいという方なら、カードが使えない期間をどう乗り切るかが大きな課題になります。

自分の生活スタイルに照らして、メリットとデメリットのどちらが重いのかを具体的に考えてみることが大切です。

数字にすると判断しやすくなる

メリットとデメリットを頭の中だけで比べようとすると、漠然とした不安に押されて判断が止まりがちです。毎月いくら楽になるのか、カードが使えない期間はどのくらいかといった点を数字や期間で書き出してみると、自分にとっての損得がぐっと見えやすくなります。

引き直し計算をすれば、実際にどれだけ減るのかを具体的に示してもらえます。漠然とした不安が具体的な数字に変わるだけで、気持ちはずいぶん楽になるものです。

メリット・デメリットをふまえた判断のポイント

メリットとデメリットを並べてみると、任意整理は「いったん信用情報に傷がつくことを受け入れる代わりに、利息を止めて無理なく返せる状態をつくる手続き」だといえます。ここで判断のポイントになるのが、いまの自分が何を一番に優先したいのかという点です。

毎月の返済を軽くすることなのか、誰にも知られずに整理することなのか、優先順位がはっきりすると、選ぶべき手続きも自然と見えてきます。

毎月の返済を続けられるかどうかが分かれ目

任意整理は、和解後に返済を続けられることが前提の手続きです。利息さえカットできれば3年から5年で完済できそうなら、任意整理が有力な選択肢になります。

逆に、家計を切り詰めても返済に回せるお金がほとんど残らないなら、利息のカットだけでは解決が難しく、別の手続きを考えたほうがよいかもしれません。

判断の前に整理しておきたいこと
借入先と残高の一覧、毎月の返済額、手取り収入とおおよその生活費を書き出してみましょう。数字にすると、自分が任意整理で解決できる状況なのか、それとも別の手続きが必要なのかが見えやすくなります。

任意整理が向いている人

ここまでをふまえて、任意整理が向いているのは次のような方です。一つでも当てはまるなら、前向きに検討する価値があります。もちろん最終的にどの手続きがよいかは専門家と相談して決めることになりますが、自分がどの位置にいるのかを知る目安になります。

  • 安定した収入があり、利息さえ止まれば返済を続けられる方
  • 借金の総額が、収入に対して返しきれないほど大きくはない方
  • 持ち家や車など、手放したくない財産がある方
  • 家族や職場に知られずに整理したい方
  • 保証人に迷惑をかけたくない借金がある方

たとえば、毎月の返済自体は何とか続けられるけれど、利息のせいで元金がまったく減らずに苦しい、という方は任意整理の典型例です。費用がどのくらいかかるのかが気になる方は、こちらもあわせて確認してください。

ここまで読んで、自分の場合は借金がどのくらい減らせそうか、気になってきた方も多いのではないでしょうか。下の無料診断なら、いくつかの項目を入力するだけで減額の目安を確認できます。手続きを決める前の判断材料として、まずは気軽に試してみてください。

借金減額シミュレーター

100万円
3万円
3年

任意整理後の月々の返済額目安

2万円

毎月の減額 -1万円
総返済額の削減目安 約20万円

※ 簡易計算です。任意整理は弁護士・司法書士が交渉し将来利息のカット等を行うもので、実際の減額幅は借入先・返済状況により異なります。個人再生・自己破産では更に大きな減額が可能な場合があります。

任意整理が向かない人と、ほかに適した手続き

一方で、任意整理が向かないケースもあります。無理に任意整理を選ぶと、和解後に再び返済が行き詰まってしまうこともあるため、正直にお伝えします。大切なのは、見栄や思い込みではなく、自分の家計の実態に合った手続きを選ぶことです。

こんな状況の方 検討したい手続き
返済の見込みがほとんど立たない 自己破産
借金が大きいが、家は残したい 個人再生(住宅資金特別条項)
元金を大幅に減らしたい 個人再生

このように、収入と借金のバランス、そして残したい財産があるかどうかで、最適な手続きは変わります。無理に任意整理にこだわるのではなく、自分の状況にもっとも合った手続きを選ぶことが、結果的に早い解決につながります。

元金そのものを圧縮できる個人再生がどんな手続きなのかは、こちらで確認できます。

任意整理と個人再生・自己破産の違い

任意整理が自分に向いているかを見極めるには、ほかの債務整理と比べてみるのが近道です。それぞれ効果と影響が大きく異なります。

項目 任意整理 個人再生 自己破産
借金の減り方 将来利息のカット 元金を大幅に圧縮 原則ゼロになる
裁判所 使わない 使う 使う
財産 手放さなくてよい 原則残せる 一定の財産を手放す
対象の選択 選べる 原則すべて 原則すべて
官報への掲載 なし あり あり

負担の軽さと効果はトレードオフ

表を見るとわかるように、任意整理は手続きの負担が軽く周囲に知られにくい反面、借金を減らす効果はもっとも穏やかです。逆に自己破産は効果がもっとも大きい代わりに、財産を手放すなどの影響も大きくなります。個人再生はちょうどその中間に位置づけられます。

どれが良い悪いということではなく、自分の状況にどれが合うかという視点で選ぶことが大切です。

迷ったときは専門家に相談を

自分にどの手続きが合うのかは、借金の額や収入、残したい財産の有無によって変わります。判断に迷うときは、自己判断で決めてしまう前に専門家へ相談しましょう。複数の選択肢を並べて比較したうえで、納得して選ぶことが、後で後悔しないための何よりのコツです。

専門家に相談すれば、あなたの状況に合った手続きを一緒に考えてくれます。

デメリットを最小限に抑えるコツ

任意整理のデメリットは、ちょっとした工夫である程度コントロールできます。知っているかどうかで、その後の生活のしやすさが変わってきます。どれもすぐに実践できる、ちょっとした心がけばかりです。

手続き中に新たな借入をしない

事故情報が登録されている状態で借入を申し込んでも審査に通りにくく、整理の対象が増えて手続きが複雑になるだけです。返済が苦しいときは、追加の借入ではなく、まず代理人に相談しましょう。

カードが使えない期間に備えておく

手続きの前に、公共料金や通信料の支払い方法を口座振替に切り替えておくと、カードが使えなくなっても生活が滞りません。デビットカードを1枚用意しておくのもおすすめです。公共料金やサブスクの支払い方法も、早めに見直しておくと安心です。

完済後に信用情報を確認する

完済して登録期間が過ぎたあとは、事故情報がきちんと消えているかを信用情報の開示請求で確認しておくと安心です。情報が残ったままだと、その後の審査に影響が出ることがあります。開示は各信用情報機関に申し込めば、本人がいつでも確認できますので、心配な方は一度試してみるとよいでしょう。

専門家とこまめに連絡を取る

手続き中は、住所や連絡先が変わったとき、収入の状況が変わったときなどに、こまめに代理人へ伝えておきましょう。連絡が取りやすい関係を保っておくと、和解交渉も返済中の相談もスムーズに進みます。わからないことや不安なことは、ためらわずに質問することが、納得して手続きを進めるコツです。

任せきりにせず、自分も手続きの当事者として関わる意識を持つと、より安心して進められます。

任意整理を始める前に確認しておきたいこと

メリットとデメリットを理解して任意整理に踏み出す前に、いくつか確認しておきたいことがあります。ここを押さえておくと手続きがスムーズに進み、和解後のトラブルも防げます。どれも難しいことではないので、できる範囲で準備しておきましょう。

すべての借入先を洗い出しておく

まずは、どこからいくら借りているのかを正確に把握しましょう。貸金業者だけでなく、クレジットカードのリボ払いやキャッシング、スマートフォンの分割払いなども借金に含まれます。うろ覚えでも構いませんが、できる範囲で一覧にしておくと、相談がぐっとスムーズになります。

借入先がはっきりしない場合は、信用情報の開示で確認することもできます。正確な借入状況がわかれば、もれなく整理でき、後から別の借金が出てくるといった事態も防げます。

毎月いくらまで返せるかを考えておく

任意整理の返済計画は、あなたが毎月無理なく返せる金額をもとに組み立てます。手取り収入から家賃や生活費を差し引いて、返済に回せる金額をあらかじめ考えておきましょう。背伸びした計画は、再び滞納を招く原因になります。

少し余裕を持った金額を伝えるくらいが、ちょうどよいといえます。

対象にする借金と外す借金を決めておく

保証人付きの借金や、残しておきたい自動車のローンは、対象から外すという選択もできます。ただし、外した借金はこれまでどおり返済が続きます。どれを対象にし、どれを外すのかは、影響をふまえて代理人と相談しながら決めるとよいでしょう。

気になる点は、最初の相談の段階で遠慮なく伝えてください。

任意整理のメリット・デメリットに関するよくある質問

任意整理をすると必ずブラックリストに載りますか?

はい、任意整理を行うと信用情報に事故情報が登録されます。これは任意整理に限らず、個人再生や自己破産でも同じです。借金を整理する以上は避けられないものですが、一生続くわけではなく、完済から一定期間が過ぎれば情報は削除されます。

過度に恐れる必要はありません。

任意整理をすると家族にバレますか?

任意整理は裁判所を使わず官報にも載らないため、家族に知られにくい手続きです。同居していても、郵便物や連絡手段を工夫すれば気づかれにくくできます。ただし、家族に保証人になってもらっている借金を対象にする場合は、保証人へ請求が行くため、その点は事前に整理しておく必要があります。

途中で返済が苦しくなったらどうなりますか?

和解後にどうしても返済が続けられなくなった場合は、放置せず代理人に相談してください。条件の見直しを相談できることもありますし、状況によっては個人再生や自己破産へ切り替える道もあります。手続き中に返済が難しくなりそうなときの対応は、次の記事が参考になります。

任意整理は誰でも利用できますか?

利用には、和解後に返済を続けられる安定した収入があることなど、いくつかの条件があります。収入がない、あるいは借金が大きすぎて返済の見込みが立たない場合は、任意整理ではなくほかの手続きが適していることもあります。

自分が利用できるかどうか気になる方は、条件をまとめたこちらの記事を確認してみてください。

任意整理をしても住宅ローンは残せますか?

任意整理は対象を選べるため、住宅ローンを対象から外せば、これまでどおり返済を続けて家を残すことができます。ただし、信用情報に事故情報が登録されている間は、新たに住宅ローンを組んだり、借り換えをしたりするのは難しくなります。

すでに返済中の住宅ローンを維持することと、新規に組むことは別の話だと理解しておきましょう。

任意整理のデメリットはいつまで続きますか?

主なデメリットである信用情報への登録は、完済してから一定期間が過ぎると解消されます。期間中は新たな借入やカード作成が制限されますが、それを過ぎれば再び審査を受けられるようになります。デメリットは永続的なものではなく、あくまで一時的なものだととらえてください。

完済に向けてこつこつ返していくことが、信用回復への一番の近道です。

任意整理をすると会社や仕事に影響しますか?

任意整理が原因で会社を解雇されることはありませんし、勤務先に連絡が行くこともありません。資格を使う仕事に就いている方も、任意整理であれば資格制限はないため、仕事への影響を心配する必要はほとんどないといえます。安心して手続きを進めて大丈夫です。

任意整理を自分で行うこともできますか?

法律上は本人が交渉することも不可能ではありません。しかし、本人からの連絡では督促が止まらず、業者も交渉に応じにくいため、現実には専門家へ依頼するのが一般的です。受任通知で督促が止まること、有利な条件を引き出しやすいことを考えると、専門家に依頼するメリットは十分にあります。

パートやアルバイトでも任意整理はできますか?

正社員でなくても、継続して収入があり、和解後の返済を続けられる見込みがあれば、任意整理は利用できます。大切なのは雇用形態ではなく、安定して返済を続けられるかどうかです。収入が少なく返済が難しい場合は、ほかの手続きが向いていることもありますので、まずは相談してみましょう。

任意整理をすると今後ずっと借りられなくなりますか?

そんなことはありません。借入やカードが制限されるのは、信用情報に事故情報が登録されている期間だけです。完済して一定期間が過ぎ、情報が消えれば、再び審査を受けられるようになります。

実際に、任意整理を経て信用を回復し、住宅ローンを組んだ方もいます。一時的な制限だととらえて、計画的に立て直していきましょう。

任意整理中にやってはいけないことはありますか?

手続き中に新たな借入をすること、特定の債権者だけにこっそり返済すること、財産を隠すことは避けましょう。いずれも手続きを不利にしたり、和解後のトラブルを招いたりする原因になります。返済が苦しいときほど、自己判断で動かず、まず代理人に相談することが大切です。

任意整理にデメリットしかないと聞きましたが本当ですか?

そんなことはありません。任意整理には、将来利息のカットや督促の停止といった確かなメリットがあります。デメリットしかないという印象は、ブラックリストの不安だけが強調されて伝わった結果かもしれません。

事故情報の登録は一時的なものであり、毎月の返済が軽くなる効果のほうが大きいと感じる方も大勢います。正しい情報をもとに判断することが大切です。

任意整理をすれば借金は必ず減りますか?

多くのケースで将来利息のカットには応じてもらえますが、もともと利息の負担が小さい借金では、減額の効果が限定的なこともあります。また、和解に応じるかどうかは最終的に債権者の判断にもよります。とはいえ、利息が止まり返済期間が見直されるだけでも、毎月の負担はぐっと軽くなります。

自分の借金でどの程度の効果が見込めるかは、引き直し計算をしたうえで代理人が見通しを示してくれます。

任意整理を考え始めたら、まず何をすればいいですか?

まずは、無料相談を行っている法律事務所に相談してみることをおすすめします。借入先や残高がうろ覚えでも問題ありません。専門家が状況を整理し、任意整理が向いているのか、それともほかの手続きがよいのかを一緒に考えてくれます。

早めに動くほど、選べる手段は多く残されています。ひとりで抱え込まず、まずは話を聞いてもらうことから始めてみてください。

任意整理と債務整理は何が違うのですか?

債務整理とは、借金を整理するための手続き全体をまとめた言葉で、任意整理・個人再生・自己破産などがその中に含まれます。つまり、任意整理は債務整理の一つの種類だと考えてください。

ニュースや広告で債務整理とひとくくりに語られることが多いため混同しやすいのですが、それぞれ効果も手続きも異なります。自分に合うのはどれかを見極めることが、解決への第一歩です。

任意整理の手続きにはどれくらい時間がかかりますか?

依頼から和解が成立するまでは、おおむね3か月から6か月程度が目安です。債権者の数や交渉の難しさによって前後しますが、受任通知を送った時点で督促はすでに止まっています。

和解後はそこから3年から5年ほどかけて返済していくため、完済までを含めると数年単位の取り組みになると考えておきましょう。

依頼すると、すぐに督促は止まりますか?

厳密には、代理人が送った受任通知が各債権者に届いた時点で止まります。依頼してから通知が行き渡るまでには数日かかることもありますが、多くの場合、数日のうちに督促の電話や郵便はおさまります。

通知が届いたあとも執拗な取り立てを続ける業者がいれば、それ自体が問題のある対応ですので、すぐに代理人へ伝えてください。

家族の借金も一緒に任意整理できますか?

借金はあくまで契約した本人のものなので、家族の借金を代わりに任意整理することはできません。ただし、家族それぞれが依頼すれば、同じ事務所でまとめて対応してもらえる場合もあります。家計全体で借金に悩んでいるなら、家族そろって相談してみるのも一つの方法です。

任意整理は、メリットとデメリットを正しく理解したうえで選べば、生活を守りながら借金を立て直せる、とても現実的な手続きです。大切なのは、良い面だけでなく注意点も含めて納得したうえで進めることです。この記事が、あなたにとって最善の選択を考えるきっかけになればうれしく思います。

少しでも返済が苦しいと感じているなら、ひとりで抱え込まず、早めに専門家へ相談することをおすすめします。早く動くほど、選べる選択肢は多く残されています。まずは無料相談を利用して、自分の状況を客観的に整理することから始めてみてください。

専門家と一緒に道筋を描ければ、いま抱えている不安の多くは、きっと軽くなっていくはずです。

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※ 簡易計算です。任意整理は弁護士・司法書士が交渉し将来利息のカット等を行うもので、実際の減額幅は借入先・返済状況により異なります。個人再生・自己破産では更に大きな減額が可能な場合があります。

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